お墓
芝生墓地の費用相場はいくら?メリット・デメリットを説明
更新日:2024.02.03 公開日:2022.04.24

記事のポイントを先取り!
- 芝生墓地は芝生でできた開放的な墓地
- 芝生墓地の墓石は背の低い洋型
- 芝生墓地の建立費用は80〜150万円
- 芝生墓地での建立期間の目安は50日程度
お墓を建てる場所の選択肢として、芝生墓地があるのをご存知でしょうか。
芝生墓地を利用する際には、どの程度の費用が必要なのかを認識しておきましょう。
そこでこの記事では、芝生墓地の費用相場について説明していきます。
この機会に、芝生墓地を利用するメリットとデメリットについても知っておくと安心です。
芝生墓地に申し込んでから墓石が建つまでの期間についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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- 芝生墓地とは
- 芝生墓地にお墓を建てる際の費用相場
- 芝生墓地に建てられる墓石
- 芝生墓地の3つのメリット
- 芝生墓地の4つのデメリット
- 芝生墓地と特徴が似ている墓地
- 芝生墓地の申し込みから墓石が建つまで
- 芝生墓地の費用のまとめ
芝生墓地とは
芝生墓地とは、名前の通り周囲が一面芝生で覆われている墓地のことをいいます。
芝生の育成や管理の難しさ、仏教などの一般的なイメージもあり、日本ではあまり見られない墓地です。
ただ最近は日本でも都心部などで見られるようになり、人気も高まってきています。
そんな芝生墓地には、どのような特徴があるのでしょうか。
芝生墓地の特徴
墓石の高さが低く、周囲が芝生で満たされている芝生墓地は、その見晴らしの良さと開放感を感じられるのが特徴です。
墓地に対する暗いイメージとは裏腹に、日差しの照る芝生墓地では、明るさすら感じられます。
芝生墓地の利点
芝生墓地では、納骨スペースとなるカロートが地下にあるものがほとんどです。
カロートが地下にあるため外部の影響を受けにくく、骨壷が汚れることが少ないという利点があります。
芝生墓地にお墓を建てる際の費用相場

一般的な墓地を利用してお墓を建てる場合に必要な費用相場は、150〜300万円です。
一方で、芝生墓地を利用してお墓を建てる際に必要な費用の相場は80〜150万円と、少し安価となります。
お墓を建てる際の内訳は多くの場合、墓地の利用料と墓石の値段、その建立費用といったものです。
内訳がそれぞれどの程度の費用を要しているのか、簡単に紹介します。
永代使用料
永代使用料とは、永代供養のお墓を立てる場合に、墓地の1区画を使用する権利を得るための料金のことです。
土地を購入するわけではないので、永続的に使用したり譲渡したりする権利はありません。
永代使用料の相場は、区画の大きさにより異なる上、墓地の立地によっても変化します。
一般的に2〜4㎡の区画を使用するために、30〜80万円が必要とされているようです。
立地や墓地によっては100万円を超えることもあるようなので、事前に確認することを忘れないようにしましょう。
墓石費用
芝生墓地で立てられるお墓は、多くの場合が洋型の背が低いものになります。
墓石にかかる費用はその工費もありますが、墓石に使う石材の量でも変わるため、背の低い洋型は建立費用が安い傾向にあるようです。
芝生墓地でお墓を建てる際は、工費を含め50〜80万円が相場となっていますが、デザインなどに凝ればそれだけ費用がかさみます。
外柵を付け加えたり高い石材を素材に選んだりすれば、建立費用も高くなるので注意してください。
年間の管理費用
永代供養は、永代にわたっての供養や管理を墓地の管理人に任せるものです。
仮に定期的にお墓参りに行くにしても、お墓の管理は墓地の管理人が行うため、その管理費用が必要となります。
また芝生墓地は、芝生のメンテナンス費用も発生するため、一般墓地よりも少し高めになります。
芝生墓地における管理費用の目安は、年間で5,000円〜1万円程度です。
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芝生墓地に建てられる墓石

芝生墓地を利用することを決めた場合、どのような墓石を購入すれば良いのでしょうか。
一般的に芝生墓地には背の低いお墓を建てますが、材質などの違いもあります。
ここでは、芝生墓地に合う洋型の墓石を3点紹介します。
