法事法要
【2022年春秋】お彼岸の中日はいつ?迎え方やお供え物について解説
更新日:2022.09.18 公開日:2022.01.22

記事のポイントを先取り!
- お彼岸の中日とは、春分の日と秋分の日をのこと
- お彼岸にはご先祖様に感謝と供養をする
- お彼岸にはおはぎやぼたもちをお供えする
春と秋にはそれぞれ、お彼岸の期間があります。
お彼岸の中日とはどの日をさすのかをご存知でしょうか。
そこでこの記事では、お彼岸の期間や中日について詳しく解説していきます。
この機会に、お彼岸の期間にやるべきことについても覚えておきましょう。
春彼岸と秋彼岸におすすめの供花やお供え物についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
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お彼岸の中日とは

お彼岸の中日とは、期間のちょうど真ん中に当たる春分の日と秋分の日をさします。
春分の日と秋分の日は国民の祝日です。
毎年、2/1付で国立天文台が作成している「歴象年表」に基づいて祝日は決定されます。
歴象年表とは国民の祝日や各地域の日食・月食をまとめた情報誌のことです。
それぞれの祝日には意味があり、例えば春分の日は「生物をいつくしみ、自然を讃えること」です。
秋分の日は「ご先祖様を敬って偲ぶ日」とされています。
スポンサーリンク2022年春・秋のお彼岸の中日はいつ?

春彼岸の期間は春分の日を中日とした、前後3日間の計7日間となります。
秋彼岸の期間は秋分の日を中日とした、前後3日間の計7日間となります。
2022年のお彼岸の期間はいつになるのでしょうか。
お彼岸の初日である「彼岸入り」と、最終日にあたる「彼岸明け」も併せてご紹介します。
2022年春のお彼岸
- 入り:3月18日(金)
- 中日:3月21日(月・祝)<春分の日>
- 明け:3月24日(木)
2022年秋のお彼岸
- 入り:9月20日(火)
- 中日:9月23日(金・祝)<秋分の日>
- 明け:9月26日(月)
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お彼岸とは

3月には春彼岸、9月には秋彼岸が訪れます。
お彼岸とは、ご先祖様を敬い感謝すると共に仏教の教えを実践する期間でもあります。
家族でお墓参りをしたり、仏壇の掃除を行ったりするご家庭も多いのではないでしょうか。
「彼岸」とはあの世をさし、仏教用語では「悟りの境地」を意味します。
一方「此岸(しがん)」という言葉がありますが、これは私たちが暮らす現世をさし、煩悩や苦悩・欲にあふれた世界という意味です。
お彼岸とは煩悩や苦悩などの迷いを捨て去り、自分自身を見つめなおす期間です。
ご先祖様や仏様に感謝し、善行を施す大切な時間となります。
日本古来の信仰
農業が盛んだった日本では、古くから春分の日や秋分の日に太陽を崇拝するお祭りが行われていました。
春と秋は農業が小休止する時期でもあり、歴代の天皇や皇族の霊を祀る春季皇霊祭や秋季皇霊祭はこの時期に行われていたものです。
春は豊穣を祈り、秋は収穫に感謝して、太陽とご先祖様にお供え物をしていたことを「日願(ひがん)」と呼んでいました。
中国やインドではお彼岸にお墓参りをする風習はなく、日本独自のものとなります。
彼岸の由来は諸説ありますが、日本古来の行事とお彼岸を兼ねたものが現在のお彼岸かもしれません。
仏教的な解釈
春分の日と秋分の日は、太陽が真東から昇って真西に沈みます。
昼と夜の長さがほぼ同じとなるこの時期は、「最もバランスの良い日」とされ「何をするにも最適な日」といわれています。
仏教には「中道」という教えがあります。
両極端な思想のどちらかにつかず、中正の心で接するというものです。
お彼岸の時期は中道の教えに沿った日ともいえるでしょう。
「彼岸」の語源はサンスクリット語のパーラミター(波羅蜜多)の漢訳、「到彼岸」の略です。
「波羅蜜」は仏教徒が行うとよいとされる行い、六波羅蜜の教えの意味を含んでいます。
布施・持戒(じかい)・忍辱(にんにく)・精進・禅定(ぜんじょう)・智慧(ちえ)の6つを行うことで徳を積めるとされています。
六波羅蜜の内容を簡単にお伝えすると以下のような内容になります。
- 布施:見返りを求めずに善行を施すこと
- 持戒:ルールを守って規則正しい生活を送ること
- 忍辱:つらいこと・苦しいことを耐え忍ぶこと
- 精進:日々の努力を惜しまないこと
- 禅定:常に冷静な心を忘れないこと
- 智慧:怒りや貪りに惑わされずに物事を見極めること
お彼岸では、中日以外の6日間で六波羅蜜を1つずつ実践すると良いといわれています。
お彼岸の迎え方と準備

