お墓の花は枯れたらどうする？対処法や長持ちのコツ、造花についても解説

更新日：2023.11.19 公開日：2021.09.03

墓地

昔から故人の供養のためにお墓には花をお供えしていました。
しかし、花もいつかは枯れてしまいます。

そこで、この記事では

• 花が枯れた時の対処法・予防法
• お墓に供える花を長持ちさせる方法
• お墓に造花を供えても良いのか
• 花の交換頻度

以上の内容で解説していきます。

お墓にお供えするお花について学び、安心してお墓参りをしましょう。
花の代わりに卒塔婆を立てる方法にも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

1. お墓の花が枯れた時の対処法・予防法
2. お墓に供える花を長持ちさせる方法
3. お墓に枯れない造花を供えても良い？
4. 枯れづらい花
5. 花の交換頻度
6. 花の代わりに卒塔婆を立てる
7. まとめ

スポンサーリンク

お墓の花が枯れた時の対処法・予防法

まず花が枯れた時の対処法や予防法などを解説していきます。

交換する

お墓参りに行って花が枯れていた場合、持ってきた新しい花とを交換しましょう。

また、花が枯れる予防法としては水を頻繁に変えることですが、現実的には難しいといえます。
そのため、毎回お参りのときに変えると良いでしょう。

処分の方法

花の処分方法は、昔は燃やしていましたが、今は廃棄物処理法により禁止されているので出来ません。
そのため、新聞紙に包んで燃えるゴミに出しましょう。
必要でしたらハサミで切っても良いです。

花が枯れる前に持ち帰る

本来お供えした花はそのままにして次にお参りに来た際に、新しい花をお供えします。

しかし、遠方でなかなかお墓参りにできないという方は花が枯れる前に持ち帰るのも良いでしょう。
お墓が汚れず周りにも迷惑をかけません。

注意点として、一度捧げた花を使い回すことは良くないと考えられています。
そのため花を持ち帰り、仏壇にお供えすることは避けましょう。

スポンサーリンク

お墓に供える花を長持ちさせる方法

次に、お墓に供える花を長持ちさせる方法について解説していきます。

花立を綺麗にしておく

花が枯れる原因は、花たての水の中のバクテリアが原因です。
花立の水を放置しておくと、バクテリアが繁殖してしまいます。

こまめに掃除すると、バクテリアの繁殖が抑えられて花が枯れにくくなります。

水切りする

花が枯れるもう一つの原因として、花が上手く水を吸えない状態が続くことがあります。
切り花は根がないので、茎から水を吸います。
しかし、ずっと水につけていると空気が茎に詰まって上手く水を吸えなくなってしまいます。

そこで、茎の端っこを斜めにきる水切りを行うと空気が溜まりにくくなり、花が水を吸いやすい状態にすることができます。

十円玉や漂白剤を入れる

ただ水を替えるだけでなく、十円玉や漂白剤を入れるとバクテリアの繁殖を抑えることができます。

十円玉は銅でできており、微量金属作用という抗菌作用を持っています。
水に十円玉を1枚入れることでバクテリアの繫殖を抑え、水を清潔に保つことができます。

十円玉と同じように、塩素系の漂白剤もバクテリアの繁殖を抑制する効果が期待できます。
200ccの水に、1～2滴の割合で漂白剤を混ぜて使います。
ホームセンターなどにある花用の延命剤も同じ効果が期待できます。

この記事も読まれています

【2023】東京都のおすすめ永代供養墓13選！東京都の安い永代供養墓、費用や選び方も解説

みんなが選んだお墓の電話相談

みんなが選んだお墓ではお墓選びのご相談に対応しております。 お客様のご希望予算と地域に応じた霊園をご提示することも可能ですので遠慮なくお申し付け下さい。

お墓に枯れない造花を供えても良い？

お墓の花に造花が供えられているのを良く見かけますが、お墓に造花を供えても良いのか不安になりますよね。
結論から言えば、造花をお供えすることは何も問題ありません。

造花のメリット

造花のメリットは、長く供えられることです。
遠方や仕事の関係で、なかなかお墓参りに行けないという方も造花であれば、いつまでも綺麗な状態のものをお供えしておくことができます。

