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遺品を捨てることで罪悪感を感じる理由は?対処法を紹介

更新日:2023.11.19

遺品

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遺品とは故人が生前所有していた全てのもののことを指しますが、遺品の正しい取り扱い方はご存じでしょうか。

遺品は故人との思い出の品だったりするため、処分に迷うことも多いかと思います。

そこでこの記事では、遺品を捨てることで罪悪感を感じる理由について解説します。

この機会に、遺品を捨てる際に感じた罪悪感の対処法なども知っておきましょう。

後半では、遺品整理をスムーズに行なう方法についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 遺品を処分する理由
  2. 遺品を捨てることで罪悪感を感じる理由
  3. 捨てることで罪悪感を感じた場合の対処法
  4. 遺品整理をスムーズに行なう方法
  5. 遺品整理を行なう適切な時期
  6. 遺品を捨てることで感じる罪悪感のまとめ
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遺品を処分する理由

そもそも、なぜ遺品を処分する必要があるのでしょうか。

簡単に言いますと、遺品整理は遺族にとって必要なことであるためです。

遺品整理をすることで大きな影響を受けるのは遺族になります。

遺族は大切な人を失ったことで大きな悲しみを抱き、中には混乱して精神的に不安定になる方も少なくありません。

遺品を整理をすることは、単純に部屋や故人の持ち物を整理するだけでなく、遺族の気持ちを整理することにもつながるのです。

物理的な理由から言いますと、遺品整理をせずに放置していると、害虫が発生したり、不動産の退去や売却が不利になってしまうケースもあります。

遺品整理は故人と向き合う貴重な機会になるので、遺品をどのように整理していくのか遺族や親族でよく話し合て進めていくことをおすすめします。

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遺品を捨てることで罪悪感を感じる理由

ここでは、遺品を捨てることで罪悪感を感じる理由を紹介していきます。

なぜ、罪悪感を抱いてしまうのか理由を知れば、解決策も見つかるでしょう。

以下を参考にして解決策のヒントにしてください。

故人に対して心の整理がついていない

遺品に触れると、故人のことを思い出してしまうのはごく自然なことです。

良い思い出もあれば、中には後悔や心残りなどを感じてしまうこともあります。

故人が亡くなったことを受け入れることができていない状況で遺品整理をすると混乱したり、悲しくなってしまうこともあります。

「もう少しこうしてあげれば良かった」や「もっとたくさん思い出を作っておけば良かった」など、さまざまな思いを抱く方が多いです。

このようなマイナスな感情が強い中で、遺品整理をした際に遺品を捨てることで、自分自身に対して嫌悪感故人に対しての罪悪感が強くなってしまうこともあります。

遺品を見ることで思い出が蘇ってしまう

故人の遺品を整理していると、写真や故人の衣服などを見て生前の故人との思い出が蘇ってしまうことも多いです。

遺品の量が多ければ多いほど、故人のことを思い出すきっかけとなってしまい、捨てることが難しくなってしまいます。

遺品を捨てることで、故人の想いを捨てることのように感じてしまう方も少なくありません。

このような思いの中で遺品を捨てることで、罪悪感を感じてしまうこともあります。

バチがあたる気がする

遺品の中には故人が大切にしていたものや宗教系の遺品もあります。

このような遺品を捨てると、バチが当たるのではないかと思ってしまう方も多いです。

具体的に言いますと、遺品の中に仏壇があった場合には、正しく処分しなければ故人だけでなく、ご先祖様に対しても失礼に当たってしまうと考えることが多いです。

また、故人が大切にしていた遺品の場合には、故人に対する後ろめたさを感じて気が引けてしまう人も多いのが事実です。

故人の遺品を捨ててしまうことに罪悪感を感じる理由のひとつとして、物にも魂が宿ると考えられていることも挙げられます。

故人から処分しても良いのか聞いていなかった

