お墓
納骨式でおすすめの花は?花選びの注意点や造花についても紹介
更新日:2024.01.24
納骨は、火葬をしたご遺骨をお墓に納める大切な儀式です。
ですが、いざ自分の事となるとお供えするお花など、どうしてよいのか戸惑ってしまう方もいるようです。
そこで、この記事ではお墓に花を供える理由や納骨式でおすすめの花、花代の相場を解説していきます。
納骨の花について学び、落ち着いて対応できるようにしましょう。
納骨式で花をお供えするタイミングや宗教ごとのおすすめの花にも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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お墓に花をお供えする理由
お墓に花をお供えする理由は、あまり深く考えた事がないかもしれませんが、実は仏教的な理由などがあります。
仏教的な理由
そもそも花と仏教は切っても切れない関係です。
それは、「五供(ごく)」の中の1つでもあるお釈迦様への大切なお供え物とされているからです。
たとえば4月8日に行われる花まつりもお釈迦様と花に関係があることが分かるでしょう。
そのため、お墓に花をお供えする大きな理由は、仏教的な要素が大きいといえます。
動物除け
その他の理由として、動物除けになるともいわれています。
今のお墓は、火葬をした上で石のお墓に納骨をしていますが、昔は土葬でした。
そのため、人気がなくなると、よく動物に掘り起こされたりしていたようです。
そのため、花や樒(しきみ)が動物除けとしてもちいられるようになりました。
今では、動物除けの役割にはならないかもしれませんが、ご先祖様や故人を大切にしたいという気持ちから、お供えされています。
納骨式でおすすめの花は?
納骨式の花を用意しないといけないときに、花の知識がなければどんな花が良いか不安になってしまいますよね。
花屋の店員に尋ねると、その時期に合った花を選んでくれますが、ここでおすすめの花を紹介していきます。
基本的には何でも良い
納骨式の花は、基本的にこれといった決まりはなく何でも良いといえます。
故人の好きだった花をお供えすることもよいですし、長持ちして、枯れても花びらが散らかりにくい花でも良いでしょう。
おすすめは菊の花
特におすすめな花は菊の花です。
理由としては、日本ならではの花で1年中手に入れられるからです。
古くから日本人に馴染みがあり、厳かな雰囲気で納骨式にふさわしい花だといえます。
他におすすめの花
菊の花以外にもおすすめの花があります。
- ワレモコウ
- センニチコウ
- ススキ
- センリョウ
- オンシジューム
- スイートピー
- ストック
- サザンカ
- アイリス
後から解説しますが、相応しくない花もありますので、そちらも参考にしてください。
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花代の相場
納骨式の花の相場としては、1束1,000円ほどになります。
お墓は大体1対(2束)必要ですので、予算は大体2,000円ということになります。
豪華にしようとして高額なものにすると、量が大きすぎて、お墓で入れられないということにもなりますので、気をつけましょう。
お供えする花の注意点
次に、お供えする花の注意点について、下記のように解説していきます。
- 花は一対ずつ用意する
- お供えにふさわしくない花がある
順番に解説していきます。
花は一対ずつ用意する
仏壇やお墓のまつり方に「五具足(ごぐそく)」といった左右対称にまつる方法があります。
そのため、花は一対ずつ用意をします。もし花たてがない場合には、花の部分が左にくるようにして横に寝かして供えます。
お供えにふさわしくない花がある
次に、納骨式に限らずお墓にお供えにふさわしくない花があります。
- 毒のある花
- 棘のある花
- 香りが強い花
- 花粉が多い花
- ツル状の花
順番に解説していきます。
毒のある花
まず彼岸花やキョウチクトウなどの毒のある花は避けた方がよい花です。
理由としては、お墓に備えるときに毒の成分が指につき、目や口に入るからです。
目や口に入った毒の成分は、当然人体にも悪影響を及ぼしてしまいます。そのため、毒のある花は避けた方がよいでしょう。
棘のある花
棘のある花も、お墓に供える花としてはふさわしくありません。棘があると扱うときにケガの原因になります。
