お墓
お墓を建てるためには?【費用・場所・種類・順序まで徹底解説】
更新日:2024.02.03
お墓を建てたいけど、何から始めればいいかわからないと困っていませんか?
お墓を建てるためには費用や場所、順序など考えることがたくさんありますよね。
この記事では、お墓を建てるときに必要な基本的な知識を紹介します。
是非最後までお読みください。
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- お墓を建てる意味と目的
- お墓はいつ建てるのが良いか?
- お墓を建てるまでのスケジュール
- お墓を建てるのに必要な書類
- お墓を建てるための費用・内訳
- お墓は自由に建てられるの?
- 墓石を建てる以外の供養方法
- 生前にお墓を建てたら祝い金を渡すべき?
- お墓の建て方のまとめ
お墓を建てる意味と目的
まずはお墓を建てる意味と目的を理解しておきましょう。
故人を供養するため
お墓を建てる第一の目的は、故人の供養にあります。
供養とは、故人やご先祖様の冥福を祈り、また尊敬を示す行為のことを言います。
故人を埋葬しお墓を建てるのは、その一環と言えます。
生きている人間の祈りの場
お墓に行ったときには故人に語りかけて、お祈りをするという方が多いと思います。
お墓を建てることで、故人を思い出す機会が作られ、同時に祈りの場ともなるのです。
お墓を建てることメリットには、このような精神的な意味も含まれています。
お墓はいつ建てるのが良いか?
お墓を建てる時期は明確に決まっているわけではありませんが、一般的なパターンは存在します。
一般的には一周忌や三回忌に合わせて建てるか、生前に建てるかの2パターンが多いです。
一周忌・三回忌に建てる場合
一周忌や三回忌に合わせてお墓を建てる場合のメリットとしては法要で親族が集まっているときに合わせて開眼供養や納骨式を済ませることができ、親族に何度も足を運んでもらう必要がないことが挙げられます。
一方デメリットとしては、一周忌に合わせることになると、準備期間が短く余裕がない場合があることが挙げられます。
生前に建てる場合
生前にお墓を建てるメリットとしては、本人の希望を反映することができることや、死後の準備に余裕を持つことができることが挙げられます。
一方デメリットとしては、霊園によっては生前にお墓を建てることができない場合があることが挙げられます。
お墓を建てる予算を決める
お墓を建てる費用の内訳としては、お墓本体代・工事費・永代使用料・管理費用があります。
それらを全て合わせた相場は、全国平均で145万~205万ほどです。
ただし、これらの費用はお墓を建てる場所やお墓の種類によって変わってきます。
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お墓を建てるまでのスケジュール
ここからは、実際にお墓を建てるまでの流れを解説します。
1.墓地・霊園を探す
墓地や霊園を探すときには、以下のポイントを押さえると良いでしょう
場所
自分の子供にお墓を引き継ぐ場合であれば、子供の家の近くにするのがよいでしょう。子供と別々のお墓に入るのであればご自身の家の近くにするのがよいでしょう。
宗派
寺院墓地に入る場合は宗派に制約がある場合が多いので、ご自身の宗派と入りたい霊園の宗派が合っているかを確認しましょう。
墓地面積
霊園によって墓地面積に違いがあるため、事前に調べておくとよいでしょう。
値段
霊園によって永代使用量や管理料が異なるため、値段にも注意したほうがよいでしょう。
地方自治体が管理している公営霊園は比較的安く、寺院墓地や民間霊園は比較的高くなる傾向にあります。
予算に合わせて選びましょう。
2.石材店で見積もりを行い、業者を決める
石材店選びはお墓を建てるにあたって重要です。
以下に比較するポイントを解説します。
過去の実績
