法事法要
なんでお彼岸におはぎを食べるの?ぼたもちとの違いや作り方も紹介
更新日:2022.09.14 公開日:2022.01.29
お彼岸におはぎをお供えする文化があることを知っている方は多いと思います。
しかし、なぜおはぎを食べるのか理由まで知っている方は少ないのではないでしょうか。
そこで本記事では、お彼岸におはぎを食べる理由や、ぼたもちとの違いをご紹介します。
お彼岸の文化を大切にするためにも、ご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までご覧ください。
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お彼岸の意味・時期
お彼岸の意味
仏教では極楽浄土は西側にあり「彼岸」といい、わたしたちが生活する世界を「此岸」といいます。
春分の日と秋分の日は太陽が真西に沈むため、あの世と現世が最も近づく日と考えられています。
正式には春は「彼岸」、秋は「秋彼岸」と呼びます。
お彼岸の時期
お彼岸の時期は昼と夜の長さが同じになる「春分の日」と「秋分の日」を中日(ちゅうにち)として前後3日間の合計7日間です。
2022年の秋のお彼岸は9月20日のお彼岸入りから9月26日のお彼岸明けの7日間で9月23日(金)が中日になります。
こちらの記事でお彼岸について解説しているので、ぜひご覧ください。
お彼岸におはぎを食べる理由
お彼岸にはおはぎをお供えしますが、なぜおはぎをお供えするようになったのでしょうか。
以下で紹介していきます。
魔除け目的
お彼岸におはぎをお供えする理由は諸説ありますが、小豆の赤い色は邪気を払う効果があるとされています。
そのため、お彼岸に邪気を払う効果があるおはぎを食べることはふさわしいと考えられ、お彼岸におはぎをお供えするようになったと言われています。
語呂
おはぎは餅と餡を使った和菓子です。
餅と餡を「合わせて」作ることから、ご先祖様と自分たちの心を「合わせる」という意味が含まれています。
お彼岸というご先祖様と通づる特別な期間におはぎが食べられるようになったのには、このような語呂の理由もあったようです。
昔はおはぎは御馳走だったから
その昔、砂糖はめったに食べることができない高級品でした。
そのため、貴重であった砂糖をたくさん使うおはぎをご先祖様にお供えすることは、感謝の気持ちを伝えることに繋がると考えられたようです。
このように高級である砂糖をたっぷり使ったおはぎは、お彼岸にふさわしい食材であるとされていました。
五穀豊穣を祈願するため
彼岸には五穀豊穣の願いが込められています。
春分の日は種まきが始まり、秋分の日は収穫の時期なので、春には収穫を祈り、秋には収穫を感謝して来年もまた無事に収穫できるように祈願します。
昔から気候が良いお彼岸は五穀豊穣を祈願する時期としては絶好の時期でした。
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おはぎとぼたもちの違い
おはぎとぼたもちはどちらも餅と餡を使った和菓子ですが、なぜ呼び方が異なるのか疑問に思った方もいるかと思います。
以下で紹介していきますので参考にしてください。
春は「ぼたもち」秋は「おはぎ」
ぼたもちは春彼岸に、おはぎは秋彼岸に使われます。
おはぎとぼたもちをそれぞれ漢字で記載すると、「お萩」と「牡丹餅」と書きます。
漢字を見てわかると思いますが、おはぎは「萩の花」、ぼたもちは「牡丹の花」が由来になっています。
このようにそれぞれの季節の花になぞらえて、それぞれ呼ばれるようになりました。
そのため、春のお彼岸はぼたもち、秋のお彼岸はおはぎ、と呼び名が変わるようになったと言われています。
餡の違い
一般的にはおはぎには粒あん、ぼたもちにはこしあんを使うことが多いです。
このように餡が異なる理由としては、小豆の収穫時期が関係しています。
小豆は春に種をまき、秋に収穫します。
秋のお彼岸は毎年9月下旬になるため、おはぎ作りに使う餡は収穫したばかりの皮が柔らかい小豆になります。
