仏壇の上に書く「雲」の意味とは？雲字の種類、書き方を解説

更新日：2022.05.10 公開日：2021.12.22

仏壇

記事のポイントを先取り！

• 仏壇の「雲」は一番上であることを知らせるため
• 半紙に書かれた雲は雲字という
• 燃やせる雲字であれば、お焚き上げで処分してもらうことができる

仏壇の上に「雲」と書かれている半紙を貼っていることがあります。

この「雲」にはどんな意味があるのでしょうか。

そこでこの記事では、仏壇の上に「雲」と書いた半紙を貼る意味について詳しく解説していきます。

この機会に、正しい「雲」の意味を覚えましょう。

この「雲」の処分方法についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

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1. 仏壇の上に書く「雲」とは
2. 仏壇の雲の種類
3. 雲字の貼り方
4. 仏壇の雲字を取り替えるタイミング
5. 雲字・雲板の入手方法
6. 雲字を処分する方法
7. 仏壇の上の雲まとめ

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仏壇の上に書く「雲」とは

仏壇の上に書く「雲」とは、上にはなにもありませんよという意味が込められており、雲切りと呼ばれています。

集合住宅や個人住宅も同じで、仏壇が置いてある場所の上の階に人が住んでいた場合、人が立つことや歩くことは仏壇の上に足を向けているとみなされます。

仏壇に足を向けるということは失礼な行為なので、仏壇の上に雲という字の半紙を貼ります。

雲という字を貼ることで、故人やご先祖様にこの上はなにもないですよ、何とぞお許しくださいとお願いする形となります。

地域によっては、雲という字以外にも「天」や「上」を仏壇の上に書いて貼る場合があり、同じ意味とされます。

一般的に「天」か「雲」が書かれることが多いようです 。

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仏壇の雲の種類

ここからは仏壇に書く雲の種類について解説していきます。

雲字

雲字とは半紙や和紙に「雲」と書かれたものや、木の板を使用して行書体で「雲」という字を切り抜いたものがあります。 

木の板は、ヒノキやつげ、槐（えんじゅ）などの天然の木を使用しているものがあります。

木の板の雲は、雲切とも呼ばれています。

雲板

雲板とは、「雲」の形をした板です。

波のようなデザインとなっているため、雲というイメージは薄いかもしれません。

仏壇に飾るのではなく、神棚の上側に飾るために使用します。

雲字も雲板も意味は同じです。

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雲字の貼り方

雲字を貼る際には仏壇の上に直接貼るか、天井の真上か近いところに貼ります。

仏壇から遠くに離れたところに貼ってしまうと、貼った意味がなくなりますので、なるべく近い場所に貼ってください。

貼る際には絶対にこうしなければならないなどの決まりはなく、接着剤やのり、両面テープ、画鋲など貼りやすい方法で貼ってもかまいません。

住まいが賃貸などのため、天井に傷をつけたくない、接着跡を残したくない場合には貼ってはがせるタイプの接着剤や両面テープなどをおすすめします 。

天井と雲字の材質に合わせて貼ると良いかもしれません 。

向きはどちらでも構いませんが、仏壇側に対して雲の字が読める位置に貼ってみてはいかがでしょうか。

なるべく垂直で貼ると見栄えが良いし、故人やご先祖様に対して思いやりを感じられます。

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仏壇の雲字を取り替えるタイミング

雲字を取り替えるタイミングですが、とくに決まりはありません 。

半紙などの紙のタイプですと、経年劣化のために色あせたり破れてきたりと、見栄えが悪く感じられます。

はがれてしまったら速やかに交換しましょう。

掃除の際に雲字が汚れていないか、劣化していないか、はがれかけていないかなど確認するように心がけ、汚れたままにしないようにしましょう 。

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雲字・雲板の入手方法

雲字ですが、半紙や和紙など白い紙に書いたもの、パソコンからダウンロードして、プリンターで印刷したもの、木の板を切り抜いたものなど、様々なタイプがあります。

ものによっては雲字を自分で書いたり、用意することができます。

