法事法要
七回忌の挨拶のタイミングとは?挨拶のマナーや参列者の挨拶も紹介
更新日:2022.05.11 公開日:2022.03.11

記事のポイントを先取り!
- 七回忌の挨拶では感謝の気持ちを伝える
- 和やかな雰囲気の挨拶が大切
- 参列者は感謝とお悔やみの言葉がけを
- 欠席する場合は手紙を添えるとより丁寧
七回忌法要での挨拶のタイミングをご存じでしょうか。
七回忌での挨拶には気をつけたいマナーもあるので知っておきましょう。
そこでこの記事では、七回忌の挨拶について詳しく説明していきます。
この機会に七回忌の案内状の書き方についても覚えておきましょう。
法要を欠席する場合の挨拶の仕方にも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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七回忌とは
故人が亡くなると1年後には一周忌、2年後には三回忌の法要が執り行われます。
七回忌も同様で、故人が亡くなって6年後の命日に行われます。
七回忌の後は、十三回忌、十七回忌と続いていきます。
仏教において、三と七は大切な数字とされていて、その数字にあたる年に法要を行うのが通例となっています。
三は極端な考え方に偏らず中道を目指すという思想があるとされ、七はお釈迦様が誕生してすぐに7歩歩いたという伝説が機縁のようです。
七回忌の挨拶のタイミングとは
ここからは七回忌法要の挨拶のタイミングについて、法要開始から順にご説明します。
そのタイミングに合わせた具体的な例文も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
法要の始まりの挨拶
法要は、家族や親戚、故人の友人などの協力があってこそ成り立つものです。
法要のために遠方から駆けつけたり、仕事を休まれたりする方もいます。
始めの挨拶では、故人のために法要に参列してくださる方々への感謝の気持ちと、法要が始まる旨を簡潔に伝えましょう。
例文
本日はご多忙のなか、亡き○○の七回忌法要に参列いただき誠にありがとうございます。
これより七回忌法要を執り行いたいと存じます。
ご住職、お願いいたします。
法要後の終わりの挨拶
僧侶の読経と法話が終わり、法要が終了したら、施主から参列者や僧侶に向けて感謝の気持ちを込めた挨拶をします。
法要後に会食を開催する場合は、会食の案内もしましょう。
会食の会場が別の場所の場合は、法要会場からの移動手段について説明するとより丁寧です。
例文
本日は、亡き○○の七回忌にお越しいただきありがとうございました。
皆様のおかげで無事に七回忌法要を終えられましたこと、改めて御礼申し上げます。
今後とも、何卒よろしくお願いいたします。
ささやかですが食事の席を用意させていただきました。
お時間の許すかぎり、ご歓談いただけますと幸いです。
会食を行わない場合には、下記のような挨拶がおすすめです。
この場合には、返礼品について触れることを忘れないようにしましょう。
例文
本来でしたら、皆様とご一緒に亡き○○を偲ぶ会食を行いたいところではありますが、遠方からお見えの方もおられるため、ここでお開きとさせていただきます。
なお、心ばかりのお品を用意しておりますので、お帰りの際には忘れずにお受け取りくださいませ。
会食の開始の挨拶
会食会場に到着して全員が席に着席したら、挨拶を始めます。
七回忌は、親族や故人の友人などが集まる貴重な場です。
参列者にとっても大切なひとときとなるため、リラックスして過ごせるように和やかな雰囲気の挨拶を心がけましょう。
例文
本日は亡き○○の七回忌法要にお越しいただき、ありがとうございました。
皆様のおかげで、法要を無事に執り行うことができました。
○○も大変喜んでいることと思います。
皆様と○○を偲ぶ時間をご用意しましたので、お時間の許す限りゆっくりとお過ごしいただけますと幸いです。
献杯時の挨拶
法要の会食の席では、食事の前に献杯をするのが恒例となっています。
献杯というのは、故人に対して敬意を表し杯を捧げるというものです。
献杯は乾杯とは異なり、大きな声で唱和をしたり、グラスを合わせたりはしないので注意しましょう。
献杯の挨拶は親族など、参列者の一人に依頼することが一般的です。
全員にグラスが行き渡ったら、「父の弟である○○様に、献杯のご挨拶をお願いいたします」などと声をかけ、献杯の挨拶をお願いします。
挨拶をする方は手短な内容での挨拶を心がけ、最後に「献杯」といいお礼を添えます。
会食の終わりの挨拶