その石材店が造ったお墓を実際に見せてもらうことで、ご自身のイメージに合ったものか、品質はどうなのかを確認することができます。
完成予想図を事前に確認できるか
事前に完成図を見せてもらうことで、ご自身の希望と本当に合っているのかを確認でき、安心できます。
見積料金のわかりやすさ
申し込みから契約までの明細書や書類をきちんと出してくれるかを確認しましょう。
不明な内容が多い店はあまり良い店ではない場合が多いです。
アフターフォローがしっかりしているか
お墓は建てた後もお手入れが必要です。
お墓に不具合があった場合に、保障があったり、修理してくれるかなどを確認しましょう。
スタッフの接客が丁寧か
初めてお墓を建てるときには、わからないことがたくさん出てくると思います。
そんな時に親切丁寧に相談に乗ってくれる業者を選んだほうが安心です。
3.施工を開始する
着工からお墓が完成するまでにはおよそ1、2か月かかります。
業者によって完成までの期間が異なるので、事前に確認しておくとよいでしょう。
お墓を建てるための工事は、大きく3段階に分かれ、基礎工事・外柵設置工事・墓石設置工事があります。
それぞれの工事内容について簡単に解説します。
基礎工事
お墓を建てる場所を掘り下げ、地盤に基礎を敷きます。
その後、納骨室を備え付け、コンクリートを流し込み乾いたら基礎工事は完了です。
外柵設置工事
基礎と石材を接着させ、石柵を設置します。
墓石設置工事
お墓本体を設置する工程です。
この工事が上手くいくかどうかによってお墓の完成度が決まります。
4.お墓が完成したら開眼法要を行う
お墓の完成後、開眼法要(建碑式ともいう)を行う必要があります。
開眼法要とは、新しくお墓を建てたり、お墓を移動したときなどに、僧侶に読経を行ってもらいお墓に魂を入れてもらう儀式です。
お墓の完成を祝うという意味もあります。
具体的な流れとしては、寺院や本堂の会館などで読経を行った後、墓前に移動し再度読経を行います。
読経を行った後に参列者はお焼香を順番に行います。
その後、会館に戻り会食を行います。
お墓を建てるのに必要な書類
お墓を建てるのには、主に三種類の書類が必要です。
これを準備しないと法律違反になる可能性もありますので、ここで説明します。
工事届
墓石を建てるのに必要な書類で、墓地や霊園に提出します。
工事の内容やお墓の種類などが記載されています。
発行は石材店がするので、石材店が霊園に顧客を介さずに提出する場合もあります。
墓地使用許可証
「永代使用書」とも呼ばれる、墓地使用権を証明する書類です。
墓地や霊園に申し込みをし、費用を支払うと発行してもらえます。
納骨や墓石工事に必要です。
埋葬許可証
お墓へ遺骨を埋葬するために必要な書類です。
この書類を取得せずに勝手に埋葬すると、法律違反になります。
故人の死後、役所へ死亡届を出すと、「火葬・埋葬許可証」が発行されます。
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お墓を建てるための費用・内訳
お墓を建てるための費用の相場を項目ごとに解説します。
永代使用料
永代使用料とは、お墓を建てるときに霊園やお寺にその土地を使う権利を得るための料金です。
全国相場は60万~100万ほどです。
地域や設備により金額に差があります。
管理料
墓地や霊園に、お墓を管理してもらうために定期的に支払うものです。
全国相場は、年間1万円前後です。
墓地や霊園の種類により差があります。
墓石代(棹石・外柵・カロート・花立・香炉)
お墓本体の価格のことです。
全国相場は100万~160万ほどです。
地域や石材店によって差があります。
その他(開眼法要の際のお布施)
その他、開眼法要の際にお布施が必要です。
開眼法要のお布施の相場は、3万~5万です。
納骨式と同時に行う場合には1.5倍~2倍上乗せするのが一般的です。
お墓は自由に建てられるの?