本来は、香りのする生花が良いですが、お参りに行けなくてお墓のことを不安に思う方にはおすすめです。

造花のデメリット

造花のデメリットは、生花の香りや質感が異なる点です。
材質がポリエチレンやポリエステルといった材質ですので、花の香りがすることはありません。

「花をお墓にお供えする」という行為は、線香のように香りもお供えするという意味合いがあるため、本来の意味合いでいうとあまり良くありません。

造花を選ぶ時の注意点

造花を選ぶ時は、地域や宗派等でルールが異なることがあるため気を付けなければいけません。
霊園によっては、虫や野生動物に荒らされるのを防ぐことを目的に、造花を勧めている墓地もあります。

生の樒（しきみ）も元々は動物の嫌う臭いを発するために埋葬している故人を守ってくれるものでした。
造花の種類というより、故人のことを想うことが供養につながります。

どうしても気になる方は、お寺の境内や霊園の方に聞いてみるとよいでしょう。

この記事も読まれています

お墓に造花を供えても良い？造花のメリットデメリット、注意点を解説

スポンサーリンク

枯れづらい花

造花もいいけど、やっぱり生花の方がよいという方も中にはいるかと思います。
その場合は、枯れづらい花を選ぶと良いでしょう。

【キク】
年中、選べる種類があって選びやすいです。

【スターチス】
お盆の暑い時期でも枯れづらいので、よくお供えする花に選ばれます。

【トルコキキョウ】
夏の暑さに負けない花の一つです。

【胡蝶蘭】
お盆に限らず法事のときにも向いており、水をやる頻度も他の花より少ないです。

【ユリ】
春からお盆くらいまでに咲く花で、花粉を取り除くと長持ちします。

【リンドウ】
夏の暑さに強い花であり、お墓にお供えしても枯れづらいことが特徴です。

みんなが選んだお墓の電話相談

みんなが選んだお墓ではお墓選びのご相談に対応しております。 お客様のご希望予算と地域に応じた霊園をご提示することも可能ですので遠慮なくお申し付け下さい。

花の交換頻度

花の交換頻度については頻繁であればあるほど良いですが、現実的には難しいでしょう。

真夏の場合、暑さが厳しいため2〜3日程度を目安に交換してください。
春や秋の場合、1週間から10日程度。
冬は比較的気温が上がらないため、バクテリアの繫殖を抑えられているので2週間ほどを目安に交換しましょう。

スポンサーリンク

花の代わりに卒塔婆を立てる

お花は、供養の気持ちでお供えするものですが、卒塔婆も同じ意味合いで立てることがあります。

時期によって、お花をずっとお供えすることが難しいときには、卒塔婆をお供えする気持ちで立てるようにするとよいかもしれません。

卒塔婆とは

塔婆とは、故人の追善供養のためにお墓の後ろに立てるものです。
もとはサンスクリット語のストゥーパから来ており、お寺などに建てられている五重塔などもこの言葉から由来しています。

日本の卒塔婆は、題目、経文や故人の法号や戒名、施主の名前などを書いたものです。

供養の気持ちを表す

卒塔婆は、いわば亡くなった方にあてる手紙のようなものです。
故人の戒名が宛先、施主の名前が送り先、経文が手紙の内容、そして題目が切手となって浄土に旅立った故人に送られます。

その卒塔婆を立てて故人を想う気持ちは、お墓にお花をお供えして供養する気持ちと同じです。
そのため、花を供えることができない場合は、お盆やお彼岸などの時期に菩提寺で行われている法要の卒塔婆を申込んでも良いかもしれません。
お墓に花はお供えできなくても、供養の気持ちを表すことになります。

この記事も読まれています

お墓に立てる卒塔婆とは？卒塔婆の役割・意味から費用や立て方まで解説

みんなが選んだお墓の電話相談

みんなが選んだお墓ではお墓選びのご相談に対応しております。 お客様のご希望予算と地域に応じた霊園をご提示することも可能ですので遠慮なくお申し付け下さい。

まとめ

ここまでお墓の花を中心にお伝えしてきました
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

• 花が枯れた時の対処法は、交換や処分、また花が枯れる前に持ち帰る
• お墓に供える花を長持ちさせるには、花立を綺麗にし、水切りするなどの方法がある
• お墓に造花を供えても何も問題はない
• 花の交換頻度は、真夏は2から3日程度、春や秋だと1週間から10日、冬は2週間ほど

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

スポンサーリンク

監修者

お墓の関連記事