法事法要
焼香の回数、正しい作法とは?回数や宗派ごとの違いについても紹介
更新日:2022.11.21 公開日:2021.11.25

記事のポイントを先取り!
- 焼香の回数は1~3回
- 宗派ごとに焼香の回数が異なる
- 焼香は回数より気持ちが大切
葬儀などに参列すると焼香を行いますが、焼香の正しい回数はご存じでしょうか。
焼香の回数は宗派によっても違いますが、とっさの場合は戸惑ってしまいます。
そこでこの記事では、焼香の回数や手順などについて解説していきます。
この機会に焼香の回数などを覚えて、実際に行うときにとまどわないようにしましょう。
焼香の際に覚えておくべきことについても紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。
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焼香の意味とは

焼香とは、一般的には葬儀や法要で仏様や故人を拝む際に抹香をくべることです。
お香には香木を刻んで粉状にした抹香と、香料を細い棒状にした線香があります。
仏壇に線香を立てて拝むことも焼香と言う場合もあります。
焼香の香りは仏様の食べ物となると考えられており、仏様や故人においしく食べていただくことで、あの世での幸福を祈ります。
また、焼香は邪気を払い心と体の穢(けが)れを取り除いてくれるともされています。
葬儀での焼香の回数は基本的に1〜3回です。
1回行うのは仏教において、死は「一に帰る」という考えがあることが理由になります。
2回行う場合、1回目を主香(しゅこう)、2回目を従香(じゅうこう)として行います。
3回行うのは仏教では数字の「3」が重視されるためです。
スポンサーリンク焼香の手順と作法

焼香には3種類の方法があります。
立ったまま行う「立礼焼香」、座ったまま行う「座礼焼香」、お盆にのせた焼香台を順番に回す「回し焼香」です。
葬儀場で行われる通夜や告別式では立礼焼香が行われることが多いです。
標準的な立礼焼香の作法は、以下の流れとなります。
- 焼香台の少し手前まで移動し、遺族、僧侶に一礼
- 焼香台へ一歩近づき、遺影に向かって一礼
- 数珠を左手に持ち、右手で抹香をつまむ
- (宗派により、抹香を押しいただく)
- 摘まんだ抹香を香炉にくべる
- 故人の遺影に合掌、一礼
- 焼香台から一歩さがり、遺族に一礼して席へもどる
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焼香は宗派によって回数が違う

線香の本数や抹香を香炉にくべる回数や作法は宗派によって違ってきます
さらに、抹香を押しいただくかどうかの違いもあります。
ただ、宗派によるしきたりはあまり気にする必要はありません。
正しい作法がわからない場合は線香は1本か3本立て、焼香は心を込めて1〜3回行えば問題ないでしょう。
押しいただくとは
「押しいただく」とは右手の親指、人差し指、中指の三本の指で抹香をつかんで、額の前まで持ち上げる行為です。
お香そのものに価値があると考える宗派の場合は、焼香の際に押しいただきます。
しかし、仏様をお招きしその慈悲の心に触れるためにお香を焚くと考える宗派の場合、押しいただくことはしません。
焼香の宗派ごとの違い
ここで、焼香を行う回数の宗派ごとの違いについて整理しておきましょう。
天台宗
3回焼香を行い、3本の線香を使用します。
数珠は扁平な形の玉が使われます。
真言宗
焼香の回数は3回で最初の1回のみ押しいただきます。
線香であれば3本です。
浄土宗
焼香の回数に決まりはありません。
線香は1~3本を立てるか寝かせます。
浄土真宗:本願寺派
焼香は押しいただかずに1回です。
線香の場合は1本の線香を2つか3つに折り、横に寝かせて置きます。
浄土真宗:大谷派
焼香は押しいただかずに2回です。
線香は2つか3つに折り、横に寝かせて置きます。
臨済宗
焼香は2回、線香の場合は1本です。
1回目のみ押しいただきます。
曹洞宗
焼香は2回で、線香の場合は1本です。
1回目のみ押しいただきます。
日蓮宗
焼香は特に決まりはありませんが、僧侶は3回、一般参列者は1回が一般的です。
線香にも特に決まりはありませんが、一般的には3本です。
抹香は額に押しいただきません。
焼香する回数の意味