お彼岸を迎えたら行うべきことは、主に仏壇やお墓の掃除です。
それぞれ詳しくご説明します。
仏壇仏具の掃除
お彼岸を迎えたら、いつもより念入りに仏壇・仏具の掃除を行いましょう。
仏壇の掃除のポイントは、細かいところのホコリもとれる清掃用具の準備と優しく汚れを拭き取ることです。
仏具店やネットでは仏壇専用の毛ばたきというホコリ取りが購入できます。
サッとなでるだけでホコリが拭き取れて便利なアイテムです。
細かい模様が彫りこまれている仏具には綿棒などを使うといいでしょう。
仏具などをすべておろして内部まできれいに掃除するときは、事前に写真を撮っておくことをおすすめします。
掃除が終わって仏具を戻すときに迷わず元の場所へ安置できます。
浄土真宗の金仏壇など金箔が貼られているような仏壇の場合は、強めにこすると傷ついたり剥がれたりする恐れがあります。
お彼岸の前に専門業者などに依頼するのも一つの手です。
業者へ依頼すると、クリーニングの度合いによっては数週間かかる場合もあるので気を付けてください。
お墓の掃除
お彼岸にお墓参りへ行くご家庭は多いでしょう。
お墓は屋外にあるため水垢やコケなどの汚れがつきやすく、小まめな掃除が必要です。
定期的にお墓の掃除を行っておけば汚れがこびりつかずにすみます。
お墓参りへ行くときに持参するものの一例をご紹介します。
- お参りのセット(ろうそく・線香・供花・マッチ・数珠など)
- 雑巾
- ひしゃく・バケツ(備え付けがない場合)
- スポンジ
- 剪定ばさみ・鎌(植物が植えてある場合・除草する場合)
- ゴミ袋
- 軍手
墓石の表面には目に見えない無数の穴が開いています。
ご家庭の住居洗剤などを使用すると変色の要因となりますので気を付けましょう。
墓石を強くこすりすぎるのも厳禁です。
スポンジなど柔らかい素材の用具を使用しましょう。
お墓参りへ行くのはお彼岸の中日が良いとされていますが、混雑を避けたいのであれば別日でも問題ありません。
供花やお供え
お彼岸に供えるお花や供物についてご説明します。
春彼岸と秋彼岸でそれぞれおすすめの供花やお供え物についてご紹介しますので参考になさってください。
供花は通年で菊やカーネーション・ユリが人気ですが、故人の好きな花や旬の花を供えても問題ありません。
ただし、棘のある花やツル性の植物・毒のある花は避けましょう。
バラやアザミには棘がありますし、水仙や彼岸花には毒があります。
故人が好きな花がバラだった場合は、棘を抜いて供花にすることもあるようです。
春のお彼岸
春のお彼岸で定番のお供え物はぼたもちです。
牡丹の花が咲くころなので「牡丹餅」から「ぼたもち」になったとされています。
供花では通年で菊やカーネーション・ユリが人気ですが、春彼岸ではキンセンカやフリージアもおすすめです。
キンセンカは明るいオレンジで華やぎますし、フリージアは菊などの和花とも相性が良く日持ちもします。
同じく春の花として人気なのがスイートピーです。
紫やピンク・黄色などカラーも豊富で、花びらもふんわりとして可愛らしい花です。
春の花を1~2本入れるだけでお墓も華やぐでしょう。
秋のお彼岸
秋のお彼岸ではおはぎが定番となっています。
おはぎは秋に咲く萩の花にちなんで名付けられたそうです。
秋の供花でおすすめなのはリンドウやケイトウです。
青紫のリンドウの花言葉は「悲しみに寄り添う」で、供花にも最適の花といえます。
真っ赤なケイトウは仏花に不向きな印象ですが、供花にしても問題ありません。
秋口に日持ちする花として貴重な存在のため、ケイトウだけは仏花として昔から認められています。
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お彼岸のお供え物

