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遺影を飾りたくないときは?対処法や処分方法を解説

更新日:2022.05.17 公開日:2022.05.28

遺影

記事のポイントを先取り!

  • 遺影は飾らなくても問題ない
  • 遺影を保管する際に注意すべき点
  • 遺影は可燃ごみとして処分可能
  • 遺影はそのまま飾らなくても良い

遺影とは、故人の写真や肖像を指します。
近年では遺影に対する考え方が変化し、遺影を飾りたくないと思われる方も多くいらっしゃいます。

そこでこの記事では、遺影を飾りたくないときの対処法について解説します。

この機会に、遺影を処分するきっかけについても知っておきましょう。
後半では、遺影の飾り方について触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 遺影を飾るようになったのは明治期以降
  2. 遺影は飾らなくてはいけないのか
  3. 遺影を飾りたくない場合は?
  4. 遺影を処分するきっかけ
  5. 従来の遺影のイメージを払拭する飾り方も
  6. 遺影を飾りたくないまとめ
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遺影を飾るようになったのは明治期以降

諸説ありますが、遺影の起源となったものとして、江戸時代に流行した死絵葬儀絵巻があげられます。

死絵とは、江戸時代後期に盛んになった浮世絵の一分野で、有名人の訃報を知らせる意味で書かれた浮世絵のことです。

葬儀絵巻とは、葬儀の内容を描いた絵巻物のことを指します。

そして、明治時代には肖像写真が登場したことがきっかけで遺影が一般的に普及していったと考えられています。

ちなみに、日清戦争や日露戦争の戦死者を供養するために自宅に肖像画を飾られたことが遺影の起源という説もあります。

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遺影は飾らなくてはいけないのか

そもそも遺影には宗教的な意味合いは含まれておりません。

遺影は、生きている人が故人を偲ぶためのものです。

ですので、遺影を飾らないことで故人を供養できないということはありません。

ただ、自己判断で飾らないことを決定してしまうと、家族や親戚から快く思われない可能性もあります。
そのため、飾らないことを家族、親族間で一度話し合った方が良いでしょう。

遺影を飾りたくない場合は?

遺影を飾りたくない場合は、保管するもしくは処分することになります。

法事をする場合には、一般的に遺影を飾ることが多いです。

そのため、今後法事をする予定のある方は保管することがおすすめです。
それでは、それぞれの対処法について詳しくみていきましょう。

保管する

遺影を劣化させずに保管するためには、保管する場所に注意が必要です。

まず注意すべきは、写真は湿気によって劣化するという特徴があるために湿気の少ない場所で保管するということです。

お風呂場やキッチンの近くは避けましょう。

また、乾燥剤を利用することも有効な方法のひとつです。

次に、写真は紫外線に当たると劣化が進むため直射日光が当たらない場所に保管しましょう。

最後に、空気の中には湿気やホコリなど写真を劣化させる原因となるものが多く含まれています。
そのため、空気に触れにくくするために写真用のアルバムに保管すると良いです。

処分する

遺影には宗教的な意味は含まれていないため、可燃ごみとして処分しても問題はありません。
しかし、遺影を可燃ごみとして処分することに抵抗がある方もいると思います。
そのような場合は、寺や神社で引き取っていただき、供養や処分を依頼することも可能です。
依頼するお寺に決まりはありませんが、葬儀の際に利用した菩提寺や知り合いのお寺に依頼するとスムーズに手続きができます。

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遺影を処分するきっかけ

遺影を処分するきっかけとなる事柄は様々です。
今回は、きっかけとなる事柄について紹介していきます。

遺品整理や仏壇を処分するとき

遺品整理や仏壇を処分するときは、遺影も一緒に処分するきっかけのひとつです。

処分する際は自分で不要物と一緒に処分しても、寺や神社に持ち込んで供養を依頼しても良いでしょう。
もし、こだわりがなければ遺品整理業者がおすすめです。

遺品整理業者に依頼することで、供養から回収まで引き受けてもらえるため自分で行う作業はほとんどないため、手間がかかりません。

法事が終わったとき

遺影は、四十九日法要が無事に済み、納骨が終わるまで後祭壇に飾られます。

仏教では死後、故人の魂は四十九日まで、次の世が決まるまでこの世で過ごすと考えられているからです。

納骨後は後祭壇を処分することから、遺影も一緒に処分する方も多くいらっしゃいます。
宗派、地域によっては初盆や法事に遺影を使用することもあるので処分する前に一度確認しておきましょう。

ライフスタイルが変化したとき

ライフスタイルが変化した場合も遺影を処分するきっかけとなります。

近年では仏間を作らない住宅が増えています。

そのため、引っ越しや住居の建て替えで遺影を飾るスペースがなくなった等の理由から遺影を一緒に処分されます。

従来の遺影のイメージを払拭する飾り方も

遺影を飾ると言えば、仏間の長押(なげし)など高い位置に飾るイメージが強いと思います。
しかし、遺影の飾り方に関して明確なルールはありません。

仏間がない場合やインテリアに馴染むよう遺影を飾りたいという方におすすめな方法があります。

  • 遺影をリサイズして飾る
  • 遺影は四つ切(よつぎり)サイズ、またはA4サイズが主流です。
    そのため、そのままのサイズではスペースが足りず飾れない方におすすめな方法が遺影をリサイズすることです。
    パソコンで遺影をスキャンしリサイズすることも可能ですし、業者に依頼しリサイズしてもらうことも可能です。
  • 額縁を変える
  • 額縁を自宅のインテリアに馴染むデザインの額縁に変更します。
    額縁を変えることで遺影らしさが薄れ、おしゃれに飾ることができます。
  • 遺影ではなく故人のスナップ写真を飾る
    遺影は故人を偲ぶためのものであるため、故人を偲ぶことができるのであれば遺影以外のスナップ写真を飾っても問題ありません。
  • デジタル写真をデジタルフォトフレームで流す
  • デジタルフォトフレームに遺影を取り込み流すことも可能です。
    デジタルフォトフレームを利用することで遺影以外の写真も流すことができるといったメリットもあります。
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遺影を飾りたくないまとめ

ここまで遺影を飾りたくない場合の対処法や処分方法などを解説してきました。
まとめると以下の通りです。

一般的に遺影を飾るようになったのは明治期以降
宗教的な意味合いはないため飾らないからといって供養できないということはない
遺影を飾りたくない場合は保管するまたは処分する
遺影を保管する場合は劣化しないよう注意すべき
宗派や地域によっては初盆等で遺影を飾ることもあるため処分する前に確認したほうが良い

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(やまぐち)

山口 隆司(やまぐち たかし)

一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター

経歴

業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。

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