お墓はどこにでも自由に建てられるものではありません。
決められた場所に建てる必要があります。
墓埋法で建てられる場所は決まっている
墓埋法は略称で、「お墓、埋葬等に関する法律」が正式名称です。
この墓埋法で遺骨や遺体の処理、お墓を建てる場所などについて決められています。
霊園の種類
お墓を建てる場所は、寺院墓地、公営霊園、民間霊園の3種類があります。
以下、それぞれの説明とメリット・デメリットを解説します。
寺院墓地
寺院墓地とは、各宗派のお寺により管理されている墓地のことです。
よく見る、お寺のなかにある墓地です。
メリット
- 寺院が運営しているので、葬儀や法要、供養などを一通り任せることができるので楽
- お墓の管理が行き届いている
- 常にご本尊と僧侶が近くにいる状態なので故人は手厚い供養をうけられる
- 墓地の継承者がいなくなった場合でも、寺院が遺族に代わって管理をしてくれる永代供養を受けることができる
- 自分の家の近くの寺院墓地を選ぶことができる
デメリット
- 宗派が決まっている寺院が多いので、その寺院の宗派で葬儀や法要が行われる
- お墓のデザインや石材店などに制約がある場合が多い
- 霊園などに比べて、管理料や永代使用料が割高になる場合が多い
公営霊園
公営霊園とは、都道府県や市町村などの自治体によって管理されている霊園のことです。
メリット
- 自治体によって差はあるが、共用部分の管理は自治体が行ってくれるため安心
- 管理料や永代使用料が比較的安い
- 宗教に制約がなく、どの宗派でも受け入れてもらえる
- 石材店の指定がないため、自由にお墓の石材を決めることができる
デメリット
- 申込者の住所が公営霊園の自治体の管轄にあることが条件になっていることが多い
- 生前に申し込むことができない
- 募集の受付期間が決まっていることが多く、募集が多いと抽選になる可能性がある
- お墓のデザインや形が指定されている場合がある
民間霊園
民間霊園とは、宗教法人や財団法人などの民間企業によって管理されている霊園のことです。
サービスが多様なのが特徴です。
メリット
- 申し込み資格や宗派が決められていないため誰でも利用できる
- 申し込み期間が決められていないため、いつでも申し込みができる
- 生前に申し込むことができる
- お墓のデザインや区画が自由に決められる
- 霊園によっては売店や休憩所の設備や車いすの貸出など、様々なサービスを受けることができる
デメリット
- 石材店の指定があり、石材の選択肢が少なくなる場合がある
- 管理費や永代使用量が寺院墓地や公営霊園と比べて高くなる場合が多い
- 大規模な霊園の場合はアクセスが悪いことも多い
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墓石を建てる以外の供養方法
墓石を建てるのがご家庭の事情などで難しい場合には、以下の供養方法もあるので参考にしてみてください。
永代供養墓
永代供養墓とは、遺族の代わりに寺院や霊園が供養してくれるお墓のことです。
お墓を承継する人がいない場合、永代供養墓にすることで、管理や供養を委託することができます。
納骨堂
納骨堂は、建物のなかに個人や家族で遺骨を納めることができる施設です。
一定期間納骨されたのちに、合祀(ごうし)といって他の人のお骨と一緒に埋葬されることになります。
樹木葬
樹木葬では、墓石は作らずに、墓地として許可された山林墓地に遺骨を埋葬します。
桜やハナミズキなどをシンボルツリーとして、その周囲に埋葬されます。
散骨
散骨は、遺骨を粉にして、海や山へまく方法です。
故人の思い出がある場所で行われることも多いです。
手元供養
手元供養とは、遺骨を自宅など身近な場所に保管しておくことをいいます。
小さな骨壺や専用のアクセサリーに入れて保管します。
生前にお墓を建てたら祝い金を渡すべき?
生前にお墓を建てた際には、お祝い金を渡すのが一般的です。
生前に建てた場合は、建碑祝いを
生前に自分のお墓を建てることを寿陵(じゅりょう)といいます。
そのお墓のお披露目会のことを建碑(けんぴ)式といい、そのご祝儀を建碑祝い(けんぴいわい)といいます。
建碑祝いの金額は、地域や個人との関係で異なりますが、建碑祝いの相場は親族で2、3万円、友人で1万円程度といわれています。
お祝い事にあたるので、ご祝儀袋に新札を入れて渡しましょう。
表書きは、「建碑御祝」「建碑設立御祝」などが一般的です。
建碑祝いの返し方
建碑祝いをもらったらお返しする必要があります。
もらった金額の半額程度の品物をお返しするのが一般的です。
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お墓の建て方のまとめ
ここまで、お墓を建てる際の基礎知識について説明してきました。
- お墓は一回忌や三回忌に合わせて建てる場合と、生前に建てる場合がある
- お墓を建てる費用の合計は、全国平均で145万~205万ほど
- 施工を開始してお墓が完成するまでに、平均1、2か月かかる
- 永代供養墓や納骨堂など、お墓を建てる以外の供養方法もある
これらの情報が少しでも皆さんの役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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