終活
遺影を入れる額縁は何色が良い?色・素材・サイズについて解説
更新日:2022.08.10 公開日:2022.05.29

記事のポイントを先取り!
- 色は黒、白、パステルがおすすめ
- 素材は木製が最もポピュラー
- 柄や装飾があっても良い
- 平均価格は1,000〜5,000円
遺影を入れる額縁には、明確なルールがないことをご存知でしょうか。
額縁は、遺影や故人の雰囲気にあったもの選ぶことが大切です。
そこでこの記事では、遺影の額縁について解説します。
この機会に、額縁におすすめの色についても知っておきましょう。
後半では、額縁は処分することができるのかについて触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 遺影の額縁におすすめのサイズ
- 遺影の額縁におすすめの色
- 遺影の額縁におすすめの素材
- 遺影の額縁は柄・装飾があっても良い
- 遺影の額縁を選ぶ際のポイント
- 遺影の額縁の金額相場
- 遺影はいつまで飾るもの?
- 遺影は処分しても良い?
- 額縁以外の遺影の飾り方
- 遺影を入れる額縁まとめ
遺影の額縁におすすめのサイズ

遺影が使用されるシーンで、最もイメージされるのは葬儀のシーンだと思いますが、葬儀後に故人を偲ぶため、自宅に飾る方もいらっしゃいます。
遺影を飾るシーンごとに最適なサイズは変わります。
シーンごとにぴったりのおすすめのサイズを紹介していきます。
葬儀の祭壇
一般的に葬儀の際に飾る遺影用の額縁のサイズは、四つ切りサイズ(254mm×305mm)もしくはA4サイズ(210mm×297mm)です。
遠くからでも故人のお顔が見えるよう、参列者へ配慮から大きめのサイズが選ばれています。
焼香台・自宅
自宅で飾る際や焼香台に飾る際の遺影用の額縁サイズは、はがきサイズ(100mm×148mm)や、L判サイズ(89mm×127mm)、小キャビネサイズ(120mm×165mm)、もしくは2Lサイズ(127mm×178mm)です。
仏壇に飾る写真として使用する場合は、ご自宅にある仏壇のサイズとあったものを選びます。
仏壇や仏間がなく自宅に飾る場合は、飾るスペースにあったサイズを選びましょう。
どちらもサイズに決まりはないので、葬儀に使用した四つ切りサイズ(254mm×305mm)もしくはA4サイズ(210mm×297mm)をそのまま飾っても問題ありません。
遺影の額縁におすすめの色
遺影写真の額縁の色に関しても明確なルールはありません。
故人らしさを表すことのできる色を選ぶと良いでしょう。
いくら色に決まりがないといっても、あまり華美な色や派手な色は遺影の額縁として不適切になります。
落ち着いた色味を選びましょう。
遺影の額縁の色に悩まれたときにおすすめの色を紹介していきます。
黒
かつては遺影の額縁といえば、黒が一般的でした。
その名残もあるためか、現在でも黒色の額縁を選ぶ方は全体の6割程度となっています。
参列者によってはカラーの額縁を快く思われない可能性もあるため、迷ったときには黒がおすすめです。
白
白も人気色のひとつです。
優しい雰囲気で仕上がるため、おすすめです。
また白と一言でいっても、パールの入ったタイプやクリーム色よりの白などバリエーションが豊富です。
パールの入ったタイプは上品さ、優しさを表すことができるため、女性におすすめです。
華やかでありながらも、カラーの額縁よりも落ち着いた印象で故人らしさを表すことができます。
パステルカラー
葬儀を重々しい雰囲気で行うよりも、明るく故人を見送りたいと考える遺族が増えていることから笑顔の遺影を選ぶことが多くなっています。
明るいパステルカラーの額縁は笑顔の遺影にピッタリです。
遺影の額縁におすすめの素材
遺影の額縁は、素材によって見栄えや機能性が変化します。
デザイン性から選ぶのか機能性から選ぶのか、各素材の特徴を把握したうえで自分好みの額縁を選びましょう。
木製
かつては遺影の額縁といえば、木製がほとんどでした。
現在でも、木製は遺影の額縁に使用される素材の中で最も選ばれています。
木の温かみもありながら、重厚感も感じられるためおすすめです。
そして木製の特徴は、加工のしやすさです。
シンプルなタイプから、柔らかなカーブ、装飾加工など多くのバリエーションがあるためお好みの額縁を見つけられるでしょう。
アルミ製
アルミ製の額縁はスタイリッシュな仕上がりになります。
装飾のあるタイプも少ないので、シンプルなタイプが多い傾向があります。
強度が非常に優れているうえに、軽量であるため持ち運びも楽になります。
また、他の素材よりも安価なので経済的に済ませることができるというメリットもあります。
樹脂製
樹脂製の額縁は安価で、軽量な点がおすすめです。
一昔前までは見た目に劣るものが多かったのですが、近年は技術の進歩によってクオリティの高いものが増えています。
一見しただけでは木製のものと見分けがつかないものまであります。
ただし、木材やアルミ製の額縁に比べて強度が劣るため大きなサイズには適しません。
はがきサイズ(100mm×148mm)や、L判サイズ(89mm×127mm)の遺影を飾る際におすすめです。
アクリルフレーム
アクリル製は丈夫で、インテリアにもなじみやすいシンプルなデザインのものが多いです。
厚みのあるタイプのものを選ぶと重厚感が出て、タイリッシュな仕上がりにもなります
また、写真を劣化させる原因の紫外線をカットする効果があることもポイントです。
遺影の額縁は柄・装飾があっても良い
遺影を入れる額縁に明確なルールはありません。
そのため、柄や装飾が入った額縁を選んでも問題ありません。
ただし、葬儀の際に利用する場合、あまり華美すぎるものは相応しくないため避けた方が無難です。
自宅で飾る分には、ご自分の納得いくデザインを選びましょう。
また、額縁にリボンを飾ることもできます。
リボンには喪章の意味合いが含まれています。
葬儀に参列した戦友が喪章を、遺影にかけて故人との別れを惜しんだことが始まりとされています。
リボン以外には、花を飾ることも多くあります。
プリザーブドフラワーで装飾された額縁があります。
明るく、優しい印象になることから故人が女性の場合によく使用されています。
遺影の額縁を選ぶ際のポイント

