法事法要
お供物料の書き方は?不祝儀袋の選び方や連名での書き方も紹介
更新日:2022.11.17 公開日:2022.02.25

記事のポイントを先取り!
- お供物料は法事の際に渡すお金
- 表書きは「御供物料」「御香料」
- 四十九日法要以降は黒墨で書く
お供物料(おくもつりょう)はお供え物の代わりとして渡すお金ですが、そのマナーについてご存じでしょうか。
不祝儀袋には名前や金額をどこに書けばいいかを知っておきましょう。
そこでこの記事では、不祝儀袋の相場や書き方について詳しく説明していきます。
この機会に、不祝儀袋の正しい書き方や金額の相場を覚えておきましょう。
宗教別のお供物料についても触れているのでぜひ最後までご覧ください。
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お供物料とは
お供物は、故人へ感謝の気持であったり、遺族への哀悼の意を表すために送るお供え物のことを指します。
宗派によって違いはありますが、一般的に五共(ごくう)といってお供え物の基本とされるものが5つあります。
1つ目はお線香を意味する「香」、2つ目は「花」、3つ目はろうそくの明かりである「灯明」、4つ目は「水」、5つ目は普段の生活で食べている「飲食」です。
これらがお供え物の基本とされていて何かしら品物を渡していましたが、昨今ではその代わりに現金を包んで渡すことが一般的になりました。
それが「お供物料」です。
お通夜や葬儀の時に渡す「香典」と同じ意味合いではありますが、法事で渡す場合は「お供物料」と呼びます。
お供物料の書き方
お供物料を渡すときは、封筒もしくは水引きの不祝儀袋に現金を包んで渡さなくてはなりません。
ですが宗派であったり、何回忌の法要かによって不祝儀袋の種類や書き方が異なります。
そこでここからは、不祝儀袋の選び方と書き方について詳しく解説します。
不祝儀袋の選び方
不祝儀袋を選ぶときは、包む金額に合わせるようにします。
数千円であれば封筒式の不祝儀袋を、高額であれば立派な不祝儀袋選びましょう。
基本的には黒白もしくは双銀の結び切りの水引きで無地あるいは蓮の花の柄が入ったものを使いますが、金額が少ない時は白い無地の封筒でも問題はありません。
薄墨と黒墨どちらを使う?
不祝儀袋に使用する墨は、お通夜・葬儀・初七日では薄墨を使用します。
四十九日法要から黒墨を使用します。
その理由は諸説ありますが、お通夜や葬儀では突然の悲報に墨をする時間がなかったことや、涙で墨が薄まってしまったことを表現するためと言われています。
四十九日や一周忌などあらかじめ予定としてわかっている場合は、黒墨を使いますので間違いないように気を付けましょう。
表書きの書き方
表書きについてはそのお金がどのようなものなのか分かるように必ず書きます。
お供物料の場合、書き方として表書きには水引きの上に縦書きで「お供物料」と記入し、下半分に自分の名前を記入します。
中袋の書き方
不祝儀袋には、ほとんどの場合中袋と呼ばれるお金を入れる袋があります。
中袋はまず表に縦書きで「金〇〇円也」と中央に記入します。
金額は漢数字で記入しましょう。
次に裏側の下の方に住所、氏名の順番で記入します。
中袋を使わない場合
不祝儀袋に中袋がない場合は不祝儀袋に直接書き込みます。
書き方として不祝儀袋の裏側の上に金額を、左下には住所を記入するようにします。
連名での書き方
家族や夫婦で送る場合、お供物料は家族単位で渡すのが基本とされています。
この場合連名で書かなくてはなりません。
連名での書き方は、まず目上の方から先に名前を書きます。
その次に名前を連ねるようにしましょう。
ただし連名での記載は、目安として4名までとされています。
もし4名以上になるのであれば、名前の左側に「他一同」と記載のうえ、封筒の中に紙に全員の名前を箇条書きで書いてから封筒の中に入れておきましょう。
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お供物料の相場

お供物料の相場は、故人との関係や年齢、収入によって変わります。
また、お通夜・葬儀・四十九日・一周忌等の法要の時期でも変わります。
近親者であれば数万〜10万円、知人・友人・会社関係では数千〜数万円が一般的です。
四十九日や一周忌・三回忌などであれば数千〜1万円程度とされています。
あくまで大切なのは故人を思う気持ちです。
一概にこの金額という明確な決まりはありません。
故人と親しい間柄だからといって高額なお供物料を包むと、遺族側がお返しに困ることもあります。
相応の金額を包むようにしましょう。
お札については、葬儀では想定していない人の不幸であるために旧札を使うのがマナーとされています。
四十九日以降の法要のお供物料は新札を包んでも問題がないとされていますが、折り目を入れるほうが無難です。
お札の顔が印刷されている面を裏側に向けて、顔が上側になるように入れましょう。
浄土真宗における書き方の注意点
ご供物料の表書きは、「御供物料」「ご香料」と書くのが一般的です。
しかし、通夜や葬儀・法要において「ご霊前」や「御仏前」と書くこともあります。
そこで注意しなければいけないのが、宗派による表書きの書きの書き方です。
浄土真宗の場合、故人は亡くなられた時にはすでに成仏されているという考えから「御霊前」を使用せず、「御仏前」と書くのが正しい書き方となりますので注意しましょう。
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宗教別のお供物料
最後に神式、キリスト式でのお供物料の包み方を説明します。
仏式以外のお葬式でも準備ができるようにしておきましょう。
神式の場合
まずは不祝儀袋の書き方ですが、神式の場合は結び切りの水引きで、黒白もしくは双銀のものを使います。
この点は仏式と変わりはありません。
表書きは「御玉串料」や「御神前」と書きます。
また花が描かれた不祝儀袋は避けるようにしましょう。
特に花については蓮の花であれば仏教、百合の花はキリスト教のものですのでこれらが印刷されている不祝儀袋は使わないようにします。
キリスト式の場合
キリスト式の場合、仏式のような不祝儀袋に当たるものがありません。
現代では生花のかわりに「お花料」として渡すのが一般的となっているようです。
キリスト式で「お花料」として渡すのであれば、百合の花や十字架が印刷されている不祝儀袋のものを使いましょう。
十字架が印刷された不祝儀袋には水引きがありませんが、水引きのあるもの使うときは黒白もしくは双銀ものを使って問題はありません。
ただし表書きについては「御花料」と書きます。
もしカトリックであれば「御ミサ料」と書くこともあります。
お供物料まとめ

ここまでお供物料の書き方の情報やその金額を中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下のとおりです。
- お供物料とは供物の代わりに現金のことである
- 不祝儀袋は入れる金額によって使い分ける
- お供物料の相場は5000円~1万円くらいが多い
- 神式やキリスト式の場合表書きに違いがある
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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