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お墓

塔婆の種類とは?塔婆立てや処分方法と費用の種類についても紹介

更新日:2022.11.17

墓地

りんを手に持つ僧侶の手元

記事のポイントを先取り!

  • 塔婆には種類ごとに素材や大きさ、用途なども異なる
  • 塔婆の処分方法は、霊園や業者などに依頼するのが基本
  • 浄土真宗は他宗派と教えが異なるため塔婆が存在しない

通常、お墓の後ろや脇には塔婆(とうば)と呼ばれる木の板が立てられます。

塔婆にはどのような種類があり、何が書かれているかご存じでしょうか。

そこでこの記事では塔婆の種類について、詳しく説明していきます。

この機会に塔婆にかかる費用も知っておきましょう。

塔婆を処分する方法についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 塔婆とは
  2. 塔婆の種類とは
  3. 塔婆立ての種類
  4. 塔婆に書かれている文字の種類
  5. 塔婆の処分方法の種類
  6. 塔婆にかかる費用の種類
  7. 塔婆の書き方は宗派で違う?
  8. 塔婆の種類のまとめ
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塔婆とは

塔婆(とうば)とは、供養のために作られてお墓などに立てられる細長い木の板のことです。

仏教の名称としては卒塔婆(そとば)といわれており、塔婆と同じ意味です。

長さは50〜200センチで、150〜180センチ程度の塔婆がお墓でよく見られるサイズです。

先祖の供養のために遺族や関係者がお寺などに依頼します。

塔婆を新たに立てることは徳を積む行為とされることから、追善供養(ついぜんくよう)のひとつとされています。

ちなみに、追善供養とは、故人の幸福を祈ることで自分自身も幸福になれる供養のことです。

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塔婆の種類とは

ひとくちに塔婆といってもその種類はさまざまです。

ここでは、塔婆の種類について種類ごとに解説していきます。

板塔婆(いたとうば)

板塔婆とは長さ60〜200センチ、厚み1センチ程度の大きさの塔婆です。

最も一般的な種類の塔婆であり、お墓でよく見られます。

角塔婆(かくとうば)

角塔婆とは長さ120〜210センチ、厚み10センチ程度の大きさの塔婆です。

形状は四角い柱のようになっており、墓石の代わりに使われることもあります。

もともとは五輪塔の代わりに建てられていたともいわれ、空・風・火・水・地の文字が書かれています。

五輪塔とは仏教の塔で書かれる5文字は、仏教における5大要素として大事にされています。

七本塔婆(しちほんとうば)

七本塔婆とは長さ30〜50センチ程度で、文字通り七本立てる塔婆です。

葬儀後に行われる初七日から四十九日までの間、7日ごとに1本ずつ立てられます。

地域ごとに取扱いが異なり、初めに七本立てて1本ずつ裏返す地域や、1本ずつ焼却する地域もあります。

水塔婆(みずとうば)・経木塔婆(きょうぎとうば)

水塔婆と経木塔婆は名称が異なりますが同じものです。

長さ27〜36センチ、厚み1ミリ程度で素材はスギやヒノキを原料としています。

経木塔婆を水に浮かべていたことから、別名で水塔婆とも呼ばれています。

梢付き塔婆(うれつきとうば)・生木塔婆(なまきとうば)

