お墓
ビル内にある墓地とは?ビル型納骨堂のメリットデメリットを紹介
更新日:2022.05.24 公開日:2021.09.15

「地元を離れて暮らし、お墓参りをするのも一苦労だ」
「一族のお墓がないので、これから自分の墓地探しをするけど、都会だしどうしよう」
こういったお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では
- ビル型の墓地とは
- ビル型納骨堂のメリット
- ビル型納骨堂のデメリット
- ビル型納骨堂のお参り方法
以上の内容で解説していきます。
地元を離れ都会で暮らす方、これから都会で墓地を探す方に有益な内容となっております。
ぜひ最後までご覧ください。

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ビル型の墓地とは

ビル型の墓地とは、ビル型納骨堂のことを指します。
正式には自動搬送式納骨堂と言います。
ビル型納骨堂の他に、マンション型納骨堂、マンションタイプなどと言われることもあります。
自動搬送式と聞くと、想像しにくいかも知れません。
自動搬送式納骨堂とは、建物内のバックヤードに区画整理された遺骨が機械によって自動的に運ばれてくるシステムです。
ビル型納骨堂のほとんどは、都会にあります。
都会の土地不足に対応して作られた場合が多く、少ない土地で多くの墓地を収蔵するために、外観は縦に高いビル型になりました。
また納骨堂の全てがビル型、マンション型になっているわけではありません。
郊外のものや広い土地があるお寺であれば、和風に造られた独自の納骨堂も見られます。
ビル型納骨堂のメリット

いざ、新しいタイプのお墓であるビル型納骨堂にしようと思っても、なかなか踏み出せないという方も多いはずです。
この章では、そんな方にビル型納骨堂の具体的なメリットを解説します。
利便性が良い
一般的な墓地は、車で山を少し登った場所や、栄えた都市から少し離れた場所にあるイメージがあるのではないでしょうか。
そのため、お墓参りをする際には車やバスなどでの移動が必要になり、時間もかかります。
一方ビル型納骨堂の場合は、一般的な墓地では考えられない好立地に建設されていることが多く、公共交通機関で簡単にお参りができます。
駅から歩ける距離にあるため、お墓参りをすることが苦になることがありません。
永代供養がついてくる
承継者がいなくなり、家族や親族などお墓参りに訪れる方がいなくなる場合があります。
永代供養とは、その場合に施設の管理人が代わりとなり供養を続けてくれるシステムです。
これから先、家族や親族でお墓の管理をしてくれる人が想定できない方などが安心できるシステムになっております。
管理の手間が無い
ビル型納骨堂にはお香や花などが常に供えられているため、お墓参りの際に何かを持っていく必要がありません。
また一般的な墓地と違い、雨や風にもさらされず、雑草の駆除などの管理の手間がかかりません。
気が向いた時に気軽に訪れることができるのも魅力の1つです。
埋葬費用を抑えられる
一般的なお墓を新しく建てる費用は、150万〜300万円程度が目安とされています。
一方、ビル型納骨堂で新たにお墓を建てる場合は、100万円前後で購入することができます。
比較的安くすむことがわかります。
収容人数によって金額は変わるので、事前にチェックしておきましょう。
設備が充実している
ビル型納骨堂の設備に各々差はありますが、エントランス・ロビーなどは机や椅子が置かれ、ホテルさながらの造りの建物もあります。
また会食に対応したところもあるため、契約すると法要などを行うこともできます。
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ビル型納骨堂のデメリット

メリットだけを見てビル型納骨堂を購入した後に、後悔してしまうこともあるでしょう。
ここでは知っておくべきデメリットを解説します。
納骨数に定員がある
一般的なお墓ではあまり気にすることはありませんが、ビル型納骨堂は納骨数に定員が決まっています。
納骨堂の中の1つの墓地は100万円程度が目安ですが、定員を超えた場合はそれ以上の費用が必要になります。
建物や機械が老朽化する心配
建物は耐用年数が決められており、時が経てば改修や建て替えもすることも考えられます。
またビル型納骨堂の墓地の自動搬送には機械を使うため、故障やメンテナンスも必要です。
メンテナンスの時はお参りできないこともデメリットの1つです。
老朽化に伴い改修費などを求められるケースも考えられます。
その際はどういった対応をしてくれるのか、事前に確認しておくことも大切です。
お参り方法が特殊
ビル型納骨堂は、ICカードを読み込むことによって、参拝スペースに遺骨が運ばれます。
よって、基本的にはカードを持っている人しかお参りをすることはできません。
またお盆やお彼岸の繁忙期には多くの人が押し寄せるため、待ち時間が発生することもあります。
一般のお墓と異なり、このような点がデメリットになります。
期間後は合祀墓に移される
ビル型納骨堂は、遺骨の管理期間に定めがあり、管理期間終了後は合祀されます。
期間の定めはさまざまですが、三十三回忌までなど期間を決めている場合と無期限の場合があります。
無期限とは、管理料を利用年数分払う限りは個別で管理してくれるということです。
また三十三回忌後も管理料を新たに払うことで、延長してくれるところもあります。
管理料の支払いがなくなれば、合祀になると覚えておくと良いでしょう。
納骨堂のお参り方法

初めて納骨堂の墓地にお参りする方は一般のお参りと何が違うのか戸惑いますよね。
ここでは納骨堂の基本的な方法、マナーを学びましょう。
お参りの仕方
自動搬送式の場合は各遺族共通の参拝ブースに移動した後、カードを読み込ませると、そこに遺骨が運ばれてくるシステムです。
ブースにて用意されている電子線香で手を向けることが可能です。
仏壇式・ロッカー式の場合は自動搬送式とは異なり、一定の場所に安置されてあるタイプの納骨堂です。
中央には各宗派のご本尊が祀られていることが多く、御本尊の前でお線香を焚き、手を合わせます。
お参りするマナー
納骨堂へのお参りのマナーは、これといって厳しくはありません。
気をつけるべき点は以下の通りです。
- 服装は自由(派手すぎない)
- 個人のお墓ではなく、施設のため、周囲に気を使う
施設によって生花や線香、ろうそくなど火気の使用などが禁止されているところもあることも注意しておきましょう。
あらかじめ、寺院に確認しておくと良いでしょう。
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ビルすらも不要なバーチャル霊園とは

バーチャル霊園とは、インターネット上に創られた仮想の墓地空間です。
お墓を建てる費用や、納骨堂を利用する費用に比べると格段に安く、誰でも時間を気にすることなく気軽にお参りができることが利点です。
バーチャル霊園では、ボタンをクリックすることで個人の写真をアップロード、線香を上げる、水を替えるなどの行動も可能になっています。
デメリットは、遺骨そのものを安置する場所が必要な点、サーバーのセキュリティやバックアップが必要な点などがあります。
しかし、一番の問題は情緒にかけ一般社会の理解が少ない点です。
とはいえバーチャル霊園は、インターネットが普及していく今後の社会において注目が集まるでしょう。
ビルの墓地まとめ

ここまでビル型納骨堂についての情報を中心に書いてきました。
この記事のおさらいをすると以下の通りです。
- ビル型納骨堂とは自動搬送式納骨堂のこと
- ビル型納骨堂のメリット(利便性がよい・永代供養がついている・管理の手間がない・埋葬費が抑えられる・設備が充実)
- ビル型納骨堂のデメリット(納骨数に限度がある・建物が老朽化する・年間維持費が高い・お参り方法が特殊・合祀墓地に移される)
- ビル型納骨堂のお参り方法は自動搬送式・仏壇、ロッカー式で異なる
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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