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法事法要

葬儀の花代の封筒の包み方・選び方は?お花の種類や花代の相場を解説

更新日:2022.11.18 公開日:2021.06.23

香典

記事のポイントを先取り!

  • お花代には2つの意味がある
  • 1つ目は供花にかかる費用
  • 2つ目は香典代わりとしての費用

葬儀において、お花代は聞き馴染みがないという方が多くいらっしゃると思います。
お花代は香典と同様に、弔意を示すものです。

ここでは、お花代の包み方や相場について解説します。
お花代の包み方やお返しについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 葬儀の花代とは
  2. 葬儀で供えるお花の種類
  3. お花代の相場
  4. 葬儀の花代の封筒の書き方
  5. 花代を包む際のマナー
  6. 葬儀の花代の渡し方
  7. 家族葬へお花代を送ったら失礼?
  8. 葬儀の花代のお返し
  9. 葬儀の花代と御花料の違い
  10. お花代の勘定科目
  11. よくある質問
  12. 葬儀の花代まとめ
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葬儀の花代とは

お花代とは、通夜や葬式の供花の費用と香典の代わりとして包む2つの意味があります。

1つ目に通夜から葬式に使用する供花の費用として出すという意味があります。
供花を注文した場合に包むので、お花代が不要になる場合があります。

2つ目に香典の代わりの不祝儀としての役割を持つことがあります。
しかし、お花代と香典は別々で包むのが一般的です。

お花代について詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事をクリック!

お花代と香典はどう違うの?

お花代と香典ともに故人を悼む思いで渡しますが、それぞれ考え方や目的が異なります。

ここではお花代と香典の違いについて詳しく説明していきます。

実際にお花代や香典が必要なったときに焦らないよう適切なマナーを習得しましょう。


お花代、香典ともに「哀悼の意を表わす」など同じ意味として渡すお金ですが、目的が違います。


お花代は「供花などの代金を賄うこと」や「香典の代わり」として遺族に渡します。


朗報を後から知ったときや葬儀を終えてからある程度時間が経過したときなど、香典としてお金を渡すことができないときに「お花代」として渡すことが一般的とされています。


香典は通夜や葬儀でのお供え物の代わりにお金を包み、遺族に差し上げるものです。


最近では「葬儀の費用を充填する」と考えることもあり、不意な出費に対して残された遺族を支援するために渡すお金とも考えられています。


そのため、お花代と香典も「弔う」という意味合いは一緒ですが、用途が異なります。

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葬儀で供えるお花の種類

葬儀にお供えする花は、その役割や目的によっていくつかの種類があります。
ここでは、供花・花輪・枕花・献花の4種類について、どんな花をお供えするのがよいかを説明します。

供花

供花は葬儀で祭壇にお供えする花のことです。
お供え物と一緒に祭壇にお供えし、故人に弔意を示すとともに、死者の霊を慰めるために使われます。

また、葬儀に参列できない場合に、遺族に贈るのも供花です。
お花として基本的には生花を使い、造花は使わない方が無難とされています。

仏式の葬儀では、白をメインにした花を飾るのが一般的です。
具体的によく使われるお花は以下のものです。

  • 百合
  • カーネーション
  • 胡蝶蘭

これまでは、トゲのあるバラの花などは避けるのが無難とされていました。
最近では故人の好んだ花であれば、バラやブリザードフラワーを使うケースも増えているようです。

キリスト教式の葬儀では仏教の場合と異なり白い菊は使われませんので注意が必要です。
キリスト教式の葬儀で使われるお花は以下のものです。

  • カーネーション
  • 百合
  • 小菊
  • スプレー菊


また、仏教の場合と同じくバラの花は避けた方が無難です。
神式の葬儀では、基本的には仏教の場合と同じ考え方で花を選べばよいでしょう。

菊百合・カーネーションなどが良く使われるようです。

花輪

花輪は、生花や造花を輪の形に組んでスタンド式にして葬儀場の入り口などに飾るお花のことです。
白と黒を基調とした造花のモノがよく使われます。

個人が贈るというよりは、会社などの団体が葬儀の際に贈るケースが多いようです。
花輪は大きくて場所を取ることから、最近では使うことが少なくなっています。

地域によってデザインや飾り方などが異なるので、贈る場合は葬儀社などに確認した方がよいでしょう。

枕花

故人の枕元に供える花のことです。
訃報の知らせを受けてすぐに、弔意を表すために、故人の自宅などに贈るのが一般的です。

通夜が始まる前に届くようにするのがマナーといわれています。

枕花は枕元に飾るものなので、あまり大きなものは、場所を取るばかりで、ふさわしくありません。遺族の負担にならないようなフラワーアレンジメントタイプのものがよく使われるようです。

