法事法要
焼香台の正しい扱い方や種類は?焼香台の掃除方法も合わせて解説
更新日:2022.11.19 公開日:2021.12.16

記事のポイントを先取り!
- 焼香台には様々な種類がある
- 香炉や香合、抹香などを準備する
- 焼香台は使用後に手入れする
焼香台とは、仏教において法要やお葬式の際に必要な仏具になります。
普段は使わないものになるため、使用方法や取り扱い方に不安がある方が多いかと思います。
そこでこの記事では、焼香台の種類や使い方について解説していきます。
大切な人が亡くなった際に焼香台を準備したり、取り扱う際に戸惑わないためにもご参考にしていただけると幸いです。
ぜひ、最後までご覧ください。
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焼香とは

焼香とは仏教における供養の1つで、お香を焚いてご先祖様や故人を拝む行為です。
お葬式や法要の際に、誰しも一度は行ったことがあると思います。
焼香は清らかな心で故人やご先祖様と向き合い、供養するために行います。
故人や仏様にとってお香の香りは食べ物と同様であり、供えることで冥福を祈る意味があります。
さらに焼香の香りには邪気を払い、心身を清めるものであると考えられています。
また故人が迷うことなく極楽浄土に旅立てるように手助けする道標のような意味合いもあります。
焼香には主に3つの種類があります。
- 立礼焼香:最も一般的な形式で、立ったまま焼香をする作法
- 座礼焼香:正座をして座った状態で焼香をする作法
- 回し焼香:回ってくる焼香炉に順番に座ったままお焼香する作法
焼香台とは

焼香台とは、焼香を行う際に香炉や香合を置くための台のことです。
焼香と似ていてより身近なものに線香がありますが、焼香は線香での供養よりも丁寧に供養したい場合に使用されます。
そのため主にお通夜や葬儀、法要の際に必要になります。
故人のことを想い、より丁寧な供養をしたい場合に用いられるものと考えるとわかりやすいです。
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焼香台の種類

焼香台にはいくつかの種類があります。
ここからは焼香台の種類や価格などをわかりやすく説明していきます。
焼香盆
焼香盆は回し焼香の際に使用するもので、香炉や香合を置く小さなお盆のことです。
黒塗りまたは朱塗りの漆器や、樹脂製のものが多いです。
メリットとしては、狭いスペースでも使用できる点が挙げられます。
また他のものと比べると低価格で手に入り、相場は1000~1万円程度です。
デメリットとしては重さがそれなりにあるため、回し焼香で手渡しする際や、焼香をしている最中に落下させてしまうリスクがあることです。
特に高齢者は、筋力が低下している方も多いので特に注意が必要です。
滑り止め加工のしてあるものや両端に持ち手が付いているもの、小さくて軽めのものなどもあります。
参列者の年齢層なども考えて選択することをおすすめします。
廻し焼香台
廻し焼香台にはキャスターが付いているため、スムーズに焼香を回すことが可能です。
さまざまな高さのものがあるため、立礼焼香や座礼焼香のどちらにも使用できます。
焼香盆では回し焼香の際に落としてしまうリスクがありますが、廻し焼香台を使用すれば落下する心配はありません。
高さが調整できる便利なタイプもあります。
相場は2万~5万円程度です。
焼香机
焼香机は、立礼焼香の際に使用される焼香台です。
祭壇や仏壇の前に焼香机を設置し、その上に香炉や香合を置いて焼香をすることが可能です。
焼香だけでなく、焼香机はお供え物や供花用の台としても活用されることが多いです。
価格にはかなり幅があり、安い物は数千円で購入できますが、豪華な装飾が施されたものは10万~50万円程度します。
経机
経机は、座礼焼香の際に使用されることの多い焼香台です。
経机は仏壇の前に置く小さな机で、経本を読む際に使用します。
高さは20~30センチ程で、香炉やお鈴などの仏具を置く際に使用されることもあります。
経机も価格の幅が大きく、安いものでは数千円で購入できますが、高い物だと何十万円もするものもあります。
サイズが大きくなればなるほど価格も上がります。
焼香台の使い方