この時期の小豆は香りが良く皮までおいしく食べられるため、秋のお彼岸には粒あんのおはぎが一般的となりました。
一方で春のお彼岸には、保存していた小豆を使用します。
収穫から時間が経過しているため、皮が固くそのまま食べるには不向きです。
そのため、春のお彼岸では小豆の皮を取り除きこしあんにして使用するようになりました。
お彼岸のおはぎやぼたもちの餡の種類
お彼岸のおはぎの餡の種類は様々です。
きなこ入りの餡や、ずんだ餡、うぐいす餡や、季節によってはサクラ餡や芋餡、栗餡などが使用されます。
このように一言に「おはぎ」と言ってもさまざまな種類のものがあります。
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お彼岸のおはぎの作り方
お彼岸におはぎを食べることの意味合いが理解できたところで、次はおはぎの作り方について紹介していきます。
自宅で実際に作る際の参考にしてください。
材料
- 小豆300g
- グラニュー糖300g
- もち米300g
- 塩
- 水
こちらが20個分のおはぎの材料になります。
作り方
まずは粒あんを作っていきます。
- 小豆は流水でよく洗い、厚手の鍋に水600mlとともに入れて中火にかけます。
沸騰したら、差し水200mlを加えます。
再び沸騰したら、そのまま小豆を2分間煮て火を止め、ざるにあげます。
※ポイント
差し水をすることで小豆の皮の間から水分が浸透しやすくなります。 - 鍋をきれいにしてから水800mlを入れて小豆を戻し、強めの中火にかけます。
煮立ったらその都度差し水をして7~10分間あく出しをします。
※ポイント
差し水の目安は水800mlを3~5回に分けて加えるくらいの量です。 - 湯が十分に赤く濁ったら小豆をざるにあげて流水で軽く洗います。
再度、鍋をきれいにして水800mlを入れ小豆を戻し、強めの中火にかけます。
沸騰したら弱火にして30~40分間煮込みます。
※ポイント
小豆をざるにあげるタイミングは、タンニンなどの余計なものがアクとして出てきて、目で見て十分わかるほど湯が赤く濁った頃合いです。
強めの中火とは、豆が軽く小躍りする程度の火加減です。
この間、常時小豆が水に浸っている状態になるように少しずつ差し水をします。 - 小豆をヘラなどにとって煮え具合を確認します。
抵抗なくつぶれる硬さになったら紙蓋をして、ごく弱火で差し水をせずに30~40分間煮ます。
その後、鍋を少しずつ傾けて、湯を捨てます。
※ポイント
紙蓋をして、豆が踊らないように火加減に注意して煮てください。
湯を捨てる時点で豆が煮くずれてしまっていたら、さらしのふきんをかけたざるにあげ、湯を捨てて小豆を鍋に戻します。 - グラニュー糖の半量150gを加えて強火にかけます。
ヘラでゆったりと練って、グラニュー糖がなじんで水分が減ってきたら、残りのグラニュー糖150gを加えてねり上げます。
最後に塩一つまみを加えたら火を止めます。
※ポイント
火を止めるタイミングはヘラですくって鍋に落とすと、山形になる状態が一瞬できるくらいのあんの堅さのときになります。
少し柔らかいと感じるくらいがちょうどよいです。 - ヘラで少しずつすくい、バットや平皿にのせて広げて冷まします。
※ポイント
広げる理由は早く冷ますためです。
冷めたら容器に隙間なくつめて、冷蔵庫へ入れてください。
粒あんができたら次はもち米を炊いておはぎを作っていきます。 - もち米は水で手早く洗い、ざるにあげて水分をきり、炊飯器の内釜に入れます。
水420mlを加えて3時間以上おきます。
塩小さじ3分の1を加えてよく混ぜて炊き上げます。 - もち米が炊き上がったら炊飯器の内釜ごと取り出し、すりこ木などでもち米の粒が半分残る程度まですりつぶします。
別名「半つき」や「半殺し」にするとも言います。 - もち米をさらしのふきんにとり、棒状にしてへらなどで20等分にして丸めます。
※ポイント
棒状にすることで等分しやすくなります。 - 等分したもち米を⑥の餡で包んだら完成です。
