法事法要
仏壇の正しい向きとは?風水や宗派における向きについても解説
更新日:2022.03.07
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仏壇の向きについて
仏壇は、昔よりご先祖様や故人を供養するための拠り所とされてきた大切な場所です。
しかし、いざ自分の家に置くとなると、向きや細かな置き方などでどうしてよいのか戸惑ってしまう方もいるようです。
そこでこの記事では、仏壇の向きについて詳しく説明していきます。
仏壇の向きについて学び、正しく設置できるようにしましょう。
神棚がある場合の仏壇の向きにも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
仏壇の正しい向き
仏壇の正しい向きは、いろいろな考え方や根拠に基づいて変わってきます。
ここでは、昔からいわれている向きを、理由も含めて下記の種類を順に解説していきます。
- 南面北座説
- 西方浄土説
- 本山中心説
- 春夏秋冬説
南面北座説(なんめんほくざせつ)
仏壇正面を南へ向け、背面を北へ向けて配置する考え方です。
中国の慣習において位の高い人は南を向いて座り、家来たちは北を向いて座るということに由来します。
南面北座説には、直射日光が当たらず、風通しもよいというメリットがあります。
西方浄土説(さいほうじょうどせつ)
仏壇が東を向くように安置します。
そのため、仏壇に拝むたびに西方浄土に向かって礼拝することができるという考え方です。
古くから極楽浄土は西にあると信じられていることから、浄土真宗や浄土宗、天台宗などがこの配置方法で置かれることが多いです。
本山中心説(ほんざんちゅうしんせつ)
宗派を統括する中心的な寺院である本山の方角に向けて、仏壇を置くようにする考え方です。
住む場所や部屋によって、仏壇が東向き、西向き、南向きにもなり得ます。
たとえば、本山中心説を取り入れている空海が開いた真言宗の場合、真言宗の本山のある和歌山県の高野山金剛峯寺の方角に向かって仏壇を置くようになります。
春夏秋冬説(しゅんかしゅうとうせつ)
東西南北を春夏秋冬の四季に捉えた考え方に基づいて、仏壇の配置を決める考え方です。
東向きは、春で万物のはじまりであり、南向きは、夏と捉え、実を結ぶと考えます。
また、西向きは秋で、収穫の時期であり、北向きは冬と捉え、万物を収めるという意味合いがあります。
春夏秋冬説は、仏壇をどの方角に置いても良いとされていますが、決まっていないがゆえにどこに置けばよいか困ってしまう場合があります。
その場合は、最も選ばれやすい、東向きあるいは南向きを選ぶと良いでしょう。
以上のように、仏壇の向きはその考え方によるもので、決まりがないことがわかります。
これらの他にも、十方浄土説(じっぽうじょうどせつ)という、仏様は十方どの方角にもいるという考え方から、どの方角に安置してもよいという説もあります。
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風水における正しい仏壇の向き
ここまでは、昔から言われている向きを、理由も含めて解説してきました。
次に風水からみた、正しい仏壇の向きについてお伝えしていきます。
風水的なおすすめの方角
風水的におすすめの方角は東南です。
これは東南が吉方位だとされているからです。
風水は、太陽の動きをもとに吉凶を判断することもあるので、東南は新しい気が舞い込むとされています。
この考え方に基づいて、住宅と同じように仏壇やお墓も東向きや南向きがよいといわれています。
風水的に鬼門はNG
鬼門とは、「鬼の門」と書くように、鬼が出入りする方角と昔からいわれています。
そのため、風水的にも丑寅(うしとら)の方角である北東は、凶方角とされています。
ただ、中国から伝わった風水には鬼門の考え方はなく、日本の陰陽道でできあがった独自の考え方に基づくものです。
しかし、古くからある鬼門を避ける風習が、今でも色濃く残されています。
そのため、出来るだけ家の北東方向には仏壇を置かない方が無難といえます。
宗派ごとの仏壇の向きについて
