法事法要
お盆のお墓参りはいつ行く?お盆のお墓参りでの注意点を解説!
更新日:2022.05.16 公開日:2021.10.20

記事のポイントを先取り!
- お盆は故人の魂が現世に戻る
- お盆の初日にお墓参りに行く
- お墓掃除をしてから合掌する
日本では夏になるとお盆休みと呼ばれる1週間程度の休み期間があります。ですがお盆休み中のお墓参りはいつ行くべきなのか、そもそもお盆とはどういうものなのか知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事ではお盆のお墓参りはいつ行くべきなのかを中心に解説していきます。
この記事でお盆のお墓参りに関しての知識を学び、お盆を有意義に過ごしましょう。お墓参りでの注意点についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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お盆とは?なぜお盆にお墓参りに行く?

そもそもお盆とはどのような行事なのでしょうか。ここでは、お盆の意味やお盆期間中にお墓参りに行くことの大切さについて解説していきます。
お盆の意味
お盆とは「故人の魂があの世から現世に戻る期間」のことです。お盆の期間には生前に故人が過ごしていた場所でお迎えをして、故人の冥福を祈ります。
お盆の期間
お盆の期間に関してですが、明確な期間は決まっておらず、地域や場所によってもさまざまです。
全国的には多くの地域が8月15日前後がお盆の期間として定められていて、8月13日~8月16日の4日間がお盆休みとなります。東京や静岡などの一部地域は7月15日前後がお盆の期間として定められています。
このようにお盆の期間が地域によって違う理由は、地域によって採用してる歴の種類が違うからです。
明治を境に日本では太陽歴(=新暦)が採用されるようになり、地域によって新暦を用いる地域と旧暦を用いる地域で分かれるようになってしまいました。そのため、必然的にお盆の期間も地域によって分かれているのです。
お盆にお墓参りに行く理由
お盆期間中はあの世にいる故人を現世にお迎えするためにお墓参りに行くとされています。
そして、お盆期間中のお墓参りはお盆初日に行くことが一般的です。お盆にお墓参りをして故人をお迎えするとともに、故人に対して敬いの気持ちを込めて、お墓をキレイにすることも忘れずに行いましょう。
お盆のお墓参りはいつ行く?

お盆は故人が現世に帰ってくる期間なので、送り迎えや掃除などを含めてお墓参りに行くことがとても大切です。ここでは、お盆のお墓参りの期間について詳しく解説していきます。
お墓参りは初日に行く
お盆の初日は故人があの世から現世に帰ってくる日と言われています。
現世に帰ってきた故人をお迎えするためにもお墓参りはお盆の初日に行くようにしましょう。また、地域によってはお墓や自宅の玄関先に火を灯して、故人が帰ってきやすいようにする風習もあります。
お墓の掃除はお盆前までに
お盆はあくまで「故人が現世に帰ってくる」という期間です。そのため、故人が帰ってくるお盆の期間までにはお墓の掃除を終わらせておくことが理想的です。
お盆前にお墓掃除をすることが難しい場合は、お盆初日の午前中までにお墓掃除を終わらせておきましょう。
留守参りの場合は14、15日
留守参りとは故人の魂が自宅に帰っている期間にはお墓が留守になることから、その期間誰もいないお墓を守ってくれる仏様に感謝の気持ちを伝えにお墓参りに行くことです。
留守参りは関東地方に残っている風習であり、8月13日からがお盆の場合には14、15日に行くことが一般的です。
お盆の最終日は送り火を
故人が無事にあの世に戻れることを祈って灯す火のことを「送り火」と言います。
送り火のやり方は地域によっても異なりますが、家の前で苧殻(おがら)を燃やしたり、仏壇の火を提灯に入れてお墓の前で火を消したりすることで送り火となります。
また、山に松明の炎で大の字を描くこと(大の字焼き)も送り火の1つとして知られています。送り火はあの世にお見送りする儀式であるため、お盆の最終日に行うようにしましょう。
お盆期間はお墓参りをしないという家も
また、お盆期間中には故人は自宅に帰ってきているため、誰もいないお墓にお墓参りはしないという考え方の人もいます。
そのような場合には、自宅で故人の送り迎えをし、故人を冥福するようにしましょう。
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お盆にお墓参りに行けない場合は?

