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生前整理で断捨離をする手順は?断捨離のポイントと生前整理の注意点を解説
更新日:2022.11.17 公開日:2022.04.26
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生前整理では、はじめに断捨離をするのが一般的です。
しかし、断捨離のやり方や不要物の処分方法について知らない方も多いかと思います。
そこでこの記事では、生前整理での断捨離について解説します。
この機会に、断捨離を行うメリットについても知っておきましょう。
ミニマリストと断捨離の違いについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 生前整理とは
- 断捨離とは
- 生前整理で断捨離をする手順
- 生前整理で断捨離をするポイントと注意点
- 生前整理で断捨離した不用品の処分方法
- 生前整理で断捨離を行うメリット
- 生前整理の断捨離をするタイミング
- ミニマリストとは?断捨離との違いは?
- 生前整理で断捨離のまとめ
生前整理とは
生前整理とは生前に不要物を処分し、身の回りのものを必要最低限に整理すること、また所有する財産の整理をすることです。
遺産の分け方や葬式の詳細について自分で指定したい場合、遺言書やエンディングノートにその旨を書いておけば、希望通りに進めることができます。
また、家族に見られたくない物を事前に処分していくことで、秘密を守ることもできます。
生前整理をしておくことで、家族に遺産整理する手間をかけません。
その他にも身の回りの品を必要最低限のものだけにしておくことで、残された家族の遺品整理の手間を最小限にとどめられます。
自分にとっても家族にとっても、生前整理を行なうことは多くのメリットがあるのです。
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断捨離とは
2010年に流行語大賞にもノミネートされる程一躍有名になった断捨離。
断捨離と聞くと、「持ち物を減らすこと」と思っている方が多いかもしれませんが、元々の断捨離の意味は、「不要な物を捨てる」ということではありません。
本来断捨離とは、今手元にあるものやこれから手元に入ってくるであろうものが、自分自身にとって本当に必要なのかをしっかりと見つめ直す行為を言います。
断捨離という言葉は、ヨガの「断行」「捨行」「離行」という3つの言葉の頭文字から来ており、それぞれの本来の意味は
- 断行…外から新たに入ってきそうな不要な物を断ち切ること
- 捨行…ずっとある自分にとって不要な物を捨てていくこと
- 離行…物への執着心から離れること
になります。
断捨離の概念は実際のものだけでなく、人間関係や時間の使い方などにも当てはめて考えることができます。断捨離は自分の人生を見つめ直す際に重要な指標にもなる考え方とも言えるでしょう。
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生前整理で断捨離をする手順
生前整理で断捨離をする場合、多くのものを取捨選択しなければなりません。
身の回りのほとんどの物に関して不用品か否の判断が必要になるため、かなりの労力がかかります。
少しでもスムーズに行なうためにも、これから説明する手順を参考にしてみてください。
物を全て取り出す
現在の持ち物を把握するために、一度すべての物を取り出します。
この時点では、仕分け作業は行いません。
必要・不要の選別をする
物をすべて取り出すことができたら、仕分け作業に入ります。
必要・不要の2通りで物を選別していきましょう。
しかし、必要・不要の2択では、なかなか選別できないものも出てくるでしょう。
そのときのために、ひとまず手元に残したいものという選択肢もつくりましょう。
また、いつまでに使用しなければ捨てるといったルールを決めておくことでズルズルと保管してしまうことを防げます。
不要な物を処分する
選別が完了したら、不要品を処分します。
処分方法はお住まいの自治体のルールに従って一般ごみとして処分する、リサイクルショップに持ち込む、オークションで販売、不用品回収業者に回収してもらうなどがあります。
骨董品など価値の分からないものは、手間だとしても査定にかけましょう。
後々後悔しないためにもおすすめです。
財産目録を作成しておく
財産目録とは不動産、預貯金、投資信託、株式、生命保険、損害保険等の資料、負債を一覧に記載した書類です。
財産目録を作成しておくことで、自身が所有する財産を確認できます。
そのため、相続がスムーズに進められるでしょう。
相続するものと生前に贈与するものに分ける
所有する財産を相続するものと生前に贈与するものに分けます。
生前贈与は必ずしなければいけないものではありません。
しかし、相続財産の額が非課税対象額を超えた場合、残された家族は相続税を支払わなければいけません。
そこで、生前贈与をすることで相続税対策ができます。
相続財産の額を計算し、相続するものと生前に贈与するものに分けると良いです。
エンディングノートを書く
エンディングノートとは、人生の終焉についての要望を記入したノートのことです。
記入する内容は個人で自由に決められます。
ノートには家族や友人に伝えたいメッセージや葬儀・供養方法の希望を記入するのが一般的です。
残された家族に思いを託し、自身の望む最後のときを過ごせるようにしましょう。
また、エンディングノートには法的効力がないため、記入した内容が必ず叶えられるとは限りません。
