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遺影を入れる額縁の色に決まりはある?おすすめの色や柄について解説

更新日:2022.05.17 公開日:2022.06.01

遺影

記事のポイントを先取り!

  • 遺影を入れる額縁の色や柄に決まりはない
  • 額縁は派手なものを避け、落ち着いたものにする
  • 自宅などの環境にあった額縁を選択する
  • 遺影の写真は故人らしさの表れた新しいものを使用

遺影を入れる額縁の色には決まりがありません。
額縁の色は、設置する場所のことを考えて選択する必要があります。
この記事では、遺影を入れる額縁の色について詳しく説明していきます。
額縁の素材や、使用する写真の選び方についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 遺影を入れる額縁の色に決まりはない
  2. 遺影の額縁におすすめの色
  3. 遺影の額縁の素材に決まりはある?
  4. 遺影の額縁は柄が入っていても良い?
  5. 遺影の額縁の購入先
  6. 額縁の金額相場
  7. 遺影の額縁を選ぶポイント
  8. 遺影写真の選び方のポイント
  9. 遺影を入れる額縁の色まとめ
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遺影を入れる額縁の色に決まりはない

遺影の額縁というと、一般的には単色の黒を想像するのではないでしょうか。
テレビドラマなどでも、お葬式の場面が出てくると、たいてい遺影の額縁は黒一色になっています。
そのため、遺影の額縁は普段見慣れた黒である、というイメージが広がっているといえます。

ただ、現在ではそうした価値観も薄れつつあります。
宗教的に必要な道具は、あらかじめ色や形状が決められているものもありますが、実は遺影や写真は、こうした宗教的な道具ではありません。
こうした理由から、遺影を入れる額縁の色は決まっておらず、特に使用してはいけない色というものもありません。
現在では、葬儀には必要な道具でも、宗教とは関係のないものについては、故人のイメージにあった色を選択することも増えてきています。

遺影にはいくつか種類があります。
葬儀や告別式の祭壇に置かれ、最終的に自宅の天井などからかけるなどして設置する「壁掛け型」の遺影が最もよく知られるものです。
最近では、葬儀の会場にメモリアルスペースが設けられる場合もあります。
それぞれの遺影のイメージに合わせた色を選択するのもいいでしょう。

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遺影の額縁におすすめの色

遺影の額縁の色は、昔は黒が一般的でしたが、黒にしなければいけないというわけではありません。
故人のイメージにあった色や、故人が生前好きだった色を選択することが可能です。
ここでは、額縁の色によって、遺影の印象がどのようになるかについてお話します。

遺影の額縁の色は、最終的に配置する部屋にマッチするのか、故人のどういう部分を引き出したいか、などを考えて選択していくとよいでしょう。
故人が好きな色だったからとはいえ、最終的に家に飾る時に部屋とミスマッチになってしまうと、残念な印象になってしまいます。

ここでは、選択する色によって遺影や部屋などにどのような印象を与えるかを説明し、おすすめの色を紹介しますので、参考にしてみてください。

現在でも一般的に使用されている額縁の色です。
自宅の天井などに、代々の先祖の遺影が並べられていて、全体の印象を崩したくない場合などにも選択されます。

また、額縁を黒にすることで、遺影の写真が重厚感のある印象となり、遺影写真に映った人物を引き立たせる効果があります。
仏壇が設置してある和室の中など、厳粛な空間にずっしりと構える印象を与えたいときにおすすめの色となっています。

黒とあわせて、一般的な額縁の色です。
遺影に映った人物に明るい印象をあたえ、遺影自体は控えめで落ち着いた印象となります。

現在、仏壇は和室に限らず、洋室に設置することも多くなってきています。
最近多くなってきた洋室に仏壇を配置した場合にもマッチする色になります。
仏壇を洋室に設置する場合や、核家族で、先祖の遺影がない場合に、普段から落ち着いた印象を部屋に与えたいときにおすすめの色となっています。

茶色

茶色は、木を思い起こさせるイメージです。
そのため、ナチュラルな落ち着いた印象となります。
遺影の中の人物からはぬくもりが感じられる印象も与えてくれます。
故人に温かい印象を与えたいときや、遺影をかざる部屋に落ち着いた印象を与えたいときにおすすめの色となります。

また、完全に茶色に塗ってしまったものや、木製の板をそのまま活かしたものもあります。
木製の額に色を塗らず、木目を活かす場合は、和風建築の家とマッチするでしょう。

遺影の額縁の素材に決まりはある?

