法事法要
戒名料の表書きの書き方とは?戒名料を渡す際の注意すべき点も解説
更新日:2023.02.25
故人の葬儀において、用意すべき戒名料についてご存知でしょうか。
僧侶への敬意を表すためにも、正しい表書きやマナーについて知っておくことが大切です。
そこでこの記事では、戒名料の表書きについて解説します。
この機会に、戒名料の包み方も覚えておきましょう。
後半には宗派ごとの戒名料の相場についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 戒名とは
- 戒名の構成
- 宗派ごとの戒名の特徴
- 戒名料とは
- 戒名料の表書きの書き方
- 戒名料の裏書きの書き方
- 戒名料の包み方
- 戒名料を準備する際の注意すべきマナー
- 戒名料を渡すタイミング
- 戒名料の相場は?
- 戒名に関する注意点
- 戒名料の表書きについてのまとめ
戒名とは
そもそも、戒名が具体的にどのような意味を持っているのか、知らない方もいると思います。
簡単に説明しますので、ぜひ覚えておきましょう。
仏の弟子になったしるし
現代では死後に僧侶から付けられることが多い戒名ですが、本来は生前に授けられる名前です。
仏門に入った証として僧侶から授けられるのが戒名になります。
しかし、仏教において葬儀を行う際には戒名が必要で、昨今では仏門に入る方も少なくなったことから、一般の方相手には死後に戒名を授ける習わしができました。
戒名をつける意味
仏の弟子となった証としての意味は生前に限り、戒名が必要となるのは死後になります。
死後、極楽浄土へ迷わずいくためには、戒名がなければなりません。
そのため、仏門に入った方が戒名を授かるのは、仏の弟子になった者として、必ず極楽浄土へいけるようになるための証でもあります。
仏教において、極楽浄土に導く際には戒名が必要で、生前に戒名を授かっていない場合は極楽浄土に導けなくなります。
仏門に入っていない方にも戒名をつけるのは、この仏教の教えが理由となっているのです。
こちらの記事で戒名について解説しているので、ぜひご覧ください。
戒名の構成
戒名はつけるたびに1から考えているのではなく、基本的な構成が決まっています。
授かる人物にもよりますが、戒名の構成は主に4つの区分に分かれています。
それぞれご紹介しますので、ぜひご覧ください。
院号
院号は少し特殊で、社会的地位または寺院への貢献度が一定以上の方にのみつけられます。
戒名の構成においては、一番先頭につけられるものです。
元々は皇族などの高貴な人物にしかつけられませんでしたが、昨今では大手の社長や歌手など、一定の地位を確立している方であればつけられる傾向にあります。
基本的に「○○院」や「○○院殿」などといった形式で、その故人の功績を表す言葉がつけられます。
道号
一般の方であれば、戒名の先頭につけられるのがこの道号です。
道号につけられる名前は、故人の人格や立場を表すものになります。
戒名の構成の中ではもっとも自由度が高い部分ではあるものの、基本的に成人にしかつけられず、原則的に使用が禁止されている用語も多くなっています。
道号を考える際は、次項で紹介する戒名と照合しつつ、適切な名前をつけられることとなるでしょう。
戒名
死後あるいは仏の弟子としての名前は、この部分につけられるものが該当します。
極楽浄土に迷わずいくための名前がこの戒名であり、戒名を構成する他の部分はあくまで、故人の生前を表すものになります。
この戒名の名付けにはある程度の法則があり、基本的には俗名(生前の名前)から1文字、経典あるいは故人が尊敬していた人物から1文字借りる形で名付けられます。
たった2文字で表される戒名ですが、故人のことを知っている人物であれば納得できる名前をつけてもらえるでしょう。
位号
故人の位を表すのが位号です。
万物平等の仏教において、位を示す文字が使われることに違和感を覚える方もいると思いますが、魂の位が異なるわけではありません。
あくまで、生前にどの程度世界に影響を与えたかを示すもので、死後の世界ではなく現世で後世に伝えるための名前だと思っておきましょう。
この位号も法則があり、年齢・性別・位の3要素を元に名付けられます。
多くの場合、男性は信士・女性は信女を名付けられますが、少しだけ位が高ければ、居士や大姉などを名付けられる
こともあるでしょう。
ちなみに、戒名を授かる際の戒名料は、この位号や院号によって大きく変動するため、位の高い方ほど高額になります。
こちらの記事で戒名の付け方について解説しているので、ぜひご覧ください。
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宗派ごとの戒名の特徴
宗派によって、戒名の考え方が違ったり戒名の構成が違ったりします。
一般的な宗派となる7つの宗派における戒名をご紹介しますので、ぜひ覚えておきましょう。
浄土宗
浄土宗は、院号・誉号(よごう)・戒名・位号の構成で戒名をつけられます。
