法事法要
十七回忌のお布施はどのくらい?法要をまとめて行う場合のお布施は?
更新日:2022.11.10 公開日:2021.11.12
主に仏教では、節目の年に年忌法要を行い故人を偲びますが、故人が亡くなって1年目が1周忌、2年目が3回忌、その後は7回忌というように3と7がつく年度に行われるのが一般的です。
そして、その中には17回忌がありますが、内容について具体的にわかる方は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、17回忌の内容やお布施の相場について解説していきます。
記事の後半では、回忌法要をまとめて行う場合のお布施についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 十七回忌とは
- 十七回忌のお布施の相場
- 十七回忌のお布施の書き方
- 十七回忌のお布施の包み方
- お布施の渡し方
- 十七回忌法要に適した服装
- 十七回忌の香典の相場・マナー
- 十七回忌のお供え物
- 回忌法要をまとめて行う場合のお布施は?
- 十七回忌のお布施まとめ
十七回忌とは
はじめに17回忌について解説します。
16年目の年忌法要
17回忌とは16年目の年忌法要にあたります。
つまり、故人が亡くなられてから16年が経過した日に執り行われる法要のことです。
多くの家庭では親族のみで法要を執り行っていますが、故人と縁があった人達が集まれる場として親族以外の人も呼び、執り行う家庭もあります。
そのため、17回忌の法要を執り行う規模は家庭によりまちまちです。
十七回忌をもって弔い上げとすることも
17回忌を最後の年忌法要とする場合もあります。最後の年忌法要のことを「弔い上げ(とむらいあげ)」といい、この弔い上げをもって以降の年忌法要は終了します。
一般的には33回忌や50回忌を弔い上げとすることが多いのですが、近年では17回忌を弔い上げとする家庭が増えています。
理由としては一世代の年数が33年と考えたときに、ご両親が弔い上げになる頃には自身が亡くなったご両親と同じ世代になっていることが多いためです。
年齢的にも年忌法要が執り行えない事も考えられるため、33回忌などよりも前の17回忌あたりを弔い上げとする家庭が増えているようです。
こちらの記事で17回忌について解説しているので、ぜひご覧ください。
十七回忌のお布施の相場
お布施の相場
17回忌のお布施の相場は5,000~3万円程度です。
お布施の他に、御車代や御膳料が必要な場合があります。
御車代、御膳料ともに5000円程度が相場です。
お布施以外の費用
御車代
17回忌の御車代の相場は5,000~1万円です。
御車代とは僧侶が法要の会場まで移動するための交通費のことです。
基本的にお布施とは別にお渡しするものになります。こちらも金額に決まりはありませんが、僧侶との関係によっては上乗せをしたほうが良い場合もあります。
御膳料
17回忌の御膳料の相場は5,000~1万円です。
御膳料とは、法要後に行う会食を僧侶が辞退した場合に渡すお食事代です。こちらもお布施、御車代とは別でお渡しします。
また、御膳料および御車代についてはお布施と一緒に包むことはマナー違反です。それぞれを別々の封筒に入れて渡すようにしてください。
みんなが選んだ終活では、無料の電話相談を実施しています。
17回忌のお布施についてお悩みの方はお気軽にお電話ください。
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十七回忌のお布施の書き方
次は17回忌に僧侶へ渡すお布施の書き方について解説していきます。17回忌は他の年忌法要と何が違ってくるのでしょうか。
表書き
表書きには「お布施」または「御布施」と「氏名(施主)」を書きます。
また、葬儀などでは使用することが一般的である薄墨は17回忌では使用しません。
薄墨は急な訃報により墨を研ぐ時間がなかった、悲しみの涙で墨が薄まってしまったというような気持ちを表すことから使用されています。
ですが、17回忌のお布施はお寺および僧侶に渡すものであるため、むしろ不鮮明とならないよう濃い墨で書くようにしてください。
こちらの記事で法事の表書きについて解説しているので、ぜひご覧ください。
裏書き
裏書にはお布施の金額と住所・電話番号を記載します。
書く位置に厳密な決まりはありませんが、金額は封筒の右側に書き、住所と電話番号を左側に書くことで全体のバランスがよくなるでしょう。
内袋
内袋がある場合、外袋の裏側には何も書かないのが一般的です。
その代わり、内袋の表面には金額を、裏面には名前や住所、電話番号を記入するようにしてください。
また、外袋の表面にお布施や名前を記入する点においては、内袋の有無にかかわらず同じです。
こちらの記事でお布施の中袋の書き方について解説しているので、ぜひご覧ください。
金額の書き方
お布施の金額は、奉書紙を使った場合には中包みの表側に記入し、白封筒を使った場合は封筒の金額記入欄に記入します。
金額を記入する際には「大字(だいじ)」を使用し、頭に金、最後に也を付けます。
例えば、1万円を包んだ場合は「金壱萬圓也」と記入します。
