喪中はがきに返事は必要？返事の対応の仕方や注意点も解説

更新日：2022.07.14 公開日：2021.11.09

喪中

記事のポイントを先取り！

• 親しい仲であれば返信する
• 寒中見舞いなどで返信する
• 慶事の報告は控える

年末になると、喪中はがきを受け取ることがあります。

喪中はがきとは、喪中の方から年賀状を遠慮する旨を伝えるはがきです。

喪中はがきを受け取ると、返事をしても良いのかと迷う方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、喪中はがきに返事必要か、また返事の方法について解説していきます。

ぜひ最後までご覧ください。

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1. 喪中はがきに返事はする？
2. 喪中はがきへの返信対応の仕方
3. 喪中はがきへの返事の例文
4. 返事を出すタイミング
5. 喪中はがきの返事に関する注意点
6. 香典を送りたい場合
7. 結婚報告をしたい場合はどこでする？
8. よくある質問
9. 喪中はがきの返事まとめ

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喪中はがきに返事はする？

喪中はがきは新年の挨拶を控えるほか、近況を伝える役割も持ちます。

喪中はがきを受け取った時は、遺族とのお付き合いの程度や状況によって返事を出すかどうかを判断しましょう。

返事を出すべき間柄について解説します。

親しい仲であれば返信する

遺族と親しい仲とは、「同居していない親族」や「仲の良い友人・知人」といった間柄です。

故人や遺族の方と親しいのに、喪中はがきを受け取って何も返事をしないのは落ち着かないかもしれません。

その場合、遺族に労いとお悔やみの言葉を送ってもよいでしょう。

知り合い程度であれば返信不要

あまり付き合いが深くない方には、喪中はがきの返事を出すのは控えましょう。

喪中はがきは、毎年年賀状を出していた方へ新年の挨拶を控える事を伝えるはがきです。

したがって、返事を出さなくても特に失礼には当たりません。

誤って年賀状を出してしまった場合は返信する

喪中はがきは、おおよそ12月中旬くらいまでに届くように投函されます。

ただ、タイミングによっては年賀状を投函した後に喪中はがきが届くケースもあります。

喪中はがきが届いたら、年賀状を出すことを控えるのが一般的です。

「年賀状を出さないでください」という訳ではないので、年賀状を出しても差し支えはありません。

しかし、故人や遺族の状況に配慮して、年賀状を出した事をお詫びする意味でも返事を出した方がいいでしょう。

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喪中はがきへの返信対応の仕方

返事を出す場合、喪中見舞い・年始状・寒中見舞いのいずれかを出します。

それぞれどのような状況で出すのか、具体的に説明します。

喪中見舞い

喪中見舞いで返事を出す場合は、「喪中はがきを受け取って初めて訃報を知ったとき」、「故人・遺族と親しい仲であるとき」、「年賀状を投函後に喪中はがきを受け取ったとき」です。