遺影の額縁の素材には、特に決まりはありません。
現在では一般的に、木製とアルミ製の2つの種類が多く使用されています。

木製の額縁は、昔から使われ続けている素材で、落ち着きを感じさせます。
重厚感がある一方で、木のぬくもりを感じることができる点に優れています。
見た目の印象がよいことから、長年親しまれて、使われ続けてきている素材です。
色も、一般的な黒や、茶色のほか、木の木目をそのまま利用したものなどがあり、どれも落ち着いた印象を感じられます。

こだわるならば、木の種類にも目を向けることができます。

高級とされるのは、黒檀や紫檀などです。
黒檀や紫檀は、仏具では数珠を作る素材としても人気があり、もし持っている数珠がこうした素材でできている場合は、統一してみるのもよいでしょう。

アルミ製の遺影の額縁は、木製よりも価格が安く、軽くて丈夫であるという利点があります。
見た目もシンプルな印象となり、額縁の写真をより印象付けたい場合に選ぶとよいでしょう。
アルミは金属であり、木製と比べて長期的な耐久力があります。
重たい写真を長期的に飾る場合などは、アルミ製のものは安心感も得られます。
色は、一般的なアルミの印象のシルバー系となりますが、着色されているものもあります。

このほか、最近では、デジタルフォトフレームなどを選択する人も増えており、様々な額縁の選択肢をとることができるようになってきています。

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遺影の額縁は柄が入っていても良い?

これまでの遺影の額縁は、黒一色の無地で、柄も入っていないものが一般的でした。
しかし、最近では柄が入っている額縁も増えてきています。
そもそも、遺影の額縁は宗教とは関係がないものですので、色に決まりはなく、柄が入っていようと、問題はありません。
遺影の額縁の柄が、あまりに目立ってしまっていて、遺影の印象を悪くするようなものは使用できませんが、落ち着いたものであれば、問題なく選択してよいといえます。

また、電照額といって、デジタルな遺影の額縁を使用することによって、写真に合わせて額縁の色や柄を変更することができるものもあります。
こうしたデジタル機器を使用することで、訪問してきた人がいる場合は、落ち着いた無地、または落ち着いた柄の額縁としておくことも可能です。
普段、家族だけの時には、故人の好きだった色や柄に変更しておいて、遺影を見るたびに、故人を偲ぶことができることが何よりの供養となります。
故人をより偲ぶことができるように工夫されているのです。

こうしたことから、額縁の柄は、故人のことを考えて、偲ぶことのできるものを選んでいくとよいでしょう。
遺影の額縁はあくまで、遺影の写真の人物をより印象付けるための道具です。
あまりに額縁が目立ってしまわないようにして、より遺影の中の写真の人物にスポットがあたるように工夫することが、何よりも大切なことです。

遺影の額縁の購入先

遺影の額縁は、葬儀があった際に、葬儀社から購入することが可能です。
最近の葬儀社では、様々な額縁の素材や色のパターンを用意しており、こうした場で選ぶことが可能です。
ただ、身近な人が亡くなって、葬儀を実施する人に時間的、精神的に余裕がない中での額縁の選択は大変なことです。

また、葬儀社では、希望の額縁の色や材質が用意されていない可能性もあります。

遺影の額縁は、あらかじめ仏具店や、専門店、その他、仏具店や専門店のネット通販などを利用して購入することが可能です。
仏具店や専門店の店頭では、実際の素材にさわり、手触りなどを確認することが可能です。
また、実際の色を見ることで、葬儀の際や、自宅に飾った場合のことをイメージすることができます。

店員から、説明を受けたり、相談にのってもらったりしながら選ぶこともできます。
また、事前に遺影に使う写真を撮影することができる場合もあるため、人物の背景の色を選択したうえで、全体に合う額縁を選ぶことも可能です。

ネット通販の場合は、実際に手触りを確認したり、目視による色の確認はできませんが、膨大な商品の中から、自分や故人の好みにあった遺影の額縁を選択することが可能です。
専門店のネット通販のほかにも、Amazonや楽天でも購入が可能ですので、より選択肢は広がります。