会食の最後には、会食へ参加いただいたことへの感謝の気持ちや、今後の変わらぬご支援をお願いする内容を含めた挨拶をしましょう。
久しぶりに集まる親族がにぎやかに歓談していることもあるため、挨拶をする前には大きな声で呼びかけます。
返礼品の用意がある場合は、挨拶の時にその旨を伝えるようにしましょう。
例文
本日は、ご多用の中にもかかわらず、お集まりいただきありがとうございました。
亡き○○も懐かしい皆様の姿に喜んでいることと思います。
思い出話は尽きませんが、時間となりましたのでお開きとさせていただきます。
今後とも、変わらないご支援を何卒お願いいたします。
ありがとうございました。
挨拶のあと施主は参列者が退席し、全員が会場を出るまで見送りをします。
お布施を渡す際の挨拶
七回忌の法要では、法要の開始前か終了後に、僧侶へお布施を渡します。
法要前にお渡しする場合には「よろしくお願いします」という旨を伝えます。
法要後にお渡しする場合には、「ありがとうございました。どうぞお納めください」と感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
また、お布施とは別に、お車代も用意します。
僧侶が会食に参加されない、また会食自体を行わない場合は、御膳料も忘れずに用意しましょう。
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七回忌の挨拶のマナー
七回忌法要は、家族や親族だけが集まることも多いため、和やかな雰囲気の中で執り行われます。
しかし、親しき仲にも礼儀ありという言葉もあるように、法要の中での挨拶のマナーは守らなければなりません。
ここでは、七回忌の挨拶のマナーについてのポイントをご紹介します。
参列者への感謝を述べる
身内や親戚であっても、法要に参列するために遠方から駆けつけたり、仕事を休んだりした方もいます。
法要は家族や親戚、親しい方達の協力があってこそ成り立つものです。
挨拶では、故人の供養のために法要に参加していただいた方々への感謝のお礼を述べることが大切です。
法要や会食では、参列者の方々への感謝の気持ちを挨拶ごとに伝えるように心がけましょう。
さらに、今後も変わらない支援をお願いする旨も忘れずに伝えるようにしましょう。
簡潔にわかりやすく挨拶
話が長くなりすぎると参列者や僧侶を待たせてしまうことになります。
法要をスムーズに進行するためには、簡潔でわかりやすい挨拶にすることが大切です。
堅苦しくない挨拶
七回忌は故人の葬儀から時間が経っていることもあり、堅苦しすぎない挨拶にするのが好ましいといえます。
施主がかしこまった雰囲気を出すと、参列者も窮屈に感じてしまうかもしれません。
親族同士も久しぶりの再会となることもあるでしょう。
できるだけリラックスした、和やかな雰囲気で過ごせるような挨拶を心がけることも大切です。
故人の思い出を入れた挨拶
法要は、故人を悼み供養することが本来の目的です。
参列していただいた方々と故人の思い出話をすることも、とても大切なことです。
故人との懐かしいエピソードなどを挨拶に取り入れると、故人のことを思い出してもらえる良い機会となるでしょう。
また、その場も和やかな雰囲気になります。
特にリラックスして過ごしてほしい会食の挨拶では、ぜひ取り入れたい内容です。
重ね言葉を言わない
七回忌の法要にかかわらず、葬儀や法要の席では、重ね言葉を使わないようにしましょう。
重ね言葉とは、度々や重ね重ね、重々のような繰り返す言葉のことをいい、不幸を連想させるためタブー視されています。
さらに、四や九なども、死や苦しみなどを連想させるので、使わないようにしてください。
七回忌での参列者の挨拶

七回忌では、基本的に参列者が挨拶を求められることはありません。
ただし、受付や遺族の方に言葉をかけることは必要となるでしょう。
言わなければいけない決まった挨拶はありません。
七回忌にお招きいただいたことへの感謝の気持ちと、遺族に対するお悔やみの気持ちを伝えましょう。
例文
本日は、七回忌のご案内をいただきありがとうございました。
心を込めて皆様と供養をさせていただきたいと思います。
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七回忌の案内状での挨拶文
七回忌の案内状では、日時などの他に、頭語と季節を表す時候の挨拶と呼ばれる文言を記します。
新緑の候や初冬の候など、季節に応じて季節や天候を表す言葉は数多くあります。
その時節にあった文言を挨拶文では使用するようにしましょう。
また、案内状には季節を表す挨拶に続き、先方を気遣う文言も必要です。
