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遺族にかける言葉をメールで送っても良い?メリットとマナーを紹介

更新日:2023.11.24

遺族

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記事のポイントを先取り!

  • ・相手がいつでも読めるのがメールのメリット
  • ・お悔やみの言葉であることを件名に記載する
  • ・忌み言葉のほか宗教上使ってはいけない言葉がある

訃報を聞いたときにお悔やみの言葉を伝えることは一般的ですが、その言葉をメールで送っても良いかご存じでしょうか。

遺族の悲しみを思いやるためにも、遺族にかける言葉のマナーを知っておきましょう。

そこでこの記事では、遺族にかける言葉をメールで送る場合について詳しく説明していきます。

この機会に、遺族にかける言葉をメールで送る際のメリットやデメリットを覚えておきましょう。

宗教別の適切なお悔やみの言葉についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 遺族にかける言葉をメールで送っても良い?
  2. 遺族にかける言葉をメールで送るメリット
  3. 遺族にかける言葉をメールで送るデメリット
  4. 遺族にかける言葉をメールで送る際のマナー
  5. 遺族にかける言葉のメールの文例【相手別】
  6. 【宗教別】適切なお悔やみの言葉
  7. 遺族にかける言葉・メールのまとめ
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遺族にかける言葉をメールで送っても良い?

近年では、当たり前の連絡ツールとなっているメールですが、遺族にかける言葉をメールで送っても良いのか疑問に思う方も多いでしょう。

メールは、訃報を受け取った際にスピーディーに対応することが可能なうえ、相手にとっても時間が空いたときに確認できる便利なものです。

メリットの大きいメールですが、送る際には相手との関係性を考慮しなければいけません。

相手によっては、メールで送ることが失礼に当たってしまうようなケースもあります。

以下で、メールで送っても問題のない相手と送らない方が良い相手について紹介するので、参考にしてください。

送っても問題のない相手

  • 親しい友人
  • 親しい同僚や上司
  • ビジネスにおいての親しい取引先担当者

上記のように、信頼関係が築けている相手に対しては、メールで遺族にかける言葉を送っても失礼には当たりません。

送らない方が良い相手

  • 親族
  • 関係性の薄い友人
  • 関係性の薄い同僚や上司
  • 関係性の薄いビジネスにおいての取引先担当者
  • 普段メールでのやりとりをしていない年配者