可能であれば、故人やご先祖様に対して心を込めて手書きで書くことをおすすめします。

手書きで用意する場合や、購入する際にネット通販やお店にはどういったものがあるのか紹介していきます。

手で書く

手で書く場合の方法は以下になります。

自分で書く

半紙や和紙、白紙で、黒い墨や黒ペンで「雲」という字を書きます。

用紙の大きさや字の大きさには決まりはありませんが見栄えを良くするために、仏壇の大きさに合わせ、毛筆を使い、和紙に心を込めて書いてみてはいかがでしょうか？

僧侶の方に書いてもらう

「雲」という字に心は込められるが字に自信がなく、ご先祖様に失礼にあたるのではないかと心配する方には、僧侶の方にお願いして雲字を書いていただくことも可能な場合があります。

お願いする前に、お問合せをしましょう。

お世話になっている方や尊敬している方に書いてもらう

身近でお世話になっている方や、尊敬している方に雲字を書いてもらうという方法があります。

お願いする方には、手間をかけてしまうこともありますが、お参りの際に書いてもらった字を見るたびに、心を改め素直な気持ちになるでしょう。

ネット通販

雲字を購入することもでき、ネット通販では様々な雲字が販売されています。

気軽に使える雲字なら、直接貼れるシールやステッカータイプ、半紙などで印刷されたもの、木の板に雲の字が切り抜かれたものなどいろいろあり、価格は500円から1500円ぐらいのものがあるようです。

国産の高級な木を使用した板の雲字だと、更に価格が高くなります。

変わったデザインをした雲板もあり、筋斗雲のような雲の形に囲まれ真ん中に雲の字が書かれたデザインとなっている板もあります。

少し特別な感じを出したい場合、プロの書家の方にオーダーメイドで雲字を書いてもらえるものもあるようです。

神具店

雲字は元々、仏教の文化ではなく民族信仰のため、仏具店には置いていない可能性があります。

雲字を神棚の上に貼る習慣があった神道は仏教の次に身近な存在の宗教です。

なので、仏具店で探すよりは神具店で探した方が見つかりやすいかもしれません。

お店に行かれる前に、問い合わせするといいでしょう。

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雲字を処分する方法

雲字を仏壇の上や天井に長い間貼り続けると、経年劣化で色あせたり接着剤などがはがれ落ちたりすることがあります。

その場合は交換するタイミングなので新しい雲字に交換しましょう。

交換した後の古い雲字をどう処分したらいいか悩む方がいらっしゃると思います。

仏壇のために使用してきたので粗末にするとバチが当たるのではないのか、一般のゴミとして処分していいのかと抵抗を感じるかもしれません。

様々な対処方法がありますので参考にしてください。

お焚き上げ

神社やお寺、代行サービスなどで古くなった雲字をお焚き上げすることができます。

お焚き上げで供養してもらい処分できますが、注意しなくてはいけない点があります。

それは木製や紙製のような可燃物であるかという点です。

お焚き上げは神仏にかかわるものや、想いが込もりゴミとして捨てるにはしのびないものを火で燃やして供養してもらう方法です。

読経や祈祷よりも、とても手間がかかるため、燃えない金属製だと引き受けてもらえない場合があります。

自宅で処分

雲字が金属製のため燃えないものとされ、お焚き上げを断られたり、古い雲字をお焚き上げするのが手間だと考えている方には以下の方法があります。

雲字が金属製の場合、不燃物のゴミとして処理することができます。

お塩で清め、中身が見えるのが気になる方は白い紙で包んで処理しましょう。

お焚き上げが手間だと感じる方も雲字をお塩で清め、可燃物のゴミとして処理をします。

中身が見えて気になる場合、白い紙に包んで処理しましょう。

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仏壇の上の雲まとめ

ここまで、仏壇の上の「雲」についての情報や、処分する場合について中心にお伝えしてきました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

• 仏壇の上の「雲」は、それより上にはなにもないとするために貼る
• 半紙などに書かれた雲を「雲字」雲の形の板を「雲板」という
• 雲字には色んな種類がある
• 可燃性の雲字はお焚き上げで処分してもらうことができる

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

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