法事法要
お彼岸にのしは必要?表書きの書き方や定番のお供え物を紹介
更新日:2023.09.25 公開日:2022.01.29

記事のポイントを先取り!
- お彼岸の供え物の掛け紙はのしが不要
- 掛け紙の水引は黒白、双銀、黄白の結び切り
- 定番のお供え物は、ぼたもち・おはぎ・花・果物・線香など
お彼岸は、春と秋に行われるお墓参りという認識の人が多いでしょう。
お彼岸とはそもそもどんな意味があるのか、お彼岸の供えものにのしが必要なのかをご存じでしょうか。
そこでこの記事では、お彼岸ののしについてくわしく紹介していきます。
お彼岸の定番のお供えや、かけ紙、のしについても、この機会に確認しておきましょう。
お供えものにお菓子を選ぶ際のポイントについても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
都道府県一覧から葬儀場を探す
こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。

こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。
- お彼岸とは
- お彼岸の期間
- のしとは
- お彼岸のお供え物に「のし」は必要?
- お彼岸のかけ紙の表書きの書き方
- お彼岸で定番のお供えもの
- お彼岸のお供え物の相場金額
- お供えものにお菓子を選ぶ際のポイント
- お彼岸ののしのまとめ
お彼岸とは
お彼岸には3月の春分の日を挟んだ7日間の春彼岸と、秋分の日をはさんだ7日間の秋彼岸があります。
この期間には家族でお墓参りに行き、仏壇や墓の掃除をしてお供えをし、ご先祖様の供養を行います。
そもそもお彼岸とはどうして行われるようになったか、お彼岸が行われる意味や解釈について解説します。
日本古来の信仰
お彼岸では、ご先祖様を想い偲ぶために家族でお墓参りをしたり、仏壇に手を合わせる家庭も多いのではないでしょうか。
お彼岸にお墓参りを行うというのは日本の独自のもので、古くからの信仰によるものです。
日本では、お彼岸の時期に宗派を問わず彼岸会の法要が行われますが、これは平安時代から始まったと言われています。
浄土宗の教えでは、極楽浄土は西のかなたにあると考えられていて、お彼岸の時期もっとも近く通じやすくなる日と理解されています。
春分の日、秋分の日がご先祖様にもっとも想いが通じやすい日であり、自分自身も極楽浄土に到達することができると徐々に考えられてきました。
その結果、お彼岸の時期にはご先祖様を供養するためにお墓参りを行うことが定着していったのです。
仏教的な解釈
彼岸という言葉は、あの世という意味の仏教用語で「煩悩を脱した悟りの境地」という解釈があります。
反対に私たちが暮らしているこの世は「此岸(しがん)」と呼ばれ、煩悩によって悩み、乱し、惑わせる、苦悩の多い場所と言われます。
三途の川を挟んでこの世である此岸、あの世の彼岸があり、彼岸は煩悩に悩むことがない悟りの境地の場所、極楽浄土であると考えられています。
春と秋の彼岸の7日間は、この世の煩悩を捨て、自分自身を見つめながら善い行いを行い、仏道の修行を積む期間という意味があります。
彼岸はお仏壇に手を合わせ、お墓参りを行い、ご先祖さまや仏様に感謝をする大切な時間です。
お彼岸の期間
正式なお彼岸の期間について確認しておきましょう。
春彼岸の場合、春分の日を中日に前後3日、合計7日間です。
秋彼岸は、秋分の日を中日に前後3日、合計7日間をさします。
春彼岸と秋彼岸の初日のことを「彼岸の入り」、終日を「彼岸のあけ」といい、春分の日、秋分の日のことを「お中日」と読んでいます。
みんなが選んだ法事法要の電話相談
みんなが選んだ法事法要では葬儀や法事法要のご相談に対応しております。 お悩みにある方はご相談ください。

24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける

5万円からご案内!
4万円からご案内!
のしとは
のし(熨斗)とは、贈り物などに添えられる装飾のことです。
のしはあわびを乾燥させたものが由来で、生ものの象徴とされ、お祝い事に使用されます。
のしは結婚式などの慶事に使われ、弔事にはのしが無いかけ紙を使うのがマナーなので注意しましょう。
のしがなく水引だけを印刷した奉書紙のことをかけ紙と言い、主に弔辞に使用されています。
お彼岸のお供え物に「のし」は必要?