桜御影石の特徴
桜御影石(さくらみかげいし)とは、正式な名前をG623とする石種のひとつです。
基本的な色合いは白系のものであり、石材の中に桜色の結晶が含まれているため桜御影石といった名前で呼称されます。
近年での使用量は減っているものの未だに輸入量は多く、墓石として利用される石の中ではもっとも利用される石種です。
費用相場
墓地やデザインによって変わるものの、桜御影石を使った墓石の費用相場は20万円〜とされています。
桃色御影石の特徴
桃色御影石(ももいろみかげいし)とは、正式な名前をG663とする石種のひとつです。
近年では、こちらを桜御影石として扱うことも多くなっています。
G623と比べ、石の目が細かく全体的に桃色に見える石種です。
その見た目の色合いと出産が中国であることから「中国ピンク」や「中国桜御影」とも呼ばれ、特に女性人気の高い石材です。
費用相場
桃色御影石を使った墓石は、墓地やデザインなどで変動しますが、安くて25万円〜建てられます。
平和御影石の特徴
平和御影石とは、正式な名前をG654とする石種のひとつです。
G654は採石する場所によって呼び方が異なり、平和以外に4種類ほどの呼び方があります。
色合いは黒系のグレーであり「サングレー」あるいは「栗花石」といった呼び名もあるようです。
吸水しにくく墓石に最適な分、少しだけ高価な傾向にあります。
費用相場
平和御影石を使った墓石ですが、上記の2点と比べると少し高めの26万円〜となっています。
芝生墓地の3つのメリット
芝生墓地の特徴や費用を知れば、墓地の選択に芝生墓地を検討する方も多いでしょう。
選ぶ際の参考として、実際に芝生墓地を利用する際のメリットを紹介します。
開放的で明るい雰囲気
芝生墓地はその性質から、墓地の雰囲気がとても明るいのが特徴です。
芝生の緑は青々としており、日本に多い背の高い墓石と比べて背の低い墓石が並んでいるため、遠くまで見渡せます。
お墓参りに出向いた際、芝生墓地での供養なら、お墓参りに来たとは思えない開放感を感じられるでしょう。
故人のことを思い出すと悲しい気持ちになってしまうかもしれませんが、明るい芝生墓地であればその気持ちも少しは違うものとなるかもしれません。
一般的なお墓よりも費用を抑えられる
前述した通り、芝生墓地のお墓の建立費用は一般的なものと比べて安くなります。
故人の供養の中でも、葬儀費用と同等かそれ以上に経済への負担となる墓石の建立ですが、少しでも費用を抑えられれば助かることもあるでしょう。
費用面が気になっている方にも、芝生墓地はおすすめです。
お墓の掃除を任せられる
一般的なお墓は、墓石周りの一部の管理を自分でする必要があります。
お墓参りの際に管理もしないといけないのは、時間がないときなどは厳しいものがあるでしょう。
しかし、芝生墓地であれば、自分での管理がほとんど必要ありません。
お墓を建てる場所はプレートだけになり、その周囲は芝生でできているため雑草なども生えません。
芝生の管理は素人には難しいものですが、芝生墓地なら管理者が担ってくれます。
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芝生墓地の4つのデメリット
芝生墓地のメリットをお伝えしましたが、良い面だけを見ていては実際に利用するときに困ることもあります。
芝生墓地を選択する前に、そのデメリットについても知っておく必要があるでしょう。
ここでは、芝生墓地を利用する際のデメリットについて紹介します。
お墓のデザインを自由に選べない
芝生墓地はその性質上、開放感を損なうようなお墓が建てられません。
簡単な装飾などのデザインなら可能ですが、一般的な背の高いお墓などを建てることは禁止されています。
自分の建てたいお墓が洋型でなくても、芝生墓地を選択したら好きなお墓を建てられないことは考慮しておきましょう。
管理費がやや割高
年間の管理費用ですが、芝生墓地では前述した相場金額よりも高くなることがあります。
芝生の管理はいろいろと大変なこともあり、その管理を担う以上は管理者の負担も大きくなるのです。
場合によっては、年間で1万円以上する墓地も少なくありません。
管理費用が気になる場合は事前に確認し、納得のできる墓地を選ぶ必要があります。
芝生墓地自体があまりない
芝生墓地は、日本ではあまり広まっていない墓地でもあります。
仏教に傾倒する日本だからこそという理由もありますが、芝生の管理をするのに向かない土地が多いのです。