上記のように、信頼関係が築けていない相手や年配者に対しては、メールで遺族にかける言葉を送ることは失礼に当たってしまうケースもあります。

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遺族にかける言葉をメールで送るメリット

遺族にかける言葉をメールで送るメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。

想いをすぐに伝えられる

日常生活においてメールに慣れ親しんでいる人にとっては、想いをすぐに伝えられる点はメリットの1つです。

メールなら、自分の言葉で自身の気持ちを素早く伝えられます

相手は都合の良いタイミングで読める

直接会ったり、電話をしたりする場合と違い、メールなら相手は都合の良いタイミングで確認できるため、相手の時間を取ってしまうことがありません。

故人を失った直後はお通夜や葬儀の準備に法要の打ち合わせなど、非常にやるべきことが多く、遺族の方は時間に追われていることがほとんどです。

時間的な余裕がない中でもメールであれば、空いた時間を使って確認できるうえ、返信もその際に可能になります

励ましの言葉をかけやすい

メールで送る場合、励ましの言葉をかけやすい点もメリットの1つに挙げられます。

お悔やみの言葉は、どうしても堅苦しい形式的な文章になりがちです。

普段は使わないような言葉も出てくるため、見慣れないものであり、気持ちが伝わりにくい面もあります。

メールであれば普段関わっている際と同様の言葉遣いで、慰めや励ましの言葉を伝えることが可能です。

慌ただしくしている際にいただいた親しい人からの言葉は遺族を癒やすこととなり、心に響くものになります

遺族にかける言葉をメールで送るデメリット

反対に、遺族にかける言葉をメールで送る際のデメリットはあるのでしょうか。

古くから日本では、故人やその遺族と対面した場面でお悔やみの言葉を伝えることがマナーとされていました。

そのため、メールでお悔やみの言葉を伝えることは正式なマナーではなく、マナー違反であるととらえられてしまうケースもあります。

特に古くからの慣習を大切にしていたり、メールの使用が少なかったりする年配者にとっては、失礼であるとされてしまうケースも多いようです。

遺族にかける言葉をメールで送る場合には、マナー違反になることも念頭に置きながら、遺族との関係性や距離間に配慮して送る相手を選ぶようにしましょう。

また、例え親しい関係性の相手であっても、お悔やみの言葉をメールだけで済ませてしまうのは好ましくありません。

早急にお悔やみの気持ちを伝えたい旨をメールで送り、後日、正式なマナーとしてお悔やみの言葉を直接伝えましょう。

何らかの理由で葬儀に参列できなかった場合には、遺族が落ち着いてから時間を調整して弔問に伺うことをおすすめします。

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遺族にかける言葉をメールで送る際のマナー

遺族にかける言葉をメールで送る際には、いくつかのマナーがあります。

マナーを守り、遺族にとって失礼に当たらない内容のメールを送ることが大切です。

お悔やみメールだと分かるタイトル・内容にする

メールを送る相手は、非常に忙しく過ごしていることが考えられます。

そのため、メールがお悔やみの言葉であることが一目見てわかるように配慮することが大切です。

具体的には、件名を利用して「お悔やみ申し上げます(〇〇より)」などと記載すると良いでしょう。

名前を記載することで誰からきたメールなのか一目でわかるうえ、お悔やみメールであることが件名のみでわかるので、相手は時間が空いたときに確認できます。

言葉遣いに気をつける

お悔やみのメールは親しい間柄であったとしても、言葉遣いに気を付けて敬語や丁寧語を使用することがマナーです。

お悔やみの手紙のように形式的な文章で必ず記載しなければいけないわけではありませんが、敬称などは正式なものを使用するようにしましょう。

また、弔辞では使用を避けるべき言葉があるので、以下に紹介します。

  • 重ねことば

 →重ね重ね、またまた、再三、たびたび、いろいろ、しばしば、様々、わざわざなど

  • 不吉なことを連想させることば

 →四(死)、九(苦)、浮かばれない、切れる、終わる、消す、短い、再び、続いて、閉じる、引き続きなど

  • 直接的な表現のことば

 →死ぬ、死んだ、生きていた頃、病む、病気、痛い、亡くなる、逝く、忌みなど

  • 宗教上(仏式以外)で使用してはいけないことば

 →冥福、往生、成仏、供養など

ローマ字・絵文字を使わない

ローマ字や絵文字はパソコンや携帯電話、スマートフォンなどの種類によっては、文字化けしたり、正確に表示できなくなったりするケースがあります

そのため、できる限りローマ字や絵文字は避けてメールを作成しましょう。

遺族にかける言葉のメールの文例【相手別】

ここからは、遺族にかける言葉を実際の文例をもとに紹介していきます。

以下を参考にしてお悔やみのメールを作成してみてください。

友人宛

【件名】:お悔やみ申し上げます。(〇〇より)

【本文】:

突然の訃報を知り、非常に驚いております。

スケジュールが合わず、直接お悔やみの言葉を伝えることができず本当にごめんなさい。

心からお悔やみ申し上げます。

無理しているのではないかと心配しています。

私に何かできることがあれば遠慮なく言ってくださいね。

このメールに対する返信は不要です。

会社宛

次に、会社関係者に対してお悔やみの言葉をメールで送る際の例文について紹介していきます。

仕事関係者の場合には、より言葉遣いに気を配って記載するようにしましょう。

また、仕事に関しては心配不要であることを伝えると遺族も安心できます。

上司

【件名】:(所属部署:〇〇)の(氏名:〇〇 〇〇)よりお悔やみ申し上げます。

【本文】:

この度はご母堂様のご逝去に際し、心よりお悔やみ申し上げます。

葬儀などで忙しい時期ではあるかと思いますが、どうぞ無理はせずに身体を労わってください。

仕事のことは私が引き継いでいますので、どうぞご安心ください。

略儀ながらメールにて失礼いたします。

なお、このメールに対する返信は不要です。

同僚

【件名】:(所属部署:〇〇)の(氏名:〇〇 〇〇)よりお悔やみ申し上げます。

【本文】:

