終活
着物は遺影にふさわしい?遺影に適切な着物の特徴を解説
更新日:2022.05.17 公開日:2022.06.03

記事のポイントを先取り!
- 遺影写真の服装には明確なルールはない
- 紫色の着物は上品で女性らしい印象を与える
- 派手な色合いや華美な着物は避けるべき
遺影写真に着物姿のものが選ばれているケースを目にすることも多いですが、遺影に適している着物の特徴についてはご存じでしょうか。
どういったものがふさわしいのか知ることで、故人の供養にもつながります。
そこでこの記事では、どういった着物が遺影にふさわしいのかについて解説します。
この機会に、遺影にふさわしい服装について知っておきましょう。
後半では、写真の着せ替え加工についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 遺影とは
- 遺影には服装の明確なルールはない
- 着物は遺影に最適
- 遺影におすすめな着物の特徴
- 遺影におすすめな着物の色
- 遺影に適さない着物の特徴
- 着物を着た遺影を選ぶ場合の注意点
- 着せ替え加工を使って着物を着せることも
- 着物は遺影にふさわしいのかまとめ
遺影とは
遺影とは、葬儀の際に祭壇に飾る故人の生前写真のことを指します。
遺影を飾る風習は、葬儀社が演出のひとつとして行ったことが始まりであるとされています。
また、葬儀後には仏壇の近くに遺影が安置されることが多いです。
これには戦時中に亡くなってしまい、帰ってこられなかった兵士などを偲ぶ意味合いがあったとされています。
遺影を飾ることで故人を身近に感じることができ、遺族にとっての心のよりどころになるケースが多いです。
なお、遺影に使用される写真は、故人らしさがあり、故人の人柄が伝わるようなものが良いとされています。
遺影には服装の明確なルールはない
ひと昔前の日本では、遺影の写真の服装にはスーツや着物などのフォーマルなものが多く選ばれていました。
たとえ、フォーマルの服装をした写真がなかったとしても、写真加工にてスーツや着物に着せ変えることがマナーでした。
これは古くからの風習になりますが、近年ではその風習は徐々に廃れてきており、故人の人柄やらしさを大切にした服装の写真が選ばれることが多くなりました。
遺影写真の服装には、明確なルールはないので、故人が生前気に入っていた服装の写真を選ぶことをおすすめします。
着物は遺影に最適

遺影写真の服装に決まりはないのですが、日本の伝統的な文化である着物は遺影写真の服装に適しています。
古くから日本では着物で生活する風習があり、その名残から着物は正装であるとされてきました。
遺影写真に着物を選ぶ方も多く、着物は華やかで日本人らしい印象を与えるため、人気があります。
遺影におすすめな着物の特徴
次に、遺影におすすめな着物について紹介していきます。
遺影写真で着用するものであれば喪服を選ぶことがおすすめです。
ただし、喪服でなければいけないといった決まりはありませんので、喪服を持っていないケースやイメージに合わない場合はその他の着物でも構いません。
例えば、普段から着ている着物があればそちらを着用してもいいですし、レンタル衣装店などで好みに合う着物を選んで着用してもいいです。
遺影におすすめな着物の色
共通点として言えることは原色を選ぶのではなく、淡い色合いを選ぶことが大切です。
以下で詳しい色合いやその理由について説明していきますので、参考にしてください。
紫
紫は着物の中でも人気のある色合いになります。
紫色の着物は気品があり、優雅で女性らしい印象になります。
古くは冠位十二階で紫色は最上位の色合いであるとされていましたので、遺影写真に紫色を選ぶことで上品な印象を与えます。
また、濃い紫色の着物は「色喪服」と呼ばれているので、黒い喪服を着用することに抵抗がある方にとってもおすすめの色合いになります。
青
ブルー系の着物は、落ち着いたおしとやかな印象になります。
特に年配の女性に人気のある色合いになります。
ブルー系にもさまざまな色合いがありますが、遺影写真として選ぶ際には淡いものや渋めのブルーを選ぶことをおすすめします。
ピンク
ピンクの着物は女性らしく華やかで柔らかい雰囲気があります。
淡いピンクは特に人気のある色で、顔周りが明るく見えるので好印象になります。
無地が無難になりますが、シンプルであればグラデーションや花がデザインされているものもおすすめです。
薄緑
薄緑色の着物は華やかな印象を与え、落ち着きのある雰囲気になります。
無地なものやワンポイントのみのシンプルなデザインが多く選ばれます。
濃い緑だと浮いて見えてしまうので、薄めの色合いが適しているとされております。
薄めの緑色であれば、上品かつ華やかで気品ある印象が与えられるのでおすすめです。
遺影に適さない着物の特徴
次に、遺影には不向きである着物の特徴について紹介していきます。
遺影は葬儀の場で使われるものになりますので、派手な色合いや華美なものはタブーになります。
例えば以下のものが挙げられます。
- 振袖
- 盛装
- 訪問着
このように成人式やパーティー、お茶会などの華やかな席やお祝い事で着用されるような服装は避けるようにしましょう。
着物を着た遺影を選ぶ場合の注意点