一般的なものと比べて、道号が誉号に変わっていますが、戒名の前に「誉」の1字が加えられるものと思って良いでしょう。
また、さらに細かく分派した場合は、この1字が別の文字に変わる場合もあります。
浄土真宗
浄土真宗には戒名がなく、法名を授かります。
他の宗派と比べても特殊で、院号・釋号・法名の構成です。
院号は他宗派と同じものですが、釋号は男性が「釋」、女性が「釋尼」と名付けられるもので、昨今では女性も「釋」とつけられる場合があります。
法名は通常の戒名と同じもので、一般の方であれば「釋○○」ととても短い法名を授かることになるでしょう。
こちらの記事で浄土真宗の戒名について解説しているので、ぜひご覧ください。
真言宗
真言宗は通常の戒名と同じ構成で戒名を授かりますが、院号の前に梵字を加えることが多い宗派です。
梵字はサンスクリット語を書き記したもので、1文字に意味が込められている文字になります。
通常であれば、大日如来を表す「ア」の梵字をつけ、子どもであれば地蔵菩薩を表す「カ」の梵字がつけられます。
天台宗
天台宗は真言宗に似ており、通常の戒名の構成に加えて梵字が最初につけられます。
どの梵字をつけるかは人によって異なるため、真言宗とは違った梵字がつく場合もあるでしょう。
日蓮宗
日蓮宗には戒律がないため、戒名が存在しません。
戒律の代わりに法号と呼ばれ、構成は院号・道号・日号・位号となります。
日号は、一般的な戒名の上に「日」の1字が加えられるものと思って良いでしょう。
名前は違えど、基本的な構成や内容は他宗派の戒名と似たものとなっています。
曹洞宗・臨済宗
曹洞宗と臨済宗は、一般的な戒名の構成通りに戒名が名付けられます。
名付けの際は聖典から用いることも多いため、人を表すよりも教えに寄った名付けが多い傾向にあるのが特徴です。
また、戒名の前に「新帰元」という言葉が付け加えられるケースもあります。
これは、現世を離れて元の世界であるあの世に帰るという意味が込められたもので、宗派の教えに則った考えが元にある言葉です。
こちらの記事で宗派ごとの戒名について解説しているので、ぜひご覧ください。
戒名料とは
戒名料とは、亡くなった方へつけられる戒名を僧侶からいただく際に渡すお金のことです。
戒名とは仏教徒になるともらえる名前のことで、多くの人が成仏のために死後授かることになります。
浄土真宗以外の宗派では、亡くなった方に戒名をつけるのが慣例です。
戒名料は葬儀の際のお布施として、読経いただいた僧侶に渡します。
葬儀の際には、戒名料以外にお経をあげていただく読経料や、発生した交通費として渡す御車代などがあります。
また御膳料というお金も、戒名料とは別に葬儀の際に用意します。
御膳料とは、僧侶が会食に参加されない場合に渡すお金で、会食がない場合や僧侶が会食に参加された場合には渡しません。
こちらの記事で戒名料のお布施について解説しているので、ぜひご覧ください。
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戒名料の表書きの書き方
戒名をいただく場合、戒名料を包む封筒の表書きに何を書けばよいのでしょうか。
実は、一般的に戒名料としての表書きを記入することはありません。
なぜなら戒名料は、読経料などと一緒にお布施という表書きでまとめて包むことがほとんどだからです。
また仏教以外の宗教でも、さまざまな意味を持ったお金に関して、表書きを記した封筒に包む文化があります。
神式の儀式では「御礼」や「御祭祀料」といった表書きが用いられます。
キリスト教のプロテスタントでは表書きに「忌慰料」や「献花料」が用いられるでしょう。
同じキリスト教でもカトリックの場合は「御花料」や「お花料」などの表書きがプロテスタントと共通して表記されます。
戒名料の裏書きの書き方
戒名料を包む封筒の表書きではなく、裏書きにも作法とされる書き方があります。
表書きと違う内容についてはもちろん、裏書きのパターンもあわせて解説します。
中袋のある場合
戒名料の封筒には、中袋がついている場合があります。
中袋つきの封筒であれば、封筒の外側裏面には何も記入しません。
ただし、中袋の表面に金額を書き、裏面には戒名料の送り主となる喪主の氏名と住所を書きます。
金額の表記は旧字体の漢数字を用いて表記してください。
中袋のない場合
中袋がない場合は、封筒外側に金額と住所氏名を記入します。
金額は中袋がある場合同様、旧字体の漢数字を使いましょう。
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戒名料の包み方
戒名料を包む封筒の種類は、大きく2通りあります。
白封筒
白封筒は文字通り、白い色の封筒です。
ただし、郵便番号などが印刷済みの封筒は戒名料を包む封筒としては不適切です。
必ず、無地であることを確認したうえで使いましょう。
奉書紙
本来は白封筒ではなく奉書紙(ほうしょがみ)で包むのが、戒名料の正式なマナーとされています。
