お墓
インド産墓石の特徴は?インド産墓石の種類や購入時の注意点も解説
更新日:2021.10.16 公開日:2021.09.26
近年、インド産墓石がよく販売されていますが種類や特徴をご存知ですか?
国産や他の海外産の墓石と比較してどのような違いがあるのでしょうか。
この記事ではインド産墓石の特徴を踏まえ、墓石の種類や購入する際の注意点をご説明します。
- インド産墓石の特徴とは?
- 購入する際の注意点とは?
- インド産以外で代表的な石材の産地とは?
また、インド産墓石の価格相場についても併せてお伝えします。
ぜひ最後までご覧ください。
4つの質問で見つかる!
ぴったりお墓診断
Q.お墓は代々ついで行きたいですか?
都道府県一覧からお墓を探す
こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。
こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。
インド産墓石の特徴
インド産黒御影石は白系や赤系、青系などカラーのラインナップが豊富であることが特徴です。
中国産墓石よりも石材の種類は限定的になりますが、個性的な色合いの墓石が数多くあります。
特徴的な石目で緑がかった墓石や、異なる色合いの混ざったマルチカラー系の墓石もあります。
マルチカラー系は大理石のような石目で、経年劣化もしづらい石材です。
インド産墓石は硬度が高く耐久性にも優れています。
また、吸水率が全体的に低いのもインド産の特徴のひとつといえます。
吸水率が高いと雨水を含みやすく腐食の原因となるため、墓石を選ぶ際はなるべく吸水率の低い石材がおすすめです。
インド産墓石は中国産と国産の丁度中間くらいの価格帯で、コストパフォーマンスにも優れています。
国産の黒御影は高価すぎて難しく、安価すぎる墓石は不安だという方にもおすすめです。
代表的なインド産墓石の種類と価格相場
インド産で代表的な石材とその価格相場をお伝えします。
クンナム
「永遠の黒」と呼ばれるクンナムは、黒御影石としては世界最高級といわれています。
硬度が高く、約0.011%という低吸水率で耐久性にも優れています。
黒地に銀色の雲母を散りばめたような石目で艶もちも良いのがクンナムの特徴です。
インド州の政府保証が付いた本クンナムはグランドクンナムとも呼ばれています。
グランドクンナムの採掘場所から少し離れた場所で採石される偽クンナムも市場に出回っており、品質が劣ります。
クンナムの採掘量は減少傾向にあり価格は上昇し続けているようです。
価格相場は50万~80万円ほどになります。
MU
クンナムに引けを取らない艶が特徴のスタンダードな黒御影石です。
石の品質も安定しており、傷やサビが出にくいという特徴があります。
深い黒色で照りの強い艶は劣化しにくくおすすめです。
吸水率は0.021%とかなりの低吸水率といえます。
クンナムよりも価格が手頃なため、墓石をクンナムにして外柵をMUにする方もいるようです。
およそ50万~70万円が費用相場です。
ニューインペリアルレッド
インド産の赤御影であるニューインペリアルレッドは、鮮やかな赤色が特徴です。
インド赤と呼ばれることもあり、世界で最も赤い石と言われています。
実際は明るめの赤茶色の中に黒と白の色味が点在している石目です。
石目は粗く、色合いもバラつきのある石材になります。
硬度があるため加工は少し難しい石材ですが、洋風墓石やデザイン墓石に合う鮮やかな色合いが人気です。
墓石のワンポイントに使用しても映えます。
黒形やグレー系が多い墓石の中、ニューインペリアルレッドの墓石は目立つため、お墓参りのときも見つけやすいというメリットがあります。
費用相場は30万〜55万円になります。
バハマブルー
インドブルーとも呼ばれており、大理石調の石目が特徴です。
バハマの海の色を思わせる、流れるような青と紫、白色のマーブル模様が個性的な石材です。
仕上がりは意外にも落ち着いたトーンの色合いになります。
インド産の中では柔らかめの石質になりますが、中国産よりは硬質です。
経年で少し色あせてしまう可能性があるので、注意が必要です。
費用相場は100万円前後になります。
ロイヤルブラウン
ロイヤルブラウンは、近年採掘され始めた新しい種類の石材です。
濃いグレーのベースにワインレッドと白色の結晶をちりばめたような石目が特徴です。
硬度が高く艶もあり、耐久性に優れた石材です。
費用相場は40万~50万円と手ごろな点も魅力といえます。
アーバングレー
御影石のクリスタルともよばれているアーバングレーはインド産白御影の代表格です。
グレーの石目に透明感のある石英の結晶が点在しています。
ベースが薄いグレーから濃いグレーまで幅広く、濃い色ほど等級が高くなります。
グレーの中にヨモギ色のような色味が少し入っているのが特徴です。
吸水率は0.056%で雨が降っていても濡れたように見えない石材です。
費用相場は35万~50万円ほどです。
M1-H
インドグリーンとも呼ばれる緑御影石です。
黒のベースに淡い緑色の粒子をちりばめたような混合色で重厚感があります。
ほぼ水を吸わない超低吸水率も特徴です。
M1という石材もありますが、M1-Hの方が石目が細かく落ち着いています。
文字や花の彫刻としても映えますし、デザイン的に洋風墓石に合う石材です。
費用相場は35万~70万円程です。
Y-1
黒色と濃い緑色の中間のような色味で、石目の中に細かな白雲母が点在しています。
Y-1からY-4まで種類がある中、Y-1は黒色が強めで細かい石目が特徴です。