梢付き塔婆は他の種類の塔婆と異なり、加工をあまりせず枝などがついたままの生木で立てられます。

そのことから生木塔婆とも呼ばれ、原材料には神聖な気とされるスギなどが用いられます。

故人の最後の年忌法要である、弔い上げの際に立てられる塔婆として知られています。

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塔婆立ての種類

塔婆立てとは、塔婆がしっかりと固定した状態で立つための器具です。

塔婆は地面に刺すのではなく塔婆立てに立てるのが普通です。

塔婆立ての素材には、いくつかの種類がありそれぞれ特徴があります。

ステンレス製

ステンレス製の塔婆立ては、他の種類に比べて耐久性が高いという特徴があります。

アルミ製

アルミ製の塔婆立ては、他の種類に比べて費用が安価という特徴があります。

石製

石製の塔婆立ては、他の種類に比べて素材が高く、加工も難しいため費用が高額になります。

木製

木製の塔婆立ては、他の種類に比べて費用が最も安く済みますが耐久性が劣ります。

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塔婆に書かれている文字の種類

塔婆をよく見ると文字が書かれていることに気づきます。

書かれている文字の種類は下記の通りです。

表面の梵字

表面には梵字(ぼんじ)というインドの古代文字が書かれています。

内容は五輪塔と同じく「空・風・火・水・地」です。

戒名や俗名

亡くなってから与えられる戒名や生前使用していた氏名(俗名)が書かれています。

没年月日

故人が亡くなった日、命日のことです。

種子

仏の種という意味です。

13体ある仏の名前がひとつ記されています。

裏面の梵字

裏面には「バン」という梵字が書かれています。

バンは大日如来のことです。

供養年月日

供養のために塔婆を立てた日付です。

施主名

誰がその塔婆を作成し追善供養としたかが記されています。

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塔婆の処分方法の種類

塔婆はお墓に立てられるため、常に屋外で雨風にさらされています。

そのため古くなると痛みが激しくなるため、いずれ処分しなくてはなりません。

下記が主な処分方法です。

墓地や霊園の管理者に処分してもらう

塔婆を通常のゴミとして処分することに気がひけるという方は多いと思います。

一般的には墓地や霊園を管理している管理担当に処分を依頼します。

僧侶に魂抜き供養を依頼する

塔婆を所有する際には魂が入った状態で引き渡されます。

魂が入ったものをそのまま処分することはできませんので、魂抜きの供養をするために僧侶に依頼します。

仏壇専門業者に引き取ってもらう

仏壇や仏具を専門的に取り扱う業者の中には、塔婆を引き取ってくれるところがあります。

仏壇専門業者に塔婆の処分を相談するのもいいかもしれません。

供養じまい専門業者に送付する

供養じまいとは位牌などの供養のための仏具を処分することです。

供養じまいをしたい人は専門業者を利用すれば、供養のあとに処分まで代行してくれます。

供養じまい専門業者に相談すれば、塔婆であっても引き取って処分してくれるかもしれません。

自分でごみとして出す

あまり一般的ではありませんが、自分でごみとして出す方法もあります。

塔婆の廃棄は、さまざまな理由からいろいろな種類の処分方法があります。

しかし法律上で禁止されているわけではありませんので、塔婆を自分でごみに出すこともルール上では可能です。

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塔婆にかかる費用の種類

塔婆を追善供養として新たに立てたいとなると、気になるのが費用面です。

塔婆にかかる費用は主に下記の2つです。

塔婆料

塔婆料とは塔婆そのものと塔婆への文字入れ(記載料)です。

このほかにも、供養のために僧侶へ渡すお布施がありますが、塔婆料に含まれているところも多いです。

塔婆料は2,000〜1万円程度です。

お布施

お布施を塔婆料と別に設定しているお寺もあるようです。

お布施の相場はお寺や地域によって異なります。

直接お寺に確認したり、地域について詳しい方に尋ねるとよいでしょう。

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塔婆の書き方は宗派で違う?

日本にはキリスト教や神道といった多くの信徒を抱える宗教がありますが、中でも大多数を占めるのが仏教です。

そのため、お墓参りにお寺へ行ったり、参列する葬儀や法要が仏式のものであることがほとんどです。

墓地では塔婆を立てているお墓をたくさん見かけることができるでしょう。

しかしひとくちに仏教といっても、その種類はひとつだけではなくさまざまな宗派に分かれています。

もともとインド発祥の仏教は中国を経て日本に渡るまでに、さまざまな解釈をされているため教えやしきたりが異なります。

そこで本記事の最後に、各宗派においての塔婆の書き方についてご紹介します。

日蓮宗

日蓮宗の塔婆には「南無妙法蓮華経(なんみょうほうれんげきょう)」という文字が書かれています。

南無妙法蓮華経とは日蓮宗で用いられる基本のお経です。

浄土宗

浄土宗の塔婆には「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」という文字が書かれています。

南無阿弥陀仏とは浄土宗で用いられる基本のお経です。

臨済宗

臨済宗の塔婆には「南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)」という文字が書かれています。

「南無釈迦牟尼仏」とはお釈迦様を信頼していますという意味があります。

曹洞宗

曹洞宗の塔婆にも臨済宗と同じく「南無釈迦牟尼仏」の文字が書かれます。

浄土真宗

浄土真宗には塔婆そのものがありません。

じつは、浄土真宗は他の宗派とは違う考え方が根底にあるため、追善供養である塔婆が存在しないのです。

浄土真宗には死んだ人は誰もがすぐに成仏するという教えがあります。

加えてすでに成仏した人に対して、遺族が追加で供養をする必要がないという考えが根底にあるのです。

浄土真宗は人間の力ではなく、阿弥陀仏の力によって故人や先祖が成仏することになります。

そのため浄土真宗では、法要において故人の供養というよりも阿弥陀様の救いを感じるためにあるとされています。

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塔婆の種類のまとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

ここまで塔婆の情報や、塔婆の種類などを中心にお伝えしてきました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 塔婆には板塔婆や角塔婆など、さまざまな種類がありそれぞれに特徴がある
  • 塔婆にかかる費用の種類には塔婆本体や名入れ、お布施がある
  • 仏教の宗派によって塔婆に書かれる文字が異なる

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(やまぐち)

山口 隆司(やまぐち たかし)

一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター

経歴

業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。

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