次に、着物を着た遺影を選ぶ際の注意点について紹介していきます。
以下で具体的な注意点について説明していきますので、参考にしてください。
着物を着る習慣がない人は避ける
故人が生前、着物を着用する習慣がなかったケースでは、着物を着用しない方が良いとされています。
この理由としては、遺影は故人を鮮明に思い出して故人を懐かしむためのものになるので、普段の故人の姿を思い出せないような写真は不向きだといえるためです。
生前の故人の姿や表情がよくわかり、自然体の写真を選ぶことで、故人の人柄や思い出が浮かび、遺族にとって安心できるものとなります。
そのため、故人らしさが失われているようなものはおすすめしません。
着付けのマナーが間違っていないか確認する
普段は着物を着用していないような方は、着付けのマナーを知らない場合も多いです。
着付けのマナーを間違えてしまうと、故人が恥をかいてしまうことになるので、マナーが間違っていないか注意が必要です。
例えば着物を着用する際には、右前にすることがマナーですが、遺影写真だからといって左前にしてしまうとマナー違反になりますので注意しましょう。
着せ替え加工を使って着物を着せることも

近年では写真の加工技術が非常に高くなっていますので、遺影写真も手軽に加工して作成できます。
そのため、最後に遺影写真を加工して着せ替えする際のメリットやデメリットを紹介していきます。
着せ替え加工のメリット
遺影写真を着せ替え加工するメリットは、どのような写真であっても遺影写真にできることです。
例えば、肌の露出が多いものや寝間着のような服装であったとしても、遺影にあった服装に着せ替え加工することができます。
着せ替え加工できる服装の種類は、礼服や着物、普段着などさまざまなので自分に合ったものを見つけて着せ替えするといいです。
着せ替え加工のデメリット
中には、加工したことがバレバレになってしまい、不自然な仕上がりになってしまうこともあります。
依頼した業者の技術不足や自分で遺影写真を作成した場合などに多いので注意が必要になります。
着物は遺影にふさわしいのかまとめ

ここまで、着物は遺影としてふさわしいのかどうかについて解説してきました。
まとめると以下の通りです。
- 日本の伝統的な文化である着物は遺影写真の服装に適している
- 淡いピンク色の着物は顔周りが明るく見えるので特に人気がある
- どのような写真であっても遺影写真にできることが着せ替え加工のメリット
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

鎌田 真紀子(かまた まきこ)
国家資格 キャリアコンサルタント ・CSスペシャリスト(協会認定)
経歴
終活関連の業界経歴12年以上。20年以上の大手生命保険会社のコンタクトセンターのマネジメントにおいて、コンタクトセンターに寄せられるお客様の声に寄り添い、様々なサポートを行う。自身の喪主経験、お墓探しの体験をはじめ、終活のこと全般に知見を持ち、お客様のお困りごとの解決をサポートするなど、活躍の場を広げる。
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