お墓
お墓に砂利を敷く理由は?砂利の敷き方や費用について解説
更新日:2022.11.18 公開日:2021.06.23
お墓参りに行くと、墓地に砂利が敷いてあるのを見たことがある方は多いのではないでしょうか。
お墓に砂利が敷いてるのには、見栄えをよくする以外にもさまざまな理由があるのです。
今回は、お墓に砂利を敷く理由や、砂利の種類、手入れの方法を中心に解説していきます。
自分で砂利を敷く場合のやり方も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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お墓に砂利を敷く理由
お墓に砂利を敷く理由は見栄えだけでなく、様々な理由があります。
砂利を敷く理由を紹介します。
防草
お墓に砂利を敷くことで防草させる効果があります。
完全に雑草が生えてこないということではありませんが、通常時よりも生えにくいです。
除草作業の頻度が少なくなり、お墓周りを整える時間が短縮出来ます。
見栄えを良くする
お墓の見栄えがかなり良くなります。
和型のお墓だけでなく、洋型やデザイン墓でも砂利を敷くことで高級感が上がります。
お墓というと暗い雰囲気のイメージがありますが、砂利を使うだけで印象が良くなるでしょう。
水はけが良くなる
砂利を敷くことでお墓周りの水はけが良くなります。
水はけが良くなることで、同時にお墓周りのぬかるみを防止できます。
雨の日のお墓参りも億劫にならず、お墓についた泥を掃除せずに済みます。
手入れの手間が省ける
お墓参りの際に、手入れの手間を省けます。
砂利を敷くことで土や砂の汚れを軽減。
お墓の文字などの細かい部分も、お手入れに時間掛けずに綺麗を保てます。
こちらの記事でお墓に砂利を敷く理由を解説しているので、ぜひご覧ください。
お墓に敷く砂利の種類・費用
お墓に敷かれている砂利には大きく分けて3種類があります。
3種類それぞれに異なった特徴があるので、1㎏あたりの料金と共に紹介します。
玉砂利
玉砂利は別名「化粧石」と呼ばれるほど、丸みを帯びた高級感のある石です。
玉砂利の中でも種類が様々あるので紹介します。
白玉砂利
白玉砂利は真っ白い玉砂利のことで、お墓全体の雰囲気を明るく仕上げます。
1㎏あたりの価格は約100~200円です。
黒玉砂利
黒玉砂利とは濃い黒色でつやがあり、お墓全体の印象を引き締める効果があります。
1㎏あたりの価格は約100~200円となっており、白玉砂利とあまり変わりません。
五色玉砂利
茜・若菜・柑子・納戸・白の5色の砂利が混ぜられており、お墓を彩りよく見せてくれます。
1㎏あたりの価格は約50~150円となっており、玉砂利の中でも安価です。
大磯砂利
大磯砂利とは全体的に緑みのある石が多めに、暗い色味でまとめられた砂利です。
1㎏あたりの価格は約100~150円です。
砕石
砕石は天然素材の岩石を細かく砕いたもので、全体的に角ばったものが多いです。
砕石の中にも種類があるので、紹介します。
白砕石
白砕石は大理石を白みを残したまま砕いたもので、落ち着きのある白い砂利を選びたい方に相応しいです。
1㎏あたりの価格は約100~200円です。
青砕石
青砕石の通常時はほんのり青緑で、濡れている状態だと濃い青緑色になり落ち着きのある砕石です。
1㎏あたりの価格は白砕石と変わらず、約100~200円です。
砂利
玉砂利に比べて小さく、全体的に丸みがかっており様々な種類があります。
彩りのある砂利から、落ち着いた色味の砂利までお墓に合ったものを探すことが出来ます。
踏んだ時の音が良いので、日本庭園にも使用されており有名です。
1㎏あたりの価格は約50~150円と全体的にリーズナブルになっています。
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お墓の砂利敷きにかかる費用
砂利の詳しい種類が分かった所で、実際に砂利敷きにかかる費用相場はいくらなのでしょうか。
業者に依頼した場合と、自分で敷く場合の詳しい違いを説明します。
自分で敷く場合の費用
自分で敷く場合は施行費用や運搬費用が掛からないので、安価に済ませることが可能です。
自分で砂利を購入する場合は、ホームセンターなどで購入出来ます。
最近ではインターネットで売っていることも多いですが、ホームセンターだと実物を間近で見られるのでお墓のイメージがつきやすいです。
この時に防草シートも購入しておきましょう。
ホームセンターでは1袋20㎏ほどで約1000円~2000円ほどで販売しています。
お墓の大きさや敷く厚みにもよりますが、1袋から2袋程で全体に敷き詰められると思います。
業者に依頼した場合の費用
施工費・砂利石代
通常お墓の砂利敷きの依頼は、お墓周りの作業を専門で行っている石材店等に依頼します。
施工費用や搬入費用、砂利石代が必要です。
施工費用は、1㎡につき1,500〜3,000円が相場となっています。
砂利石代は玉砂利の場合、20kgで2,000円〜3,000円程度で購入できます。
また、お墓周りの掃除や砂利石の入れ替えの場合は既存の砂利の除去などを併せて依頼できる業者もあります。
気になることがあれば一度相談し、施工前には見積もりを依頼しましょう。
コンクリートを敷く場合
コンクリートを敷く場合、費用は業者によって差はありますが、1㎡につき1万〜2万円程度が相場になります。