お彼岸は弔事なのでかけ紙に「のし」は不要です。
お彼岸には、のし飾りの無い弔事用のかけ紙(のし紙)を使用します。
黒白または黄白の「結び切り」の水引が印刷されたものを選びます。
関東では黒白、関西や北陸では黄白の水引を使用することが多く、四十九日前、後によっても色が違うことがあります。
地域や時期によって水引の色は違いますので、周りの方や先方に確認すると安心です。
みんなが選んだ法事法要の電話相談
みんなが選んだ法事法要では葬儀や法事法要のご相談に対応しております。 お悩みにある方はご相談ください。

24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける

5万円からご案内!
4万円からご案内!
お彼岸のかけ紙の表書きの書き方
お彼岸の供え物を送る際のかけ紙には表書きを書きますが、お寺や親せきに送る場合や現金を入れる場合、どのように書けばいいのかそれぞれ確認しましょう。
お寺へお布施として渡す場合
お彼岸にお寺の彼岸会へと出席する場合は、お布施として現金を包んで渡します。
丁寧に包む場合は、香典袋ではなく奉書紙に、包み表書きには「御布施」と書くのが一般的です。
名前を書くときは、施主の名字のみもしくは「○○家」、またはフルネームで記載します。
彼岸会にはたくさんの方が参加しますので、名前を書かないと誰からの御布施かわからなくなるため、必ず名前を書いてください。
家に住職を呼んで法要を行う場合もお布施を用意します。
表書きには同じように「御布施」と書いてお渡しします。
親戚や知人へお供え物を渡す場合
親戚などにお供え物としてお菓子を渡す場合は、かけ紙の表書きに「御供」もしくは「御仏前」と書いてください。
下には夫の名前を書きますが、親戚の場合は家族なので名字は書かなくていいでしょう。
かけ紙は包装紙の上からかける、外のしの掛け方で渡します。
現金の場合は不祝儀袋に入れる
親せき宅などにお供えとして現金を渡す場合は、白黒もしくは双銀の結び切りの不祝儀袋を使用します。
表書きには、「御仏前」「御供物料」「御佛前」を書いてください。
地域によって慣習は違いますので、お渡しする家に確認すると安心です。

お彼岸で定番のお供えもの
お彼岸のお供え物には明確な決まりがありませんので、何を選ぶべきか悩む方も多いでしょう。
故人が生前好きなもの、喜んでくれそうなものを選ぶのが一般的で先方の家族に配慮したものを選んでください。
ここでは、お彼岸のお供え物として定番のものを紹介しましょう。
ぼた餅(春のお彼岸の場合)
「ぼたもち」は、春のお彼岸のお供えとして定番と言えます。
春に咲く牡丹の花にちなんで、ぼたもちが選ばれるようになりました。
本来小豆は秋に収穫されるものであり、春には硬くなった小豆を使用するので、ぼたもちはこしあんで作ることが多いです。
おはぎ(秋の彼岸の場合)
秋のお彼岸の定番のお供え物が「おはぎ」ですが、基本的に呼び方が違うだけでぼたもちと一緒と考えていいでしょう。
萩の花が咲く秋に供えられるということで、おはぎと呼ばれています。
秋に収穫された小豆は柔らかいことから、おはぎでは粒あんにして使用されています。
故人が好きだった食べ物やお酒
お彼岸には相手に喜ばれる供え物を選ぶ方も多く、その中でも故人が好きだった食べ物やお酒はよく選ばれます。
墓前にお酒をお供えしても特に問題ないとされていますが、お寺や霊園によってルールが違いますので確認が必要です。
果物
果物をお供え物として選ぶ場合は、常温で長持ちするものを選びましょう。
リンゴやメロンなどがお供えに向いています。
傷みやすい果物はお供えには向いていませんので、注意してください。
菓子折り
菓子折りもお供え物の定番で、洋菓子、和菓子どちらもよく選ばれています。
和菓子なら、お茶と一緒にいただけるまんじゅうや羊羹、もなかなどが多いです。
洋菓子のギフトセットも、先方に喜ばれますのでおすすめです。
お花(白や淡い色のもの)
お彼岸の時期になると、お花屋さんではお供え用の花が販売されています。
花の種類に厳密な決まりはないですが、季節を感じる花、故人が好きだった花を選ぶ人が多いです。
また、お供えとして送る場合は白や淡い色で優しいイメージの色を選んでください。
ユリ、キキョウ、小菊、リンドウの花などが良く選ばれています。
線香やろうそく
線香やろうそくもお彼岸のお供え物として良く選ばれています。
先祖のために使用するもので、消えものなので先方にも喜ばれます。
仏具店や大手百貨店では、お彼岸の時期に線香とロウソクのギフトセットが販売されています。
ギフトセットは見栄えが良く、予算に合わせて選ぶことができるのでおすすめです。
みんなが選んだ法事法要の電話相談
みんなが選んだ法事法要では葬儀や法事法要のご相談に対応しております。 お悩みにある方はご相談ください。

