終活
終活でやることリストを書く理由は?実際に書く内容やメリットを紹介
更新日:2024.02.03 公開日:2022.03.24

記事のポイントを先取り!
- 終活は自分と向き合い晩年の暮らしや家族のために行うこと
- エンディングノートや遺言書の作成をやることリストに書く
- 子供が大事にすることは、終活を一緒に手伝うこと
終活という言葉が普及していますが、そのやることリストについてご存知でしょうか。
終活はやみくもに始めず、まずはやることリストの内容を知っておくことが大切です。
そこでこの記事では、終活のやることリストについて詳しく説明していきます。
この機会に、やることリストに書く内容についても覚えておきましょう。
子供が親のために作るやることリストについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
都道府県一覧から葬儀場を探す
こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。

こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。
- 終活とは
- 終活でやることリストを書く理由
- 終活でのやることリストに書く内容
- 終活でやることリストを書くメリット
- おひとりさまが終活でやることリストの作成
- 終活でやることリストを作成した後の進め方
- 子供が親の終活を行う時のやることリストは?
- 終活でやることリストのまとめ
終活とは
終活とは、自分の死と向き合い、資産や私物、ライフスタイルなどを改めて考えて残りの人生を豊かにするために行う活動です。
日本では近年の高齢化に伴い、さまざまなメディアで終活が取り上げられています。
死生観や自分らしさの追求など、人によって異なる終活が多くの方に注目されています。
終活でやることリストを書く理由

終活を行ううえで基本のひとつとなるのが、やることリストです。
やることリストとは文字通り、残りの人生で自分が挑戦したいことややり残していることをリスト化することです。
やることリストを書く理由としては、主に下記の2点があります。
突然の事態に備えて
終活のやることリストは、突然の事態に備えて元気なうちに書いておくことが推奨されています。
突然の死や病気、怪我などの事態が起きてからでは、できることもできなくなってしまうでしょう。
あらかじめやることリストを書いておけば、整理されたリストを見返すことで、元気なうちに取り掛かる後押しとなるのです。
予想以上に時間がかかる
実は終活ですることはとても多く、人によっては複雑になったりすこともあり、多くの人が考える以上に時間がかかります。
そのため少しずつでも、なるべく早めに始めることがおすすめです。
終活の一部である、やることリストだけでも書く内容は多岐にわたります。
終活でのやることリストに書く内容