磨くと艶が非常によく出る石質で、しっとりとした艶はインド産の中でも随一といわれています。
硬度が高く、雨風に強いのもY-1の特徴です。
費用相場は45万~65万円ほどです。
みんなが選んだお墓の電話相談
みんなが選んだお墓ではお墓選びのご相談に対応しております。 お客様のご希望予算と地域に応じた霊園をご提示することも可能ですので遠慮なくお申し付け下さい。24時間365日無料相談
電話をかける
後悔しないお墓選びのためにプロのお墓ディレクター
を無料でご紹介いたします。
インド産墓石を購入する時の注意点
インド産の墓石を購入する際に気を付けるべきポイントを2つほどご紹介します。
中国産をインド産として売りつける悪徳業者
インド産と偽って安価な中国産墓石を売りつける悪徳業者が横行しています。
素人目にはサンプルを見てもわかりづらいため、いくつか石材店をめぐって見積もりを出してもらいましょう。
比較してみると良いです。
インド産全体の品質について
インド産墓石の特徴のひとつに吸水率の低さがありますが、インド産全てに当てはまるわけではありません。
同じインド産でも、カラハリという石材は吸水率が少し高めで変色しやすいといえます。
M1-Hは石目にナガレが出ることもあります。
ナガレとは、墓石表面の模様が線を引いたように流れてしまうことです。
ナガレが出ないよう加工する業者もありますし、出ても仕方がないとする業者もあるようです。
また、インペリアルレッドも赤ではなくピンクに近い色合いの墓石もあります。
インド以外ではどの産地の墓石がいい?
インド産以外の墓石についてご説明します。
代表的な墓石の産地
インド産以外で代表的な墓石の産地は以下の国です。
- 日本
- 中国
- 韓国
- 南アフリカ
- スウェーデン
- ポルトガル
- ブラジル
他にもフランスやノルウェーからの輸入もあるようです。
国産墓石の特徴
国産墓石で有名なのは御影石の墓石です。
海外産と比較して価格は高めですが、高品質で加工技術も高いのが特徴です。
柔らかめの砂岩から硬度が高めの花崗岩まで種類が幅広くあります。
国産のため日本の気候に馴染みやすいというメリットもあります。
庵治石や大島石、万成石などが有名です。
中国産墓石の特徴
安価のわりに高級に見えるのが中国産墓石の特徴です。
日本国内の墓石においてのシェア率は中国産墓石が8割を超えています。
近年は品質も良くなり、加工技術も上がってきています。
G603は世界で最も安価の御影石とされています。
費用を抑えてお墓を建てたい方には中国産墓石がおすすめです。
しかし、良い墓石と悪い墓石の落差が激しいので慎重に石材店を選びましょう。
その他の国の墓石の特徴
その他の海外産墓石の特徴は以下の通りです。
【韓国産】
白御影の品質が高く人気があります。
墓石の採掘に関しては中国よりも古い歴史を持っています。
栄州石などが人気です。
【南アフリカ産】
透明感のある美しい石目が特徴です。
ラステンバーグやブルーシルクが有名です。
【北欧産】
スウェーデン産のファイングレーは世界最高級の黒御影といわれており、インド産クンナムに負けない人気があります。
ノルウェー産はブルーパールやエメラルドパールが有名です。
フィンランド産ではバルチックキングの人気が高いです。
【南米産】
ブラジルやウルグアイ産の石材もあります。
ウルグアイ産ですとバイオレットブルーが有名です。
耐久性と茶色がかった色合いが特徴的な石材が採掘されます。
みんなが選んだお墓の電話相談
みんなが選んだお墓ではお墓選びのご相談に対応しております。 お客様のご希望予算と地域に応じた霊園をご提示することも可能ですので遠慮なくお申し付け下さい。24時間365日無料相談
電話をかける
後悔しないお墓選びのためにプロのお墓ディレクター
を無料でご紹介いたします。
インド産墓石のまとめ
ここまで、インド産墓石の情報を中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りになります。
- インド産墓石は吸水率が低く、硬度が高いため耐久性に優れている
- インド産と偽って中国産墓石を売る悪徳業者がいる
- 中国産や韓国産、北欧産などの墓石も流通している
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
4つの質問で見つかる!
ぴったりお墓診断
Q.お墓は代々ついで行きたいですか?
都道府県一覧からお墓を探す
こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。
こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。
監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
お墓の関連記事
お墓
更新日:2022.11.18
お墓の後ろの木の板はなんと言う?意味や相場まで徹底解説!
お墓
更新日:2022.11.17
塔婆は連名で出せる?連名の時の費用と塔婆料の包み方・渡し方を説明
お墓
更新日:2022.11.21
縁起の良いお墓の向きとは?お墓の方角や墓相に関して解説
お墓
更新日:2022.11.10
墓石の花立の交換方法は?花立の交換方法やかかる費用まで解説
お墓
更新日:2022.11.18
お墓の赤字にはどんな意味がある?赤字の意味と消し方についてご紹介
お墓
更新日:2023.11.21
お墓の数え方の単位って何?たくさんあるお墓関連の単位を解説