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20代から始める生前整理の進め方とは?生前整理の注意点も紹介

更新日:2022.11.17 公開日:2022.05.01

遺品

記事のポイントを先取り!

  • 20代の生前整理にはデジタル遺品の管理などもある
  • 20代の生前整理は頑張りすぎない
  • 親の終活は自分の終活に役立つ
  • 迷ったらアドバイザーに頼る

生前整理という言葉をご存知でしょうか。
生前整理を20代から始める場合は、どういった手順で行えばいいのでしょうか。

そこでこの記事では、20代から始める生前整理について詳しく説明していきます。
この機会に、生前整理の進め方や注意点などについて知っておきましょう。

生前整理に迷った時のアドバイザーについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 生前整理とは
  2. 20代から生前整理を始めるメリット
  3. 20代から始める生前整理
  4. 20代の生前整理における注意点
  5. 親の終活についても考える
  6. 迷った際にはアドバイザーを頼る
  7. 20代の生前整理まとめ
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生前整理とは

生前整理とは、死後にそなえて自分の財産や持ち物などを整理したり、誰かに処分を依頼したりすることです。

いらないものや、残しておくと処分に困るようなものは、断捨離します。

生前整理はこのように人生の終盤に向けて、ものを捨てたり誰かに譲ったりするのが目的です。

また自分の子供と一緒に住む場合や介護施設などへの入居の際には、今の家にあるすべてのものを持ち込むわけにはいきません。

家の中がものでいっぱいになって家族が生活しづらくなったり、介護がしにくくなったりすることもあるでしょう。

死んでからのためというよりは、生前に自らすすんで荷物の整理を行うことを「生前整理」と呼ぶこともあります。

捨てるものは、未練を残さずにバッサリと切り捨てましょう。
生前整理によってこれまでの生活が変わることもあります。
死後の準備であるとともに、自分の人生を考える目的もあるからです。