奉書紙とは格式高い厚みのある和紙のことです。
現在はそこまで厳格なものではなく、白無地封筒で戒名料を包んでも問題はありません。
戒名料を準備する際の注意すべきマナー
戒名料やお布施、香典などは注意すべきマナーや守るべき習わしがあります。
具体的なマナーを下記でそれぞれ解説しますので、参考にしてください。
金額の書き方
中袋などに記入する金額は、旧字体の漢数字で表記します。
金額の前に「金」を、金額の後ろには単位として「圓(えん)」をつけます。
例えば3万円を包んだ場合は「金参蔓圓」となります。
普通の墨で書く
お通夜や葬儀に参列する場合、持参する香典袋の表書きを薄墨で書くという作法を知っている人は多いと思います。
ただし戒名料の場合は、薄墨ではなく普通の墨で書きます。
葬儀で薄墨を使う理由は、故人の死を悲しみ流れた涙で墨が薄くにじんだことを表現しているとされているからです。
きれいな新札を使う
薄墨の作法と同様に、お通夜や葬儀の香典には新札を使わないマナーがあります。
しかし戒名料の場合は、僧侶への敬意を込めて新札を準備して包むことがマナーです。
肖像画が表になるように包む
葬儀の香典では参列者の悲しみを表すために、お札の肖像画を裏面にする慣習もあります。
これもまた戒名料には該当せず、肖像画が表面になるよう丁寧に包むことが重要です。
偶数・奇数でも問題なし
戒名料で包むお金の金額には、偶数や奇数などのマナーはあるのでしょうか。
弔事には不吉で縁起が悪いという言い伝えから、避けるべきとされる数字があります。
「4」と「9」は「死」や「苦しみ」をイメージさせることから避けるべきとするのが、一般的です。
しかし偶数か奇数かは問題とされることがありません。
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戒名料を渡すタイミング
戒名料を含むお布施には、封筒の選び方や表書きの書き方などにマナーがあることはわかったかと思います。
マナーとして同時に知っておきたいのが、戒名料を僧侶に渡すタイミングです。
戒名料を渡すタイミングは2通りのケースが考えられます。
ひとつめは、葬儀が終わった際にお布施として僧侶へ渡すケースです。
もうひとつは、戒名を授かりたいことをお寺に申し出るときに渡すケースです。
また戒名料やお布施を渡す際は、直接僧侶に手渡しすることはマナーに反する行為です。
マナーとしては切手盆や袱紗を敷いて両手で封筒を差し出します。
その際は感謝の言葉を添えて、差し出した封筒を僧侶に受け取ってもらいましょう。切手盆(きってぼん)とは、封筒を乗せる小さなお盆をさし、袱紗(ふくさ)は戒名料やお布施などを包む布製の入れ物です。
戒名料の相場は?
ひとくちに戒名料といっても、その金額は宗派や戒名の種類によって異なります。
また地域やお寺によっても変わるため、正確な数字というものは存在しないと言われています。
しかし実際に戒名料を包む前に、ある程度の相場感覚を知っておきたいと思う方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事の最後に、宗派ごとのおおまかな戒名料の相場についてご紹介します。
浄土宗
浄土宗の戒名料は5万円〜100万円以上で、金額の上限はないとされています。
戒名のランクごとの相場は下記の通りです。
- 「信士・信女」:5万円〜40万円
- 「居士・大姉」:35万円〜60万円
- 「院信士・院信女」:70万円以上
- 「院居士・院大姉」:100万円以上
真言宗と天台宗
真言宗と天台宗の戒名料は30万円〜100万円以上です。
戒名のランクごとの相場は下記の通りです。
- 「信士・信女」:30万円〜50万円
- 「居士・大姉」:50万円〜70万円
- 「院信士・院信女」:80万円以上
- 「院居士・院大姉」:100万円以上
日蓮宗
日蓮宗の戒名料は30万円〜100万円以上です。
戒名のランクごとの相場は下記の通りです。
- 「居士・大姉」:30万円〜50万円
- 「院信士・院信女」:100万円以上
浄土真宗
浄土真宗には戒名という考え方が存在しないため、戒名料もありません。
ただし法名という名前を授かります。
法名には基本的にランクが存在しないため、おおよその相場は一律20万円程度とされています。
臨済宗
臨済宗の戒名料は30万円〜100万円以上です。
戒名のランクごとの相場は下記の通りです。
- 「信士・信女」:30万円〜50万円
- 「居士・大姉」:50万円〜80万円
- 「院居士・院大姉」:100万円以上
曹洞宗
曹洞宗の戒名料は30万円〜200万円以上です。
戒名のランクごとの相場は下記の通りです。
- 「信士・信女」:30万円〜50万円
- 「居士・大姉」:50万円〜70万円
- 「院信士・院信女・院居士・院大姉」:50万円〜200万円以上
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戒名に関する注意点