金額の記入は縦書きが基本ですが、既製品の不祝儀袋の中には金額記入欄が横書きするように印刷されているものもあります。
この場合には、金額を横書きにしても問題ありません。
十七回忌のお布施の包み方
17回忌のお布施を包む際には、奉書紙または白封筒を使用するのが一般的です。それぞれの特徴について以下に解説します。
奉書紙で包む場合
お布施を奉書紙に包んで渡すのが正式です。
最近では、白の無地の封筒を使うことが増えています。
奉書紙とは格式の高い用途で使用される和紙で、公文書などに使用されていました。
半紙やコピー用紙で代用することも可能です。
白封筒で包む場合
お布施に使用する白封筒は、郵便番号や電話番号を記入する印字が入っていない無地の一重封筒のことを指します。
不幸は一度きり、という意味合いから二重の白封筒は避けることがマナーです。
こちらの記事ではお布施を包む封筒の選び方について解説しているので、是非ご覧ください。
お金の入れ方
お布施をする際のお金の入れ方に関してですが、香典などのお札の入れ方とは異なります。
外袋の表面にお札の肖像画を向け、肖像画が封筒の上を向く方向で入れることがマナーです。
こちらの記事でお布施の入れ方について解説しているので、ぜひご覧ください。
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お布施の渡し方
お布施には、渡すタイミングと渡し方のマナーがあります。以下にそれぞれ解説します。
渡すタイミング
お布施を渡すタイミングは、僧侶が帰り支度をしているときが最も好ましいです。
法要が始まる前に渡してもよいのですが、急いでいるような印象を与えてしまう場合があります。
そのため、読経および法話が終了し、僧侶が帰るときに合わせて渡すのが理想的なタイミングといえるでしょう。
渡し方
お布施は切手盆(きってぼん)と呼ばれる小さなお盆にのせて渡します。
切手盆にお布施の表書きが自分に対して正面を向くようにのせます。僧侶の目の前で90度ずつ回転させて、表書きが僧侶に対して正面を向くようにします。
渡す際には、感謝の気持ちを伝えることを忘れないようにしましょう。また、お布施を手渡しで渡すことはNGです。
十七回忌法要に適した服装
十七回忌法要の多くが親族のみで行われますが、平服の着用が一般的です。
法事や法要の平服とは普段着のことではなく略礼服のことです。
男性の服装
十七回忌法要参列時の男性の略礼装は、ダークスーツです。
その下には白色無地のワイシャツを着用し、その他のネクタイや靴下、ベルトは全て黒色無地のものとします。
身に着けるものは、カジュアルなデザインを避けてシンプルなものにします。
派手な装飾や光沢のない素材のものを選びましょう。
派手な時計やネクタイピン、カフスボタン等は外しておきます。
女性の服装
十七回忌法要参列時の女性の略礼装は、黒色や濃紺、灰色などのワンピースやパンツスーツ、アンサンブルといった服装です。
スカートを着用する場合のスカート丈は「膝下5cm〜ふくらはぎまで」が適切です。
靴は、黒色・無地のパンプスが最適です。
派手な服装や露出の多い服装は避けましょう。
結婚指輪以外のアクセサリーを身に着ける場合、真珠のネックレスやイヤリングであれば問題ありません。
子供の服装
学校の制服があれば制服を着用します。
制服がない場合は、黒色や濃い紺色・灰色などの地味な色合いの服装がいいでしょう。
男の子であれば、暗色系の色味のシャツとズボンを着用するといいでしょう。
女の子の場合は、暗色系の色味のワンピースがおすすめです。
靴下は、無地の黒色が最適ですが、子どもらしい無地の靴下であれば、白色や紺色でもよいでしょう。
ただし、裸足やくるぶし丈の靴下はマナー上避けなければなりません。
こちらの記事で法事の服装について解説しているので、ぜひご覧ください。
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十七回忌の香典の相場・マナー
香典は通夜や葬儀だけではなく、十七回忌法要に参列する際にも持参します。
十七回忌の香典の相場
十七回忌法要に持参する香典の相場は、故人との関係性によって変わります。
故人との関係別の香典の相場は以下になります。
- 故人が祖父母や父母、兄弟姉妹の場合:1万〜3万円程度
- 友人として参列する場合:1万円程度
- 夫婦で参列する場合:上記のそれぞれの2倍の金額
地域や遺族によっては香典への考え方や相場が異なる場合があるので、十七回忌法要の前に確認しておくとよいでしょう。
こちらの記事で年忌法要の香典について解説しているので、ぜひご覧ください。
十七回忌の香典の書き方
十七回忌で使う香典袋は、白黒結び切りの不祝儀袋を用いるのが一般的です。
ただし、地域によっては黄白結び切りを用いるため、事前確認が必要です。
また、表書きは、御仏前や御香典、御香料とします。
中袋には、表面に包んだ金額、裏面に住所、氏名を記入します。
金額を記入する際は、「大字」を使用し、頭に金、最後に也を付けます。
例えば、1万円を包んだ場合は「金壱萬圓也」と記入します。
通夜や葬儀では薄墨を使用しますが、十七回忌では濃い墨の使用で問題ありません。
