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改葬時に行う洗骨とは?お骨の洗い方や費用について解説

更新日:2022.11.17

お墓 費用

晴れた日の霊園

記事のポイントを先取り!

  • 洗骨にはご遺骨をきれいに保つことや故人の供養が目的
  • 洗骨は汚れ落としと乾燥が主な工程
  • 洗骨は基本2~3万円前後でできる

お墓の整理や建て替えなどを理由に改葬を考えている方はいませんか。
もし改葬をするのであれば、「洗骨」も考えてみるのもおすすめです。

そこで今回は、改葬の際に行う洗骨について解説します。
洗骨の流れや費用相場などについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 改葬するときに行う洗骨とは
  2. 洗骨をする意味・理由
  3. 洗骨サービスの流れ
  4. 洗骨の費用
  5. 自分で洗骨する場合の遺骨の洗い方
  6. 洗骨の歴史
  7. 改装時に行う洗骨まとめ
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改葬するときに行う洗骨とは

洗骨」とは、墓じまいや改葬を行う際にご遺骨を洗うことです。
同時にご遺骨の汚れを除去する専門のサービスも指します。

ご遺骨は納骨してからの長い年月で、湿気や雨水などの影響で汚れが付きやすいです。
深刻な場合は、ご遺骨にカビが生えたり臭いが発生することもあります。

洗骨は改葬などの機に故人のご遺骨に付いた汚れを取り除きます
ご遺骨を美しい状態に保つとともに、故人の供養の意味もある行為です。

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洗骨をする意味・理由

洗骨は何のために行うのでしょうか。
以下のような意味があるため、今後の洗骨を検討している場合はぜひご覧ください。

カビ菌を抑え、きれいに保存するため

洗骨にはまず、カビ菌を抑えきれいに保存する目的があります。
ご遺骨は骨壺に収めた状態でカロートに納骨されるのが一般的です。

ただカロートは、地下に設けられている分、長い年月の間に湿気や雨水が溜まります。
ご遺骨も湿気や雨水の影響を受けるためカビや黒ずみが発生するケースも多いです

加えて骨壺に水が入ってきた場合、ご遺骨自体が溶けることもあります。
古いお墓によくある土葬墓の場合は、土の汚れが付いてくることも多いです。

以上の事情から、ご遺骨を改葬などの際に取り出して洗う必要が出てきます。
ご遺骨を洗えば、カビや菌も抑えてきれいな状態に保存できる点でおすすめです。

故人やご先祖様に感謝の気持ちを伝えるため

洗骨には、故人やご先祖様への感謝の気持ちを伝える意味もあります
改葬などの際にご遺骨を見ると、付着した汚れなどが気になりがちです。

しかしご先祖様などを思うのであれば、ぜひきれいにしたいと考えるでしょう。
折に触れてご遺骨を洗骨すれば、ご先祖様への感謝や供養の気持ちを示せます。

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洗骨サービスの流れ

改葬などでご遺骨をきれいにしたくても、自分で洗うことに抵抗がある方は多いです。
実は洗骨については、専門のサービスを提供する業者もあります。

業者に依頼する場合の大まかな流れを知っていると便利です。
洗骨の作業は、以下のような流れで行われます。

目に見える汚れを取る

まずお墓からご遺骨を取り出し、目に見える汚れを取り除きます
ご遺骨は納骨状況によって、土などの不純物が付いていることがよくあります。

ブラシなどで比較的目立つ異物を取り除けば、以降の作業を順調に手掛けやすいです。

水洗いする

目に見える汚れをあらかた落としたら、次に水洗いを行います。
水洗いでもブラシを使って、細かい汚れを落とすのが一般的です。

超音波洗浄機で洗浄

さらに超音波洗浄機を使った洗浄も行われます。
機械を使った洗浄には1時間程度かかります。

一通り洗浄が終わった後は、水切りの工程に移ります。
水切りは、早くて12時間程度、長くて23日程度かかります。

殺菌・乾燥させる

水切りまでが済んだら、最後に殺菌乾燥をします。
しっかり殺菌・乾燥することで、粉骨して骨壺に収めやすくなるためです。 

殺菌や乾燥についても専用の機械を使って進めます。
特に乾燥に必要な時間は、ご遺骨が納骨されていた状態により310日程度かかります。

なお殺菌については、乾燥しても、なお臭いやべたつきが目立つ場合に施されます。
ご遺骨が完全に乾燥したら、粉骨を経て専用の骨壺に収められる流れです。

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洗骨の費用

洗骨を行う際、必要な費用の相場も知っておくと役立ちます。
基本的には23万円程度が一般的な相場です。

ただし納骨されていたときの状態によって費用は変わってきます。
ご遺骨が骨壺に収めてあった場合は2~3万円が相場です。

骨壺が13寸程度と小さい場合は1万円台で依頼できる場合もあります。
また骨壺に収まっていて土がご遺骨に付いていた場合は、少し高めです。

付着した土も含めたご遺骨の重さによっては4万円台となることもあります。
さらにご遺骨が土葬されていた場合は、より料金が高い傾向です。

洗浄から乾燥までの全工程で58万円前後の料金が発生します。