例えば下記のような文言があるので参考にしてください。
例文
皆様におかれましては、ご清祥のことと存じます
皆様方におかれましては、いかがお過ごしでしょうか
七回忌のお返しに添える挨拶状
七回忌の法要では、どのような場合にお返しが必要になるのでしょうか。
また、そのお返しに添える挨拶状についてもご紹介します。
七回忌でのお返しとは
七回忌法要でお供えを持参くださった方には、その感謝の気持ちをお返しの品物としてお渡しします。
お返しの品につけるのしの表書きは「粗供養」や「志」とします。
関西では粗供養で、関東では志と書くことが多いようです。
地域差もあるので、事前に調べたりギフト店に尋ねてみたりしましょう。
法要当日にお返しの品を持って帰ってもらう場合、また参列できなかった方へ後日お返しの品を送る際には、挨拶状を添えます。
お返しに添える挨拶状
お返しの品には、挨拶状を添えるのが一般的です。
参列できなかった方へ後日お返しの品を贈る際の挨拶状に添える文は、以下を参考にしてください。
例文
謹啓
この度の亡き○○の七回忌法要に際しましては過分なお心遣いを賜りまして誠にありがたく厚くお礼申し上げます
ささやかではございますがお礼の品物をお送りさせていただきます
本来であれば拝眉の上で御礼申し上げるべきところ略儀ながら書中をもちましてお礼申しあげます
謹白
令和〇年〇月〇日(施主の住所・氏名)
参列してもらった方には「御多用中にもかかわらず参列くださいましてありがとうございました」というお礼の一文を入れましょう。
頭語と結語には決まりがあります。
謹啓には謹白、拝啓には敬具というように正しい組み合わせで使いましょう。
また、お礼状には句読点を入れないのが決まりなのでご注意ください。
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法要を欠席する場合の挨拶の仕方とは?

やむを得ず法要を欠席する場合は、どのように対処すれば良いのでしょうか。
電話や返信ハガキの方法に分けて連絡の仕方をご紹介します。
直接電話する
電話で法要の連絡をいただいた場合には、電話にて欠席の連絡を伝えます。
欠席を伝える際にはまずお悔やみの気持ちを伝えてから、法要に出席できない理由を正直に話しましょう。
そして欠席となってしまうことを相手にお詫びします。
後日改めてお伺いする場合や、お供えものや香典を送る場合にはその旨も伝えておきましょう。
返信ハガキ
法要の案内状に返信ハガキが同封されていた場合には、欠席の連絡は返信ハガキで行います。
欠席に丸をつけるだけでなく、出席できない旨を丁寧に伝えることで、相手側の気持ちに配慮した対応ができます。
さらに、お詫びの手紙を同封することで、相手により丁寧な印象を与えられます。
法要前は、相手方は法要の準備やお返しの準備に追われているため、なるべく早く返事を出しましょう。
また、返信ハガキで返事を出す際は、住所や氏名についている「御」の字を二重線で消すのがマナーです。
忘れないようにしましょう。
手紙を添える
返信ハガキで欠席を伝えるだけでなく、お詫びの手紙を添えるとより丁寧で、相手に気持ちが伝わります。
手紙には、欠席の理由とお詫びの気持ち、故人への追悼の言葉を添えましょう。
時候の挨拶は省略します。
長い文章ではなく、簡潔でわかりやすい文面を心がけてください。
また文中では、前述した忌み言葉や重ね言葉を使わないように注意しましょう。
以下に、お詫びの手紙の例文をご紹介します。
例文
この度はお招きいただき、ありがとうございました。
ぜひとも出席させていただきたかったのですが、当日やむを得ぬ事情により、欠席させていただきます。
誠に申し訳ございません。
気持ちばかりではございますが、御香料をお送りいたしました。
ご仏前にお供えしていただければ幸いです。
皆様どうぞお体に気をつけてお過ごしください。
七回忌の挨拶のまとめ
ここまで七回忌の挨拶のタイミングやマナーなどを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 七回忌法要での挨拶は参列者に対する感謝の気持ちを伝えることが大切
- 七回忌法要では和やかな雰囲気を大切にした挨拶を心がけると良い
- 参列者はお招きいただいたことへの感謝とお悔やみの気持ちを述べる
- 法要を欠席する場合は理由とお詫び、故人への追悼の気持ちを伝える
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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