終活
遺影リボンの付け方は?付ける理由やリボンの選び方も紹介
更新日:2022.05.17 公開日:2022.06.02

記事のポイントを先取り!
- リボンの付け方としては左右対称にリボンをかける方法がある
- 額縁の左上または右上に斜めにリボンをかける付け方がある
- 遺影のリボンを外すタイミングについては、明確な決まりはない
葬儀や告別式の際に目にすることが多い遺影ですが、遺影のリボンの付け方についてはご存じでしょうか。
遺影の意味合いや必要性について知ることで故人の供養にもつながります。
そこでこの記事では、遺影リボンの付け方について解説します。
この機会に、遺影リボンを付ける理由や選び方について知っておきましょう。
後半では、リボンの購入場所についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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遺影とは
遺影とは、葬儀の際、祭壇に飾る故人の写真を指します。
遺影を飾る風習は、葬儀社が演出のひとつとして行ったことが始まりであるとされています。
また、葬儀後は、仏壇の近くに遺影が安置されることが一般的です。
これには戦時中に亡くなってしまい、帰ってこれなかった兵士などを偲ぶ意味合いがあったとされています。
遺影を飾ることで故人を身近に感じることができ、遺族にとっての心のよりどころになるケースが多いです。
なお、遺影に使用される写真は、故人らしさがあり、故人の人柄が伝わるようなものが良いとされています。
遺影にリボンを付ける理由

遺影にリボンを付けることは日本独自の風習であり、明治時代の名残であるとされております。
この頃(明治時代)は、戦争に行ったまま生きて帰って来られなかった兵士が多くいました。
戦争に行くことになった男性は、出征する前に写真を撮影することが一般的でした。
戦争中に亡くなられた兵士にとっては、この写真が遺影写真となっていました。
古くは戦時中に生き残った兵士が身に着けていた軍の喪章であるリボンを遺影にかけることで、故人を弔ってお別れをする風習がありました。
遺影写真のリボンは当時「喪章」とも呼ばれ、歴史深いものになります。
このような風習が受け継がれていき、現代のように遺影にリボンを付ける風習になったとされています。
リボンの付け方
次にリボンの付け方について紹介していきます。
いくつかの方法がありますので以下を参考にしてください。
左右にかけるやり方
付け方のひとつに、左右にかけるやり方があります。
遺影写真の額縁上部に花がくるように左右にリボンをかけることがポイントです。
このリボンの付け方では、よりフォーマルな印象を与える傾向にあります。
斜めにかけるやり方
続いて紹介するのが、斜めにリボンをかける付け方になります。
遺影写真の額縁左上または右上に、斜めにリボンをかけることがポイントです。
左右対称のリボンの付け方と比べると、ややカジュアルな印象があります。
遺影のリボンはどこで購入する?