24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける

5万円からご案内!
4万円からご案内!
お彼岸のお供え物の相場金額

お彼岸のお供え物の金額の相場は、3000円~5000円程度と考えていいでしょう。
お供え物を品物ではなくて現金でお渡しする場合は、1万円~5万円と多めに包みます。
また、品物と現金、両方持参する場合もあります。
相場を超える金額を用意すると、相手の負担になりますので注意しましょう。
お供えものにお菓子を選ぶ際のポイント
お彼岸のお供えにお菓子を選ぶ場合、選ぶポイントやマナーがありますので押さえておきましょう。
例えば「故人が好きだったけれども、遺族はあまり食べられないもの」は避けたほうがいいでしょう。
また、仏壇やお墓にお供えしやすい大きすぎないものを選んでください。
香りが強いお菓子は、周りや家族の迷惑になるので避け、仏壇を汚すおそれがあるアイスなどのお菓子も選ばないでください。
基本的にお彼岸のお菓子は、先方に迷惑がかからないものを選ぶことが大切です。
中には「食べ物はいらない」という家庭もありますので、相手の状況を考えて選びましょう。
それでは、お彼岸のお菓子は具体的にどんなものを選べばいいのか紹介します。
個別包装になっている物
お彼岸の時は親戚が多く集まり、ご先祖様を偲ぶ家庭が多いです。
多くの人にお菓子を配るときに、小分けされているタイプはとても便利で分けやすいメリットがあります。
また、お菓子を持ち帰る時にも個別包装になっているものは、喜ばれます。
お菓子を選ぶときは、小分けしやすい個別包装されている品物を選びましょう。
例えばフルーツゼリー、おせんべいの詰め合わせ、洋菓子、かりんとう、饅頭などが小分けされているお供え物の定番です。
日持ちする物
もうひとつの選ぶポイントは、先方の手間を考えて「常温で日持ちするもの」を大前提として選ぶことです。
落雁は、見た目も上品で美しく日持ちがしますので、お彼岸の供え物として良く選ばれています。
おせんべいやおかきの詰め合わせ、焼き菓子のアソートセットも定番の商品です。
最近は、色々な種類の小さめのお菓子を小分けしたものが、楽しめて人気があります。
お菓子を選ぶときは、包装が華美になりすぎず上品なものを選んでください。
みんなが選んだ法事法要の電話相談
みんなが選んだ法事法要では葬儀や法事法要のご相談に対応しております。 お悩みにある方はご相談ください。

24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける

5万円からご案内!
4万円からご案内!
お彼岸ののしのまとめ

ここまでお彼岸ののしについての情報や、お彼岸の供え物について中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- お彼岸の供え物のかけ紙にのしは必要ない
- かけ紙の水引は黒白、黃白や双銀の結び切り
- お彼岸の供え物の定番は、ぼたもち、おはぎ、果物、お花など
- お彼岸のお供え物の金額は3000円~5000円
- お菓子を送る際のポイントは常温で日持ちするものを選ぶ
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
都道府県一覧から葬儀場を探す
こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。

こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。
監修者

唐沢 淳(からさわ じゅん)
経歴
業界経歴10年以上。大手プロバイダーで終活事業に携わる。葬儀の現場でお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから大人数の葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとにも数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、ユーザー目線でのサービス構築を目指す。