それぞれに利点がありますので、時間に余裕のある方は、あせらずに、じっくりとネット通販で好みの遺影の額縁を探すほかに、店頭で実物を見てみるとよいでしょう。

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額縁の金額相場

一般的な葬儀の祭壇で用いる遺影の額縁の値段は、1,500円から1万5000円程度と言われています。
ただし、材質や色などにこだわると、10万円にもなる額縁も用意されています。

この中でも、壁掛け型と据え置き型の遺影の額縁がセットで5,000円前後で売られており、セットで購入する人が多い傾向があります。
セットの場合は、遺影の額縁の材質や色に、それぞれ統一感がありますので、今後自宅などで、両方を同じ部屋などで設置する場合は、統一させるのもよいでしょう。

額縁の金額は、素材によっても、大きく異なる場合があります。
木製のものよりも、アルミ製の素材の方が安価にはなりますが、最近はアルミフレームに装飾を加える人も増えています。
アルミフレームに真珠の装飾をした遺影の額縁もありますが、こうなると、当然高価になってきます。
また、外国では故人の遺灰を用いて作られた額縁も存在し、こうした場合も、通常の額縁より加工代などが付加されていくことになります。

また、遺影の額縁といっても、写真を入れる下地の台紙もあります。
この台紙の種類でも、値段は変わります。
遺影の額縁の表面を、ガラスにするのか、アクリル板にするのかでも価格は変わります。
ガラスといっても様々で、最近では写真の色あせを防ぐためのUV加工が施されたものもあります。

UV加工されたものの方が、通常のガラスよりも価格は上がっていきますが、部屋に直射日光が入る場合は、こうしたものを選択すると、遺影の色あせを防ぐことができます。
長期的なことも考え、きちんと選ぶことが重要です。

遺影の額縁を選ぶポイント

遺影の額縁を選ぶ時には、あまりにも派手なものは避けるべきですが、それさえ気を付ければ、材質や色、柄などには特に決まりはなく、自由に選択することが可能です。
故人の好きだった色や柄などを選択していくことになりますが、そのほかにも、額縁そのものについて、注意すべきポイントがあります。
ここでは、衝撃に強いか、写真をいためないかなど、額縁を選ぶ際のポイントについて説明していきます。

華美すぎるデザインは避ける

遺影の額縁を選ぶ際には、赤などの、あまりにも派手で目立ってしまう色や、キラキラしたような額縁は避けるべきです。
遺影は、葬儀や告別式、その後の自宅を訪問した人などの目に触れるものです。
中には、今後もお付き合いのあるような人が訪問してくれる場合もあります。

額縁の色を見て、悪い印象をもたれてしまうのは、あまりよいことではありません。
そのため、故人や残された人が、その色や柄が好きだったとはいえ、他人が見て悪い印象を受けるような色や柄は避けるべきです。

最近では、電照額などの、額の色や柄を変えられるデジタル機器も登場してきています。
この機器を使えば、家族だけの時や、訪問者が来た時などに、色や柄を変更することが可能です。
家族だけで故人を偲ぶ際に、どうしても額に使いたい色がある場合は、こうした機器を活用するのもよいでしょう。

落としても割れにくいアクリルを選ぶ

遺影の額縁は、ガラス製のものから、アクリル製のものもあります。
天井板などに遺影の額縁を取り付ける場合、不慮の落下などがある場合もあります。
こうした場合、ガラス製の遺影だと、落下した際に割れてしまい、たいへん危険です。

また、落下した際に人がいなくても、額縁に入った遺影の写真を、割れたガラスの破片で傷つけてしまい、大切な写真が破れてしまうことも考えられます。
実際に、大きな地震が起きた際には、ニュースで、天井から落下して、表面のガラスが割れてしまった遺影が映し出されることがあります。

こうした事態を防ぐために、割れにくいアクリル製の額縁を選択することもよいでしょう。
人によっては、遺影を持ち運ぶことのある人もいるでしょう。
アクリル製の額縁であれば、持ち運び中にあやまって落下させてしまった際の遺影の損傷を、最小限で食い止めることができます。

