法事法要
法名軸の値段はいくら?法名を書いてもらう場合のお布施料も紹介
更新日:2022.05.19
仏壇に法名軸(ほうみょうじく)が掛かっているのを見かけることがあります。
この法名軸にはいったいどんな意味があるのか、不思議に思った人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、法名軸の目的や法名を書いてもらう場合のお布施の相場について詳しく説明していきます。
この機会に、法名軸の目的や法名軸の値段について覚えておきましょう。
繰り出し位牌を使う場合の値段についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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法名軸とは
法名軸とは、故人の亡くなった年月日や法名などが記載された掛け軸のことです。
浄土真宗では、位牌の代わりとして法名軸が使用されます。
法名軸は仏具であり、過去帳と呼ばれる仏具と一緒に仏壇の内部の両側面にかけられます。
法名軸には、一族の法名が書かれた総法名軸と呼ばれるものもあります。
仏壇には、正面から見て右側に故人の法名軸を、左側に総法名軸を掛けるのが通常です。
法名軸の目的
通常、浄土真宗では位牌を使いません。
なぜなら、浄土真宗は「故人は亡くなったらすぐに成仏する」という考えがあるからです。
したがって、すでに極楽浄土にいらっしゃる故人に位牌を使って供養する必要はありません。
浄土真宗の場合は、位牌は故人の記録としての意味合いが強くなっています。
ご家庭によっては仏壇が小さく、仏壇の内部に法名軸が掛けられないといった場合もあるでしょう。
そのような場合は、法名軸を用いず過去帳のみが用いられます。
法名とは
浄土真宗の場合は、故人に授けられる名前を戒名ではなく、法名や法号としています。
他の宗派の戒名とは、「戒律を守り仏門に入る者に対して授けられる名前のこと」とされています。
対して、浄土真宗の法名の場合は「仏の教えを守り、仏の弟子となる印として授けられる名前」という意味合いがあるのです。
法名軸の値段はいくら?
法名軸にかかる費用はいくら位なのでしょうか。
法名軸そのものの価格と、法名を書いていただく場合のお布施の相場をご紹介します。
法名軸の相場
法名軸そのものの価格は2,000~1万円程度と幅広く、サイズや種類によっても大きく変わってきます。
高価な部類では、5,000〜1万円程の本金仕立てのものがあります。
並金のものなら 1,500〜5,000円程度、緞子(どんす)のものなら 3,000〜1万円程度です。
最近では、インターネットを使って法名軸を購入することも可能です。
インターネットの場合は定額で、しかも法名や院号をつけてもらうことができます。
さらに、故人の性格や趣味趣向などを考慮してもらうことも可能です。
法名を入れた場合のお布施料
浄土真宗では法名を授かる際のお布施は、必ずしも必要ではありません。
とは言え、実際にはお布施を渡すことが多いようです。
浄土真宗で法名を授かる場合のお布施の相場は、3万〜10万円程度とされています。
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院号も入れた場合の値段
院号を入れるメリットや院号を入れた場合の値段はいくら位なのでしょうか。
順番にご紹介します。
院号とは
院号とは、戒名を構成するものの1つです。
仏教の信者が亡くなってから授かる戒名の中で、格の高さを表すものとして院号が使われます。
戒名や法名の中で「院」の字がついたもので、例えば「大光院」や「安楽寿院」などというものがあります。
宗派によっては、戒名の上に独自の漢字一字をつけることもあります。
浄土宗では、「誉」の字です。
浄土宗の中でも、西山派の場合は「空」に、時宗は「阿」の字になります。
院号を入れるメリット
どうして院号をいれるのでしょうか。
院号は、社会や菩提寺に貢献した人に与えられるものですので、亡くなった方の生前の行いを後世に残す意味合いがあります。
そして、院号を与えられることは、本人や、その家系にとって大変名誉なことです。
院号を授かるということは、代々菩提寺を支える任務を引き受けることになります。
菩提寺から寄付を依頼されることもあるでしょう。
こうして、金銭面で菩提寺を支え、守るために貢献するのです。
院号の相場
院号のついた戒名は、最も格式が高いものになります。
戒名のランクは、寺院への貢献の大きさ次第です。
院号を授かる場合は、宗派や宗教全体に及ぶほど大きな貢献をした人です。
従って、お布施も20万円程度から、高額な場合は200万円程度かかります。
過去帳を使う場合の値段
過去帳とはどのようなものでしょうか。
また、過去帳を書いてもらう場合のお布施はいくら位なのか、以下でお伝えしていきます。
過去帳とは
過去帳には、「俗名」という故人の生前の名前、「戒名」という死後授かる名前、亡くなった年月日、亡くなった年齢である「享年」を記載します。
過去帳は、故人の情報が代々記録されたもので、自分のルーツを知るためにも大切な仏具です。
また、仏式の供養で覚書としての役割を持つ仏具でもあります。
命日や法要の際には、普段は仏壇の引き出しなどに保管されている過去帳を見台にのせます。
最近は、価値観や環境の変化から、お墓を引き継がずに墓じまいをするケースが増えているようです。
このような背景からも、過去帳には以前にも増して家計の記録としての必要性が求められてます。
法名軸とどっちを使う?