焼香する回数のそれぞれの意味について解説します。
焼香の回数ごとの意味
焼香の回数:1回
臨済宗や日蓮宗のように焼香の回数が1回の宗派は1という数字を重要なものと考え、「万法唯一心」や「一心不乱」などの考え方を大事にしています。
1回に心を込めて丁寧に行うことが大切なため、回数は関係ないとされています。
焼香の回数:2回
浄土真宗大谷派や曹洞宗のように焼香の回数が2回の場合は、1回目と2回目の焼香にそれぞれ別の意味があります。
浄土真宗大谷派の焼香の1回目は仏様や故人のためで、2回目は自分自身を浄(きよ)めるために行われます。
曹洞宗も1回目の焼香は故人の冥福を祈るためで、2回目は1回目の香りを絶やさないように行われます。
焼香の回数:3回
仏教では、身・口・意(心)の三業、仏・法・僧の三宝、根元的煩悩の貪り・怒り・愚かさの三毒など3にちなんだ言葉がよく使われます。
このことから、浄土宗や真言宗では焼香が3回行われることが多いです。
ですが焼香の回数に厳密な葬儀は少ないため、回数より心を込めて行うことの方が大切です。
回数が違うと問題になる?
お焼香の回数は自分の宗派の作法に従っても、喪家の宗派に従ってもいいでしょう。
たとえ回数を間違ったとしても気にする必要はありません。
葬儀によっては、進行上の都合から焼香を1回に限定される場合もあります。
焼香の回数よりも、故人の冥福を祈る気持ちの方が大切なのです。
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焼香の際に気になる疑問

焼香の際に覚えておくべきことはどのような点でしょうか。
焼香をする順番は?
焼香の順番は喪主が最初で、次に遺族、続いて親族、そして一般参列者の順になります。
一般参列者は故人に関係が近い人からとなり、基本的には席順で前から行っていきます。
あらかじめ順番が決めてられていますので、勝手に起立せずにスタッフの指示にしたがいましょう。
人数が多い場合は香炉を2つに分け、近親者用と一般参列者用にすることもあります。
ご遺族へのお悔やみの気持ちを忘れずに故人の冥福を祈りましょう。
焼香だけで退出しても大丈夫?
お通夜の場合は、焼香だけで退出しても失礼にあたりません。
最近では、仕事や私用のためお通夜に最後まで参列することが難しいこともよくあります。
そのような場合も、必ず焼香だけは済ませてから退出するようにしましょう。
退席する際はご遺族に目礼し、受付に人がいるようであれば声をかけてから帰るようにしましょう。
またお通夜の開始時刻に間に合わない場合でも、出来れば焼香はするのが望ましいです。
何よりも故人への供養の気持ちが大切です。
告別式の場合は途中参加や途中退出は失礼とされていますので、焼香のみの参加は極力控えるようにしましょう。
数珠の扱い方は?
数珠は宗派によって種類や持ち方が異なりますが、最近では宗派に関係なく使うことのできる略式数珠が使用されることが多いです。
略式数珠を使わないときは房を下にして左手で持つようにし、座っているときは左手首にかけます。
合掌するときは親指と人差し指のあいだにかけ、両手を合わせます。
長い本式数珠の場合、使わないときは二連になるように重ねることも多いです。
席を立つときは椅子などの上に置いたままにするのは避けましょう。
持ち歩くときは数珠袋に入れておけば珠や房が痛むのも避けられます。
仏式の葬儀の場合、数珠は持参するのが望ましいです。
ただ、他宗教だったり忘れたりして数珠を持参できない場合もあるでしょう。
その場合、数珠の貸し借りはタブーなので、何も持たないで合掌するようにしましょう。
焼香の際も、真心込めて手と手を合わせることで故人を思う気持ちは十分伝わります。
焼香の回数まとめ

この記事では焼香の回数についての情報や、宗派による違いを中心に説明してきました。
- 焼香の回数は1〜3回で、それぞれに意味がある
- 宗派ごとに焼香や線香のやり方や回数が異なる
- 焼香や線香は回数より気持ちが大切
- 焼香は故人に関係が近い人から順番に行う
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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