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自分で洗骨する場合の遺骨の洗い方

洗骨は業者に依頼する以外に、ご自身で洗うのも1つの手段です。
ご自身でご遺骨を洗う場合、以下のような流れで進めていきます。

用意するもの

ご自身でご遺骨を洗う場合、いくつか道具が必要です。
最初に以下に挙げるものを準備します。

  • ビニール袋
  • 新聞紙
  • ネット
  • バケツ
  • マスク

洗っている間に、風で細かいお骨や粉、異物が舞うことがあります。

吸い込むと体調にも悪影響が出るため、マスクを着けた状態で作業を進めるといいでしょう。

洗い方

道具の準備が整ったところで、いよいよ作業開始です。
以下に挙げる流れで進めていきます。

ネットに遺骨を移し替える

まずは、骨壺からネットへご遺骨を移し替えます。
実際の洗浄作業はネットの中にご遺骨を入れた状態で行います。

水が透き通るまできれいに洗う

ネットにご遺骨を移し替えたら、水が透き通るまできれいに洗っていきましょう。
ネット越しに水を流していくと、さらに下から汚れで濁った水が流れていきます。

付着した汚れが落ちて、流れる水もきれいになれば完了です。
なおバケツに水を貯めた上で、ご遺骨を包んだネットを入れて洗う方法もあります。

バケツの中で洗う場合も、水がきれいになるまで洗いましょう。

水切りする

ご遺骨に付いた汚れを水で洗い落としたら、十分に水切りします。
下に水を受ける容器の上にご遺骨を包んだネットを置き、しばらく待ちましょう。

天日干しする

水切りが済んだら、天日干しで乾かします。
湿気のない日陰に新聞紙を広げた上に、ネットごとご遺骨を載せて待つだけです。

骨壷に移し替える

最後に天日干しでご遺骨が乾いてきたら、骨壺に移し替えます。
骨壺以外にも、骨箱や骨袋に収めるのも1つの方法です。

自分で洗骨する際の注意点

以上がご自身で洗骨する流れですが、注意点もいくつかあります。
ご遺骨の汚れや臭いがひどい場合や破損の危険がある場合はプロに依頼しましょう

素人判断で作業を進めると、ご遺骨の破損の原因になります。

また、ご近所の目があったり、洗える場所がなかったりする場合も、無理に洗骨をするのは控えましょう。

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洗骨の歴史

洗骨は世界中で古くから行われている分、歴史も非常に長いです。
最後に洗骨にまつわる歴史や、古来の洗骨の方法について解説します。

風習としての洗骨

洗骨は昔から世界各国で行われている風習です。
まずご遺体を1度、風葬や土葬を行った後、数年後にご遺骨を掘り起こします。

ご遺骨を掘り起こした後はお酒や海水を使って洗い清め、お墓に納骨する流れです。
世界的に見ると、東南アジアオセアニアアフリカなどで広く行われてきました。

そして日本でも、沖縄や奄美諸島で一般的な風習でした。
沖縄では「洗骨シンクチ)」、奄美諸島では「改葬カイソウ)」と呼ばれています。

現在でも島によって洗骨が行われているところもあります。

洗骨は遺骨にまとう死霊を清める

古くから行われてきた洗骨には、ご遺骨にまとう死霊を清める意味を持ちます
埋まっていたご遺骨は穢れがあるため、神仏の前に出られないとされていました。

再納骨に先立つ洗骨は、いわば神仏の前に出られるようにする大切な儀礼です。
かつて琉球を治めていた琉球王室でも、戦前まで祖先の洗骨が行われていました。

洗骨の流れ

古来の洗骨の場合、どのように儀礼を進めていくのでしょうか。
主に沖縄で今も行われている洗骨儀礼の流れも一通りご紹介します。

お香を焚き、お墓を開ける

まず洗骨を行う日に、故人のご遺族やご親族などがお墓に集います。
そしてお香を焚いてから、男性が土葬されている棺を取り出します

遺体を焼酎などで清め、骨を洗う

次に女性が棺の蓋を開けた後、女性のご親族がご遺体を洗い清めます
なおご遺骨に皮膚が残っている場合は、丁寧に剥がしていく点もポイントです。

もし皮膚をはがす場合は、幕などで日差しからご遺体を守りながら作業を進めます。

遺骨を陶器に納める

故人のご遺骨を洗い終えたら、陶器や甕(みか)に納めて納骨します
納骨の際は、供え物もお供えします。

納骨まで終わったら、参列した男性のみによる酒宴です。
宴会には故人を供養する意味があります。

参列した女性は酒宴の準備接待後始末などを行います。

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改装時に行う洗骨まとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

ここまで、改葬の際に行う洗骨について、費用相場や意味などとともに解説してきました。

内容をまとめると以下の通りです。

  • 洗骨は改葬などの際にご遺骨を洗うこと。
  • 業者による洗骨は、水洗いや機械洗浄で行われる。
  • 洗骨の費用相場は2~3万円程度。
  • 洗骨は個人でも道具を使ってできる。

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(たなか)

田中 大敬(たなか ひろたか)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。

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