法事法要
十七回忌の法事では何をする?マナーや施主側の準備についても解説
更新日:2022.11.21 公開日:2021.10.27

記事のポイントを先取り!
- 十七回忌とは故人が亡くなって16年目に行う法事のこと
- 男女関係なく、三回忌以降では略礼服で参列するのがマナー
- 十七回忌でも香典は持っていくのが一般的
親族のみで行うことの多い十七回忌ですが、いざ十七回忌に参加するとなるとわからないことも多くあると思います。
十七回忌での服装や香典について、法事に参加する前に確認して、不安を解消しておきましょう。
そこで、この記事では
- 十七回忌とは
- 十七回忌の服装マナーについて
- 十七回忌で用意する香典
- 十七回忌で用意するお供え物
以上の内容で解説していきます。
十七回忌の法事を執り行うにあたっての遺族側の準備についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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十七回忌とは
十七回忌とは、故人が亡くなって16年目に行う法事のことです。
七回忌以降は「三と七が付く年」に法事を執り行うのが一般的であるため、七回忌が終わると次は十三回忌、十七回忌と続いていきます。
十七回忌では僧侶に読経をしていただく他、遺族で会食やお墓参りなどを行います。
一回忌では親族以外の故人の友人や関係者も参列するのに対して、七回忌以降では親族のみで執り行われることが多いです。
十七回忌の服装マナーについて
男女関係なく、三回忌以降では略礼服で参列するのがマナーです。
また、男性、女性、子供ごとに注意する点や具体的にどのような服を着ていけばいいのか解説しています。
男性
ダークスーツで白いワイシャツが基本です。
ネクタイやベルト、靴下、靴は黒や地味な色で統一するとよいでしょう。
また、デザインとして金具が付いているものはおすすめしません。
小物類に関しても派手な色は避け、地味な色で統一するようにしてください。
女性
黒のアンサンブルやスーツ、ワンピースが基本です。
黒がない場合はグレーや濃紺などの地味な色で問題ありません。
また、スカートは膝下5㎝~ふくらはぎまでのものを用意するようにしましょう。
ストッキングや靴も黒で統一すると理想的です。
子供
制服が基本です。
制服がない場合は暗めな服装で行くようにしてください。
また、どちらの服装でもくるぶし丈の靴下は履かないように注意してください。
もし、スーツを着る場合はフォーマル用スーツを着るようにしましょう。
平服でと言われたら
十七回忌の案内状には「平服でお越しください」と服装を指定されることがよくあります。
しかし、ここで注意しておきたいのは、「平服=普段着」ではないということです。
平服は「略礼服」と同じ意味なので、平服でお越しくださいと書かれていても略礼服で参列するようにしましょう。
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十七回忌で用意する香典