献花

献花は、多くはキリスト教式の葬儀の際に、お別れの意を込めて献花台に供えるお花のことです。

献花用の花は葬儀を執り行う教会の方で、バラやカーネーションなどを用意してくれるのが一般的です。

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お花代の相場

供花としての花代の相場

供花としての花代の相場に明確な決まりはなく、1万5000円~2万円程度が多いです。
中には3万円を超える供花の取り扱いもあるようですが、最も多い価格帯は1万5千円となっています。

封筒については後ほど詳しく触れていきますが、金額に対して豪華な封筒を選んでしまうと失礼にあたることもあります。

包む額に見合った封筒を選ぶようにしましょう。

香典代わりに渡す花代の相場

香典の代わりに渡すお花代の相場は、香典と同程度の金額です。
香典の相場については、故人との関係性で変わってきます。

以下に故人との関係性ごとの相場を紹介します。

両親10万円
祖父母1万~3万円
会社関係者5000~1万円
友人・知人5000~1万円

後日、ご遺族からお花代の返礼品が贈られる場合があるので、不要な場合はその旨を手紙で記しておくと良いでしょう。

連名で送るお花代の相場は、1万5000円2万円程度です。

例えば4人の連名で送る場合は、4人合わせて1万5000円~2万円程度の供花を準備します。
その場合は、1人あたり3000~5000円程度用意します。

お花代の相場について詳しく知りたい方は、ぜひ以下以下の記事をクリック!

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葬儀の花代の封筒の書き方

正しいお花代の封筒の書き方、袋の選び方はご存じですか?
「供花としてのお花代」も「香典」としてのお花代も、封筒の選び方や書き方は同じです。

ここでは、正しい袋の選び方や封筒の書き方を確認していきます。

袋の選び方

お花代に使用する封筒は「不祝儀袋」が一般的です。
表書きとして「お花代」と印字されているタイプがあればそれでも良いでしょう。

水引を利用する場合は、デザインで選ぶのではなく「包む金額」で選んでください。
1万円程度までは水引が印刷されたものを、3万円程度までは白と黒の水引それ以上になると双銀を選ぶと良いでしょう。

不祝儀袋が用意できない時は「白い無地の封筒」でも問題ありません。
封筒と中身が見合うよう、適切な物を選べるようにしてください。

葬儀の袋の選び方について詳しく知りたい方は以下の記事をクリック!

表書き

表書きには「お花代」と記載します。
水引の上、中央に薄墨で書くのがルールです。

市販されている薄墨用の筆ペンを使用するのは問題ありませんが、ボールペンで書くのはマナー違反に当たるので避けましょう。

表書きが印刷されたものでも構いません。

差出人の名前

差出人の書き方は、個人・法人・連名それぞれ書き方の注意点があります。
それぞれケースごとの注意点を確認します。

個人で花代を出す際に、会社名や肩書も記載する場合は名前が中央に来るよう調整し、2行程度でまとめましょう。

法人名で花代を出す場合は「〇〇会社一同」「〇〇課一同」と記載すると良いです。

連名で花代出す場合は、地位の高い順に右から書いていきます。
連名で書く人数は多くとも3名までとし、それ以上の場合は「〇〇一同」と記載すると良いでしょう。

お花代の書き方に関して詳しく知りたい方はぜひ以下の記事をクリック!