生前整理には体力・気力を要するので、20代など早いうちから始めておくのがいいでしょう。

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20代から生前整理を始めるメリット

20代から生前整理を始めるメリットは何なのでしょうか。

万が一に備えられる

自分の死に備えてということの他にも、思わぬ事故などによって意思疎通ができなくなった場合のためにも生前整理は有効です。

保険や年金など、金銭面の処理を自分でできなくなる可能性もあるでしょう。

家族や友人に依頼するにしても、書類の場所やパスワードなどをわかりやすく整理して伝えておく必要があります。

20代といった早い年齢のうちから生前整理を行うことは、いざと言う時に備えられるというわけです。

人生設計が組める

人生設計は、早いうちから行うことにこしたことはありません。

体力のある20代のうちから、思わぬ事故などに備えて生前整理を始める方もいます。

身辺整理を行い、家族への迷惑をかけないようにするとともに、自分のこれまでの行動を振り返るのです。
そうすると、やり忘れていたことや、やるべきことが見えてきます。

また、就職や結婚、出産、マイホームなどの準備をすることができます。

よりよい人生設計を行うためにも、早くから生前整理を始めることは大切です。

20代から始める生前整理

20代から始める生前整理の具体的な内容は、どのようなことなのでしょうか。

断捨離

不要な物を捨てる断捨離は、生前整理において一番簡単な方法です。
今後使う予定のないものは処分してしまいましょう。

1年間着なかった洋服や靴など、自分で廃棄の基準を設ければスムーズに捨てることができます。

また、買ったけど読まなかった本や使わなかったゲームソフトなどもあるでしょう。

部屋がすっきりすれば、毎日の生活も新鮮に感じられます。

また、希少価値のあるものならネットオークションなどで売却することも可能です。

デジタル遺品の整理

パソコンやスマートフォンといった、デジタル遺品の整理も大切です。

これらにはやりとりしたメール以外にも、電話番号データや、口座情報などの個人データが格納されています。

自分でしっかりとセキュリティー管理をしておくことは大切ですが、緊急時にはIDやパスワードが家族にもわかるようにしておきましょう。

サブスクリプションといった定額制サービスの契約をしているけれど、全然使用していないというケースもよくあります。
その場合はすぐに解約しましょう。

また、他人に見られたくないデータがある場合は、自分でその都度消去しておきましょう。

そしてSNSもアカウントの乗っ取りなど悪用される恐れがあるので、使用していないSNSのアカウントは削除しておくべきです。

不要になったパソコンも、業者に依頼してハードディスクを破壊するなど、念入りの情報漏えい防止策を講じておきましょう。

人生設計・資産運用の計画

20代の終活は、これからの人生を考えることです。
今後の人生設計やお金の管理について、考えるきっかけにしましょう。

貯蓄や資産運用は、なるべく若いうちから始めた方が有利と言われています。

生きているうちにやっておきたいことを、箇条書きで書き出してみるのもいいでしょう。
現実離れした夢でも構いません。

そして、夢にかかる費用も調べておきましょう。

ライフイベントに必要な費用や貯蓄方法については、ファイナンシャルプランナーに聞いてみるのもおすすめです。

ファイナンシャルプランナーは不動産ローンや保険金、税金などの対応方法のアドバイスをしてくれます。

理想的なライフプランを立てても、予期せぬ出費や損失もあるかもしれません。
しかし、予定を書き出すことによって具体的な目標が見えてくるのです。

終活ノートをつけ始める

終活ノートはエンディングノートとも呼ばれ、最近ではよく知られているようです。

20代の人でも終活ノートを始めることはおすすめできます。

終活ノートには遺言書のような法的拘束力はありませんが、自分の意向や伝えておきたいことを記録することが可能です。

記載内容としては、自分の銀行口座や万一の際の連絡先、どんな葬儀を希望するのかなどがあります。

さらに、葬儀に呼んでほしい人達のリストや、自分の死後遺品をどのように処分してほしいのかなどについても記載しましょう。

終活ノートは、死後の希望や遺言ではなく、自分の歩いてきた道を振り返るという軽い気持ちで作成してみることもおすすめです。

自分の過去を振り返ってみることで、失敗や成功から学んだことを今後の人生に活かし、より充実した生活にできるでしょう。

ドナー登録をする

ドナー登録をすることも、大切な生前整理の1つです。

自分から伝えられなくなったような場合でも、登録さえしておけば安心です。

登録するかどうかは、じっくり考えて結論を出すようにしましょう。

遺言書を作成する

終活ノートのことは述べましたが、終活ノートには法的効力はありません。

終活ノートに希望する葬儀の形態を書いていたとしても、その通りにやらなければならないという強制力はないのです。

一方、遺言書は正しく書けば法的効力を持つため、相続財産の分割などは、遺言書の内容に従うことになります。

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20代の生前整理における注意点

20代の生前整理における注意点としては、どのような点があるのでしょうか。

頑張りすぎないこと

20代の生前整理は時期が早いこともあり、頑張りすぎると逆に後々の生活が不自由でつまらなくなります。

頑張りすぎると、あれもこれも捨ててしまおうという気持ちが生まれて、本来必要なものまで無理して捨ててしまう方がいるようです。

しかし必要なモノまで捨ててしまうと、結果として捨てる前よりも生活が不便になることがあります。

したがって必要なものは残し、いつか使うだろうと思って結局使っていないものなどから処分するのがいいでしょう。

さらに身分不相応な貯金や、いらない保険に加入して今の生活を苦しくしてしまわないようにすることも大切です。

終活ノートや遺言書は更新すること

人生は長いので、定期的に終活ノートや遺言書を更新することも必要です。

まさか20代から生前整理をしているとは思わないのが普通なので、両親などには生前整理を行っていることを知らせておくのがいいでしょう。

エンディングノートは、もしもの時に備えて家族に伝えておきたいことや希望などを書くノートなのです。

20代なら今の財産を整理するというより、お金をうまく管理する方法を身につけるべきでしょう。

現状の資産状況を見える化しておくことが大切です。

生前整理について伝えておくこと

生前整理を行っていることについては、しっかりと家族や友人に伝えておきましょう。

話しにくい内容ですが、家族や友人のみならず、自分自身にとっても必要なことです。

自分の意思をしっかり伝えておくことで、後々のトラブルを避けることにつながります。

また自分の死後に、家族や友人の間で何かを決定する際にも判断の基準となるのです。

親の終活についても考える

自分の終活にあわせて、親の終活についても一緒に考えることは効果的です。

20代・30代なら、スマートフォンやインターネットは得意な方も多く、写真やSNSを使ったコミュニケーションにも慣れているかと思います。

親と一緒にスマートフォンで写真を撮ったり写メを送ってあげたりして、子から親へ積極的に働きかけるようにしましょう。

そうして、自分と一緒に親の終活も同時に行うのです。

親の終活であることは直接親には言えませんが、なるべく同じ時間を過ごすようにしましょう。

そうすれば、これまでの会話になかった深い話や感謝の言葉を引き出すことが可能です。

特に、離れて暮らす家族同士なら、絆を深めるための手段として終活はおすすめできます。

また、これまでお互いに知らなかったことに気が付くなど、新鮮な発見があるかも知れません。

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迷った際にはアドバイザーを頼る

生前整理や終活は、自分で調べて実行できればそれでいいのですが、迷った場合は専門のアドバイザーを頼ることができます。

専門のアドバイザーには、終活アドバイザーや終活カウンセラーという専門職があります。

終活アドバイザーとは、生前整理や終活をサポートしてくれる人たちです。

豊富な経験と知識で終活に悩む人にアドバイスをおくり、生前整理や終活を支援します。

終活アドバイザーとよく似た専門職に、終活カウンセラーがあります。

どちらの資格も民間の認定資格ですが、カウンセラーはどちらかと言うと相談相手というニュアンスが大きくなります。

生前整理や終活は、どこから手をつけたらいいのかわからないという人もいるでしょう。

そのような人には、終活セミナーがおすすめです。
終活セミナーは、日本全国でたくさんの団体が開催しています。

自分の予定や、希望する内容に合わせてセミナーを選択するようにしましょう。

オンラインでも開催されていますので、感染症が気になる方や外出が難しい方でも、自宅にいながら受講できますので便利です。

20代の生前整理まとめ

「ま」「と」「め」と書かれた積み木と電卓と時計

ここまで20代の生前整理についての情報や、注意点を中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 20代の生前整理には、断捨離の気持ちも大切
  • 20代の生前整理の注意点は、頑張りすぎないようにする
  • 親の終活も一緒にすることは、自分のためにもなる
  • 生前整理に迷ったらアドバイザーに頼ったりセミナーに参加したりする

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(はかまだ)

袴田 勝則(はかまだ かつのり)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

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