仏壇に供えるのは、法名軸と過去帳のどちらにするのがいいのでしょうか。
一般的には法名軸が使われることが多いようです。
内部に法名軸が掛けられない小さな仏壇の場合は、過去帳だけを使用します。
とは言っても、過去帳と法名軸の両方を使用しても特に問題ありません。
過去帳の値段
過去帳は、蛇腹に折りたたむものと、冊子になったものとがあります。
表紙の素材も、布地や木材、蒔絵のものなどさまざまです。
中の紙は洋紙と、厚手で耐久性のある和紙があります。
長期保存を考えれば、品質や材質を優先する方がおすすめです。
また、自宅の仏壇に合った大きさやデザインのものにしましょう。
過去等はこのようにタイプや素材の違いによって変わってきますが、相場は数千円から2万円程度です。
書いてもらう場合のお布施料
お寺で書いてもらう場合、住職に「お布施」を渡します。
お布施の金額は、依頼するタイミングや、寺院との付き合いの度合いによっても変わってきます。
過去帳の記入を49日法要や他の法要と合わせて依頼する場合は、法要が行われる前に僧侶に渡すのがいいでしょう。
この方が別途依頼するよりもお布施の金額が少なくてすみます。
過去帳に書いてもらうだけの場合は1万円程度が相場です。
とはいえ、記入して頂く数にもよるので寺院に相談するのがいいでしょう。
過去帳は自分で書いても特に問題はありません。
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繰り出し位牌を使う場合の値段
次に、繰り出し位牌を使う場合の値段についてご紹介します。
繰り出し位牌とは
本位牌には「札位牌」と「繰り出し位牌」と2種類のものがあります。
札位牌とは、故人1人分の戒名や法名が1つの位牌に書かれたものです。
夫婦の場合には夫婦位牌が使用されます。
一方「繰り出し位牌」は、戒名や法名が書かれた薄い木札を何枚も入れられるように作られた位牌のことです。
木札一枚一枚が位牌の役割を持ち、1つの繰り出し位牌で複数のご先祖様をお祀りできます。
札位牌がいっぱいになった場合は、繰り出し位牌にしてコンパクトにまとめることが可能です。
複数の札板を命日の順に重ねて、命日を迎える人の札がいつも一番上にくるようにしておきます。
そして、命日がやってきたら一番後ろにまわします。
亡くなって初めて作る場合でも通常の位牌とはせず、繰り出し位牌とする地域もあります。
法名軸とどっちを使う?
仏壇に供えるのは、法名軸と繰り出し位牌はどちらを使用するのがいいのでしょうか。
一般的には、法名軸が使われることの方が多いようです。
しかし、仏壇の内部に法名軸が掛けられない小さい仏壇の場合には、繰り出し位牌が使われます。
また、法名軸と繰り出し位牌の両方を使用しても特に問題はありません。
繰り出し位牌の値段
塗り位牌や唐木位牌、モダンなタイプなどさまざまな種類の繰り出し位牌があります。
繰り出し位牌そのものの値段は1万~5万円ほどで、相場は3万円程度です。
書いてもらう場合のお布施料
繰り出し位牌を寺院の僧侶に書いてもらう場合の相場は、5,000円程度です。
お布施を渡すタイミングは、できあがって取りに行く時がいいでしょう。
繰り出し位牌は自分で書くこともできます。
法名軸の値段まとめ
この記事では法名軸の目的や法名軸の値段などについて詳しく解説してきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 法名軸とは、浄土真宗で使われる没年と法名が記された掛け軸
- 法名軸を書いてもらう場合のお布施の相場は、2,000~1万円と幅広い
- 過去帳を書いてもらう場合のお布施の相場は、1万円程度が一般的
- 繰り出し位牌を書いてもらう場合のお布施の相場は5,000円程度
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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