法事法要
お彼岸の手紙の例文と注意点は?定番のお供物やお礼について解説
更新日:2022.04.23 公開日:2022.01.22

記事のポイントを先取り!
- お彼岸に帰省できない場合お供え物を贈るのがおすすめ
- お供え物に添える手紙は一筆箋で簡潔に書く
- お彼岸にいただく金品のお返しは不要
毎年お彼岸の時期になると、お墓や仏壇に手を合わせに行くことが一般的です。
しかし遠方に居住しているため、それも叶わない方もいらっしゃることでしょう。
その場合、お供え物や供花に併せて手紙を添えると、より気持ちが伝わります。
通常書く手紙とは違い、彼岸の手紙にはどのようなことを書けばいいのでしょうか。
そこでこの記事では、お彼岸の手紙について解説します。
この記事を読むことで、彼岸の手紙についての知識が深まり、遠方からでもお相手に気持ちを伝えることができます。
後半ではお彼岸のお返しについても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
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お彼岸とは

彼岸というのはあの世を意味する仏教用語で、悟りの境地を現します。
一方で、私たちが暮らすこの世は此岸(しがん)と呼ばれ、煩悩や迷い、苦悩の溢れる場所だと考えられています。
春分の日と秋分の日の太陽の真東から昇って真西へと沈むその対比が、此岸と彼岸という呼び方に現われています。
お彼岸は、春分の日と秋分の日を中心に前後の3日間を合わせた合計7日間です。
彼岸初日を彼岸の入り、終日を彼岸のあけといい、春分の日や秋分の日をお中日と呼びます。
基本的にお彼岸の時期には仏壇・仏具の手入れやお墓参りをして、故人やご先祖様を偲びます。
この期間は世の煩悩や迷いを捨て、自分自身を見つめ、善い行いをしてご先祖様や仏様に感謝をする大切な期間になります。
お彼岸の手紙の例文

ここでは、お彼岸の手紙の例文について紹介します。
長い文章を記載する必要はなく、一筆箋がおすすめです。
例文)お彼岸にあたり、〇〇をお送りいたします。
ご仏前にお供えください。
短い文章で、このように一言添えるだけで問題ありません。
少し長めの文章にする場合は、以下をご覧ください。
例文)この度はお伺いすることができず、心ばかりの品ですがご仏前にお供えいただければ幸いです。
(秋)暑さ寒さも彼岸までと申しますが、まだ暑い日が続きます。
(春)暑さ寒さも彼岸までと申しますが、ようやく春の気配が感じられるようになってきました。
くれぐれもご自愛ください。
もし、積もる話やたくさん伝えたいことがある場合には、お供え物とは別に便箋と封筒を用意して手紙を書くことをおすすめします。
2枚以上手紙を記載すると丁寧に感じられる方もいるかもしれませんが、長すぎると逆に失礼にあたるため、注意が必要です。
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お彼岸の手紙の注意点

手紙は一度送ると、それ以降ずっと残り続け、人によっては大事に保管される方もいらっしゃいます。
そのため、手紙を書く際には相手に失礼のないように注意する必要があります。
ここでは、お彼岸の手紙の注意点について解説します。
一筆箋1枚に書く
お供え物に添える手紙は、シンプルかつわかりやすく記載することが大切になります。
基本的には一筆箋1枚に書くことがマナーになります。
一筆箋は便箋とは異なり、時候のあいさつや形式ばった言葉は書かず、拝啓や敬具などの頭語や結語も不要です。
また正式な文書のように、文頭を一文字下げる必要もありません。
頭語の代わりに相手の名前を、結語の代わりに自分の名前を記載すると、誰からのお供え物かわかりやすくなるためおすすめです。
通常便箋は封筒に入れる必要がありますが、一筆箋はその必要はなく、直接品物の上にのせて梱包しても問題ありません。
一筆箋の選び方
一筆箋にこれといった決まりはないため、縦書き、もしくは横書きでも問題ありません。
ただしデザインは、無地のものや季節の絵柄などが入ったシンプルな一筆箋がおすすめです。
縦書きで線が入っているものを選ぶと綺麗に書きやすくおすすめです。
重ね言葉を避ける
お彼岸の手紙を書くときは、弔事の際と同様に、死や不幸を思わせるような言葉や重ね言葉は避けて書くことがマナーになります。
使用を避けるべき言葉は以下の通りです。
不幸な出来事をイメージさせる言葉
- 四・九
- 消える
- 落ちる
- 大変
- 浮かばれない
重ね言葉
- 度々
- ますます
- 引き続き
- くれぐれも
- またまた
- 重ね重ね
- いよいよ
「くれぐれも体調にはお気をつけください」「引き続き暑いので…」などの文章は、つい使ってしまいがちです。
マナー違反になるため、お供え物に添える手紙では注意するようにしてください。
お彼岸に送るお供えもの

