法事法要
法事のお返しはいくら渡せばいい?渡す際のマナーについても解説
更新日:2022.11.21
法事のお返しは、法要にご参加いただいたことへのお礼として返礼品を渡します。
法事を行う機会が少なく、返礼品は何を贈ればいいか、いつ贈ればいいか迷う方もいらっしゃると思います。
そこで、この記事では法事のお返しについて解説します。
のしやお礼状の書き方にも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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法事のお返しとは
法事のお返しは返礼品と呼ばれています。
法事当日にご参列いただいた方への手土産の品を「返礼品」といいます。
これは、法事そのものにご参列いただいたことに対するお礼の品物です。
また引き出物と呼ばれることもあります。
しかし引き出物は慶弔に関するお礼の品物全般を指します。
お祝い事も入るので返礼品という言葉を使う方無難で無難でしょう。
法事のお返しは、当日法事に来て頂いた方だけにお礼をするのではありません。
参列できなくてもお供え物を送っていただいた方全員に返礼品を贈ります。
法事のお返しの品物
法事の際には、参列してくださった方へは感謝の印として返礼品を送る必要があります。
法事のお返しには使うとなくなる「消えもの」が定番の品物だとされています。
以下で詳しく法事のお返しにふさわしい品物や、避けるべき品物について説明していきます。
法事のお返しにふさわしい品物
派手すぎず、持ち運びがしやすい物
法事のお返しは包装や外装は派手なものは避け、持ち運びがしやすいものを選びましょう。
法事は故人の弔いの儀式であるため、派手なものは避けたほうが無難です。
また、法事当日に返礼品を渡す場合、持ち運びがしにくいと、参列した方が帰る際に持って帰るのが大変になります。
重いものやサイズが大きいものは、斎場から持って帰るのがとても大変なので、持ち運びしやすい品物を決めましょう。
お菓子や海苔などの食品
お菓子や海苔などの「消えもの」の食品は、法事のお返しにおいて人気の品物です。
「消えもの」には「悲しみや不祝儀が残らないように」という意味が込められており、法事のお返しにぴったりです。
特にお菓子は和菓子・洋菓子ともに人気です。
しかし、生菓子などの日持ちしないものは避けましょう。
クッキーや、おせんべいなどの焼き菓子であれば日持ちするので、返礼品にもぴったりです。
また、海苔やお茶なども日持ちするためいつ使っても良く、日常的に使うものでもあるためおすすめです。
カタログギフト
近年はカタログギフトを返礼品として贈るケースも増えています。
カタログギフトであれば、相手方が自分の好きなものを選ぶことができます。
相手方がもらって困るものなどを返礼品として贈ってしまう心配もないため、人気の品物です。
洗剤やタオルなどの日用品
食品以外だと洗剤やタオルなどの日用品も、法事のお返しに最適です。
特に洗剤や石鹸は「不幸を洗い流す」という意味も込められており、法事の返礼品にも良いでしょう。
タオルもシンプルなデザインのものであればいくらあっても困らないため、おすすめです。
洗剤を贈る際は重くて持ち運びしにくいものは避け、軽いものを選びましょう。
避けた方がいい品物
法事のお返しで選んではいけないものは、肉類や魚類です。
一般的に肉や魚の類は「四つ足生臭もの」と呼ばれています。
また、祝い事で用いられるお酒などの嗜好品、かつお節や昆布、商品券も法事のお返しにはふさわしくありません。
お祝い事で出される品物
昆布や鰹節、お酒などは慶事で出される品物です。
弔事である法事ではこれらの品物はふさわしくありません。
お酒は祭事で使われるもので、昆布や鰹節は結婚式の引き出物に選ばれるものです。
ただし、詰め合わせに少し含まれている場合などはそこまで気にする必要はありません。
昆布・鰹節のみ贈るのは避けましょう。
冷凍・冷蔵が必要な物
冷凍・冷蔵が必要なものを返礼品で渡すのは避けましょう。
夏場の法事などは特に、即日返しで返礼品を渡した場合、帰るまでの間に傷んだり腐ったりしてしまう可能性があります。
また、消費期限が近く日持ちしないため、相手方が困ってしまうこともあるでしょう。
法事の返礼品には不向きのため、冷凍・冷蔵品は選ばないようにしましょう。
金券
法事の返礼品に金券を渡すのは避けましょう。
金券は、その金額が印字されており、品物を見ればひと目で値段が分かってしまいます。
特に高齢の方などは金券を返礼品として贈ることをマナー違反と考える方が多いため、おすすめできません。
返礼品は様々な年代の方が受け取ることとなるため、無難なものを選びましょう。
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法事のお返しの金額
法事のお返しの金額に明確な相場はありません。
一般的な慣習では、2000~5000円程度が目安といわれています。
香典返しの場合は、いただいた金額の半分程度が相場です。
法事のお返しは若干少なくても問題ありません。
ただし、葬儀と法事ではかかる費用が格段に異なります。
いただいたお供えの金額を確認し、法事の後日に適切なお返しをするのも良いでしょう。
法事のお返しの「のし」