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花代を包む際のマナー

お花代の包み方でも注意すべきマナーが2点あります。
「お札の選び方」「お札の入れ方」です。

ここでは、それぞれの注意点を確認していきます。

きれいな旧札を使用する

お花代に包むお札に新札を選ぶのはマナー違反です。
なるべく「きれいな旧札」を選ぶようにしましょう。

なぜ新札を入れることがマナー違反かというと「死ぬことを予想し、あらかじめお札を準備していた」というように感じられるためだそうです。

旧札の用意が間に合わない時は、新札に折り目を付けて包むと、マナーに反することなく渡せます。

お札の入れ方で注意すべきポイントは「お札の向きを揃え、人物が印刷された面が下向きになるよう袋に入れる」ことです。

これには袋を開けた際、人物の顔が見えないことで「悲しみにくれて顔を伏せる」という意味が込められています。

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葬儀の花代の渡し方

お花代の渡し方も状況により変わります。
ここでは状況別のお花代の渡し方を解説します。

遺族側が用意する場合

葬儀によっては、供花は遺族側で用意する場合があります。
それは、供花に「孫一同」と書かれた札を出したいが、孫たちの年齢が幼いために喪主側が供花代を出す場合などです。

このケースでは、供花代も葬儀代に含まれているため「お花代」として用意する必要はありません。

親族の場合

故人や遺族との関係が深い場合は、遺族に現金をお渡ししても問題ありません。
そこまで親密でない場合は、不祝儀袋に包んでお渡しするのが無難です。

互いの関係性を見極めて、失礼のないよう心がけましょう。

参列者の場合

参列者としてお花代をお渡しする場合は、葬儀当日に受付に出すのが一般的です。
葬儀によっては「御花代承り」と表記しているケースもあるので、その際はそちらで渡します。

遺族に直接手渡しを考えている場合は、通夜や告別式の前後など、遺族が忙しくないタイミングを見計らいましょう。

香典代わりとして後日郵送する場合

葬儀に参列できなかった場合のお花代は、後日郵送すると良いでしょう。
あまり日が経たないうちに、現金書留に不祝儀袋を入れ、お手紙も同封します

お手紙を書くポイントは「死や苦を連想させる忌み言葉は使用しない」「同じ言葉を繰り返す、重ね言葉は使用しない」ことです。

郵送であっても、金額や袋の選び方、お花代の包み方は変わりません。

香典の郵送について詳しく知りたい方は以下の記事をクリック!

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家族葬へお花代を送ったら失礼?

お花代は香典とは別に渡すものですが、注意がともなう場合があります。

家族葬での葬儀は規模が小さく、お花代を送ったらよいか悩む方も多いですよね。

故人を偲ぶとき、遺族に対し失礼にあたらないよう、しっかりとマナーを身につけておきましょう。


一般葬では、ご香典とお花代をそれぞれ用意します。

香典は遺族に渡すもの、お花代は葬儀屋などに渡します。


近年の家族葬では基本的にご香典やお花代を不要と考え、しめやかに葬儀を行う方が増えております。

家族葬では小規模で執り行うことが多いですが、お花代を送ること自体は作法に反しておりません。

そして必ずしもお花代が必要というわけではなく、ご香典だけでも失礼にはなりません。


また、家族葬でお花代を送ることについて特に決まりはないと説明しましたが、送りたい時は高額なお花代は包まないよう注意しましょう。


送りたい場合は、事前に葬儀屋に問い合わせをして、お花代の相場封筒の種類やサイズ、送るタイミングや故人の宗派なども確認が必要です。

ご香典やお花代などを遠慮するご案内が届いた場合は、家族の想いを汲み取り何もしないのが望ましいです。


お花代を送ることで、遺族に余計な気遣いをさせてしまう可能性もありますので、配慮しながら対応するのが良いです。


もしかしたら故人が生前「家族葬を希望していた」「参列者に金銭的負担をかけたくない」などという思いから、ご香典やお花代は受け取らないという意思があったかもしれません。


故人と親交があった方や弔いの気持ちでお花代を送ることは構いません。

なによりも故人を偲ぶために送るものなので、自分本位で送らないようにしましょう。

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葬儀の花代のお返し

この項目は喪主向けになります。
お花代を受け取った場合、お返しが必要です。

お返しの形も、故人との関係やお花代の受け取り方で変わってきます。
状況ごとに詳しく見ていきます。

お返しの相場は?

