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スマホやパソコンのデジタル遺品を生前整理するには?種類とトラブル事例を紹介

更新日:2022.08.02

遺品

記事のポイントを先取り!

  • デジタル遺品は生前整理が重要
  • 把握できていないと親族が困る
  • 見られたくないものは対策をする
  • 必ず家族に重要事項を共有する

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パソコンやスマートフォンが一般家庭にも広く普及した結果、デジタル遺品という言葉が使われるようになりました。
デジタル遺品は生前整理するのが良いとされていますが、その理由はご存知でしょうか。

この記事では、デジタル遺品を生前整理する理由について解説していきます。
この機会に、デジタル遺品を生前整理するメリットについても知っておきましょう。

後半では、デジタル遺品を生前整理する際の手順についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. デジタル遺品とは
  2. デジタル遺品を生前整理する理由
  3. デジタル遺品はどんなものがある?
  4. デジタル遺品でよくあるトラブル
  5. すぐ出来る簡単なデジタル遺品の生前整理
  6. デジタル遺品を生前整理する際の手順
  7. デジタル遺品を生前整理のまとめ
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デジタル遺品とは

デジタル遺品とは、故人が生前にパソコンやスマートフォンに保存(管理)していたデータ全般のことです。

メール・写真・動画、SNSやネットバンクの情報、配信サービスのアカウント情報などがこれに含まれます。

また、端末内だけでなく、クラウド上のデータもデジタル遺品の一部です。

これらはどれもデータに過ぎませんが、その中には故人に関する情報が保存されています。

そのため、現実の家財や遺産などと同じように、遺品の一種に数えられているのです。


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デジタル遺品を生前整理する理由

デジタル遺品は生前整理をしたほうが良いと考えられています。

その理由について、以下で詳しく解説していきましょう。

高齢者のデジタルツール活用の増加

これからの社会では、高齢者のデジタルツール活用が増加していくと考えられています。

これは、行政や医療の分野でスマホアプリの普及が進んでいることから予測されています。

また、最近では血圧や脈拍などの日々の健康に関する情報を保存しておけるアプリの普及も進んでいる状況です。

こうしたアプリは特に高齢者に需要が高く、病院などでも高齢者に対して利用を勧めています。

高齢者がデジタルツールを利用するようになると、デジタル遺品を整理する機会も増加することでしょう。

高齢者のデジタル遺品は生前整理し、親族がそのデータを適切に扱える状況を作る必要があります。

資産の把握

近年は、キャッシュレス化でスマホがお財布代わりとして使われるようになっています。

その結果、資産に関する情報がスマホにすべて収納されているという状況になっているのです。

ネット銀行やネット証券の利用も一般化しており、金融機関の利用状況が本人しか知り得ない情報となっています。

デジタル遺産の生前整理は、そうしたネット上の資産状況を親族に教えるためのものでもあります。

キャリアやメーカーは端末の解除ができない

生前整理をせずに身内が亡くなった場合、スマホやパソコンのパスワードを知らなければ、端末は開くことができません。

そんなとき、キャリア・メーカーに相談することを考える方も多いでしょう。
しかし、キャリア・メーカーはパスワードの解除には応じてくれません。

端末をスムーズに開き、デジタル遺品にアクセスできるようにするためにも、デジタル遺品の整理は行っておく必要があるのです。

葬式の出席者の確認

生前整理を行う前に家族が亡くなると、知人・友人を把握できず、葬式に誰を呼べばいいか分からなくなってしまう懸念があります。

しかし、デジタル遺品を生前整理しておくと、葬式の出席者が故人のスマホやパソコンの電話帳から容易に確認できます。

故人と関係のあった全員を葬式に招待できるように、生前整理を行っておきましょう。

葬式の際に最新の写真を使用できる

生前整理しておけば、遺影として使う写真を事前に家族で共有しておくことが可能です。

デジタルでしか写真を管理していない場合、葬式で使う写真が見つからず、家族が大変になる可能性があります。

生前から遺影用に自分の写真を共有し、家族に負担をかけないようにしておきましょう。

不要なサブスクの解約ができる

近年、音楽アプリや動画アプリなどでサブスクリプション(サブスク)と呼ばれる料金形態が主流となっています。

サブスクは、定額料金を支払うことで、一定期間利用できるサービスのことです。

このサービスは、基本的に契約を解除しなければ定額料金が支払われ続ける形になっています。

急に故人が亡くなってしまうと、端末にアクセスできず、サブスクの料金が引き落とされ続けるということも考えられます。

生前整理をしておけば、事前に家族とアカウント情報を共有しておけるため、故人が亡くなったときに契約を解除することが可能です。

金銭的な負担を減らすためにも、自分の死後に不要なサブスクを解約できる状況にしておきましょう

SNSやブログのなりすましを防止

SNS・ブログなどのアカウントは、親族が把握していないことが多いです。

そのため、アカウントを放っておいたせいで、故人のなりすましなどトラブルにつながるケースがあります。

生前整理しておけば、故人に何かあったときにはアカウントを削除するなどの対策を行うことが可能です。

重要なデータの流出や紛失の防止

生前整理をしておかなければ、親族が端末に重要なデータが入っていると知らずに、データを紛失してしまう可能性があります。

また、仕事に関する重要なデータを意図せず紛失・流出させてしまった場合、会社とのトラブルが発生するかもしれません。

重要なデータの取り扱いに関して、生前に家族にきちんと伝えておくと、こうしたトラブルは未然に防ぐことが可能です。


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デジタル遺品はどんなものがある?

