お墓
お墓の土地って購入するの?墓地購入に関する知識と相場などを解説
更新日:2024.02.03 公開日:2021.08.17

記事のポイントを先取り!
- お墓の土地を購入するのは土地を使用する権利を買うということ
- お墓の費用の平均費用は170万円程
- お墓の費用は永代使用料、管理費、墓石購入費用
- 墓地の購入の流れは情報収集→資料請求→見学→契約
お墓は土地を購入しなければ建てられないのでしょうか?
土地の購入が必要なら、都市部では予算が跳ね上がらないか気になります。
そこでこの記事では、お墓の土地について詳しく説明していきます。
この機会にお墓の費用を覚えておきましょう。
墓地購入の一般的な流れについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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墓地を購入するってどういうこと?
お墓を買う場合、当然お墓を建てるための墓地が必要になります。
しかし、墓地を買うということは、宅地を買うような意味合いとは全く異なります。
- 墓地を買う:土地を使い続ける権利を買う
- 宅地を買う:土地を所有する権利を買う
墓地を買うというのは、あくまでその場所を使う権利(=永代使用権)を購入するということです。
通常「永代使用料」や「墓地使用料」という言葉が使用されます。
そのため霊園や墓地と契約をしても土地の所有権は移りません。
一方宅地を買うという場合は、所有権が移る「分譲」を指します。
宅地の分譲では、区画整理した土地を分割して売却します。
永代使用権は、代々受け継ぐことができる権利です。
土地の所有権はないものの、お墓の土地を使い続けることができます。
注意しなければならないのは、1年ごとに納める管理費の存在です。
数年間、お参りせず管理費の納入を怠ると、権利が失われる可能性があります。
永代使用権といっても、永遠に有効な権利ではないのです。
分譲した土地と墓地の違い
分譲した土地と墓地の大きな違いは、勝手に売ったり貸したりできない点です。
墓地は神聖な祭祀の場という特徴があります。
遺骨を納める特別な場所として、神聖さや尊厳が求められます。
もし、分譲した土地のように、墓地を勝手に売ったり貸したりできたらどうでしょう?
素性のわからない遺骨が増えるかもしれません。
管理が行き届かなくなれば、霊園に求められる神聖さや尊厳が薄れる可能性が高まります。
そこで墓地の場合、一般的には「譲渡禁止特約」をつけた永代使用権が販売されます。
永代使用権そのものは売ったり貸したりできるため、特約をつけて禁じているのです。
「墓地の転売をしてはいけない契約」になっています。
最近では極稀なケースですが、譲渡禁止特約を守らなくていい場合や、管理者と交渉後に永代使用権が譲渡されることがあります。
管理者の方と交渉してみるのも手です。
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墓地購入にかかるお金

お墓の購入には、平均で約170万円の費用がかかります。
内訳は大まかに「永代使用料」「墓地管理費」「墓石費用」の三つです。
項目ごとにみていきましょう。
永代使用料
永代使用料は墓地を使う権利(=永代使用権)を買うための費用です。
地価の高い都市部では、高額になる傾向があります。
設備や立地、広さによって価格が左右されるので相場に幅があります。
永代使用料の全国平均は60万~80万円程です。
墓地管理費
墓地では水汲み場、トイレ、休憩所など共用施設の管理が必要です。
また、電気や水道にあてる費用として管理費が徴収されます。
1年あたり5000円〜2万円程度と様々です。
墓石費用
お墓の建物部分にかかる費用です。
石材の種類や量、加工などによって価格が違います。
お墓の立地などによっても施工費が異なり、影響が出ます。
費用相場は70万〜200万円程度です。
墓地購入までの流れ

一般的な墓地購入の手順を紹介します。
それぞれの段階ごとにみていきましょう。
情報収集
希望するお墓を建てるには情報収集が重要です。
予算、墓石のデザイン、大きさなどは、墓地に左右されます。
情報収集の方法には以下の方法があります。
- インターネットで検索する
- お寺や霊園、石材会社に問い合わせる
- 公営霊園の場合、市町村の広報誌を見る
- 親戚や身近な人に相談する
資料請求
希望にあった墓地を見つけ、資料請求をします。
詳細をパンフレットなどで確認し、見学候補を絞ります。
ほとんどの霊園は無料で資料請求をすることができます。
見学
資料を見て、もっと知りたい墓地・霊園には見学をしに行きましょう。
墓地の見学は、前もって予約しておくとスムーズです。
アクセスのしやすさ、管理状況、墓地の水はけのよさを、実際に確認しましょう。
石材店の指定があるか、スタッフの対応なども確かめておきたいポイントです。
契約
購入したい墓地が決まったら、契約書を交わします。
永代使用料と、合わせて発生する年間管理費についても確認しましょう。
また、墓所使用契約書を結ぶには、戸籍謄本などの公的書類が必要です。
契約先のお寺や霊園に、契約時に必要なものを聞き、そろえておきましょう。
墓石に関する話し合い
契約後は墓石を決めていきます。
墓地によっては石材店が指定される場合があります。
指定がない場合には、見積もりを複数石材店に依頼して絞り込むのがおすすめです。
墓石の材質、デザインの希望を伝えてイメージ図を貰ったり、見積もりをしてもらいましょう。
発注先を1社に絞り込み、手付金を入れて契約するのが一般的です。
注文から完成まで1~2ヵ月以上くらいかかることが多いです。
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生前にお墓を購入すると節税になる
故人の財産は主に親族に相続され、相続税がかかります。
ただし、お墓や仏壇などは課税対象外なので、生前のお墓購入は相続税の節税に繋がります。
お墓や仏壇などの祭祀財産(さいしざいさん)は、税法上、相続税の対象外なのです。
仮に800万円の相続財産を持っているとします。
- 生前に100万円のお墓を購入すると相続税の対象額は700万円
- 亡くなったあとのお墓購入では相続時点の課税対象額は800万円
生前にお墓を購入すると、高価なお墓でも相続税の対象にはなりません。
亡くなった時点での資産額が少ない方が相続税を減らすことができ、節税になります。
お墓の土地まとめ

ここまでお墓の土地や、購入の流れなどを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- お墓の土地を購入するのは、永代使用料を支払い土地を使用する権利を買うということ
- お墓の費用は永代使用料、管理費、墓石購入費用からなり、平均費用は170万円程
- 墓地の購入の流れは情報収集→資料請求→見学→契約
これらの情報が少しでもお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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監修者

山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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