確実なのは、適切な掛け紙を店員さんに教えて頂けば、ほぼ間違いありません。
しかし冠婚葬祭のマナーとして知識を入れておきましょう。
表書きの書き方
法事のお返しの表書きは、お気持ちという意味があります一般的に「志」と書きます。
西日本の一部では「粗供養」や「茶の子」と書くのが慣習となっている地域もあります。
法事のお返し・引出物と香典返しの表書きとして全国的に使われています。
仏教に限らず神道、キリスト教でも使える表書きです。
一方「粗供養」は、供養の粗品という意味で使われてます。
こちらは主に仏教の法事のお返しの際に使われる言葉です。
のし紙の下側には、法事の施主の姓のみ、または姓に「家」をつけて記載しましょう。
フルネームで記載する必要はありません。
水引き
水引きは、その法事の回数によって大きく変わります。
一周忌までは黒白か双銀の結び切りを選びましょう。
三回忌以降は青白か黄白の結び切りの水引を用います。
宗教や宗派によって水引も使い分けが必要です。
しかし黄白の水引は仏教や神道、キリスト教などどんな宗教でも対応できます。
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法事の御礼状
法事のお返しには、御礼状を添えることが基本です。
本来であれば、直接参列者一人一人にお礼を述べるのが望ましいですが、多くの参列者がいる場合にはそこまでのことができない場合もあります。
そこで、御礼状を添えておけば、御礼の言い忘れもなく不義理にあたらないのです。
御礼状はお返しに添えてお渡しするとよいでしょう。
香典返しを贈る際のマナー
それでは、法事のお返しとして四十九日法要を例に出し、詳しく解説します。
四十九日法要は、故人が亡くなって最も近いタイミングの法要です。
香典返しの相場
香典返しの相場は、一般的にいただいた香典の半額です。
高額の場合は頂いた香典の3分の1でも良いでしょう。
当日返しをする場合は香典返しの金額が少なすぎることがあるかもしれません。
その場合は後日郵送して半返しから3分の1返しになるようにしましょう。
品物
香典返しとして贈る品物は、あとに残らない消え物を選びます。
不幸を残さない考え方があるからです。
できる限り日持ちのするものを選ぶとよいでしょう。
食べ物だけでなく、洗剤類やタオルなどもおすすめです。
カタログギフトは、好きな物を選んでいただけるメリットがあります。
掛け紙
香典返しの掛け紙は、次のようなスタイルが無難です。
- 掛け紙…蓮が描かれたもの、無地
- 水引…黒白または黄白の結び切り
- 表書き…志(こころざし)が基本、関西地方では満中陰志(まんちゅういんし)と書くこともある
- 名前…姓のみを表示した「○○家」が一般的、あるいは喪主のフルネームでも問題なし
仏教や神道、キリスト教などを問わずに使えるのは黄白の結び切りです。
黒白のものは仏教のみで使ってよいこととされています。
贈るタイミング
仏式では故人の四十九日の法事で忌明けとなります。
そのため、そのあとに香典返しを送ります。
なお、神式では亡くなってから50日目の「五十日祭」が忌明けになります。
キリスト教式の忌明けは故人が亡くなってから1カ月目の「召天記念日」です。
引き出物は宅配でもよい
引き出物を送るのは、宅配でも問題はありません。
一般的には、香典返しと引き出物をそれぞれ用意します。
法事に参加した方々に直接お渡しするのが主流です。
宅配で引き出物などをお返しすることも決してマナー違反ではありません。
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よくある質問
Q:法事のお返しの相場は?
法事のお返しの相場は、香典でいただいた金額の3分の1〜2分の1程度だといわれています。
ただし、香典の金額はそれぞれ異なるため、それぞれに合わせてお返しを用意するわけにもいきません。
そのため、法事の返礼品を用意する際は、2,000円〜5,000円程度のものを選ぶことが多いようです。
Q:法事のお返しはいつ送るの?
法事のお返しは会食が終わる頃に渡します。
法事の施主が参列者に参列してくれたことへのお礼を言いながら渡すのが一般的なマナーです。
会食がない場合には、法事が終わった後、参列者が帰る時に渡します。
Q:法事のお返しで使うのしはどれがいいの?
法事のお返しではのしの表書きには「志」か「粗供養」と書きます。
「志」は全国的に使われていますが、「粗供養」は西日本を中心に使われています。
のしは一周忌までは黒白か双銀、三周忌からは青白か黄白のものを選びます。
どちらの場合ものしは結び切りのものにしましょう。
法事のお返しのまとめ
ここまで、法事のお返しの相場やお渡しするタイミングなどを解説してきました。
この記事のポイントをおさらいすると、次のとおりになります。
- 法事のお返しの相場は2,000円~5,000円程度
- 掛け紙の表書きは、「志」や「粗供養」
- 返礼品は、後に残らない食べ物や日用品
- 渡すタイミングは当日に法事の行事がすべて終わった後
これらの情報が、少しでもみなさんのお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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