喪中はがきで訃報を初めて知った場合などは、出来るだけ早く喪中見舞いを出して遺族にお悔やみの言葉を届けましょう。

遅くても年内に出すのが一般的です。

寒中見舞い

寒中見舞いはもともとは季節に送る挨拶状ですが、喪中はがきの返事として出されることも多いです。

喪中見舞い・年始状を出してない場合に出すのが一般的です。

年明けの松の内明けから立春までの間に出すようにしましょう。

年始状

年始状は、「謹賀新年」や「あけましておめでとうございます」等の賀詞（がし）を使わずに送る年始の挨拶状です。

喪中はお祝い事を控えるのがしきたりのため、そのことに配慮して出されます。

メールの場合

喪中はがきには、はがきで返信するのが基本です。

しかし、相手によってはメールやSNS等で返信することもあります。

普段から気軽にやり取りをしている親しい友人へは、メールなどで手短に返信をしても良いでしょう。

年配者・上司・先輩から届いた喪中はがきの返事には、はがきで返信しましょう。

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喪中はがきへの返事の例文

喪中はがきに返事をするときに、使ってはいけない言葉として「忌み言葉」があります。

代表的なものに、「重ね重ね」「再び」などの重ね言葉があります。

また、「死亡」「死ぬ」など死の直接的表現や不吉な表現も使ってはいけません。

マナーを守って書き、相手に不快な思いをさせないよう注意しましょう。

それぞれの例文を参考にしてください。

喪中見舞い

故人の訃報を知っていたときの文例です。

「喪中お見舞い申し上げます
この度はご丁寧なご挨拶状をいただきましてありがとうございます
○○さま（故人の名前・続柄）が亡くなられて○ヶ月になりますね
いまだ悲しみが癒えぬままなのではと存じます
ご服喪中と存じましたので新年の挨拶は控えさせていただきます
どうかおご自愛いただき　新しい新年を静かに迎えられますよう心よりお祈りいたします」

故人の訃報を初めて知ったときの文例です。

「喪中お見舞い申し上げます
この度はご丁寧な挨拶状をいただきましてありがとうございます
○○様(故人の名前・続柄）のご逝去を存じ上げず失礼いたしましたことをお許しください
お悔やみ申し上げますとともに　○○様のご冥福心よりお祈り申し上げます
ご服喪中と存じましたので新年の挨拶は控えさせていただきます
どうかご自愛いただき
新しい新年を静かに迎えられますよう心よりお祈りいたします」

拝啓・敬具などの頭語・結語は必要ありません。

また、時候の挨拶文も入れません。

文章は、定型的なものを自身に合わせて組み合わせていくと良いでしょう。

寒中見舞い

「寒中お見舞い申し上げます
ご服喪中と存じましたので新年の挨拶は遠慮させていただきました
○○様（故人の名前・続柄）が亡くなり　ご家族の皆様におかれましてはさぞお寂しい
思いで毎日を過ごされていることとお察しいたします
遅ればせながら謹んでご冥福をお祈りいたします
まだまだ寒い日が続きますが、皆様お身体に気をつけてお過ごしください」

喪中見舞い同様で、拝啓・敬具は入れません。

冬らしい絵柄の物で、華美でないはがきを使いましょう。

定型文を用いて書くのがおすすめです。

年始状

「謹んで新年のご挨拶を申し上げます
○○様（故人の名前・続柄）のご冥福心よりお祈り申し上げますと共に
新しい年が皆様にとって実りあるものになりますことを
心よりお祈り申し上げます
本年もどうぞよろしくお願いします」

