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形見と遺品の違いとは?形見分けと遺品整理の仕方についても解説

更新日:2022.11.17

遺品

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記事のポイントを先取り!

  • ・形見は故人の思い入れが強い品
  • ・遺品は故人の所有物の総称
  • ・形見分けの時期は宗教により違う
  • ・業者への依頼はよく検討して判断

形見と遺品の違いについてご存じでしょうか。

形見分けを行う際は、これらの二つの違いについて理解しておく必要があります。

そこでこの記事では、形見と遺品の違いについて解説します。

この機会に、遺品整理の仕方についても覚えておきましょう。

後半では、遺品整理を業者に頼むメリット・デメリットにも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 形見と遺品の違い
  2. 形見分けと遺品整理の違い
  3. 形見分けのタイミング
  4. 形見分けをする時の注意
  5. 遺品整理のタイミング
  6. 遺品整理で注意する事
  7. 遺品整理の仕方
  8. 遺品整理を業者に頼むメリット・デメリット
  9. 形見と遺品の違いについてのまとめ
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形見と遺品の違い

故人が残したものに対し、形見や遺品とよばれるものがあります。

この二つの言葉が意味する違いについて説明します。

形見とは

故人が生前に日常的に使用していたものや、よく身に着けていたものなど、故人の思い入れが深かった物を形見といいます。

たとえば、故人が愛用していた時計やアクセサリーなど、その品を見ると故人を思い出すような物を形見と考えて良いでしょう。

遺品とは

遺品とは、故人が使用していた物や所有物すべての総称を指します。

中でも、金銭的に価値の高くないもの全般が遺品として扱われます。

たとえば、家具や家電・衣類・靴・バックなどの日用品や趣味で使っていた道具や写真・手紙などが遺品になります。

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形見分けと遺品整理の違い

形見分けと遺品整理にはどのような違いがあるのでしょうか。

それぞれを詳しく説明していきます。

形見分けとは

故人が遺した思い入れの深い品を、親族や知人友人に贈ることを形見分けといいます。

昔は、丈を直して着ることができる着物が形見分けの品とされることが多かったようです。しかし、現代では着物以外にも身に着けていたり、愛用していた物が形見分けの品となっているようです。

