閉じる

法事法要

享年の計算方法は?行年・没年との違いや使い方も詳しく解説

更新日:2022.11.17 公開日:2022.02.23

戒名

記事のポイントを先取り!

  • 享年は数え年で計算する
  • 享年と行年では言葉の意味が異なる
  • 歳の略として才を使用する

故人が亡くなった際の年齢は享年(きょうねん)で表されることが多くあります。

弔事で年齢を表す際に使用する言葉として行年(ぎょうねん)や没年(ぼつねん)もありますが、3つの違いを知らない方は多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では享年の計算について解説していきます。
この記事を読むことで、亡くなった際の年齢の記載方法が学べます。

後半にて享年と行年のどちらを使うかについても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

都道府県一覧から葬儀場を探す

こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。

  1. 享年とは
  2. 享年の計算の仕方
  3. 享年と行年の違い
  4. 享年と没年の違い
  5. 享年と行年どちらを使うのが正しい?
  6. 享年の計算のまとめ
スポンサーリンク

享年とは

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: AdobeStock_353362586-scaled-1-1024x682.jpeg

享年とは、天から授かった生を全うした年月を指します。

享年という言葉には、年を受け入れるという意味があり、主に葬儀や回忌法要などの弔事の際、年齢を表すために使われます。

1950年に年齢のとなえ方に関する法律が制定されるまで、日本では長生きすることが良いことだという風潮があったため、年齢を数え年で示すことが多くありました。

そのため、現代でも高齢の方は自分の年を数え年で表すことがあります。
年齢のとなえ方に関する法律以降は満年齢が基本となりました。

弔辞では数え年で計算されるのが一般的ですが、近年は満年齢で示される場合もあるようです。

スポンサーリンク

享年の計算の仕方

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: AdobeStock_330767379-scaled-1-1024x451.jpeg