額縁の枠や裏面が加工が施されているものを選ぶ

遺影の額縁を持ち運ぶことがある場合、木製の額縁だと、木の枠の加工が粗いと、飛び出たササクレや木くずで、服が痛んでしまう場合や、手を怪我してしまう場合もあります。
こうした事態を避けるためには、木製の額縁ではなく、アルミ製のものを選ぶとよいでしょう。

木製であっても、額縁の裏面が布張りしてあるなどすれば、こうした怪我のリスクを軽減することができます。
また、木部が布でおおわれている場合は、遺影の額縁を胸のあたりで抱いていても、服を傷つけるリスクは軽減できます。
額縁の枠や裏面にどのような加工が施されているかも、きちんと確認する必要があります。

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遺影写真の選び方のポイント

遺影の額縁に使用する写真は、一般的に通夜から使用するため、それまでに選ぶ必要があります。
故人が、突然亡くなられた場合は、選ぶ時間もあまりないという状況になります。
遺影に使用する写真は、事前にある程度めぼしをつけておくとよいでしょう。
ここでは、遺影の額縁の中で使用する写真はどのようなものがよいのかについて、説明していきます。

新しい写真を選ぶ

遺影に使う写真は、故人を思い出せるものがよいです。
最近故人と知り合った人がお参りに訪れた場合でも故人を偲ぶことができるよう、できるだけ直近のものから選ぶとよいでしょう。

ただし、闘病生活が続いていることなどから、直近の写真がなかったり、具合悪そうな写真しかない場合もあります。
できるだけ直近の写真が好ましいですが、これにこだわることなく、1年から5年前くらいの範囲で撮られた写真の中から、元気な姿のものを選ぶとよいでしょう。

突然亡くなってしまう場合もあるので、家族などで撮った写真は、想い出として普段からまとめておいたほうが良いかもしれません。
直近の写真を探す場合、故人の友人や職場などで撮影されたものがある可能性もあるため、故人の知り合いに聞いてみましょう。

故人らしさのある写真を選ぶ

故人らしさがよくわかる写真を選ぶことで、より故人を偲ぶことができます。
特に誕生日や記念日などに撮られたものや、自宅で撮られたものなどは、故人の日常的な姿を感じることができます。
ほかにも、旅行先で撮ったものや、趣味に打ち込んでいる様子を撮ったものなど、故人が笑顔で写っているものもよいでしょう。

誰もが、故人の人柄を感じ取ることができる写真を選ぶと、故人をより身近に感じることができるでしょう。

また、仕事の現場などで、故人らしさを撮影した写真が、職場などに残っている場合もあります。
故人が趣味として集まっていた会や、職場などに問い合わせてみるのもよいでしょう。

故人にしっかりピントが合ったものを選ぶ

遺影に使用する写真は、しっかりとピントがあっていることが重要になります。
特に、祭壇などに飾る写真は、元の写真を引き伸ばすことがあり、ピントがあっていないと、全体的にぼやけた印象になってしまいます。
一方で、写真が多少暗かったり明るかったりする分には、問題ありません。

葬儀社などに提出した後、葬儀社の方で、明るさは調整可能です。
遺影に使う写真の明るさなどは、額縁の色などにあわせて、相談しながら調整してもらうとよいでしょう。
また、引き伸ばしをする場合があることから、画像データで写真がある場合は、画像のサイズを落とさずに、元のデータをそのまま渡すとよいでしょう。

遺影用の写真は、写真店などで撮影することも可能です。
プロのカメラマンに撮影してもらうことで、ピントが合っていないなどの問題はなくなります。
もし、自分が亡くなった後の写真を撮っておこうと考えている場合、こうしたプロのカメラマンに撮影してもらうことを選択するのもよいでしょう。
事前に写真を用意できるのであれば、遺影の額縁の色なども考慮しながら、写真を選んでいくことも可能です。

遺影を入れる額縁の色まとめ

ここまで、遺影の額縁に使う色や柄の選び方を中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 遺影を入れる額縁の色や柄には決まりはない
  • 額縁は派手なものを避け、落ち着いた色を選択する
  • 額縁の素材も決まりはなく、環境にあったものを選ぶ
  • 遺影に使う写真は、新しい故人らしいものを選ぶ

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(はかまだ)

袴田 勝則(はかまだ かつのり)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

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