この度はご尊父様のご逝去に際し、心よりお悔やみ申し上げます。

今は大変な時期かと思いますが、仕事のことは(所属部署:〇〇)全体で協力していきますので心配不要です。

何かお手伝いできることがあれば、遠慮なくおっしゃってください。

なお、このメールに対する返信は不要です。

部下

【件名】:(所属部署:〇〇)の(氏名:〇〇 〇〇)よりお悔やみ申し上げます。

【本文】:

ご母堂様のご逝去を知り、非常に驚いております。

本来なら弔問すべきですが、略式ながらメールにて心よりお悔やみ申し上げます。

心身共に大変な時期であるかと思いますので、無理はせずに身体を労わってください。

仕事のことは心配いらないので、何かお手伝いできることがあれば遠慮なく言ってください。

なお、このメールに対する返信は不要です。

取引先宛

【件名】:(株式会社〇〇)、(所属部署:〇〇)の(氏名:〇〇 〇〇)よりお悔やみ申し上げます。

【本文】:

〇〇株式会社  ▢▢部 △△ △△様

身内の方に不幸があったと伺い、大変驚いております。

本来であれば直接弔問すべきところですが、メールでのご連絡となり、大変失礼いたします。

大変な時期かと思いますので、自身の身体を労わりご家族とゆっくりお過ごしください。

心からご冥福をお祈り申し上げます。

(株式会社 〇〇)   (氏名 〇〇 〇〇)

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【宗教別】適切なお悔やみの言葉

宗教によって、適切なお悔やみの言葉には違いがあります。

宗教別に紹介していくので、参考にしてください。

浄土真宗

浄土真宗ではそもそも「成仏する」といった概念がなく、人は亡くなられたらすぐに仏様になるといった考え方を持っています。

そのため、ご冥福をお祈りする必要はありません。

浄土真宗では「この度はご愁傷様です」などといったお悔やみの言葉が適しています。

神道

神道では、人が亡くなると守護霊になると考えられています。

仏教のように死者の魂はあの世にいくわけではないので、「ご冥福をお祈りいたします」は相応しくありません。

神道の場合、「御霊(みたま)のご平安をお祈りしています」または「安らかに眠られますように」といったお悔やみの言葉が適しています。

キリスト教

キリスト教にとって死ぬことは神のもとへ召されることであり、一概に否定的な意味では捉えていません。

そのため、「悔やまれる」といった言葉や、仏教でいう「成仏」「供養」などはキリスト教には相応しくないといえるでしょう。

キリスト教では、亡くなられた方の魂が安らかに眠ることができるように祈りをささげるとされています。

仏教のように生まれ変わりを祈るわけではありません。

キリスト教の場合は「天に召されました故人の平安をお祈りいたします」「どうか安らかな眠りにつけますように」といったお悔やみの言葉が相応しいといえます。

共通して使えるお悔やみの言葉

宗教や宗派によって適している言葉が異なるので、葬儀に参列した際などは迷ってしまうこともあるでしょう。

そのようなときには、共通して使用できるお悔やみの言葉を使うことをおすすめします。

どの宗教でも共通して使用できるお悔やみの言葉は以下の通りです。

  • 御愁傷様でございます
  • 心からお悔やみ申し上げます
  • 心からの哀悼の意を表します
  • 心中お察しいたします

遺族にかける言葉・メールのまとめ

ここまで遺族にかける言葉を送る際のマナーやメリットを中心にお伝えしてきました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

遺族にかける言葉のメールは相手が都合の良いタイミングで読めるメリットがある

お悔やみの言葉であることが一目見てわかるようにすることが大切

仕事関係者には仕事のことは心配不要であることを伝えると相手も安心できる

宗教によっては使用しない言葉もあるので、言葉遣いには注意が必要である

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(やまぐち)

山口 隆司(やまぐち たかし)

一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター

経歴

業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。

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