ここでは、それぞれの宗派がすすめる仏壇の向きについて説明します。
曹洞宗・臨済宗
曹洞宗や臨済宗では、南向きに仏壇を置くことをすすめています。
これは仏教を開いた釈迦が説法するときに、南向きに座っていたことが由来だといわれています。
浄土真宗・浄土宗・天台宗
浄土真宗、浄土宗や天台宗は、先ほどお伝えした西方浄土説の考え方に基づき、仏壇を東向きに置くことが一般的です。
これらの宗派は、西方極楽浄土の阿弥陀如来が存在するとされている、西の方向に拝むようにするためです。
真言宗
真言宗の場合、本山中心説を取り入れられているため、本山のある高野山金剛峰寺に向かって仏壇を置くことが多いようです。
そのため、仏壇を置く方角が必ずしも決まっているわけではありません。
住んでいる場所や部屋の都合、本山との位置関係などを考えて方角が決まってきます。
日蓮宗
日蓮宗には、仏壇を置かなければいけないという方角はありません。
基本的に家の構造や家具の都合を考慮し、置くようにしましょう。
気になるようでしたら、菩提寺の住職に相談や確認をすれば良いでしょう。
無宗教の場合は?
宗派がどこか決まっていない、もしくはわからない場合などは、基本的に家具の配置などで考えても良いでしょう。
大切なのは、十方浄土説のように、どの方角であっても仏様を拝しているという心がけです。
また、風水的にみた東向き、あるいは南向きを選ぶこともおすすめです。
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仏壇はどこに置く?
ここでは、仏壇を置くのに適した場所や部屋についてお伝えしていきます。
配置場所の選び方
まず基本的な配置場所の選び方ですが、直射日光が当たる場所や湿気のある場所には置かないようにしましょう。
仏壇の素材は木材であることが多く、湿気に強くありません。
また、素材が変色したり傷んでしまう恐れもあるので、きるだけ日当たりの良い窓側への設置は避け、風通しの良い場所を選びましょう。
ほかにも、熱を放つ電化製品や音による振動のあるオーディオ製品の上も良くないとされています。
おすすめの場所は
仏壇を置くのにおすすめの場所と理由は、以下の通りです。
- 仏間、床の間:家の中で上座とされていて、部屋の位が高いため
- 客間:お客様をもてなす部屋で、部屋の位が高いため
- リビング:家族の集まる場所であり、リビングに置いても違和感のない家具調の仏壇もあるため
神棚がある場合の仏壇の向き
仏壇だけを置く場合は、これまでお伝えしてきたことについて気をつけていれば、問題ありません。
しかし、気をつけなければいけないのは神棚がある場合です。
ここでは、神棚がある場合の仏壇の向きについて解説していきます。
神棚と仏壇は向かい合わせにしない
まず、神棚と仏壇は、向かい合わせにしないようにします。
神棚と向かい合わせになるように置いてしまうと、どちらかを礼拝する時に、もう一方にお尻を向けることになるので、失礼になってしまいます。
神棚と仏壇を一緒の部屋に置く場合にも、なるべくL字の配置になるように心がけましょう。
上下の配置もNG
上下の配置は、避けるようにしましょう。
上下に配置すると、どちらに拝んでいるのかわかりにくくなります。
住宅事情から、どうしても別の位置に確保するのが難しい場合は、神棚は必ず仏壇より高く置き、完全な上下とならないように中心を少しずらすようにするとよいでしょう。
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仏壇の向きのまとめ
ここまで仏壇の向きの情報や、仏壇の置く場所について解説してきました。
内容をまとめると以下の通りです。
- 仏壇の正しい向きは、いろいろな考え方や根拠に基づいて変わってくる
- 風水的なおすすめの方角は東南
- 仏壇は直射日光が当たる場所や、湿気のある場所には置かないようにする
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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