ここからはデジタル遺品にはどのようなものがあるのかを解説していきます。

家族のデジタル遺品を生前から把握しておくことで、亡くなったあとの手続きをしやすくしておきましょう。

画像や動画などのデータ

デジタルカメラ・スマホ・パソコン・ハードディスクなどに保存された、画像・動画のデータは、すべてデジタル遺品です。

こうしたデータはさまざまな端末に保存されていることがあります。

自分の死後、必要となるデータがあるときには、生前整理で保存場所を家族に知らせておく必要があるでしょう。

アカウントID・パスワード

SNSやAmazonなどのサービス上のアカウントも、デジタル遺品に含まれます。

これらのサービスにログインするにはIDとパスワードが必要になりますが、家族は知らないケースがほとんどです。

故人のアカウントにログインしようとしても、IDとパスワードを知らなければログインは不可能です。

企業やメーカーも、アカウントの情報は教えてくれないため、生前に確認しておく必要があります。

クラウドストレージ内のデータ

クラウドストレージとは、ネット上に存在するファイルの保存場所です。

端末上ではなく、ネット上に存在するクラウドストレージ内のデータも、デジタル遺品に含まれます。

クラウドを提供するサービスは、iCloud・Google Drive・Dropboxなど多数存在しています。

もし、クラウドストレージを利用しており、重要な情報がそこに保存されている場合には適切な形で処分する必要があります。

クラウド上のデータをどうするかも、生前整理のときに考えておきましょう。

ネット銀行・証券会社の情報

ネット銀行の口座やネット証券に関する情報はデジタル遺品であると同時に、金融資産でもあります。

遺族にとってはこうした情報も相続の対象になるため、相続手続きが必要となります。

しかし、生前に家族にその情報が共有されていなかった場合、データ上にある資産の存在に気づかないということもあり得ます。

生前整理でネット銀行・ネット証券についての情報を共有しておく必要があるでしょう。

サブスクの登録情報

先述通り、サブスクもデジタル遺品になります。

故人がサブスクを利用していた場合は、契約解除やアカウントに登録された情報の削除を行う必要があります。

サブスクの登録情報を放置しておくと、個人情報の流出にも繋がりかねません。

また、定額サービスは解約しないと、契約料金が発生し続けてしまいます。

生前にサブスクのアカウント情報も家族で共有しておく必要があるでしょう。


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デジタル遺品でよくあるトラブル

次は、デジタル遺品でよくあるトラブルについて解説していきます。

生前整理しないことが原因となって、親族がデジタル遺品に関するトラブルに直面することは大変多いです。

端末のロック解除ができない

端末がロックされていると、キャリアやメーカーであってもロックの解除はできません。

そのため、遺産相続に支障が出る可能性があるので、注意が必要です。

親族がパスワードを当てずっぽうで入力する方法もあるでしょう。

しかし、多くの人が利用しているiPhoneなどには、一定回数以上間違えるとデータがすべて削除される機能が付いています。

そのため、この方法は現実的ではありません。

また、専門業者に依頼するという方法もありますが、必ずしもロック解除に成功する訳ではなく、リスクがあります。

デジタル遺品の生前整理をしておかなければ、親族が端末をロック解除することも難しくなるでしょう。

ネット口座が分からない

故人がネットバンクを使用していた場合、親族がどの銀行を使用しているか知らなければ、財産分与に支障が出ます。

ネットバンクは基本的に、パソコンやスマホ上で手続きを完結することが可能です。

銀行から紙での案内も年に1、2回しかなく、端末以外からネット口座を知る方法はほとんどありません。

