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法事法要

焼香の意味や作法とは?宗派ごとの違いやマナーについてご教授します

更新日:2022.11.21

焼香

焼香台と線香

記事のポイントを先取り!

  • 焼香で自身の穢れを清める
  • 故人を供養するために行う
  • 宗派によって焼香回数が異なる

長い人生の中で、何度か葬儀や法事に参列する機会もあるでしょう。

そして葬儀などに参列する際、焼香の方法やマナーなどが気になるのではないでしょうか。

確かに焼香は、仏教式の葬儀や法事であれば、参列者全員が必ず行う行為です。

そこで今回は弔事には欠かせない、焼香の方法やマナーなどをご紹介します。

葬儀や弔事に参列することになった方は、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 焼香とは
  2. 焼香の作法
  3. 焼香の種類
  4. 宗派ごとの違い
  5. 焼香の回数の意味は?
  6. 焼香のマナー
  7. 焼香後に退席する際のマナー
  8. 焼香まとめ
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焼香とは

数珠をもって合掌する喪服の男女

「焼香」という言葉は聞くものの、目的や意味がわからない方もいらっしゃるでしょう。

まずは焼香を何のために行うのかについて、詳しく解説いたします。

焼香の意味

焼香は、仏様や故人のためにお香(抹香)をお供えする行為で、特に葬儀や法事などの弔事では、故人を供養する意味があります。

本来仏教では、お香は心身の穢れを清めるための意味を持つものです。

弔事の際、自身の穢れを払った上で、故人に向き合って供養するためにお供えします。

加えて仏教が生まれた古代インドでは、ご遺体の腐敗臭を抑える意味もあり、そこから不浄を払う存在とされ、日本でも仏教伝来後に焼香が行われるようになりました。

線香との違い

焼香(抹香)と似たものに線香があります。

焼香と線香の違いは、焼香が粉末状である一方、線香が棒状であるという点です。

火をつけてお供えした後、香りが持続する時間が大きく異なります

香りを発する時間が異なる分、焼香は弔事で、線香はお供えで使われるケースが多いです。

焼香が弔事で多く使われるのは、葬儀などでは多くの方が参列するという理由があります。

線香の場合、参列者が1人ずつ火を付けるため手間と時間がかかります。

しかし弔事では、限られた時間で多くの参列者全員が焼香を済ませる必要があります。

燃え付きやすい焼香を使うことで、全員が順調に焼香を済ませられる仕組みです。

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焼香の作法

人差し指を立ててこちらを向いている女性

葬儀や法事に参列した際、焼香は必ず行われます。

焼香の作法・手順は、前もって理解しておくと良いでしょう。

一般的に以下の流れで進めます。

  • 焼香台の前に進んで、ご遺族と僧侶に一礼する
  • 一歩進んで遺影に合掌する
  • 数珠を左手に持ち、右手でお香をつまんでから押し頂く
  • 押し頂いたお香を、香炉に入れる
  • 遺影に合掌し、ご遺族に一礼をしたら、自身の席に戻る