やることリストの作成にあたって、ただやみくもに書き始めてはまとまりがないリストになってしまうかもしれません。
そのため、終活のやることリストに書く内容の基本的な項目を下記で紹介します。
エンディングノートを書く
エンディングノートとは、個人が所有・管理している情報や希望を書き留めて遺族などに見てもらうためのものです。
エンディングノートには財産の情報や葬儀の希望、医療・介護についての意志などが主に書かれます。
遺言書の作成
遺言書はエンディングノートと異なり、法的な効力を持った書類になります。
主に財産分与についての意向が示され、複数の書き方が存在します。
法的な書類となるため弁護士や司法書士、行政書士に相談することが可能です。
自分で調べてもわからなかったり、急ぎで遺言書を作成したい場合には法律家の力を借りるとよいでしょう。
身の回りの整理
人はいろいろな物を所有して生活しているものです。
身の回りの小物から家具家電などの大型なものや、目に見えない会員登録やIDパスワードまでさまざまです。
本当に残しておくべきものか、未使用の口座や会員登録はないかよく確認し、不要なものは処分したり解約しておきましょう。
葬儀やお墓の準備
葬儀を任せたい葬儀社や葬儀のスタイル、お墓への埋葬方法などについても終活では考えるべき項目です。
特に費用が発生するお墓の購入や、希望する仏具があれば生前に購入・予約しておきましょう。
老後資金の準備
老後の心配事の代表といえば、多くの人が生活資金について挙げると思います。
思うように働けなくなり、将来の見通しがつかないことには精神的に不安定な生活になってしまいます。
特に住居については、リースバックやリバースモーゲージといった仕組みを利用して、有効的に生活資金を確保することもできます。
老後の住まいの準備
老後は、現役時代よりも生活が質素になっていく傾向があります。
現在の住まいが本当に必要なのか、本当に住みやすい住宅なのかを検討するのも終活のひとつです。
介護やパートナーとの死別も視野に入れて、考えるべき項目です。
これからやるべきこと
残りの人生を豊かなものにするために、これからやるべきことや挑戦したいことをリストに書き出します。
突然の怪我や病気で、やりたいことが将来もできるとはかぎりません。
悔いなく生きるためにも、やりたいことを先延ばししないように、これからやるべきことをリスト化しましょう。
家族へのメッセージを決める
大切な家族へ、個人的なメッセージも決めておきます。
遺言書のような形式に準じる必要はまったくありません。
思い出や感謝の気持ちなどを整理するためにも、時間をかけて行いましょう。
サービスの解約など
現時点で利用していないサービスを解約しておくことも忘れてはなりません。
特に各種保険やクレジットカードは、どのような保証内容なのかも含めて一度見直すとよいでしょう。
必要のない保証や年会費の支払いなどがあれば、すぐに解約するようにしてください。
友人・知人リストを作る
年賀状などを整理して、友人・知人リストを作成するのもおすすめです。
自分に何かあった時、家族から連絡して欲しい友人・知人がいるというシニアの方は、思いのほか多いという話もあります。
アルバムを整理
長く生きていると、その分撮り溜めた写真の数も膨大な量になっていることが多いです。
一枚一枚を丁寧に仕分けしていくことを考えると、実に根気のいる作業になります。
そのためアルバムの整理もまた、早めに取り掛かっておきたい終活といえるでしょう。
デジタル終活
デジタル終活とは、主にインターネットやスマートフォンに登録しているサービスやデバイスのパスコードの整理です。
現代においては、シニア世代もデジタルサービスやデバイスを利用している方が多くいらっしゃいます。
それらの利用状況を一覧などにまとめて、把握しておきましょう。
終活でやることリストを書くメリット

終活のやることリストに書く項目が多岐にわたることで、心配になった方も少なくないかもしれません。
しかしやることリストを書くことで得られるメリットも同様に多く、とても価値のあることです。
終活でやることリストを書く具体的なメリットは、主に下記の4つです。
晩年を安心して過ごせる
やることリストに医療や介護についての希望を書いておけば、晩年を安心して過ごすことに役立ちます。
抱えている持病やアレルギー、服用している薬などを簡単に遺族や介護者に見せることができます。
食事の好みや自分の性格、趣味、好きな音楽などは、介護する側にとっても自分にとっても、まとめておくと安心です。
最期の過ごし方を自分で決められる
誰もがいずれ迎えるであろう終末期にもなると、うまく自分の希望を伝えられないものです。
どのような治療や延命を望むか、生活はどこでどのようにしたいかなどを事前に検討しておきましょう。
自分が望む、理想の最期の過ごし方がうまく伝わるようにすることは、終活で重要なポイントです。
死後に必要な手続きがスムーズになる
自分が死んだ後に残される家族は、さまざまな手続きを行わなくてはなりません。
一例を挙げると生命保険や銀行口座、定期的に支払っているサービスなどです。
やることリストに自分の資産や情報を記しておけば、エンディングノートなどで家族に伝えることができます。
家族の負担を減らすためにも、手続きがスムーズになるようできることを考えてみるのもよいでしょう。
相続争いを防げる
残された家族の間での相続争いが、世の中で多く発生しています。
あらかじめ被相続人となる自分が、財産分与についての意志を遺言書に残しておけば防げることがほとんどです。
そのためにも、やることリストに遺言書の作成を載せておき、元気なうちに取り掛かれる準備から始めましょう。
おひとりさまが終活でやることリストの作成

