お葬式
枕飾りの配置の仕方に決まりはある?設置のタイミングと注意点を紹介
更新日:2024.02.03 公開日:2022.02.02
枕飾りとは、通夜が行われるまでに故人の枕元に飾られる祭壇を指します。
枕飾りの配置にはルールがあることをご存じでしょうか?
そこで、この記事では枕飾りの配置について詳しく説明していきます。
この機会に枕飾りを設置するタイミングや注意点も覚えておきましょう。
枕飾りに飾る一本花と枕花の違いについても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
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枕飾りとは
枕飾りとは故人が亡くなられた後、通夜前まで遺体の枕元へ置かれる小さな祭壇のことです。
通夜や葬儀で用意される祭壇よりも小規模で、仮祭壇とも呼ばれることもあります。
似た言葉で「後飾り(後祭壇)」というものがあります。
後飾りとは、火葬が済んだ後に自宅で飾るための祭壇なので枕飾りとは違うものであることを理解しておきましょう。
意味
親族や生前故人と親しい間柄であった場合は、通夜前に直接自宅へ弔問します。
枕飾りは手を合わすための祭壇として使われます。
目的
枕飾りを設置する目的は、故人の魂がこの世にすがって残ってしまうことなく、迷わずに成仏するためとされています。
体から離れたばかりの魂は、この世に執着を持っていると考えられています。
枕飾りのお供えで故人の魂を供養することで、この世への執着を打ち消す役割があります。
この世への執着をなくし、故人の魂をあの世へと導く大切な役割を果たしています。
その他にも、悪霊が死体に取りつかないようにする目的もあります。
【宗教別】枕飾りの配置
枕飾りの配置方法は各宗教によって異なります。
宗教別に枕飾りの配置方法を説明していきます。
仏教の場合
仏教の場合、白木台または白い布をかけた台にお供え物を置きます。
仏教の場合のお供え物は以下の通りです。
- 花瓶
- 一膳飯
- 水
- ろうそく
- 枕団子
- 線香
- 香炉
- 鈴
配置方法は正面から見た時に、奥の列は左から花瓶→一膳飯→水の順に置きます。
奥の列の両脇にはろうそくを立てます。
前の列には左から枕団子→線香→香炉→鈴の順に置きます。
仏式でも浄土真宗の場合は、基本的に飲食物をお供えしません。
しかし、飲食物を供えるのがマナー違反というわけでもないため柔軟に対応しましょう。
ちなみに浄土真宗の場合、読経中以外では鈴は鳴らしません。
鈴はお勤めを開始する合図・終了する合図として用いられます。
手を合わせる際に、他の宗派のように鳴らしてしまわないように注意しましょう。
神道の場合
神道の場合、八足机といわれる白木の台にお供え物を置きます。
お供え物は以下の通りです。
- 御霊代
- 花瓶
- ろうそく立て
- 洗米
- 塩
- 水
- お神酒
配置方法は正面から見た時に、奥の列中央に御霊代を、その両端に榊立てを置きます。
手前の列の両端にろうそく立て、中央に三方を置きます。
三方上のお供えの配置方法は奥両端にお神酒、中央に水、手前左側に塩、右側に洗米を置きます。
また、故人が生前好んで食べていたものを並べても良いでしょう。
肉や魚でも問題ないとされています。
キリスト教の場合
キリスト教の場合は、枕飾りをしません。
しかし日本においては、故人を偲んで枕飾りを模した儀礼を行うこともあります。
医師が死の判定を下した直前に行われる儀式で使う聖油を、枕飾りとして置く場合もあります。
台の上に白または黒の布を掛けた上に、お供え物を置きます。
配置方法は奥の列左側から、ろうそく→花瓶の順に置きます。
手前の列左側から、聖油→十字架→聖書→パン→水の順に置きます。
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枕飾りを設置するタイミング
枕飾りは、故人のご遺体が自宅に戻られた際に設置することが多いです。
通夜・葬儀では本祭壇を利用するため、枕飾りはかなり短い期間しか使用しません。
片付けるタイミングは葬儀社によって異なりますが、多くは通夜・葬儀の準備と並行で行われます。
厳密に片づけるタイミングが決まっているわけではないため、通夜の準備で忙しい場合は後から片づけても大丈夫です。
枕飾りで注意すること
枕飾りでは、注意すべきマナーがあります。