戒名を授かるうえで、いくつかの注意点があります。
いくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
菩提寺があるか確認する
戒名は基本的に僧侶から授かります。
そのため、菩提寺を持っている家庭では、菩提寺に依頼するのが一般的です。
寺院は壇家の依頼があってこそ成り立つため、菩提寺がある場合は必ず菩提寺に戒名を授けてもらいましょう。
寺院によっては他の寺院や自分で名付けてもいい場合がありますが、その場合でも少なからず相談はすることをおすすめします。
無断で他の寺院に依頼したり自分で考えたりすると、菩提寺との関係が悪化する可能性があります。
自分の家庭が壇家に入っているかわからない場合は、親などに確認するか近くの寺院に直接確認するほかありません。
わからない場合は、早めに親などに確認しておくのが良いでしょう。
戒名をつけなくてもいい
戒名は仏教の教えに関する仕組みであり、戒名がない宗教・宗派の場合であれば戒名がなくても問題ありません。
ただし、日本では一般的に仏教などが信仰されているうえ、多くの場合は葬儀や納骨で僧侶にお世話になります。
この際、戒名がなければ引き受けてもらえないケースも少なくありません。
また、菩提寺がある場合は菩提寺に相談もせず戒名をつけないでいると、後々トラブルに発展する可能性もあります。
必ず納骨や葬儀ができなくなるわけではありませんが、少なくとも菩提寺と親族には相談したうえで判断するようにしましょう。
自分で戒名をつけることもできる
通常、戒名は僧侶から授かります。
ただし、必ず僧侶から授からなければならないわけではなく、自分で戒名をつけても問題ありません。
昨今では、ネット上で戒名をつくることもできるため、そちらを利用しても良いでしょう。
ただし、菩提寺がある場合は、菩提寺でつけた戒名以外を受け付けないケースもあります。
菩提寺がある際は、自分で戒名をつけたい旨を菩提寺に伝え、しっかり許可を得ておくのが良いでしょう。
これは親族も同じなため、必ず親族にも相談しておきましょう。
また、生前に自分の戒名をつける場合は、完成した戒名を親族に伝えておくことも大切です。
知らずにいた場合、生前につけた戒名が知られることがなく、新しい別の戒名がつけられることとなります。
どうしても生前に自分につけた戒名を使いたい場合は、菩提寺や親族に相談して完成した戒名も伝えるようにしておきましょう。
こちらの記事で自分で戒名をつける方法を解説しているので、ぜひご覧ください。
戒名料に関するトラブル
戒名料はお布施の中でも高額になることが多く、特に地位が高い方であれば想定外の金額を要するケースがあります。
戒名料はあくまでお布施であり、その金額を寺院から伝えられることは少ないものの、ある程度相場が決まっています。
この相場より安い金額を包んでしまえば、菩提寺との関係が悪化する可能性もあるでしょう。
また、逆に高すぎる金額を包んでしまっても、寺院側としては安易に受け取れなくなるため、関係に少なからず影響が及ぶ可能性も考えられます。
戒名料はわかりにくいこともありますので、可能であれば寺院に直接確認しておくことをおすすめします。
直接金額を聞いても答えてもらえないケースがありますので、位がどの程度になるのか、同じ位の他家がどの程度包んだかなどと尋ねるのがおすすめです。
生前戒名もある
戒名はそもそも生前に授かるもので、一般の方でも生前戒名を授かれます。
生前に戒名をつけておくことで、死後に遺族が戒名をつける手間を避けることもできます。
また、生前戒名の費用相場は5万円〜40万円とされているため、通常の戒名と比べると比較的安価に名付けて貰える傾向にあります。
生前戒名を授かりたい場合は、菩提寺に直接相談するのが良いでしょう。
菩提寺がなくとも、葬儀や納骨を依頼する予定の寺院に相談することで、後々のトラブルを避けることが可能です。
また、生前戒名を授かった場合には、必ず直近の親族に伝えておきましょう。
身内が誰も戒名の存在を知らなかった場合、新しく戒名をつけてしまう場合があります。
すでに決まっている戒名が無駄になり二度手間になるため、葬儀に関わる誰かしらが生前戒名の存在を知っておく必要があります。
こちらの記事で生前の戒名について解説しているので、ぜひご覧ください。
戒名料の表書きについてのまとめ
ここまで戒名料についての情報や、戒名料の表書きについて解説してきました。
まとめると以下の通りです。
- 戒名料は故人のためにお寺から授かる戒名へのお布施
- 戒名料の表書きは「お布施」として読経料などど一緒に渡す
- 戒名料は宗派や戒名のランクによって相場が異なる
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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