遺言書を作成する
遺言書とは、財産とその相続人を書き記した書類のことです。
エンディングノートとは異なり、法的効力があります。
遺言書は「自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言」の3種類に分類されます。
自分に合った遺言書を選択しましょう。
ただし、どれも正しく作成しなければ法的に無効になるため、慎重に作成してください。
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生前整理で断捨離をするポイントと注意点
生前整理をする際にやみくもに断捨離を行ってしまうと、後に後悔することがあります。
ここでは、断捨離をする際のポイントと注意点をみていきましょう。
必要なものの基準を決めておく
生前整理の断捨離では多くの物を扱うため、一人で作業をするのは大変です。
家族や親族に手伝ってもらうとき、必要なものの基準を決めておくことがポイントです。
明確な基準があれば、作業を中断して必要なのか不要なのか確認する手間がかかりません。
必要なものを捨てられてしまう、といったトラブルを防ぐためにも有効です。
大切なものを自分で選別する
手伝ってもらう場合は必要なものの基準を決めておくことがポイントであることを前述しましたが、本当に大切なものに関しては自分で選別しましょう。
いくら基準があったとしても、人である以上間違いは起こります。
故意でなかったとしても、自分の大切なものや価値のある骨とう品などを価値が理解されずに捨てられてしまった場合、気分の良いものではありません。
トラブルを回避するためにも、大切なものは他人に任せないようにしてください。
生前整理の手伝いを依頼する場合は、任せてもよいもの、自分で選別したいものをはっきりとさせておきましょう。
個人情報に気を付ける
実在するものにばかり気を取られがちですが、パソコンやスマートフォンなどのデジタル機器内の個人情報の取り扱いにも注意が必要です。
アルバムの写真やメールなどのデータで他人に見られたくないものは、消しても問題のないものは削除しておきましょう。
また、使用していないSNSや通販サイトなどのアカウントも削除しておきましょう。
現在も使用しているアカウントに関しては、自分が亡くなったあとに削除してもらう必要があります。
削除してもらいたいものはエンディングノートなどで指定しましょう。
アカウントを削除する場合の多くはパスワードが必要なので、パスワードの一覧も添付すると良いです。
ちなみに、手書きでパスワードを残すと読み間違いが起こる可能性があるのでパソコン等で入力すると良いでしょう。
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生前整理で断捨離した不用品の処分方法
不用品の処分方法は業者で処分してもらう、一般のごみとして出す、インターネットを利用してオークションやフリマサイトなどで出品する、買取専門店に引き取ってもらうといった方法があります。
ここでは、それぞれの処分方法について特徴を説明していきます。
業者で処分してもらう
自治体で回収不能な粗大ごみや電子機器は専門の業者に引き取ってもらいます。
業者によってかかる費用は異なります。
不用品回収は想像よりも高くつく場合があります。
面倒であっても、複数の業者で見積もりをとって検討しましょう。
一般のごみとして出す
住んでいる自治体のごみとして出せるものは、一般ごみで処分します。
ただし、ごみに出す際は個人情報の処理に注意が必要です。
悪用を防ぐためにも、シュレッダーにかける、黒塗りで読めなくするなど、配慮するようにしましょう。
インターネットを利用して出品
近年、フリマサイトを利用する方は増加しています。
そのため、フリマサイトは不用品を販売できる穴場スポットです。
一般的には価値のないものであっても、一部の方にとっては価値があると判断されるケースがあります。
意外な物が高値で売れることもあるので、捨てる前に一度出品してみて損はありません。
また、出品作業も簡単なサイトが多いので手軽にできることも魅力のひとつです。
買取専門店に引き取ってもらう
ブランド品、貴金属、ジュエリーなど価値のあるものは、買取専門店で引き取ってもらいましょう。
買取専門店によって、買取基準が異なります。
一度断られたものでも別の店舗では引き取ってもらえた、というケースもあるためいくつかの買取専門店に持ち込んでもみても良いでしょう。
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生前整理で断捨離を行うメリット
生前整理で断捨離をすることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、生前整理で断捨離を行うメリットについて紹介します。
自分の財産を改めて確認できる
生前整理を行うにあたり、財産目録を作成する方が多いと思います。
財産目録を作成することで、身の回りの財産について改めて確認することができます。
さらに、一覧にすることによって、自分も忘れていた財産を思い出すこともあります。
家族の負担を軽減できる
所有物が多いほど、残された家族に負担をかけてしまいます。
個人では処理しきれない場合は、遺品整理業者に依頼しなければなりません。
そのため、遺品整理業者に支払いが生じ、経済的にも負担をかけてしまいます。
生前整理で断捨離を行ない、必要最低限の物だけを残した状態にしておくことで、残された家族へかける負担を最小限に抑えられます。
これからの人生の見直しができる