故人を送り出す大切な儀式ですので、正しいマナーを心得ておきましょう。
ろうそくの火を絶やさない
仏教において、ろうそくはあの世への道中を照らす役割があります。
故人が危険な目に合わないよう、魂を導くためにろうそくへ火をつけます。
ろうそくの火が消えてしまうと故人の魂が危険にあったり、迷ってしまうとされています。
そのため、ろうそくの火は絶やしてはいけないといわれていますが、燃焼時間に限りがあるため消えてしまうこともあるでしょう。
一度消えてしまってもすぐに点け直せば問題ないので、あまり気にする必要はありません。
もし、一瞬でも火が消えることが気になられる場合は、ブロンマという燃焼時間が長いろうそくがおすすめです。
白やピンクの蓮の花を模したもので、通常の細いろうそくよりも安定感があり倒れづらい形状です。
ネットでも手軽に入手できるので是非参考になさってください。
線香を絶やさない
線香の煙は、他の霊から故人を守り供養をするために必要とされています。
また、昔は現代のように遺体を保冷することが困難だったため、漂う腐敗臭を充満させないための手段も兼ねていました。
線香の煙もなるべく絶やさないほうが良いといわれています。
しかし、ろうそくの火と同様にもし消えてしまってもすぐにつけなおせば問題ありません。
ご飯を高く盛る
一膳飯は、茶碗にご飯を高く盛ることがマナーです。
故人がこちらの世界を振り返ったときに高く盛られたご飯でさえぎることで、この世への未練を残さないようにするためです。
ご飯の上に箸を立てることは、ご飯の高さを更に出すためという説もあります。
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枕飾りの相場費用
枕飾りの費用は、葬儀社や宗教、お供え物の種類によって異なります。
仏教の基本的な枕飾りは約1万~3万円が相場となっております。
葬儀社のプランによっては、すでに葬儀費用に含まれていることもあります。
もし自分で枕飾りを用意したい場合、葬儀社との打ち合わせの際に申し出ましょう。
枕飾りの一本花と枕花の違い
一本花と枕花は両方とも葬儀に関係する花ですが、目的は大きく異なります。
一本花と枕花の各目的を説明していきます。
一本花
一本花とは、枕飾りの花瓶に生ける花を指します。
一本花に選ばれる花の種類は樒(しきみ)が一般的です。
樒には強い毒や香りがあり、故人を悪霊から守り、邪気を払うとされてきました。
その他にも、お釈迦様の象徴とされる青蓮華(しょうれんげ)の花と見た目が似ているといった説もあります。
また、樒は1年の間に3回も芽吹くため、年中手に入りやすいというのも理由のひとつです。
もし樒を用意できなかった場合は、菊や百合、水仙でも良いとされています。
枕花
枕花とは、通夜前まで故人の枕元に供えられる花のことです。
枕花は親族や故人と生前に親交の深かった方が贈ります。
枕花を贈ることで、亡くなった故人の枕元へ寄り添うといった意味を持っています。
ただし、贈るタイミングに注意が必要です。
通夜の前に届くようにすべきですが、あまりにも早すぎると葬儀を待ち構えていたように思われてしまいます。
手配する際に遺族へ葬儀の予定を確認しましょう。
枕花の相場は5000~2万円です。
相場に差が大きいのは、枕花に使用する花の種類によるためです。
枕花は基本的に白い花をメインに使って作られます。
主に菊やカーネーション、百合、トルコキキョウ、ストックなどです。
故人が生前に好きな花を知っている場合は、その花を贈っても良いでしょう。
葬儀費用の平均相場|内訳や葬儀形式別にかかる費用、費用負担を抑える方法について
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枕飾りの配置のまとめ
ここまで枕飾りの配置を中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 通夜を行うまでの間に遺体の枕元へ置かれる小さな祭壇を枕飾りという
- 各宗教によって枕飾りの内容、配置方法が異なる
- 一本花は枕飾りとして供える花、枕花は亡くなった人の枕元に供える花
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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