遺影のリボンは葬儀社や百貨店、写真屋、ネット通販などで購入できます。
ネット通販で購入するメリットとしては、時間帯を気にせずに思い立ったときにいつでも購入可能な点です。
また、比較的安価なものが多い点がメリットのひとつです。
ただし、商品が到着すると色合いや質感がイメージしていたものと違っていたといったこともあるので注意が必要です。
葬儀社や百貨店、写真屋で購入する際には、実際に実物を確認してアドバイスをもらいながら選択することができますので、安心感があります。
リボンの選び方
次に遺影用リボンの選び方について紹介していきます。
以下でリボンを選ぶ際の基準を説明していくので参考にしてください。
落ち着いた色を選ぶ
遺影に使用するリボンの選び方のポイントとしては、落ち着いた色合いのリボンを選ぶことです。
ひと昔前までは、遺影写真のリボンとしては、白や黒が選ばれることが一般的でした。
しかし近年では、ピンクや水色、深緑など明るめの色合いのリボンも使われるようになってきています。
注意点としては、レッドやパッションピンクなど派手な色合いのものは避けるようにしましょう。
この理由として、レッドは血の色をイメージさせてしまうため、不吉であるとされており、パッションピンクなどは目立ちすぎてしまうからです。
また、グレーは遺骨をイメージさせてしまう色合いのため、避けるべきであると考えられています。
色合いに迷われる方や親族の意見が気になる方は、無難である白や黒を選ぶことをおすすめします。
額縁に合わせて選ぶ
遺影の写真用のリボンは、額縁に合った色合いやデザインのものを選ぶと良いです。
遺影写真の額縁にもさまざまなデザインがあり、単色のものやおしゃれな模様付きのものなどがあり、最近はベースカラーが薄めの色合いのものの人気が上がっています。
避けるべき組み合わせとしては、額縁のデザインや色合いとリボンが全く同じものです。
また、レッドとブラックやイエローとパープルなどの対色の組み合わせだと、不自然な印象になるので避けることをおすすめします。
このようにリボンを選ぶ際には、額縁や遺影の写真との組み合わせをよく考えて不自然にならないようにすることが大切です。
故人に合わせて選ぶ
遺影は故人を思い出し、故人を弔うためのものです。
そのため、故人のイメージに合うような色合いや形のものを選ぶことも、遺影用のリボンの選び方のポイントになります。
遺影の写真には故人の人柄や故人らしさが伝わるようなものが選ばれることが多いです。
これは遺影の額縁やリボンにおいても同様のことが言えます。
遺影はリボンの色合いや結び方によっても印象が変わります。
以下にリボンのカラーごとの印象についてまとめます。
- 薄ピンク:華やかで可愛らしい印象
- ブルー:冷静で純粋な印象
- 深緑:落ち着いた優しい印象
また、故人が好きだった色合いのものを選ぶことで遺族は故人を思い出すことができ、故人にとっても喜ばしいものになるでしょう。
スポンサーリンクリボンの外し方
次に遺影のリボンの外し方について紹介していきます。
外すタイミングや処分方法を以下で紹介していきますので参考にしてください。
外すタイミング
遺影のリボンを外すタイミングについては、明確な決まりはありません。
遺族間で話し合い、葬儀後に不要であると考えた場合には、葬儀後すぐに外しても構いません。
また、四十九日を忌明けとするケースが多いので、四十九日を終えたタイミングで遺影のリボンを外す方が多いです。
外したリボンの処分方法
遺影は故人を思い出させてくれる遺族にとっても思い入れのあるものになります。
そのため、遺影に付けていたリボンの処分方法はどのようにすればいいのか、迷われる方も多いかと思います。
そのまま捨ててしまえば、故人に悪いのではないかと思い、捨てることに抵抗を感じる方も少なくありません。
結論としては遺影用のリボンに宗教的な意味合いはありませんので、一般ごみとして処分しても問題ありません。
リボンは残しておいても問題ない?

結論から申し上げますと、遺影のリボンは残しておいても構いません。
遺影のリボンを捨てることに対して抵抗がある方は、仏壇の近くに飾っておくことをおすすめします。
リボンをはずした遺影は、仏壇近くの高い位置に飾ることが一般的です。
そのため、リボンも仏壇の近くに飾っておくといいでしょう。
遺影にリボンは不要?
日本は古くからの風習により、遺影にリボンを付けることが一般的になっています。
しかし、遺影自体には宗教的な意味合いはありませんので、遺影を作らなくても問題ありません。
これと同様の考え方で遺影用のリボンも必ずしも付けなければいけないわけではありません。
遺影のリボンの付け方まとめ

ここまで遺影のリボンの付け方や付ける理由などを解説してきました。
まとめると以下の通りです。
- 戦時中に兵士が身に着けていた軍の喪章であるリボンを遺影にかけたことが由来
- 遺影に使用するリボンは落ち着いた色合いのものを選ぶ必要がある
- 遺影の写真用のリボンは、額縁に合った色合いのものを選ぶことがおすすめ
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

鎌田 真紀子(かまた まきこ)
国家資格 キャリアコンサルタント ・CSスペシャリスト(協会認定)
経歴
終活関連の業界経歴12年以上。20年以上の大手生命保険会社のコンタクトセンターのマネジメントにおいて、コンタクトセンターに寄せられるお客様の声に寄り添い、様々なサポートを行う。自身の喪主経験、お墓探しの体験をはじめ、終活のこと全般に知見を持ち、お客様のお困りごとの解決をサポートするなど、活躍の場を広げる。
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