お彼岸のお供え物として相応しいとされるのはおはぎですが、それ以外のお供え物についてもご紹介します。
お彼岸のおはぎやぼたもちとは
春彼岸ではぼたもち、秋彼岸ではおはぎをお供えしますが、基本は同じ食べ物です。
牡丹の花が咲くころに食べるのが「牡丹餅」、萩の花が咲くころに食べるのが「おはぎ」という呼び名の違いです。
地域によってはうるち米を使用したものをおはぎとしているところもあります。
また餡を混ぜたものがぼたもちで、きなこをまぶしたものがおはぎ、という地域もあるようです。
地域によって違いはありますが、おはぎは昔から祭事に欠かせない食べ物でした。
赤色は魔除けの効果があるとされ、赤色である小豆は赤飯などにも使われる代表格です。
さらにお米は五穀豊穣のシンボルで、2つを合わせたおはぎはお供え物として最適のものといえます。
その他のお彼岸のお供え物
ぼたもちやおはぎはお彼岸の定番のお供え物ですが、それ以外のお供え物をしても大丈夫です。
落雁(らくがん)などのお菓子をお供え物とする方もいますし、果物でも問題ありません。
故人が生前に好きだった食べ物を持参しても良いでしょう。
食べ物以外をお供え物にする場合もあります。
線香やろうそくはお供え物として一般的ですし、供花がたくさんあっても喜ばれるでしょう。
食べ物のお供え物をする際はお墓に直接置かず、白い半紙を敷くのがマナーです。
またお供え物は、お参りが終わった後は必ず回収しましょう。
食べ物の場合はカラスに荒らされたりしてお墓が汚れ、管理者の方に迷惑がかかります。
コーヒーの缶などをお墓に直接置いたままにすると、輪ジミがついて取れなくなりますので注意してください。
お彼岸にやってはいけないことはある?

「お彼岸だから絶対にやってはいけない」ということはありません。
ただし、避けたほうがいいとされるイベントがいくつかあります。
お彼岸内のイベントは相手を配慮すべき
お彼岸は、亡くなった方やご先祖の供養をする期間とされているため、昔から結婚式、引っ越し、お見舞いは避けたほうがいいと言われてきました。
結婚式を挙げること自体に問題はありませんが、披露宴にお客様を招待するつもりであれば、お彼岸に法要やお墓参りをしたいという方に配慮するという考え方も大事です。
引っ越しも、人手を必要とするのであれば、忙しいお彼岸は避ける配慮があってもいいでしょう。
お彼岸の時期は、どうしても生死を連想しがちなため、お見舞いも遠慮すべきとの声があります。
気にされる人がいることにも配慮し、緊急でない限りはお見舞いの時期をずらすことをお勧めします。
彼岸花を持ち帰るのは問題ない
「家が火事になるから彼岸花を持ち帰らないほうがいい」と言う方がいますが、これは迷信で根拠はありません。
彼岸花には強い毒性があり、その注意を促すために、こうした迷信が言い伝えられてきたのでしょう。
現実には、彼岸花を持ち帰っても問題はありません。
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お彼岸の中日まとめ

ここまでお彼岸の中日についての情報や、おすすめのお供え物について中心にお伝えしました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りになります。
- 中日とは、お彼岸期間中にある春分の日と秋分の日をさす
- お彼岸とはご先祖様に感謝・供養をし、善行を施す期間
- お彼岸期間は春分の日・秋分の日をはさんだ前後3日間を含む合計7日間
- お彼岸のお供え物は故人の好物でも良い
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。