お寺や霊園で指定された業者がなければ、自身で複数の業者の見積もりを取り、比較検討しましょう。
自分でお墓に砂利を敷く方法
自分でお墓に砂利を敷く場合は、敷き方や手順があります。
砂利の必要な量を計算する方法と敷き方や手順を分かりやすく説明します。
必要な砂利の量を計算する
自分でお墓に砂利を敷く場合は、砂利の必要な量を計算することが大事です。
お墓の大きさや砂利の厚みによって必要な量は変わるので、計算式で量を出しましょう。
面積(1㎡)×砂利の厚み(cm)×20=必要な砂利の量(㎏)で必要な量が予想出来ます。
また砂利の厚みは3~10cmと人それぞれなので、お墓の土や周りに合わせて厚みを考えましょう。
砂利の敷き方・手順
砂利の敷き方や手順について解説していきます。
お墓の土を取り除く
このとき、取り除く深さは5cm以上が望ましく、深く取り除くことで防草効果があります。
細かい石などを取り除き、平らにならすことで砂利を敷いた時に綺麗です。
土が見えている部分に防草シートを敷く
厚みは均一にし、空いている隙間などもしっかりと隠しましょう。
雑草が生えにくくなり、土の中に砂利が埋もれるのを防ぐ役割があります。
防草シートは敷かなくてもいいですが、なるべく敷くことで後のお墓の状態が綺麗です。
こちらの記事でお墓の除草シートについて解説しているので、ぜひご覧ください。
砂利を敷く
このとき、最初に取り除いた土の深さと砂利の厚みは一緒にしましょう。
全体を平らにならして完成です。
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お墓や砂利の手入れ
水拭きしたら乾拭きをする
お墓は基本的に屋外にあり、雨風にさらされ汚れていきます。
外気に含まれた埃や排気ガス、鳥等の糞尿、カビや苔といったものも汚れの原因になります。
お墓の汚れを落とす際は、墓石の上から下に向かって水拭きします。
その後で乾拭きで仕上げます。
ご先祖様の身体を拭くつもりで丁寧に拭きましょう。
墓石にアルコールをかけない
墓石にアルコールを含んだ液体をかけてはいけません。
墓石には細かい無数の穴があり、液体をかけるとその穴の中に液体の成分が浸透してしまいます。
その結果、カビが生える等が生じ、墓石の劣化に繋がります。
故人がお酒を好んでいた場合は、お供えするだけにしておきましょう。
雑草対策にはバラスが良い
雑草対策にはバラスというものがあります。
バラスとは砕石のことで、線路に敷いてある石も砕石です。
砕いて作られているため、玉石とは違って角があります。
また、バラスには雑草が土に比べて根を張りにくく、水を通すという利点があります。
加えて、年月が経っても沈みにくい特徴を備えており、新しくお墓を作る際には取り入れると良いでしょう。
砂利の入れ替えの際に、土を少し深めに取り除いて、その分をバラスで底上げし、最後に砂利を敷けば防草効果はより増すものと考えられます。
砂利に苔が生えてしまった場合
日当たりが悪くて湿っているような場所では苔が生えやすくなります。
墓石や敷き詰めた砂利にも苔が生えてきます。
少量の砂利の苔を取り除く作業であれば、砂利をバケツなどに入れて丁寧に洗えば良いでしょう。
しかし、大量になるととても手間と労力のかかる作業になりますので、費用はかかってしまいますが、砂利を入れ替えるケースが多いです。
大きめの玉砂利は、苔が生えると滑りやすくなりますので、早めに対処しておきましょう。
砂利が少なくなってしまった場合
砂利は雨水と一緒に流されてしまったり、土の中に埋まり減っていってしまいます。
砂利の減りが気になった場合は、新しい砂利を追加しましょう。
砂利の減少ペースがあまりにも早いと感じる時には、コンクリートで固めたり、除草シートを敷いたりしてから砂利を入れることで対策してみましょう。
また、砂利の量が極端に少なくなっている場合は、全てを入れ替えてしまうのもおすすめです。
お墓の砂利を処分や自宅での再利用はOK?
お墓に敷いてある砂利を処分する際に、自宅での再利用を考える方がいます。
もちろん再利用は可能ですが、お墓の石や砂利は持って帰ってはいけないというマナーがあります。
再利用はあまり気持ちの良いことではありませんが、どうしてもしたい場合はお清めするのが良いでしょう。
移動する砂利に少量の塩や海水を撒いてから移動します。
移動が完了した後に、再度新しい場所で塩を撒いて一礼しましょう。
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お墓の砂利についてのまとめ
今回はお墓の砂利について紹介しました。
- お墓に砂利を敷くことで見栄えが良くなり、水はけや防草などの手入れが簡単に出来る
- 砂利の種類は玉砂利・砕石・砂利の3種に分かれている
- 自分で砂利を敷く場合は土を取り除き、防草シートを敷いた後に砂利を敷く
- 砂利に苔が生えた場合は出来るだけ入れ替えをして、砂利が少なくなった場合は継ぎ足す
最近は家族のためや自分のために、安らかに眠れるお墓を作れるよう細部までこだわる方が増えています。
ここまでお墓の砂利について、値段や自分で敷く方法などを中心にお伝えしてきました。
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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