お盆でも忙しくお墓参りに行くことができないという人もいるかと思います。
お盆期間中は必ずお墓参りをしなければいけないというルールはないため、そのような場合はお墓参りに行かなくても問題ありません。
最も大切なことは「故人を冥福し、敬う」ということです。お盆の意味や風習をしっかりと理解し、故人への感謝を伝えることができるようにしましょう。
また、お墓が汚れている場合はお墓掃除の代行業者などに依頼するのもおすすめです。
お盆のお墓参りでは何をすればいい?

お盆期間中のお墓参りは何をすればいいのでしょうか。ここでは、お盆にお墓参りをするときの持ち物や服装、お墓参りの手順について解説していきます。
お墓参りの手順
お盆のお墓参りでも通常のお墓参りと手順は変わりません。ここでは、大まかにお墓参りの手順について解説していますので、この機会に確認しておきましょう。
1.お墓の掃除をする
まず、初めにお墓を掃除することから始めます。お墓をキレイな状態にして、気持ちよく故人を迎え入れることができるようにしましょう。
2.お供え物を供える
掃除が終われば、次はお供え物を供えます。
花立に持ってきた仏花を立てたり、水鉢や湯呑にキレイなお水を入れて供えたりします。故人が生前に好きだったものもこのときに供えましょう。
3.お線香を供え合掌する
お供え物をお墓に供えたら、線香立てに火を灯したお線香を立てて合掌します。
4.お供え物を片付ける
先ほども説明しましたが、お供え物を放置しておくことはよくありません。お墓に供えたお供え物はその日のうちに持って帰るようにしましょう。
持ち物
- お線香
- ろうそく
- 仏花
- お水
- お供え物
- 掃除道具
- 季節に合わせた道具
お供え物には、故人が好きだったものを選びましょう。お供え物は墓跡に直接置かず、半紙などをし供養にするのがマナーです。
また、お供え物を放置しておくと、カラスなどに周辺を荒らされてしまう原因となるため必ず持ち帰るようにしてください。
お墓参りには、掃除道具も必要になります。ホームセンターなどでお墓掃除用の道具を揃えることができるので、事前に準備しておきましょう。
他にも、夏のお墓参りでは虫除けスプレーや日焼け止めも必要になるので忘れずに持参しましょう。
服装
お盆は夏季にあるため、服装にも注意が必要です。
露出が多めな服装は避け、動きやすいスニーカーや運動靴で行くようにしましょう。また、帽子や汗拭きタオルなどがあるととても便利です。
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お墓参りでの注意点

ここでは実際にお盆にお墓参りに行く際の注意点について解説していきます。
なるべく午前中に行く
お盆期間中に限らず、お墓参りはなるべく午前中に行くようにしましょう。日の入り後のお墓参りは暗くて足元が見えづらいなど、危険なため、あまり推奨されていません。
気温が高い時期には花も持ち帰る
お盆期間中は気温の高い日が続くことが多いため、花立に立てたお花が1日で枯れてしまう可能性があります。
そして、気温が高い時期に枯れたお花を放置しておくと、異臭がしたり、墓石の汚れや変色の原因となってしまいます。なので、花立てに供えたお花はその日のうちに持って帰るか処分するようにしましょう。
また、気温が高い時期などは造花を供えてみるのもおすすめです。
お墓を掃除するときはやわらかい布で
たわしなどでお墓をゴシゴシ洗うと石が傷んでしまうので注意してください。
また、表面をコーティングしている墓石の場合、タワシなどを使用するとコーティングがはがれてしまう原因となります。お墓を掃除するときは柔らかい布やスポンジなどで掃除するようにしてください。
水をかけたら乾拭きをする
お墓を掃除するとき、墓石に水をかけたりすることがあるかと思います。
ですが、墓石に水をかけてそのままにすると水垢やコケが発生しやすくなってしまいます。最後はしっかりと乾拭きをするようにしてください。
また、ドラマや映画などで墓石に酒やジュースをかけるシーンがよくあります。ですが、それらを墓石にかけてしまうと石が傷んでしまい劣化が激しくなってしまうのでおすすめしません。
お盆のお墓参りについてのまとめ

ここまでお盆のお墓参りに関しての情報やお墓参り全般に関しての情報を中心に書いてきました。この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- お盆とは「故人の魂があの世から現世に戻る期間」のこと
- お盆のお墓参りは初日に行き、掃除はお盆前、送り火は最終日に行う
- お盆期間中は気温の高い日が続くため、暑さ対策や虫よけ対策をして行く
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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