おひとりさまという言葉が普及しだして数年が経ちます。
おひとりさまとは、同居人がおらず一人暮らしをしている人のことを言います。
終活のやることリストにおいて、おひとりさまの場合にぜひ検討したい項目があります。
地域のコミュニティーに参加してみる
もしもご自身が、家族や親戚と縁がない場合や遠方にお住まいの場合、地域のコミュニティーに参加することが推奨されています。
いざというときに頼れる相手がいることは、なにかと心強いものです。
また、日常的に参加するコミュニティがあれば、しばらく顔を出さないなどで安否確認をしてくれることもあります。
死後事務委託契約を利用する
死後事務委託契約とは、自分が亡くなった後の事務手続きを誰かに委託する契約です。
家族や親戚でなくても関係性の深い友人、もしくは法律家が受け付けてくれる場合もあります。
関係性の希薄な親族が、手がかりなしに事務手続きを行わずに済みますので、気がかりな方は検討すべきことです。
任意後見人制度を利用する
任意後見人とは、自分の財産や所有物、介護、医療、税金といった事柄を一任する相手のことです。
この制度は自分の判断能力が低下することを前提として、さまざまな決定を誰かに委ねることができます。
信頼できる友人や法律家などが任意後見人になってくれれば安心できます。
終活でやることリストを作成した後の進め方
終活でやることリストを作成した後は、下記のポイントに当てはまることから進めていきます。
- やりたいこと
- できること
- 小さなこと
- シンプルなこと
始めからはりきって複雑なことや手間がかかることから手を付けても、なかなかうまくいかず止めてしまうケースも多くあります。
終活でやることは多く、時間がかかるものです。
まずは下記の項目で、簡単なものから手をつけてみるとよいかもしれません。
- 不用品の処理(処分方法や譲渡相手の選定)
- 医療・介護の希望や負担となる費用と利用できる制度の確認
- お墓や葬儀の希望
- 老後の生活費や住居
- 相続となる財産の分与
子供が親の終活を行う時のやることリストは?

終活を行うことには多くの意味があり、やることリストを作るとさまざまなメリットが得られることがわかったかと思います。
実際に、終活をまったく行っていなかった方の葬儀後、手続きなどで大変な経験をしたという遺族の方も多いようです。
終活は基本的に誰に強制されるものでもなく、自らの意思で自分や家族など関係者のために行います。
しかしたくさんのメリットがある終活を親にすすめたいという子供がいるのも事実です。
そこで本記事の最後に、子供が親の終活を行う時のやることリストについて解説します。
まずは終活をすすめる理由を勘違いされないための伝え方を、次に子供が作るやることリストのご紹介です。
親に終活をすすめる言い方とは
親に終活をすすめるときは、直接的な表現ではなくさりげない行動を促し、一緒にイベントを楽しむことから始めるといいかもしれません。
例えば、一緒に部屋の整理をして思い出の物について尋ねてみたり、価値観や死生観について話し合うなどです。
子供が親の為にする「やることリスト」
子供が親のためにする、やることリストには主に下記の4つがあります。
情報収集
親が加入している保険の内容や購入するお墓、葬儀のスタイル、医療方針、介護施設など集めるべき情報は非常に多いです。
ひとつの事柄について比較検討ができるように、集めた情報をわかりやすく説明することも重要なポイントです。
断捨離の手伝い
断捨離など、不用品の整理や処分を一緒になって手伝いましょう。
高齢になると重いものや大きいものの持ち運びができなくなり、衰えた体力では十分に断捨離ができません。
手続き関係
サービスの会員や金融機関などの手続き、解約などは何かと面倒でついつい後回しにしてしまいがちです。
そのため子供側から積極的に確認し、必要であれば移動の送迎なども合わせて行います。
年賀状じまいの手伝い
新年に継続して行う年賀状のやり取りですが、晩年に年賀状を送ることを辞退することを年賀状じまいといいます。
年賀状じまいのはがきや文面など、パソコンなどで作成を手伝うこともやることリストに加えておきます。
終活でやることリストのまとめ

ここまで終活についての情報や、やることリストなどを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 終活とは自分の残りの時間や遺族のために行うさまざまな活動のこと
- 終活を計画的に進めるためには、やることリストを作成するとよい
- 子供から親へ終活を勧める際も、やることリストを作ると役に立つ
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
都道府県一覧から葬儀場を探す
こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。

こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。