次に焼香台の使用方法について紹介していきます。
自宅などで焼香を行う際には、どのような準備をすればよいのか理解しておきましょう。
準備しておくこと
香炉には、あらかじめ灰を入れておきます。
灰を入れることで焼香炭(しょうこうたん)が直接容器にあたり、熱によって溶けてしまうことを防ぎます。
香炉を長く使用していると燃えカスがあったり、灰が固まってしまうことがあります。
そのような際には燃えカスを取り除き、灰をふるいにかけて新しい灰に交換することをおすすめします。
配置
次に香炉の位置を調整します。
特に金香炉を使用するときにはルールがありますのでしっかりと理解しておく必要があります。
香炉の足が3本のものでは後ろに2本の足、正面に残りの1本がくるように位置を調整します。
香炉に紋が入っているものは、紋が正面にくるように位置を整えます。
香炉の蓋に描かれている龍や獅子の顔は、正面にくるように配置します。
焼香台には左側に香炉の蓋、真ん中に金香炉、右側に香合を配置します。
廻し焼香をする際には左から順に土香炉、香合というように並べてください。
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焼香台以外に準備するもの

焼香のためには、焼香台の他にもいくつか準備しておく物があります。
何が必要なのか、以下に紹介していきます。
香炉
香炉には2種類あり、1つは仏壇用でもう1つは焼香用です。
焼香に使用される香炉の多くは「焼香用角炉(しょうこうようかくろ)」です。
長方形の香炉に仕切りがあるタイプで、右側にお香、左側に炭と灰を入れて使用します。
宗派によってルールも異なるため、事前に確認して準備することをおすすめします。
ちなみに浄土真宗では「火舎香炉(かしゃこうろ)」を使用します。
香合
お香を入れる蓋付きの小さな入れ物のことを、香合と言います。
香炉とセットのものを用意すると、統一感がでて印象が良くなるのでおすすめです。
香炉灰
香炉の中に入れて使う灰のことを、香炉灰と言います。
ひと昔前までは自然灰が一般的に使用されていましたが、近年ではガラスビーズやアメジスト、ローズクォーツといった天然のさざれ石を使用することも増えています。
これらのさざれ石は、何度も洗浄して清潔に使用できるというメリットがあります。
何を使用するのかに関して明確な決まりはありませんので、好みのものを選択するようにしてください。
抹香
抹香とは、焼香で使われる香木を刻んで混ぜ合わせた供香のことです。
火種そのものとして使用されたり、火種にくべて炊いたりします。
香木に5種類あり、白檀・沈香・丁子・鬱金・龍脳の5種類が使用されることが多いです。
火種
火種として焼香炭が使われます。
法要の時間によって適したものを準備する必要があります。
高温多湿を避けて保存するようにしてください。
スポンサーリンク焼香炭の扱い方

ここからは焼香炭について詳しく説明していきます。
焼香炭とは
焼香炭とは名前の通り、焼香する際に火種となる炭のことをいいます。
長い棒のようになっていて切れ目が入っており、使う分だけ折ることが出来ます。
どこで購入できるのか不安になる方もいると思いますが、一般的には仏具店にて購入可能です。
最近では100円ショップに置いてあることも多く、ネットショップで購入することもできます。
焼香炭には燃焼時間なども記載されているため、香炉の大きさなども考慮して選択することをおすすめします。
火のつけ方
焼香炭に火をつけるタイミングは、焼香が始まる10~15分ほど前が望ましいです。
火をつけるときには、仏前にあるろうそくから火をもらうことがマナーです。
ろうそくはお供え物であり、仏様から分けていただいたという意味合いがあるためです。
焼香炭がうまく燃えないときには、火をつけた場所に灰があたらないように注意する必要があります。
火を付けたら香炉に入れましょう。
こうすることによって、抹香を入れた時に火が付きます。
火の消し方
焼香炭の火はあえて自分で消したりする必要はなく、自然に消えるのを待つだけで大丈夫です。
1区間だと火がついている時間は30分程度です。
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焼香台の手入れについて

焼香台の手入れの方法について紹介します。
焼香台は灰などで汚れやすいため、使用後にはしっかりと掃除をしてお手入れする必要があります。
焼香台は乾いた布で清拭することが一般的です。
ただし、金属製の香炉の場合にはお手入れ方法に注意が必要です。
アルミ製であれば専用の金属磨きでみがくことが可能ですが、金メッキのものはメッキが剥がれる恐れがあるため避けましょう。
材質によっては水洗い可能なものもあるため、取り扱い説明書を確認してお手入れするようにしてください。
スポンサーリンク焼香台まとめ

ここまで焼香台の取り扱い方法についての情報や、手入れなどを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 焼香台とは焼香を行う際に香炉や香合を置くための台のこと
- 焼香台には数種類あり、焼香の方法に合わせて選ぶ
- 焼香台以外にも香炉・香合・抹香・焼香炭などを準備する
- 焼香台や焼香炉は使用後に手入れする必要がある
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

唐沢 淳(からさわ じゅん)
経歴
業界経歴10年以上。大手プロバイダーで終活事業に携わる。葬儀の現場でお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから大人数の葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとにも数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、ユーザー目線でのサービス構築を目指す。