こちらの記事で香典の書き方について解説しているので、ぜひご覧ください。
香典のお札の入れ方
十七回忌で持参する香典の場合も新札は避けましょう。
ただし、なるべくきれいな状態の旧札にするのがよいです。
新札を使用するしかない場合は、お札の真ん中に折り目をいれれば問題ありません。
中袋や香典袋にお札を入れる際は、表面(お札の人物が描かれている面)を上になるように入れます。
複数枚のお札を包む際には、全てのお札の向きをそろえてから入れましょう。
香典を渡すタイミング
十七回忌の当日、香典を袱紗(ふくさ)に包んで持っていき、渡す直前まで袱紗に包んだままにしておきます。
受付が設けられている場合は、芳名帳に氏名と住所等を記入した後、受付の方に香典をお渡しします。
ただし、受付が設置されていない場合は施主に直接渡すようにしましょう。
十七回忌のお供え物
十七回忌のお供物に関しては、地域や遺族の意向によって違いがあり、香典の代わりにお供え物を贈る場合や香典とお供え物の両方が必要な場合もあります。
17回忌のお供え物の相場
お供え物の金額相場は以下のものになります。
- お供え物のみ渡す場合:5,000~1万円程度
- 香典とともにお渡しする場合:3000円程度
17回忌のお供え物の品
お供え物の品物は、後に残らない「消えもの」と呼ばれるものを選びます。
お花やお線香、果物、お菓子の中で日持ちのするものがよいでしょう。
また、品物には「御供」ののしをかけてお渡しします。
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回忌法要をまとめて行う場合のお布施は?
回忌法要には1周忌から100回忌まで13種類あります。
すべての法要を行う人はほとんどおらず、17回忌を弔い上げとする家族も増えていることは前述の通りです。さらに、ここでは併修(へいしゅう)というものについて詳しく解説していきます。
法要をまとめて行うことを「併修」という
「併修(へいしゅう)」とは、複数の法要をまとめて同じ年に執り行うことです。
17回忌以降の法要については、その規模が縮小される傾向にある中で、さらに負担を減らす方法のひとつとして用いられるのが併修です。
例えば、「祖父の17回忌と祖母の17回忌を、夫婦であることを理由に併修にする」「17回忌と33回忌は親族のみで行い、参列者を招く予定もないため併修にする」というような理由で併修が行われることがあります。
他には、法要の度に会場を押さえて会食の準備を行い香典返しの準備をするのが負担であるため、併修を行うことでその負担を半分にしたい、などの理由があります。
注意点は、併修を行うかどうかについての判断を親族間のみで行うことは避けるべきだという点です。
毎度の法要には馴染みの僧侶を招いている場合が多いですが、寺院及び僧侶との関係が深ければ深いほど、独断で併修を行った場合には後々のトラブルが発生する場合があります。
併修は施主の負担を減らす意味合いが強いことから、故人の供養は丁寧に慣習通り行うべきであると考える僧侶がいても決しておかしくはありません。
必ず前もって寺院および僧侶に併修の相談を行うようにしましょう。
併修の日程は祥月命日よりも前に
また、併修を行う場合にはルールがあり、併修の日程は祥月命日を過ぎてはいけないとされています。
祥月命日とは故人が亡くなった月日のことです。つまり、故人が亡くなった月日よりも前に併修を行うことが望ましいです。
さらに、複数の故人の併修を行う場合は、命日が早い方に合わせる必要があります。例えば、それぞれの祥月命日が4月5日と4月20日である場合には、4月5日を過ぎないように日程を組みます。
併修を行う際には祥月命日を確認した上で執り行うよう注意しましょう。
併修のお布施は通常の1.5倍程度
併修を行う場合のお布施に関してですが、通常の1.5倍程度は包むようにするのが好ましいです。
参列者の香典は通常の1回分で良いのですが、お布施に関しては複数回または複数人の法要を一度に執り行いますので、相場より高く包むことがマナーといえます。
ただし、2~3倍を包む必要はありません。また、併修を執り行う場合に僧侶に渡すお布施も1.5倍前後と考えておけば問題ないでしょう。
こちらの記事で併修のお布施について解説しているので、ぜひご覧ください。
十七回忌のお布施まとめ
ここまで、17回忌のお布施の相場や併修を行うときのお布施などの情報を中心にお伝えしてきました。この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 17回忌とは故人が亡くなって16年が経過した日に執り行う法要のこと
- 17回忌のお布施の相場は5,000~1万円
- 表書きには「お布施またはお布施」「氏名(施主)」を、裏書にはお布施の金額と住所・電番号を記載する
- 17回忌のお布施を包む際には、奉書紙または白封筒を使用する
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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