親族が口座を知らなかった場合、故人が使用していたパソコンやスマホを見るしか方法がないのです。

ネット口座を確認するためには、前述したように、生前整理で親族にパスワードを共有しておく必要があります。

資産の存在に気付かない

仮想通貨やネット口座などの資産があるのに気づかなかった場合は、損害を被る可能性があります。

デジタル上の資産を届け出なかった場合、税務調査によってその存在が明らかになるケースがあるためです。

税務署は、故人の資産も全て把握しており、相続の際に申告漏れがあると追徴課税が課せられます。

こうした問題を避けるためには、資産の所在について、細かく親族と情報を共有しておく必要があります。

個人情報の流出

デジタル遺品をそのまま放置しておくと、不正アクセスされて個人情報が流出し、犯罪などに悪用される可能性があります。

放置されたアカウントはサイバー攻撃の標的にされやすく、パスワードも突破される可能性があります。

アカウントが乗っ取られる

個人情報の流出で多いケースが、故人のSNSアカウントの放置です。

前述した通り、SNSアカウントを放置すると、故人のアカウントがハッキングされ、乗っ取られる可能性があります。

SNSアカウントの場合は、他人の個人情報なども保存されているケースがあるため、注意が必要です。

故人が亡くなった後には、SNSアカウントを削除するなどの対策も必要となります。

有料コンテンツ利用料の請求

サブスクなどの有料コンテンツを利用していた場合、故人が支払っていた利用料はその後も引き落とされ続けます。

どのコンテンツを利用していたか把握していないと、アカウントが停止できず、請求がずっと続く可能性もあるでしょう。

事前にどういった有料コンテンツを利用しているのか、親族に伝えておく必要があります。


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すぐ出来る簡単なデジタル遺品の生前整理

デジタル遺品を生前整理する際、そのやり方が分からないという方も多いでしょう。

ここでは、すぐにできる簡単な方法を紹介します。

データを整理する

デジタル遺品に含まれるデータに関しては、アカウントやパスワードなどを一覧にして保管しておくと良いでしょう。

この一覧の存在を親族に教えておけば、何かあったときはすぐアカウントを削除したり、口座にアクセスしたりできます。

また、不要なデータは削除し、整理された状態にしておくと安心です。

フォルダに分けて管理する

デジタル遺産は見られても良いデータと見て欲しくないデータに分けて、フォルダを管理しておきましょう。

見られたくないものにはパスワードをかけるなどの対策を行っておけば、家族に見られる心配もなくなります。

事前に自分で削除しておくのも良いでしょう。

自動削除ソフトを入れる

事前に見られたくないものを削除することが難しい場合には、自動削除ソフトを入れておくのも良いでしょう。

自動削除ソフトに入れておけば、しばらくアクセスがなかった場合、自動的に削除してくれます。

そのため、死後自分の意思に反して親族に見られる心配もありません。

どうしても見られたくないものや、データの管理が心配なものに関しては、自動削除ソフトを活用しましょう。

エンディングノートに記す

エンディングノートは、自分が亡くなったあとに親族が困らないように伝えたいことを書いておくためのノートです。

この中に、デジタル遺産やアカウントの存在について書いておけば、自分も親族も安心できます。

エンディングノートがない方は、事前に作っておきましょう。

また、親族がその存在に気づかなかった場合、そのまま処分される可能性もあるため、保管場所に気をつける必要があります。

重要事項は家族に伝える

ネットバンクやネット証券など、遺産相続に関わるものは大変重要な情報であるため、事前に家族に伝えておきましょう。