遺影の額縁を選ぶ際にポイントとなる3点を紹介します。
どれも重要なポイントとなるので、遺影の額縁を選ぶ前に把握しておきましょう。
派手・華美すぎるデザインのものは避ける
遺影の額縁は、前述した通り明確なルールはありません。
故人らしさや故人の好きな色から選ぶ方も多くいらっしゃいます。
しかし、故人が好きだったからといっても葬儀に適さない派手な色や華美なデザインのものは避けましょう。
安全性から落としても割れにくい素材が良い
葬儀の際に、遺影を持ち運ぶことがあります。
額縁がガラス製の場合、落としてしまうとガラスが割れて怪我をする恐れがあります。
そのため、持ち運ぶことが想定される場合は、落としても割れにくいアクリル製の額縁がおすすめです。
ちなみに、アクリルはガラスよりも軽いため負担がかかりにくいというメリットもあります。
葬儀の際に抱えるため裏面が加工されたものが良い
遺影を持ち運ぶことがあるという点から、額縁の裏面が加工されたものを選びましょう。
裏面が加工されていないと、棘などが洋服に引っかかって破れたり、怪我をする恐れがあります。
表面に目が行きがちですが、裏面にも注意して選びましょう。
遺影の額縁の金額相場
遺影の額縁は、選ぶ素材やサイズによって価格が大きく変化します。
安価なものは、1,000円以下のものも販売されています。
高価なものになると2万円以上になることもあります。
平均的には1,000〜5,000円のものが最も多く選ばれています。
遺影はいつまで飾るもの?

遺影は葬儀後、一般的に四十九日まで後祭壇に飾られることが多いです。
中陰といわれる四十九日までは、故人の魂がこの世にとどまっていると仏教では考えられています。
四十九日の法要後に納骨を一緒に行うことが多いです。
納骨後、後祭壇は不要になるため、後祭壇を処分する際に遺影も一緒に処分するケースもあります。
四十九日後はそのまま飾っても、リサイズなどを施して飾っても個人の自由です。
遺影に宗教的な意味はありません。
そのため、遺影の取り扱いに関して神経質になる必要はありません。
遺影は処分しても良い?
遺影は宗教的な意味はないため、四十九日後は後祭壇と一緒に処分しても、保管しても問題ありません。
処分方法としては、燃えるごみとして処分しても良いです。
燃えるごみとして処分することに気が引ける場合は、寺や神社に持ち込んで供養と処分を依頼しても良いでしょう。
このとき、葬儀の際にお世話になった寺や菩提示に依頼すると手続きがスムーズのためおすすめです。
しかし、地域や宗派によっては初盆や法要で使用するケースもあるため処分する前に確認することをおすすめします。
保管する場合は、遺影の劣化を防ぐためにも直射日光や高温多湿の場所は避けましょう。
飾る場合は、飾るスペースがある場合はそのまま飾っても良いですし、リサイズして飾っても良いでしょう。
額縁以外の遺影の飾り方
遺影は額縁に入れることが多いですが、額縁以外で飾ることもできます。
その一つの方法として遺影をデータ化して、デジタルフォトフレームで飾る方法があります。
額縁で遺影を飾ると、場所をとってしまいます。
遺影に限らず、額縁は鴨居にかけますが、最近の家には鴨居がない所もあります。
デジタルフォトフレームなら、鴨居がなくても飾ることができ、スライドショーにすれば、一つのフレームで何枚も写真を飾ることができます。
遺影に限定せず、故人の思い出の写真をたくさん飾ることもできます。
また、遺影を小さくして、ペンダントにする方法もあります。
ペンダントにすることで、いつでも遺影を見ることができ、持ち運ぶことができます。
スポンサーリンク遺影を入れる額縁まとめ

ここまで遺影を入れる額縁の選び方やおすすめの色、素材などを解説してきました。
まとめると以下の通りです。
- 葬儀の際に飾る遺影用の額縁のサイズは、四つ切りサイズもしくはA4サイズ
- 自宅で飾る場合は、はがきサイズやL判サイズ、小キャビネサイズ2Lサイズ
- 遺影の額縁におすすめの色は黒、白、パステルカラー
- 遺影の額縁におすすめの素材は木製、アルミ製、樹脂製、アクリル
- 遺影は四十九日後は処分しても保管しても個人の自由
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

鎌田 真紀子(かまた まきこ)
国家資格 キャリアコンサルタント ・CSスペシャリスト(協会認定)
経歴
終活関連の業界経歴12年以上。20年以上の大手生命保険会社のコンタクトセンターのマネジメントにおいて、コンタクトセンターに寄せられるお客様の声に寄り添い、様々なサポートを行う。自身の喪主経験、お墓探しの体験をはじめ、終活のこと全般に知見を持ち、お客様のお困りごとの解決をサポートするなど、活躍の場を広げる。
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