通夜や葬儀に限らず、法事の際にも香典は持っていくのが一般的です。
もちろん十七回忌にも香典を持っていきますが、相場や書き方に異なる部分があるため注意する必要があります。
また、法要の香典で考慮するべきこともあるため、この際に確認しておきましょう。
法事の香典で考慮すべきこと
法事の香典では考慮すべきことがいくつかあります。
会食を行う場合、会食費を含めた香典を渡す必要があります。
また、夫婦などでまとめて香典を渡す場合も2人分の会食費を含めた香典を渡すようにしましょう。
連名でまとめて香典を渡す場合は金額が偶数にならないようにします。
また、総額が4または9の付く数字であると好ましくありません。
相場
故人との関係により相場は変わってきますが、近い間柄である場合(父母や祖父母)は約1万円~3万円の額を包みます。
また、故人と生前は親しい友人関係にあった場合は約1万円の額を包んで持っていきます。
どちらもあくまで相場であるため、親族間で決めた額があればそちらに従うようにしましょう。
書き方
通夜や葬儀では、悲しみを表すため薄い墨で書くのが一般的ですが、法事では筆や筆ペンを用いて濃墨で書くようにします。
白黒結び切りの不祝儀袋を用意し、表書きには「御仏前」「御香典」「御香料」などと書き、中袋には「包んだ金額」「住所」「氏名」「連絡先」を書くようにします。
お札の入れ方
まず、香典に入れるお札に関してですが、新札ではなく「きれいな旧札」を用意するのが理想的です。
綺麗な旧札とは、折り目がついている程度のお札ということです。
お札を香典袋に入れる際は、お札の表面を香典袋の表書き面に合わせて入れるようにしてください。
また、複数枚のお札を入れるときは向きを揃えてから入れるようにしましょう。
渡し方
十七回忌も大きな会場や受付がある会場で行う場合は、受付をする際に香典を渡しますが、
十七回忌は小規模で行われることがほとんどです。
受付などがない場合は施主に直接渡すようにしましょう。
また、お渡しするまで香典袋は袱紗(ふくさ)と呼ばれる布に包んでおくのがマナーであるため、注意しておきましょう。
十七回忌で用意するお供物
十七回忌では香典の他に、お供え物も用意するのが一般的です。
ここでは十七回忌で用意するお供え物の相場や選び方を解説しまので、ぜひ参考にしてください。
相場
十七回忌で用意するお供え物の相場は約5,000円~1万円です。
高額なお供え物であると、施主や他の参列者に気を使わせてしまうことになるため注意しておきましょう。
選び方
華やかなものや明るめなお供え物は避けましょう。
また、高すぎる品も好ましくありません。
十七回忌でおすすめなお供え物としては以下のものが挙げられます。
お花
落ち着きのある色合いのお花がおすすめです。
白ユリや欄、カーネーションなどが十七回忌でおすすめのお花になります。
お菓子
日持ちし、小分けできるお菓子がおすすめです。
また、子どもからお年寄りまで食べることができるお菓子が好ましいです。
お線香
かさばらないことや施主などに気を使わせないことからお線香を供えるのもおすすめです。
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遺族の準備
遺族は法事を行う際には僧侶への依頼や日程の取り決めなどさまざまな準備をする必要があります。
ここではそのような「法事を行う際に遺族側が準備すること」について解説していきます。
日程を決める
まず、法事を執り行うことになったら日程を決める必要があります。
そもそも法事は命日に行う儀式であるため、当日に行うのが望ましいです。
しかし、命日が平日である場合や都合がつなかい場合は命日直前でも問題ありません。
命日直前に行うことになった場合、多くの方が都合の良い土日が好ましいです。
命日後に法事を行うことはあまりよくないのでおすすめしません。
また、同じ年に2つ以上の法事があり、合同で法事を行おうと考えている場合は、命日後の法事は望ましくないことから、命日が早い方に合わせて行うようにしましょう。
会場を決める
法事を執り行う際には日程だけではなく、会場も決める必要があります。
法事の会場には寺院・菩提寺をはじめ、自宅や斎場などさまざまな種類の会場がありますが、何回忌の法事なのかによって会場を決めていくのが一般的です。
七回忌までは斎場や菩提寺で行い、それ以降は自宅でも問題ありません。
僧侶へ依頼する
法事では読経をする必要があるため、僧侶への依頼も忘れずに行いましょう。
できるだけ早く依頼をすれば、他の家の法事と被らずに依頼することができます。
お布施を用意する
法事で僧侶に読経などをしてもらったときには、感謝の気持ちを込めてお布施をするのが一般的です。
また、お布施のほかにも僧侶に出向いてもらう場合には御車代を、僧侶が会食に出席しない場合には御膳代を渡すようにしましょう。
相場
相場は地域などによっても異なりますが、
お布施は約1万~5万円、御車代と御膳代はそれぞれ約5,000円~1万円が好ましいです。
また、御車代は距離などを考慮した上での額を包むようにしましょう。
書き方
香典では悲しみの気持ちを表すために薄墨を使用しますが、お布施などは濃墨でも問題ありません。
また、表書きに書く内容に関しては、以下の通りになります。
- お布施の場合 「お布施」「御礼」
- 御車代の場合 「御車代」
- 御膳代の場合 「御膳代」
渡し方
僧侶にお布施などを渡すときには御車代や御膳代をまとめて渡さず、それぞれ別の封筒に 入れて渡すようにしましょう。
また、いずれも白封筒で問題ありません。
ちなみに、お札を入れる場合は新札で揃えて入れるようにしましょう。
十七回忌の法事まとめ

ここまで「十七回忌の法事について」の情報を中心に解説してきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 十七回忌とは故人が亡くなって16年目に行う法事のこと
- 男女関係なく、三回忌以降では略礼服で参列するのがマナーで、子どもは学校指定の制服または地味な色の服装で参列するのが一般的
- 十七回忌でも香典は持っていくのが一般的ですが、通夜や葬儀などの香典とは書き方などが異なるため注意が必要
- 十七回忌で用意するお供え物は高額すぎず、華美すぎない品を用意する
これらの情報が皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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