芝生墓地を作れるような土地の多くない日本では、芝生墓地となっている墓地自体が少ないため、近所にない可能性もあります。
仮に近所にあったとしてもいくつかを見比べて検討するなどはできず、その選択肢はあまりないかもしれません。
日本で芝生墓地を選ぶのが大変であることは認識しておきましょう。
線香の使用を禁止している場合がある
芝生墓地に建てられるお墓は、プレートだけというものも少なくありません。
プレートしかないお墓となると、お供えや線香立てなども用意できないでしょう。
そのようなお墓に線香を上げるのは、芝生へ燃え広がる危険性もあり大変危険です。
火災を未然に防ぐことも考え、多くの芝生墓地では線香を上げることを禁止しています。
線香を上げないと供養をした気になれない方への芝生墓地の選択は、あまりおすすめできないといえるでしょう。
芝生墓地と特徴が似ている墓地

芝生墓地のメリットには惹かれるけれど、デメリットのことも考えると悩ましいと思う方もいるでしょう。
日本では芝生墓地とは異なりますが、似たような雰囲気の墓地が他にもあります。
芝生墓地と似た特徴を持つ墓地について、いくつか紹介します。
タマリュウ墓地
タマリュウ墓地とは、玉竜と呼ばれる多年草の1種を利用した墓地のことです。
芝生は、冬になるとせっかくの青々しさを損ない、茶色に近い色合いとなってしまいます。
芝生墓地の利点である景観が、どうしても衰えた印象になるのです。
しかし、多年草である玉竜は冬になっても緑を損なうことはないため、季節を問わずに青く茂った景色を味わえます。
墓参りに行った際に常に緑を感じたい方は、タマリュウ墓地を検討してみるのも良いでしょう。
樹木葬墓地
樹木葬とは、お墓を建てずに樹木をお墓に見立てて供養する自然葬のことをいいます。
芝生墓地のように見晴らしの良い景観とはなりませんが、樹木をシンボルとすることから自然を感じられる墓地です。
樹木葬に似たもので山への散骨などもありますが、散骨の場合はお墓と見立てる樹木もないため若干の認識の違いがあります。
いずれにせよ、死後に自然に還ることを目的とする故人の想いを尊重する供養となり、自然を好む方であればおすすめの墓地ともいえるでしょう。
ガーデニング霊園
ガーデニング霊園とは、名前の通り色とりどりの草花に装飾された霊園です。
別名では公園墓地とも呼ばれ、見た目からは墓地という印象が感じられません。
霊園によっては、本当の公園のように噴水や池に加えてベンチなどもあり、墓地でありながら落ち着いた時間を過ごせます。
墓地の設計にはガーデニングを生業とする方が携わっていることが多く、その景観は見ていて楽しさすら感じられるでしょう。
霊園の名称にパークやガーデンなどが付けられることも多いため、名前から墓地の印象を受けにくいのも利点といえます。
その雰囲気から女性人気も高いので、気になった方は調べてみると良いでしょう。
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芝生墓地の申し込みから墓石が建つまで
芝生墓地にお墓を建てることを決めた場合、お墓が建つまでにどの程度の期間を要するかを知っておくことは大切です。
供養などの関係もあるため、法要などに合わせたお墓の建立計画が必要になります。
墓地の立地や規模などによって変動するため、明確な日数はわかりませんが、申し込んでから50日程度が目安のようです。
どうしても明確な期間が知りたい方や、いつまでに建てるかが決まっている方は、直接墓地へ連絡しましょう。
また、墓地の管理形態によっては墓地ではなく、墓石を建てる指定石材店などに確認が必要な場合があります。
墓石を建てるためにはどうしても日にちを要します。
余裕のある建立計画を考えることをおすすめします。
芝生墓地の費用のまとめ
ここまで芝生墓地についての情報や、そのメリット・デメリットを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 芝生墓地は芝生に満たされた明るく開放的な墓地のこと
- 芝生墓地では洋型の背が低い墓石が用いられる
- 芝生墓地での建立費用は全部で80〜150万円が相場
- 芝生墓地では申し込んでから50日程度でお墓が建つ
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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