※ポイント
餡ともち米の割合を3:2にするのが目安です。
ラップを使って包むと手につかず簡単にできるのでおすすめです。
ラップに粒あんを直径約6cmの大きさに広げてもち米をのせ、絞るようにして包みます。
このとき底の部分まで餡がいき渡らなくても大丈夫です。
お彼岸のおはぎは中日に供える
お彼岸のおはぎやぼたもちは、お彼岸期間中毎日供える必要はありません。
また、食べる回数についても一回だけで問題ありません。
お彼岸の中日にお供えし、その日中に下げてお下がりとして頂きます。
その日にどうしても食べられない場合には、別の日にずらしても構いません。
おはぎが余ってしまった場合には、持ち帰って自宅で頂くようにしましょう。
こちらの記事でお彼岸の中日について解説しているので、ぜひご覧ください。
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お彼岸に食べるもの
精進料理
お彼岸は修行期間でもあるため、仏教では殺生しない意味で肉魚を一切使わず、野菜、麦、穀物のみを使った料理を食べる風習の地域があります。
精進料理を食べる日を彼岸入り(9月20日)、秋分の日(9月23日)、彼岸明け(9月26日)の3日間とする地域もあります。
そば・うどん
お彼岸で食べるそばやうどんは「彼岸そば・彼岸うどん」と呼ばれることがあります。
蕎麦を食すことで「五臓六腑」の汚れを清めるとされ、ご先祖様を迎えるという言い伝えから蕎麦を食べるようになりました。
そばとうどんに天ぷらを一緒に食べる地域も多く、天ぷらを「精進揚げ」といいます。
団子
昔は里芋をお供えしていましたが、時期によって手に入らない場合に里芋に見立てた団子をお供えしていて、その風習が残っている地域もあります。
お団子も丸いお団子を山型に積んで供える地域や、平たいお団子の地域もあります。
また、昔は明け団子と言われ彼岸明けにお供えしていましたが、現在は「春分の日」「秋分の日」「彼岸入りと彼岸明け」の3つの期間にお供えします。
こちらの記事でお彼岸に供える団子について解説しているので、ぜひご覧ください。
赤飯
赤飯も、魔除けや厄払いの意味で食べられています。
このように、小豆を食べることによって邪気を払い、1年の健康を願うために赤飯が食べられるようになったと言われています。
また、赤飯を彼岸の中日にお供えするのが一般的でした。
こちらの記事でお彼岸の赤飯について解説しているので、ぜひご覧ください。
いなり寿司
春と秋のお彼岸ではおはぎやぼたもちなどの甘味ばかりではなく、いなり寿司もご先祖様へ「御馳走」として振る舞われます。
また、先祖と一緒の食べ物を食べることで仏の力を体内に取り込むことができるとされています。
こちらの記事でお彼岸の食べ物について解説しているので、ぜひご覧ください。
お彼岸のおはぎまとめ
ここまで、お彼岸とおはぎの関係性や意味合いについての情報を中心にお伝えしました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- おはぎには邪気を払う効果があると考えられ、お彼岸にお供えするようになった
- ご先祖様に感謝の意を伝えるために高級品であるおはぎをお供えするようになった
- 春に咲く牡丹にちなんで春はぼたもち、秋に咲く萩にちなんで秋はおはぎと呼ぶ
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
唐沢 淳(からさわ じゅん)
経歴
業界経歴10年以上。大手プロバイダーで終活事業に携わる。葬儀の現場でお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから大人数の葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとにも数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、ユーザー目線でのサービス構築を目指す。