法事法要
日蓮宗で法要は何回忌までやる?法要を行うタイミングについて解説
更新日:2022.12.24 公開日:2021.11.27

記事のポイントを先取り!
- 日蓮宗はお題目を唱えれば成仏できるとする教え
- 日蓮宗に弔い上げの考え方はない
法要に参列するにあたって、宗派によるしきたりの違いが気になりませんか?
日蓮宗ではどういう形で法要が行われて、何回忌まで法要をするのでしょうか。
法要では、施主側も参列側も失礼の無いように事前に準備しておくことが、故人や喪家に対して誠意を表すことになります。
他の宗派の弔い上げの時期や日蓮宗と日蓮正宗との違いについて解説しています。
ぜひ最後までご覧ください。
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日蓮宗とは
日蓮宗は、鎌倉時代に日蓮聖人によって興されました。
本山は身延山久遠寺で、全世界に5,000のお寺があります。
漁師の子であった日蓮は、16歳で出家し高野山や比叡山で修業します。
その中で「妙法蓮華経」だけが釈迦唯一の教えであると悟り、1253年(鎌倉時代)に日蓮宗を立教します。
来世に救いを求めるのではなく今あるこの世界で希望を求めるべきと「立正安国論」を建白します。
そして、「南無妙法蓮華経」の7文字のお題目を唱えることで、すべての人が救われると説いたのです。
基本的な教えは、
- 正しい教えの元で真に世界の平穏無事を願い、そのために努力することが人の幸せである。
- 「南無妙法蓮華経」のお題目を唱える全ての人は浄土で仏となれる。
というものです。
スポンサーリンク日蓮宗の法要の意味
日蓮宗では、法要は故人を偲ぶ場であり、故人を供養するという意味であり、他の宗派との違いはありません。
ただ、他の宗派よりも「故人の成仏に関わる姿勢」が積極的と言われています。
日蓮宗の「南無妙法蓮華経」というお題目を唱えれば誰でも霊山浄土で成仏できる、という考え方が根底にあるからです。
日蓮宗の法要では、僧侶の読経の合間に、参列者も一緒に「南無妙法蓮華経」のお題目を唱えます。
これは他の宗派と違うところですので、理解しておくといいでしょう。
また焼香の回数は1~3回です。
また、日蓮宗では戒名とは言わず、法号と言います。
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日蓮宗の法要は何回忌まで?
法要の回数は日蓮宗もほかの宗派も変わりはありません。
弔い上げに関しては、忌明けの四十九日で成仏しているという考え方なので、弔い上げという認識はありません。
年忌法要は他の宗派と同じく、一周忌以降は3と7のつく年忌に法要を行います。
法要を取り仕切る方が亡くなった時点で最後の年忌法要とされますが、概ね三十三回忌が最後の法要となるようです。
日蓮宗の主な法要

日蓮宗では初七日から百か日までを忌日法要としています。
命日から | |
6日後 | 初七日 |
48日後 | 四十九日 |
99日後 | 百箇日 |
1年後 | 一周忌 |
2年後 | 三回忌 |
6年後 | 七回忌 |
初七日
命日を含めて七日目に行う法要です。
遺族や親族、友人、知人など多くの人を招くもので、葬儀当日に行われることが増えています。
四十九日
四十九日は満中陰と言い、あの世での行き先が決まる日とされていて、この日をもって喪に服していた遺族が日常生活に戻る「忌明け」となります。
また、新しく仏壇を用意した場合は四十九日に仏壇と位牌の開眼供養を行います。
百か日
百か日法要は、卒哭忌と言って悲しみに区切りをつける日とされています。
遺族のみで行われる儀式となります。
一周忌
一周忌は、親族が喪を払う区切りの法要となり、四十九日を同様に重要な法要です。
親族や友人・知人を招いて行うのが一般的です。
三回忌
一周忌と並んで重要な法要です。
七回忌
仏教では、3と7の数字を大切にしています。
そのため、年忌法要は3と7の年忌に行われるのが一般的です。
七回忌のお供えは五供を基本に選ぶと良いでしょう。
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その他の宗派では何回忌まで?
日蓮宗では弔い上げはなく、法要を仕切る人が亡くなるまで行いますが、他の宗派についてもご紹介しておきます。
真言宗
真言宗では、十七回忌以降、二十三回忌と二十七回忌を省いて、二十五回忌を行い、三十三回忌を弔い上げとしています。
その後は、五十回忌、百回忌という遠忌法要を行うのが特徴です。
曹洞宗
一周忌から二十五回忌まで行い、三十三回忌で弔い上げとします。
二十五回忌を、二十三回忌と二十七回忌に分けて行う地域もあります。
五十回忌、百回忌という遠忌法要も認めていて、真言宗と似ています。
臨済宗
一周忌から3と7の年の年忌法要を行い、三十三回忌で弔い上げとします。
二十三回忌を行う地域と二十五回忌を行う地域があります。
遠忌法要は行いません。
天台宗
三十三回忌で弔い上げとなります。
二十三回忌と二十七回忌を省いて二十五回忌を行います。
浄土真宗
浄土真宗では、亡くなった人はすぐに浄土へ行くとしているため、年忌法要は追善法要ではなく、親族が集まり故人を偲ぶことが目的となります。
一般的には他の宗派と同じく三十三回忌で弔い上げとしています。
日蓮宗と日蓮正宗の違い
日蓮宗と日蓮正宗とがありますが、違いについて解説します。
日蓮宗は1253年に、日蓮によって興されました。
日蓮の入滅後、日興上人が日蓮宗を引き継ぎ、身延山から現在の富士宮市の大石寺に移り、日蓮正宗としました。
日蓮正宗のご本尊は、日蓮であり日蓮大聖人として奉られています。
正しい教えのもと「妙法蓮華経」をご本尊に向かって唱える人はすべて仏となることができ、世界の平和が実現すると説いています。
法要は他の宗派と同様に行われ、三十三回忌、五十回忌まで行うことが可能です。
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日蓮宗の法要は何回忌までかまとめ
ここまで日蓮宗の法要について書いてきました。
この記事のポイントをまとめると以下の通りです。
- 日蓮宗は、日蓮の説いた教えでお題目を唱えるすべての人は成仏できるとする教え
- 弔い上げの考え方はなく、施主が亡くなった時点で最後の法要としている
- 日蓮宗では、故人が成仏できるように南無妙法蓮華経のお題目を唱える
この記事が皆さまのお役に立てると幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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監修者

袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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