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焼香の種類

「1」「2」「3」と書かれた積み木

葬儀などで行う機会の多い焼香は、いくつかの種類があります。

会場によって行う種類も異なってくるため、前もって知っておくと良いでしょう。

立礼焼香

「立礼(りつれい)焼香」は、立った状態で行う焼香のことです。

弔事の会場が、斎場など土足で椅子に座るような場所である場合に行われます。

近年は斎場や葬儀ホールで弔事を催すケースが多い分、立礼焼香の機会も多いです。

なお座席と焼香台を移動する際は、普通に歩いて移動します。

座礼焼香

「座礼(ざれい)焼香」は、遺影の前で正座した状態で行う焼香のことです。

会場がご自宅や菩提寺の本堂など、履き物を脱ぐ必要がある場所で行われます。

焼香の際は、「膝行・膝退(しっこう・しったい)」で移動するのがマナーです。

文字通り、膝を使って焼香台と自身の席を行き来しますが、焼香台まで遠い場合は、中腰での移動でも問題はありません。

回し焼香

「回し焼香」は、参列者が香炉を回しながら行う焼香です。

参列者が多かったり会場が手狭だったりして、移動が難しい場合に行われます。

焼香が回ってきたら、前に香炉を置いて作法に基づいた焼香を行う方法で、座席が椅子の場合は、膝の上で焼香を行います。

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宗派ごとの違い

星が五段階評価の形に積みあがった積み木

焼香のマナーは、実は宗派によって様々です。

故人に気持ち良く焼香するためにも、宗派ごとの作法を知っておくと良いでしょう。

天台宗

天台宗の場合は、焼香の回数は1回または3回とされています。

ただ厳密には決まっていないうえ、お香を押し頂くかどうかも自由です。

なお線香で焼香を行う際は、3本立てます。

真言宗

真言宗の場合は、焼香の回数は3回です。

お香を押し頂くタイミングは、最初に焼香する際のみとされています。

線香で焼香を行う場合は、3本立てるのが一般的です。

浄土宗

浄土宗の場合は、回数について決まりはありません。

ただ1~3回行うケースが一般的です。

押し頂くタイミングも自由で、3回行っても1度も押し頂かなくても問題はありません。

なお線香での焼香については、1本だけ立てるか寝かせるかしてください。

浄土真宗:本願寺派

浄土真宗本願寺派(西本願寺)の場合は、焼香の回数は1度だけです。

なおお香を押し頂くことなく、直接香炉に入れます。

線香をお供えする際は、1本の線香を数本に折って寝かせるのがマナーです。

浄土真宗:大谷派

浄土真宗大谷派(東本願寺)の場合は、焼香の回数は2度とされています。

本願寺派と同じく、お香を押し頂かずに直接香炉に入れるのが作法です。

線香をお供えする際は、1本の線香を数本に折って寝かせます。

臨済宗

臨済宗の場合は、回数に決まりはありません。

2回の場合もあれば、1回または3回の場合もあります。

押し頂くかどうかについても、特別な決まりはありません。

線香で焼香する場合は、1本だけ立てます。

曹洞宗

曹洞宗の場合は、回数は2回です。

最初の焼香のみ、お香を押し頂いてからお供えします。

なお線香で焼香する場合は、1本だけ立てるのが作法です。

日蓮宗

日蓮宗の場合は、参列者は1度だけ焼香するものとされています。

押し頂くタイミングも1度目のみとされているものの、するかしないかは自由です。

線香で行う場合は、3本立てるケースが多くなっています。

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焼香の回数の意味は?

何かを紹介する女性

宗派で焼香の回数が異なる点について、なぜ異なるのか気になるでしょう。

実は焼香を行う回数には、以下のような意味があります。

一回

焼香を1回行うのは、主に浄土真宗本願寺派や日蓮宗です。

仏教では古くから、「一に帰る」という考え方があります。

加えてお供えする1回に心を込めることも、1度としている理由です。

二回

2回行うことを重要視している宗派として、浄土真宗大谷派や曹洞宗が挙げられます。

浄土真宗大谷派では、最初の焼香は故人を供養し、2回目には香りを保つことから2回焼香を行います。

なお2回目については、自身を清める意味があるという考え方もあります。

三回

真言宗のように「3」を重要視している宗派では、焼香の回数も3回です。

「3」は、仏教で大切とされる「仏・法・僧」を意味するとされています。

また真言宗の場合、「身・口・意」を清める意味も重要です。

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焼香のマナー

不快から快に徐々に表情が変化している5つの積み木

焼香を行う際、心がけるべきマナーも色々とあります。

会場できちんと故人を供養できるように、マナーについても見ていきましょう。

焼香の順番

焼香のマナーでまず重要になるのが、行う順番です。

基本的には、故人と関係が近い参列者から順に行います。

大まかに見ていくと、喪主(施主)・ご遺族・ご親族・一般参列者の順番です。

なお焼香の順番はトラブルを未然に防ぐために、事前に話し合っておくべきでしょう。

数珠

焼香を行う際、数珠も必需品です。

数珠についても選び方や持ち方でマナーがあるため、合わせて知っておくと役に立ちます。

選び方

数珠を持参する前に、まず選び方が重要です。

数珠には大きく分けて、本式数珠略式数珠があります。

本式数珠は珠の数が多いうえ、宗派によって異なるのが特徴です。

一方、略式数珠は珠の数が比較的少ない代わりに、宗派に関係なく使いやすくなっています

もし相手方の宗派がわからない場合は、略式数珠を持参するのが無難です。

加えて数珠には、男性用と女性用があります。

珠が大きい方が男性用、小さめのものが女性用です。

持ち方

焼香で数珠を持つ際は、合掌しない場合は左手で持ちます

左手で持つ際は、房が下になるようにするのがポイントです。

一方遺影の前で合掌する際は、両手を合わせた状態の親指と人差し指に掛けます

合掌する際も、房が下に来るようにするのがマナーです。

服装

焼香の際の服装は、基本的に礼服を着用します。

原則ブラックフォーマルを着用し、靴や靴下、ネクタイも黒無地が一般的です。

なお焼香の際は、お供えの前にマスクを外すことも作法とされています。

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焼香後に退席する際のマナー

感嘆符 「!」が書かれた積み木

何らかの事情で、焼香後に退席しなければいけない場合もあるでしょう。

もし早めに退席する場合、以下のようなマナーを守る必要があります。

基本的には途中退席を避ける

まず、途中退席は基本的に避けるべきです。

弔事は故人を供養するための場である分、途中退席すると式の進行にも影響します。

加えて悪い意味で目立って、後でトラブルになることもあるかもしれません。

やむを得ず途中退席をする場合は、以下のマナーや方法を守るべきです。

事前に伝える

途中退席の必要がある場合は、ご遺族などに事前に伝えると良いでしょう。

基本的には、喪主などご遺族に直接伝えるのがおすすめです。

もしご遺族が忙しい場合は、受付係などのスタッフに伝えます。

伝える際の理由は、仕事や家庭の事情などを簡単に伝えるだけで問題ありません。

あらかじめ途中退席の旨を伝えれば、スタッフが誘導してくれることもあります。

出口に近い場所に座る

また途中退席する場合は、出口に近い場所に座ることも大切です。

出口に近い座席の方が、目立つことなく途中退席しやすくなります。

もし出口側の座席が埋まっている場合は、なるべく後方に近い場所に座ると良いでしょう。

加えて退出するタイミングも重要です。

焼香が終わった段階で、静かに退出するのが最も良いでしょう。

逆に読経や弔辞などの最中に出ることは、式の妨げにもなるため避けるべきです。

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焼香まとめ

「ま」「と」「め」と書かれた積み木と電卓と時計

ここまで焼香の方法や作法に関する情報や、マナーなどを中心にお伝えしてきました。

今回の記事で触れてきたことをまとめますと、以下の通りです。

  • 焼香とは、弔事などで自身の穢れを清めたうえで故人を供養するために行うもの
  • 焼香の作法は、ご遺族や遺影に一礼した後、お香を押し頂いて香炉に入れる
  • 宗派によって焼香の回数などが異なる
  • 焼香後に退席する際は、事前に伝えたうえで出口に近いところに座る

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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