おめでたい賀詞は使わず、自身の慶事の報告は控えましょう。

喪中見舞い・寒中見舞いと比べて文章はやわらかくシンプルな表現にします。

定型文を用いるのがおすすめです。

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返事を出すタイミング

喪中はがきの返事を出す方法によって、タイミングが異なってきます。

それぞれの適切なタイミングを確認しておきましょう。

喪中見舞い

喪中見舞いは、喪中はがきを受け取ったらすぐに返信しましょう。

遅くても年内に返信するのが一般的です。

寒中見舞い

寒中見舞いは、送る時期に決まりがあります。

1月8日から2月上旬（松の内以降から立春）の間に届くように返信しましょう。

年始状

年始状は、年賀状同様に松の内（元旦から7日または15日まで）に届くように返信しましょう。

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喪中はがきの返事に関する注意点

書き方の注意点で、句読点は使わないなどのマナーがあります。

それぞれ気をつけるべきポイントと、その理由を解説します。

句読点を入れない

日本の文章には、もともと句読点をつける文化はありませんでした。

句読点をつけるようになったのは明治以降で、文章を読みやすくするためです。

現代でも手紙や挨拶文には句読点をつけないのがしきたりとなっています。

漢数字を使う

通常縦書きの書式には漢数字、横書きの書式では洋数字を使用します。

縦書きで書く喪中はがきの返事では、漢数字を使用しましょう。

はがきや切手の種類

喪中はがきの返事を送る際は、切手にあたる部分が胡蝶蘭になっているものを選びます。

勘違いしがちですが弔事用の切手は礼儀に反しますので、普通切手を使用しましょう。

はがきデザインは「慶事に用いるおめでたい絵柄」「干支をあしらった絵柄」はNGです。

シンプルで控えめな色味のモノクロや、淡い青・紫の台紙に花の絵柄が適しています。

「蓮」「菊」「すみれ」「椿」「水仙」などの花が定番の絵柄になります。

• 蓮：故人が生前に善行を施していたことを表す
• 菊：故人が誠実で気品があったことを表す
• すみれ：故人が謙虚で奥ゆかしい女性であったことを表す
• 椿：故人が誰からも愛される愛情溢れる人であったことを表す
• 水仙：白い水仙は故人への尊敬・黄色い水仙は私の元に帰ってなど色により表現

それぞれの花の花言葉を用いて、故人への想いを伝えることができます。

最近では花の絵柄以外にも「日本の伝統文化を表現する」や「星空」などの絵柄を用いる方も増えているようです。

忌み言葉や重ね言葉を使わない

喪中はがきの返事を書くときには、忌み言葉や重ね言葉を使わないようにしましょう。

• 重ね言葉：重ね重ね・益々・度々・再三・くれぐれも・重々など
• 繰り返しをイメージさせる：引き続き・追って・再び・次に・また・なおなど
• 直接的な表現：逝去・死亡・存命中・死ぬ・生きる.・自殺など
• 不吉な表現：消える・浮かばれないなど
• 神道やキリスト教の方に、成仏・供養・往生など仏教の表現を使う
• 即身成仏の考えを持つ浄土真宗の方に、霊前や冥福などの表現を使う

以上のことに注意を払い、失礼のない返事を書きましょう。

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香典を送りたい場合

喪中はがきで初めて訃報を知り、香典を贈りたいときは喪中見舞いを出すのが一般的なマナーです。
現金を贈る場合は、不祝儀袋に包み現金書留封筒を使用しましょう。

品物を贈る場合は、現金ではなく線香・ろうそく・花など場に適した物であまり高価ではないものを贈ります。
香典を贈る目的は哀悼の意を伝えるためなので、華美でない気持ちのこもったものを贈りましょう。

高価な物を贈ってしまうと、遺族にかえって気を遣わせてしまうことになります。

いずれの場合も、手紙を添えるのがマナーです。

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結婚報告をしたい場合はどこでする？

自身の慶事の報告は我慢しましょう。

「結婚しました」「引っ越ししました」等の近況を書きたい方もいると思います。

ですが遺族の方は喪に服しているので、その悲しみを気遣った文面にして、慶事の報告は後々行うようにしましょう。

どうしても報告したいときは、詳細に書かずにシンプルに「ご報告があります。結婚しました」程度にとどめ、写真なども載せないようにしましょう。

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よくある質問

Q：喪中はがきの返事をメールやLINEでしても良い？

喪中はがきの返事をメールや、LINEで済ませることは基本的に礼儀に反します。

喪中はがきをいただいたのであればメール・LINEではなく、はがきで返す方がよいです。

携帯電話の普及率が高い時代背景もあり、日頃からメールやLINEで連絡を取り合っている親しい間柄なら問題ありません。

しかしグループチャットなどで喪中の知らせが届いた場合には、注意が必要です。

グループチャット内で返事をせずに、必ず個人宛に個別に返事をする方法を取りましょう。

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喪中はがきの返事まとめ

ここまで喪中はがきの返事についての情報や、送るタイミングなどを中心にお伝えいたしました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

• 喪中はがきへの返事は、遺族と親しい場合か年賀状を出してしまった時に出す
• 喪中はがきの返信方法は、喪中見舞い・寒中見舞い・年始状がある
• 喪中はがきには句読点や頭語結語を使用しない

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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