自分の所有物は、言うなれば今まで生きてきた証です。
生前整理で断捨離をすることで、自分の生きてきた証と向き合う機会が訪れます。
向き合うことで自分の人生について振り返り、これからの人生の見直しをする機会になるでしょう。
認知症予防にもなる
断捨離は認知症の予防にもつながると考えられています。
断捨離をしていく中で過去の写真アルバムや日記などを見つけて久しぶりに目を通すこともあるでしょう。
すると、当時の思い出を振り返り、過去の記憶を活性化させることで、脳の働きを活発にし認知機能も活性化されるとされています。
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生前整理の断捨離をするタイミング
生前整理の断捨離をするタイミングに「まだ早すぎる」「もう遅すぎる」といったことは決してありません。
タイミングはご自身で決めるのが一番です。
断捨離を実際に行った人のタイミングとしては、子どもが実家から離れた時や定年退職をした時、体の不調が出てきた時などが多いようです。
これらのタイミングは、自分の余生を考えるきっかけとして働き、断捨離をする動機へとつながります。
また、子どもから生前整理の断捨離の提案を受けるということもあります。
この場合、子どもから提案されたという複雑な感情から、提案を受け入れ難い方もおられるでしょう。
しかし、そのような提案を子どもからしてくれるということは、親を大切に思い、心配してくれているということです。
断捨離のタイミングの参考例は以下の通りです。
定年退職後での断捨離
生前整理の断捨離をするタイミングに最も一般的なきっかけとしては定年退職が挙げられます。
多くの方が定年退職を機に生活が変化します。
従って、新たな生活に合わせてこれからの自分に必要なもの、不要なものを選別する必要があり、このタイミングでの生前整理の断捨離はうってつけです。
人生の折り返し地点(40〜50歳代)での断捨離
日本人平均寿命を80歳前後と考えると40〜50歳代は、いわば人生の折り返し地点。
このタイミングで生前整理の断捨離を行っていくことで、これまでの人生を振り返りつつ、これからの人生の展望を考えるきっかけとなります。
また、生前整理の断捨離には体力も必要になります40〜50歳代でのタイミングは、体力的面を考えてもおすすめと言えます。
生前整理の断捨離を早めに行うメリット
- 体力があるうちに実施できる
- いざという時に備えることができる
生前整理の断捨離を早めに始めるメリットとしては、以上の2点が挙げられます。
まず、生前整理の断捨離は家の中のものを仕分けしたり、不用品を処分したりと体力が必要です。
高齢になればなるほど体力は衰えてきますので、体力のあるうちに実施できると安心して過ごすことができます。
また、人生では病気や突然の事故など何が起きるか予測できません。
早めに生前整理の断捨離を行っていれば、不測の事態にも備えられます。
生前整理の断捨離は定期的に行う
生前整理の断捨離を一度行ったとしても、その後に物が増えたり、環境が変わったりすることが考えられます。
「1年に一度は生前整理をする」などと期間を決めて定期的に行えば、一度に断捨離をしなければならない量も抑えられ、整理された状態を保つことが可能になります。
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ミニマリストとは?断捨離との違いは?
近年注目されるミニマリストですが、一度は耳にしたことがある方も多いでしょう。
ここでは、ミニマリストの概要や断捨離との違いについて解説します。
ミニマリストとは
ミニマリストとは、必要最小限のもので暮らす人を指します。
最小限のという意味をもつミニマル(minimal)から派生した造語です。
2010年前後から海外で始まり、その後日本でも普及していきました。
ただ、単純に物が少なければ良いという訳ではなく、自分のライフスタイルにおいて本当に必要なものは何なのかを見極められているという点が重要です。
何を持ち、何を持たないかにおいての明確なルールはなく、判断は個人によって異なります。
ものが溢れ、ものに不自由のない現代社会において自分に必要なものだけを選択し、所持することで豊かに生きられると捉えます。
断捨離との違い
断捨離とは不要な物を所有しない、不要な物を捨てる、物への執着から離れるという考え方を軸にライフスタイルを整える方法です。
簡単にいうならば、ものに執着せず不要な物は捨てることです。
思い切って今あるものを手放すことで、空間や管理に費やす時間が不要となり、ゆとりができます。
そのゆとりが、まわりまわって精神にも良い影響を与えると考えられています。
ただし、断捨離とは捨てれば良いという簡単なものではありません。
自分のライフスタイルにおいて不要なものだけを選択し、捨てることが重要です。
そのため自分にとって大切なものであれば、所持するものが多くても構いません。
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生前整理で断捨離のまとめ
ここまで生前整理での断捨離について解説してきました。
まとめると以下の通りです。
- 断捨離をするときは、ものを全て取り出すことから始める
- 相続税対策のために、相続するものと生前に贈与するものに分けると良い
- トラブル回避のために、他人に手伝ってもらうときは必要なものの基準を決めておく
- 不要物の処分にはいくつかの処分方法がある
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。