最近は終活などが話題となり、生前整理にて遺品をどのようにするのか事前に家族に伝えている方もいます。

しかし、突然死やそういったことを話し合う時間を設けていなかった場合も多いです。

終活がよく耳に入るようになったのは最近のことで、高齢者の中には生前に死後の話をすることに対して縁起が悪いと考えている方も多いです。

このように、故人に処分しても良いのか確認できていなかった場合には、勝手に遺品を捨ててしまうことに対して罪悪感を感じてしまうものです。

このような罪悪感から遺品が捨てられないといった遺族の方も少なくありません。

捨てる以外の処分方法を知らなかった

捨てることで罪悪感を感じた場合の対処法

次に、遺品を捨てることで罪悪感を感じてしまった場合の対処法を紹介していきます。

代表的な方法をそれぞれ紹介していきますので、参考にしてください。

遺品を供養する

故人が大切にしていたものや故人の思い入れがあるものを処分したい場合には、供養することをおすすめします。

供養をきちんとする処分方法であれば罪悪感を感じていた遺族の方の気持ちも解消されます。

神社や寺院の神主や僧侶に依頼して祝詞やお経を唱えてもらうことで、遺品供養が行えます。

遺品にも魂が宿ると考えられているため、故人に感謝しながら遺品の供養を行ってもらうことで、故人と向き合いながら大切な遺品を手放すことが可能になります。

遺品の中には、お焚き上げをできないものもありますので、詳しくは直接問い合わせて相談することをおすすめします。

遺言書やエンディングノートを手掛かりに進める

エンディングノートとは、今後の人生のことについて自由に記載するノートになります。

遺言書のように法的な権限はありませんが、故人の要望を再確認するツールとなり、近年の終活ではよく使用されています。

エンディングノートには、終末期の医療の希望や死後の葬儀やお墓のことや家族に対する思いなどさまざまなことを記載できます。

故人が遺言書やエンディングノートを残していた場合には、その内容を参考にして遺品を分別していくといいでしょう。

故人の意思がわかっていれば、故人の思いを最大限尊重した上で罪悪感なく、迷わずに遺品整理を行っていけます。

形見分けをする

形見分けとは遺品を故人の家族や親戚、親しかった人で分けていくことです。

故人の大切にしていたものや故人の思い出が詰まったものを形見分けすることで、故人との思い出を共有することができます。

形見分けであれば罪悪感を感じることなく、遺品を故人とゆかりのある人たちにたくすことができます。

形見分けする際の注意点としては、なんでも渡していいというわけではない点です。

相手にとって不要なものを無理に渡すと、相手も困ってしまいますので注意が必要です。

相手の反応をみて渡しても困らないものを形見分けすることをおすすめします。

リサイクルショップや買取業者に買い取ってもらう

遺品整理をする際にリサイクルショップを活用することもひとつの方法になります。

リサイクルショップや買取業者に買取依頼をすれば、遺品を捨てることなく、処分することが可能です。

それだけでなく、価値のあるものは、お金に還元できることもメリットです。

ただし、捨てることに対して罪悪感を感じる方は、売ることに対しても抵抗があると思います。

人それぞれ考え方は異なりますが、マイナスのイメージを抱いている方は控えたほうがいいでしょう。

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遺品整理をスムーズに行なう方法

次に遺品整理をスムーズに行う方法について紹介していきます。

遺品整理には非常に時間がかかるケースも多いため、ぜひ参考にしてください。

遺品整理を行なう予定を立てる

まずはスケジュールを立てていきます。

いつまでに終了させたいのか目標を決め、そのためにはどのように取り組んでいけばいいのか逆算して計画を立てていきます。

計画を立てる際には、より細かく具体的に決めた方がスムーズに進めやすいのでおすすめです。

必要な物と不用品の仕分け・分類を行う

次に、必要なものと不要なものに仕分けしたり、分類していきます。

分類することで作業をスムーズに進めることができます。

迷った際には後日考えるようにしてもいいので、手を止めずに作業していくことが大切です。

不用品を処分する

仕分けを行ったあとは不用品を処分していきます。

処分方法としては、ゴミとして出すほかにも買取業者に売ったり、最近ではフリマアプリやネットオークションを活用する方も増えています。