ここでは、享年の計算の仕方を解説していきます。
享年では数え年を使用します。

数え年の計算方法

数え年は生まれた年を1歳として数え、翌年の1月1日で2歳の年を迎えます。

基本的に満年齢よりも1つ上の年齢を考えるとわかりやすいのですが、誕生日の前後では満年齢の場合と2歳離れることがあるので注意が必要です。

理解しにくい方は以下をご覧ください。

  • 数え年の場合

誕生日2000年8月:1歳→2001年1月時点:2歳

  • 満年齢の場合

誕生日2000年8月:0歳→2001年1月時点:0歳

満年齢

満年齢とは、生まれた歳を0歳として翌年の誕生日が来ると1つ年を重ねる数え方です。

満年齢の表記は満80歳のように表し、年数の後に歳を付けて表します。

胎児期間について

数え年に0歳の概念がないのは、胎児期間も生を受けた年に含めているという説もあります。

稀にお寺や僧侶の考え方で、胎児期間も寿命の一部として考える場合があります。

その場合は満年齢でも数え年でもなく、亡くなった満年齢に十月十日(とつきとうか)を加算する計算法要です。

ちなみに十月十日は妊娠期間である280日を表します。

満70歳と86日で亡くなった方の場合、86+280=366日となるため、亡くなった年齢は1歳加算されて71歳となります。

みんなが選んだ法事法要の電話相談

みんなが選んだ法事法要では葬儀や法事法要のご相談に対応しております。 お悩みにある方はご相談ください。

category_3_block_title_img
専門相談員が丁寧に対応します
24時間365日無料相談

0120-33-3737

電話をかける

telIcon
平均よりも低額!
5万円からご案内!
葬儀の宗教者手配
平均よりも低額!
4万円からご案内!
法事法要の宗教者手配

享年と行年の違い

享年と似た言葉に行年がありますが、行年とは娑婆(しゃば)で修行した年数を表します。

行は時間経過の意味を含む漢字です。
年齢の数え方は享年と同様に数え年となります。

享年と行年の違いは、年齢の捉え方と表記の仕方です。

享年とは故人が天から授けられた生を全うした年月を指します。

一方、行年は故人がこの世に存在していた年数であり、何歳まで生きたかをあらわします。

享年・行年の表記方法は、享年80・行年80歳と、行年の場合は年数の後に歳が付けられます。

享年を使用した文例

定められた決まりはありませんが、享年の場合、年齢の後は歳をつけないことが通例です。

享年を使用する文章を作成する場合は以下をご覧ください。

「先日、母が他界しました。享年78でした。」
「数々のヒット映画を生み出した〇〇監督は、享年43という若さで亡くなりました。」

行年を使用した文例

行年を使用した文例は以下をご覧ください。

「行年89歳で亡くなった母のお墓参りへ行くことになった。」
「病気知らずの祖父が突然旅立ってしまった。行年78歳だった。」


行年の場合は年齢の後ろに歳を付けるのが通例ですが、定められた決まりはありません。

スポンサーリンク

享年と没年の違い

享年や行年のほかに、年齢を表す言葉として没年があります。

没年は故人が亡くなった際の満年齢、もしくは亡くなった年次を表し、どちらかの使われ方をします。

没した年齢を表す場合は没年〇歳と書き表し、亡くなった年次を表す場合は〇〇年没と表記されます。

享年と行年が数え年で表記される補足として、没年はお墓や位牌にも使用されることがあります。

没年を使う際の注意点

案内状や喪中はがきで年齢を記載する際、享年と没年を同じ文中で使用することは避けましょう。

2019年没享年80歳という表し方はしません。
使用するときは没年か享年どちらかに統一します。

歳と才の使い分け

厳密にいうと歳と才の意味は異なります。

歳は時の単位や年月を表す漢字です。

一方、才は才能など生まれ持った能力やはたらきの意味をもち、年齢に使われる時は歳の略字として使われます。

才は画数が少なく、書きやすい文字のため、その利点を生かして墓石や位牌に彫刻する際に使用されることが多くあります。

みんなが選んだ法事法要の電話相談

みんなが選んだ法事法要では葬儀や法事法要のご相談に対応しております。 お悩みにある方はご相談ください。

category_3_block_title_img
専門相談員が丁寧に対応します
24時間365日無料相談

0120-33-3737

電話をかける

telIcon
平均よりも低額!
5万円からご案内!
葬儀の宗教者手配
平均よりも低額!
4万円からご案内!
法事法要の宗教者手配

享年と行年どちらを使うのが正しい?

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: AdobeStock_336894140-scaled-e1643435652455.jpeg

享年と行年のどちらが正しいという厳密な決まりはありません

そもそも享年と行年の意味は若干異なりますが、数え年で計算する点などを考えると、あまり変わりはありません。

お墓に彫刻するのであれば画数が少なく見やすい行年を使いたいという方もいらっしゃることでしょう。

一般的には霊園やお墓では行年が多く使用され、寺院に建つお墓や位牌には享年が使用されることが多いようです。

また、先祖代々のお墓や位牌に享年とあれば、同じように揃えるのが基本となります。

ご先祖様は享年を使用していたのに、途中から行年に変えることはほとんどありません。

還暦や米寿などの弔事の際、天から授かった命である享年を用いることもあります。

基本的には享年80と表すのが一般的ですが、近年は享年80歳のように享年の後にも歳を付ける場合があります。

お寺や地域の慣習で異なることもあるため、わからない場合は確認しておきましょう。

スポンサーリンク

享年の計算のまとめ

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: AdobeStock_408074429-scaled-1-1024x683.jpeg

ここまで、享年について解説してきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りになります。

  • 享年とは天から授かった生を全うした年月
  • 享年と行年は数え年で計算する
  • 享年は享年80・行年は行年80歳と表す
  • 享年・行年・没年の使い分けに厳密な決まりはない

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

スポンサーリンク

都道府県一覧から葬儀場を探す

こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。

監修者

評価員(たなか)

田中 大敬(たなか ひろたか)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。

法事法要の関連記事

コラム一覧へ

あなたにぴったりのお墓を診断!

色々種類があってわからない.

お墓選びで後悔したくない.

diagnosis_woman_img

最短30秒で診断

葬儀・お葬式を地域から探す

みんなが選んだお葬式は葬儀場・葬儀社をご案内/