また、端末のロック解除に必要なパスワード、各種コンテンツのアカウントIDやパスワードも重要な情報です。

ただし、セキュリティに関する情報は生前に教えると問題につながる可能性があるため、弁護士に委託するという手もあります。

また、死後にデジタル遺品を整理する際に行って欲しいことや、デジタル遺品のデータがどこにあるかも家族に教えておきましょう。


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デジタル遺品を生前整理する際の手順

ここからは実際にデジタル遺品を生前整理する際の手順を解説していきます。

以下の手順で行えば、自分の死後、親族が困ることもないでしょう。

①デジタル遺品の目録作成

最初に、デジタル遺品の目録を作成します。

目録には、使っているサービスの名前や端末内のデータについて記載しましょう。

もし、一部のデータを家族に見せたくない場合は、パスワード付きのUSBに保管したり、2段階認証できるサービスを使用したりします。

また、エンディングノートに見せたくないデータについて記載するか、信用できる人物に託すという方法もあります。

自分にとって最適だと思える方法を選択しましょう。

②金融情報などの管理

ネットバンク・ネット証券や仮想通貨、FXなどに関しての情報は、すべて端末上で管理しましょう。

手書きだと、口座番号などを誤って書き写す可能性があるためです。

もし、記載された情報が間違っていた場合、親族がその場所にアクセスできなくなる可能性があります。

また、手書きだと情報の流出も心配です。

端末に保存しておけば生前に流出する可能性も低く、厳重に保管しておくことができます。

③不要なサブスクの解約

利用していないサブスクは生前に解約しておきましょう。

サブスクは故人の死後も利用料が支払われ続けるため、気づかなかった場合に親族にとって大きな負担になる可能性があります。

そのため、不要なものは解約し、必要なものはその存在をエンディングノートなどに記載しておきましょう。

④エンディングノートにID・パスワードを記す

端末のロック解除や、各種アカウントへのアクセスにはIDやパスワードが必要になります。

これらの情報がなければデジタル遺品の相続が不可能になるため、必ずエンディングノートに記載しておきましょう。

⑤デジタル資産の存在を親族に伝える

デジタル資産がどれだけの額になるかを事前に親族に伝えておくことで、遺産相続に関する

トラブルを回避することが可能です。

また、デジタル遺産を適切に処分する担当者を事前に決めておくとよりスムーズで、自分の死後の心配をしなくて済みます。

遺産整理を行って欲しい人物がいる場合には、エンディングノートや遺言書に記載しておきましょう。


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デジタル遺品を生前整理のまとめ

ここまでデジタル遺品の生前整理について解説してきました。
まとめると以下の通りです。

  • デジタル遺品を生前整理しないと、個人情報が流出するリスクがある
  • デジタル遺品の整理時には、サブスクの登録情報を把握しておく
  • 見られたくないデータは、パスワードを設定したり自動削除ソフトに入れておく
  • 生前整理ではデジタル遺品の目録を作り、エンディングノートに重要事項を記載する

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。


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監修者

評価員(たなか)

田中 大敬(たなか ひろたか)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。

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