お花代を受け取った場合の返礼品は、受け取った額の5割程度を目安に送ります。
香典としてのお花代も頂いた場合は、合わせた額の5割程度の返礼品を用意しましょう。

また、「即日返し」という方法も増えています。
即日返しとは、お花代を受け取ったタイミングであらかじめ用意しておいた返礼品をお渡しする方法です。

即日返しの相場は3,000円程度を目安にします。

親族の場合は?

お花代のお返しは、5割程度が目安とされています。
しかし、親族や関係の深い間柄の人から頂くお花代は非常に高額になるケースがあります。

このようなケースではお返しの負担も大きくなってしまうため、4分の1程度のお返しでも問題ありません

会社・法人の場合は?

個包装のお菓子などを渡します。
会社・法人からお花代を頂いた場合、一人ひとりに返礼品を送る必要はありません。

会社からのお花代であれば、みんなで分けられる個包装のお菓子を用意して会社に送ると良いでしょう。

後日に郵送でもらった場合は?

郵送でお花代を受け取った場合を見ていきます。
個人から送られてきた場合は、頂いた金額の半額から3分の1程度を目安に用意し送ります。

連名で貰った場合は、特に返礼の必要はないとされています。
特に、複数名からの連名である場合、相手もお返しがあると思っていないケースが多いです。

返礼不要の場合は?

故人との関係性や、遺族への配慮、さまざまな理由から「返礼不要」とする人がいます。
そのような気遣いの気持ちは素直に受け取り、返礼は不要と捉えて問題ありません

返礼は必要ありませんが、受け取る際は丁寧にお礼をし、後日お礼の手紙を送ると丁寧な印象を持たれます。

お花代

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葬儀の花代と御花料の違い

キリスト教における「御花料」は原則として「お花代」と分けて考えるようにしましょう。
御花料は、香典と同じようなニュアンスで、遺族に渡す金品のことです。

一方キリスト教の葬儀におけるお花代は、文字通りお花、供花にかかった代金を指します。
キリスト教の不祝儀袋では、御花料という表書きを記載し、通夜や葬儀に持っていきます。

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お花代の勘定科目

会社としてお花代を送る場合、勘定科目は誰の葬儀にお花代を送るかで異なります。

取引先の関係者に送る場合

自社と取引のある会社の従業員やその家族の葬儀にお花代を送ることがあると思います。
その際の勘定科目は接待交際費で処理します。

ここでいうお花代は、業務における関係者への贈答品という性格があります。
そのため経理上では、接待交際費の扱いになります。

自社の従業員に送る場合

自社の従業員やその家族の葬儀にお花代を送る場合もあるでしょう。
その際の勘定科目は福利厚生費で処理します。

この場合のお花代は、会社が従業員のために与える給与以外のサービスという性格があります。
そのため経理上では、福利厚生費の扱いになります。

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よくある質問

Q:葬式のお花代はいくら?

A:供花の費用として包む場合は、1万5000~2万円程度が相場です。

Q:お花代はなんて書く?

A:お花代を包んだ封筒には「御花代」または「御花料」と書きます。

Q:お花代を包む封筒はどれを使う?

A:香典を包むときと同じように白無地の封筒か不祝儀袋を使用します。

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葬儀の花代まとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

葬儀における「お花代」の意味やマナーについて中心にお伝えしてきました。

  • お花代は供花の費用か香典の代わりの2つの役割がある
  • お花代の相場は1万5000~2万円程度
  • お花代のお返しの相場は1/3~半額程度

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(かまた)

鎌田 真紀子(かまた まきこ)

国家資格 キャリアコンサルタント ・CSスペシャリスト(協会認定)

経歴

終活関連の業界経歴12年以上。20年以上の大手生命保険会社のコンタクトセンターのマネジメントにおいて、コンタクトセンターに寄せられるお客様の声に寄り添い、様々なサポートを行う。自身の喪主経験、お墓探しの体験をはじめ、終活のこと全般に知見を持ち、お客様のお困りごとの解決をサポートするなど、活躍の場を広げる。

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