形見を受け取った方が、その形見を通して故人を思い偲ぶことは、追善供養することにもつながります。

愛用品を大切な方が引き継いでくれることを故人も喜んでくれることでしょう。

遺品整理とは

遺品整理とは、故人が遺した品を、残す物と処分する物とに仕分けて整理することをいいます。

仕分けをして不要品だと判断した物は、売却や処分をします。

遺品整理を始める時期に関して、特に決まりはありません。

しかし、四十九日までは故人の魂が家にいると考えられているため、四十九日法要が終わってから遺品整理を始める方が多いようです。

また、遺族の気持ちの整理がつかない場合や、故人の部屋をそのままにしておきたいという遺族の意向から、遺品整理をせずにそのままにしておくこともあります。

ただ、故人が賃貸物件に住んでいた場合には、家賃や契約上の問題が発生するため、遺品整理を早急に進めなければなりません。

形見分けのタイミング

形見分けのタイミングは故人が信仰していた宗教によって異なります。

宗教ごとに形見分けのタイミングを説明します。

仏教の場合

仏教における形見分けのタイミングは、最後の忌日法要である四十九日法要が終わったあとが一般的です。

神道の場合

神道における形見分けのタイミングは、仏教の忌明けにあたる三十日祭または五十日祭と呼ばれる霊祭が一般的です。

キリスト教の場合

キリスト教には形見分けの習慣がないため、特に決まりはありません

ただ、形見分けを行う場合は追悼ミサの場が選ばれることが多いようです。

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形見分けをする時の注意

実際に形見分けを行う際には注意しておきたいポイントがいくつかあります。

渡す相手に失礼のないよう注意点を知っておきましょう。

汚れを落としておく

形見が衣類である場合は、クリーニングをしてからお渡ししましょう。

アクセサリー類などの身に着けていたものも汚れていることがあるので、前もって汚れを落としておきます。

動作を確認しておく

万年筆や時計などの品物を贈る際は、正常に使用できるか動作を確認しておく必要があります。

正常に動かない物や壊れている物は形見として贈らない方が無難でしょう。

しかし、受け取る側にとって思い入れが強い品物である場合のみ、壊れている品を贈っても大丈夫です。

包装をしない

形見の品はプレゼントではないため、包装などはせずにそのまま渡すのがマナーといわれています。

そのまま渡すことがどうしても気になる方は、半紙で軽く包んで渡しましょう。

本来、形見分けは手渡しで行いますが、渡す相手が遠方に住んでいて手渡しできない場合は郵送しても問題ありません。

郵送する際には必ず手紙を添えましょう。

リメイクする

サイズが合わない、または、好みが合わない品物の場合はリメイクして贈ることもあります。

指輪などアクセサリーのサイズを変更をしたり、日常的に使えるものにリメイクすることが多いようです。

現金・金券・高価な品は避ける

現金や金券、高価な品物を贈ることは財産分与に相当するため、形見分けとして贈ることはできません。

生き物は避ける

ペットなどの生きものは受け取った側が困る場合も考えられます。

事前に約束をしている場合を除き、生き物を形見分けとして贈るのは避けましょう。

遺品整理のタイミング

遺品整理をはじめるタイミングに迷う方も多いのではないでしょうか。

実際のところ、遺品整理を始める時期に特別な決まりはありません。

遺品整理をはじめる目安としては、四十九日法要や百日法要が終わったあとや、親族が集まる一周忌などのタイミングが好ましいでしょう。

また、一人で遺品整理を進めてしまうのは、トラブルの原因になることがあります。

遺品整理は、親族達が揃っているときに話しながら行いましょう。

また、遺族の気持ちが落ち着いてから、遺品整理をゆっくり進めていくという方法もあります。

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遺品整理で注意する事

遺品整理を行う際に注意したいポイントがいくつかあるので、しっかり押さえておきましょう。

遺言書がある場合

遺品整理で自筆証書遺言や秘密証書遺言を発見したとき、封がされている場合は勝手に開封してはいけません。

遺言書の変造や偽造を防ぐため、家庭裁判所の検認が義務付けられています。

勝手に開封すると5万円以下の過料が課せられる事もあるため、遺言書は必ず家庭裁判所に提出してください。

封がされていない遺言書も同様、裁判所の検認が必要となります。

親族とのトラブル

相続する方が複数いる場合は、配分などをめぐってトラブルになることがあります。

遺品整理はそのようなトラブルを未然に防ぐためにも、自己判断もとで行うのではなく、相続人全員で行いましょう。

判断に迷うものは保留

遺品整理を進めていく中で、処分の判断に迷う場合は一旦保留にしておきましょう。

故人が亡くなって間もない場合は悲しみが大きく、冷静な判断ができないこともあります。

時間を置き、気持ちが落ち着いたときに改めて判断した方が、後悔することも少なくなるでしょう。

遺品整理の仕方

遺品整理は自分で行う方法と業者に依頼する方法があります。

ここでは、これら2つの方法について説明します。

自分でやる

遺品の仕分けや整理、さまざまな手続きをすべて親族のみで行う方法です。

遺品を丁寧に仕分けることもできることや費用が押さえられるメリットがありますが、多くの労力と時間がかかるというデメリットもあります。

また、故人が亡くなったことに対する気持ちの整理がついていない状態で行うと、悲しみが増してしまうということも考えられます。

業者に依頼する

遺品の仕分けから、さまざまな手続きを専門業者に依頼するケースもあります。

資格を持つ経験豊富な専門家に依頼するのは安心感があるというメリットがありますし、体が不自由で遺品整理ができない場合にも頼りになります。

しかし、費用がかかってしまうことや、第三者が介入することで相続に関するトラブルが発生してしまう可能性があるなどのデメリットもあります。

業者によっては遺品を粗末に扱われたり、大切な遺品を間違えて処分されてしまうなどの懸念もあるため、信頼できる業者を選ぶことが大切です。

遺品整理を業者に依頼する場合は慎重に業者を選びましょう。

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遺品整理を業者に頼むメリット・デメリット

ここでは、遺品整理を業者に頼む際のメリット・デメリットを紹介します。

業者への依頼を検討している方は両方の内容をしっかり押さえておきましょう。

メリット

遺品整理を業者に依頼する最大のメリットとしては、短時間で済ませられるということです。

自分たちの手だけで、遺品整理をしようとすると大変な労力と時間がかかります。

遺族が遠方に住んでいる場合は、遺品整理の度に何度も足を運ばなければならず、交通費もかかります。

しかし、遺品整理業者に依頼した場合、最短だと1日で作業が完了します。

また、手間のかかる大型家具や家電などの運び出しなども任せることができるため、負担もありません。

さらに、遺品の買い取りを行っている業者もあるようです。

遺品の中には、仏壇や神棚など供養が必要な物もあります。

遺品整理業者に依頼すると、ゴミの処分や遺品の供養までやってくれますし、必要であればお寺や神社に遺品の供養を依頼してくれます。

また、弁護士と提携している遺品整理業者であれば、相続や空き家の相談もできるようです。

デメリット

業者に依頼する最大のデメリットといえば、費用が高くなることがあります。

短時間で遺品整理をしてもらうためには、作業の人員が必要になるので、自分の手だけで遺品整理をするのに比べて費用が高くなってしまいます。

さらに、ゴミの処分だけでも数万円~数十万円ほどかかることもあるようです。

また、遺品整理を業者に依頼すると短時間で作業が終わります。

ですので、故人の遺した遺品を確認しながら思い出に浸っている時間はありません。

ただ、遺品整理業者によっては、残したい場所には手を付けないように対応してくれるところもあるようです。

故人との思い出にひたりながらじっくりと整理したい場合は、対応可能な業者を選びましょう。

形見と遺品の違いについてのまとめ

「ま」「と」「め」と書かれた積み木と電卓と時計

ここまで遺品と形見の違いについて解説してきました。

まとめると以下の通りです。

  • 形見とは故人が使用していた思い入れのある品のこと
  • 遺品とは故人が使用していた物や所有物の総称
  • 形見分けのタイミングは宗教によって異なる
  • 遺品整理を業者に依頼する場合はメリットとデメリットを知っておく

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(はかまだ)

袴田 勝則(はかまだ かつのり)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

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