形見分けを行なう

遺品を仕分けした中で、故人と思い入れのあるものや価値のあるものは形見分けを行います。

形見分けする際には、引き取ってもらう相手の立場に立って考え、無理のない範囲でお互いに負担にならないようにしましょう。

遺品整理を行なう適切な時期

遺品整理のタイミングに明確な決まりはなく、人それぞれ状況によってベストなタイミングは異なります。

以下に遺品整理を行うタイミングとして、多いものを紹介していきます。

どのタイミングにも共通して言えることは、気持ちの整理がついたタイミングで行うことが大切であるということです。

遺品整理では、故人のことを思い出したり、亡くなったことを再認識させられることもあるため、悲しみがこみ上げてしまうこともあります。

遺品整理では遺品を捨てることに対して罪悪感を感じる人も少なくありません。

そのため、心の整理がついてから無理のない範囲で遺品整理を進めていくことをおすすめします。

葬儀後すぐ

故人が賃貸物件で生活していたケースでは、毎月家賃が発生します。

そのため、お葬式が終了したタイミングですぐに遺品整理をして退去することも多いです。

具体的に言いますと、亡くなった月の月末や翌月末までに遺品を整理するケースが多いです。

すぐに遺品整理に取り掛かれない場合には、そのまま家賃を払い続けていれば部屋を借りておくことは可能です。

ただし、契約内容や不動産会社によっては、住民が死亡した場合の退去期限が決まっていることもあります。

そのため、故人が亡くなられた際には不動産会社や家主、管理会社などに連絡をして契約内容を確認しておくことをおすすめします。

四十九日を迎えた後に行う

遺品整理に取り掛かるときに良いタイミングとして、四十九日法要後が挙げられます。

四十九日法要までは、故人の魂は行き場所が決まっていないため、この世とあの世を行き来してさまよっていると考えられております。

四十九日にはあの世で故人が審判を受け、故人は行くべき場所へ旅立つことになります。

四十九日の法要後を忌明けとする場合も多く、お通夜や葬儀に法要などの慌ただしかった日々が一段落つくことになります。

そのため、このタイミングで遺品整理をするケースが多いです。

四十九日法要は故人やその遺族にとっても大切な儀式になりますので、親族が集まることがほとんどです。

親族が集まっている中で、遺品について話し合うことで納得のいく形で遺品整理を進めることができます。

掃除や片付けには時間や手間や体力が必要になります。

親族が多く集まっているこのタイミングで遺品整理をすることで協力しながらスムーズに進めることにもつながります。

諸手続きの完了後に行う

人が亡くなると多くの手続きが必要になります。

たとえば、火葬許可証の取得や死亡届の提出をはじめ、電気やガス、水道などの公共料金の解約や名義変更手続きが必要です。

この他にも携帯電話やキャッシュカードの解約手続き、保険金の請求や運転免許証の返納に自動車所有権の移転や預貯金の名義変更など、数え切れないほどやるべきことが多いです。

死後、間もない頃はこれらのやるべきことに終われ慌ただしい日々が続きます。

各手続きには期限もあるので、期限内に手続きしようと時間に追われて、大変になります。

そのため、遺品整理は後回しになってしまうことも多いです。

これらのことから、一通り必要な手続きを完了させ、落ち着いたあとに遺品整理に取り掛かる人が多いです。

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遺品を捨てることで感じる罪悪感のまとめ

ここまで遺品を捨てることで罪悪感を感じる理由について解説してきました。

まとめると以下の通りです。

  • 物にも魂が宿ると考えられているため、遺品を捨てることに罪悪感を感じる
  • 故人が生前大切にしていた遺品を捨てることに対しては罪悪感を感じる人が多い
  • 遺品整理する際にはスケジュールを立てることでスムーズに進めることができる

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(たなか)

田中 大敬(たなか ひろたか)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。

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