霊園によっては、枯れた花を片付けてくれるところもありますが、そのときに棘があるものだとその方にも怪我をしてしまいます。
そのため、棘のある花は避けた方がよいです。
香りが強い花
お墓の花として香りの強い花もふさわしくありません。
仏教では、亡くなった方や仏様の食べ物は「香り」だといわれています。
そのため、香りの強すぎるものは好ましいものとされていません。
香りに関して、樒(しきみ)も香りが強いですが、こちらに関しては動物除けという意味合いがあるので良しとされています。
花粉が多い花
百合などの花粉が多い花も、お墓にお供えする花に適さない花とされています。
「宗教ごとのおすすめの花」でも解説していますが、落ちた花粉が墓石につくとなかなか汚れを落とせなくなることが理由です。
対策としては、花粉をあらかじめ落としてからお供えするなどした方がよいでしょう。
ツル状の花
最後に、アサガオやクレマチスなどのツル状の花も良くないとされています。
これは、花立てに立てにくいのもありますが、ツルが伸びてしまい、お墓の景観を汚してしまうからです。
また隣にまで伸びて迷惑をかけてしまう可能性もあります。
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納骨式で花をお供えするタイミング
納骨式で花をお供えするタイミングについては、当日の納骨式の流れによっても変わってきます。
一例をあげますので、参考にしてみてください。
- 施主挨拶
- 納骨
- 読経と焼香
- 会食
基本的には、事前に僧侶と打ち合わせを行い、納骨式の式中にも案内してくれます。
不安なことや分からないこと、花をお供えするタイミングについてはあらかじめ相談しておくとよいでしょう。
お供えする花は造花でも大丈夫?
ここまでお墓にお供えする花について解説してきましたが、造花でも問題ありません。
造花というと、人工で作られているビニール製を想像してしまうかもしれませんが、プリザードフラワーという方法もあります。
造花によるメリットは、枯れないので手間が少なくことはもちろん、季節にない花も調達できることがあげられます。
その反面、香りまではお供えしにくいことや周りのお参りにくる人に「手抜き」をしていると思われるかもしれません。
ふだん遠方に住んでいて、なかなかお墓参りが出来ない方は、造花という方法もあるということを覚えておくとよいでしょう。
ただし、造花を禁止している墓地や霊園もあるので、問い合わせをしてからお供えすることをおすすめします。
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宗教ごとのおすすめの花
ここでは、神道やキリスト教など宗教ごとのおすすめの花を紹介していきます。
神道
神道では本来、花ではなく榊(さかき)が供えられます。
昔から、とがったものには神さまが宿るといわれています。
神と深い関わりのある神聖な植物である榊を使われることが多いのです。
榊は仏花を扱っている花屋に置いていますので、購入するようにしましょう。
とはいえ、最近の傾向で必ずしも榊ではないことも多くなってきているので、分からなければ神社の神職の方や親戚の方に聞いておきましょう。
キリスト教
キリスト教の納骨式にお供えする花は、百合が多いです。
純潔、謙虚さ、優しい心などの意味があり、聖母マリアの持ち物になっていることが由来となっています。
とはいえ、百合の花粉が墓石についてしまうと、なかなかとれなくなってしまいます。
隣のお墓を汚してしまうこともあり得ますので、あらかじめ花粉のところはとっておくと良いでしょう。
納骨の花まとめ
ここまで納骨の花について中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- お墓に花をお供えする理由は、仏教的な理由と動物除けの理由がある
- 納骨式でおすすめの花は、特に決まりはないが菊の花がおすすめ
- 花代の相場は、1対(2束)で大体2千円前後
- お供えする花の注意点は、花は一対ずつ用意することとふさわしくない花がある
- 基本的にお供えする花は造花でも大丈夫
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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