ここでは、お彼岸に贈るお供え物について紹介していきます。
手土産を何にしようか迷った際は、ぜひご参考ください。
ぼたもち・おはぎ
お彼岸の定番のお供え物と言えば、餅米をあんで包んだぼたもちとおはぎです。
ぼたもちとおはぎは呼び方は異なりますが、基本的には同じ和菓子になります。
春に咲く花である牡丹に因んでぼたもち、秋に咲く花である萩に因んでおはぎと、それぞれ季節によって呼ばれます。
お供え物になった理由は諸説あります。
昔の時代、砂糖や小豆は貴重であったため、お彼岸のような特別な日にはふさわしいとされる説があります。
また、小豆の赤色には厄払いの効果もあると考えられており、無病息災を祈って食べられるようになったといった説もあります。
故人が好きな食べ物やお酒
お彼岸には故人が生前好きだった食べ物やお酒をお供えすることも多くあります。
好物をお供えすることで故人もお喜びになることでしょう。
果物
お彼岸の季節に旬である果物をお供えします。
仏教において丸い果物は縁起が良く、仏様との縁を結んでくれると考えられています。
おすすめの果物は以下の通りです。
- りんご
- ナシ
- ブドウ
- 柿
- モモ
菓子折り
お供えしたものは、その後ご家族でいただくことがマナーとされています。
仏様と同じものをいただくことで繋がりを感じたり、仏様の力を授かると考えられています。
そのため、お供え後に家族が食べることも考慮して日持ちのするお菓子はおすすめです。
お菓子を選ぶ際は、小分けになっているものを選ぶと人数分に分けやすいため便利です。
お花
お花は造花ではなく香りを楽しむことのできる生花をおすすめします。
故人が亡くなられてから日が浅いうちは、できるだけ白や淡い色の花を選ぶことがマナーになります。
また、トゲや毒、ツルのある花は避けることがマナーです。
定番は年間を通して購入が可能なキクやユリ、カーネーションなどです。
これらは枯れにくく長持ちするため、お供えする花として好まれます。
その他、季節ごとにおすすめのお花は以下の通りです。
春のお彼岸の花
アイリス・マーガレット・牡丹・ストックなど
秋のお彼岸の花
キク・リンドウ・ケイトウなど
線香やろうそく
故人が線香の香りを浄土で食す香食(こうじき)という考え方があります。
最も上等な食べ物は香りで、香りにより清められるとされているため、香りのついた線香などを選ぶと良いでしょう。
最近では、花や果物の香りのついた線香も販売されています。
また仏教の教えでは、ろうそくの灯りや線香の煙は、目印・道標とされ、故人があの世からこの世へ迷わずに帰ってこれるように使用されるため、お供え物におすすめです。
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お彼岸のお返しについて

お彼岸は身内中心で行われるのが通例です。
お彼岸の香典やお供え物などをいただくのは、血縁関係のある方や親しい方に限られるため、そのお返しは不要であるといった考えがあります。
または、お返しの品をお渡しする代わりに連絡をしてお礼をする家庭などもあるでしょう。
しかし、高額な金品を頂いた場合や関係性によっては、何か返さないといけないという気持ちになることも考えられます。
その場合、香典返しなどと同じく、いただいた金額の半額~3分の1程度のお返しをすることが無難です。
ここでは、お返しをする際に添える手紙と贈る時期について解説します。
お返しに添える手紙
一般的にはお礼状は不要です。
何らかの理由でお礼状を付けたい場合には、下記の内容を記載しましょう。
- 初彼岸の際にいただいた香典やお供えなどのご厚志に対するお礼
- 無事に初彼岸を済ませることができたことのご報告
- 供養の品物を送る旨
この他に直接自宅などにお越しいただき、御仏前やお供えをいただいているケースでは、お越しいただいたお礼の内容などを入れるとより丁寧な印象になります。
お返しの品を贈る時期
お返しの品を贈るタイミングはお彼岸の場合には特に決まりはありません。
ただし、できるだけ遅くなりすぎないよう早めに手配することが重要です。
お返しする時期は彼岸の後、1週間~1ヶ月を目安に先方に届くように手配することをおすすめします。
お彼岸の手紙例文のまとめ
ここまでお彼岸の手紙についてお伝えしました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- お彼岸は春と秋に故人やご先祖様を偲ぶ時期
- お彼岸の手紙は一筆箋に簡潔にまとめる
- お彼岸お供え物はぼたもち・おはぎが定番
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。