法事法要
お盆っていつ?お盆にすべきこととそれぞれの注意点まで解説
更新日:2022.06.05 公開日:2021.10.16

記事のポイントを先取り!
- お盆期間は地域によって異なる
- 東京などの旧市街地は7月、地方は8月
- お盆の期間中にすべきことは、お墓の掃除、迎え火や送り火など
お盆は日本の風習として昔から大切にされてきました。
しかし、最近のお盆事情は生活スタイルと共に変化をしてきているようです。
そこで、この記事ではお盆の期間や、期間中にするべきことや注意点を解説していきます。
お盆についてあらためて学んでいき、これまで行っていた風習の意味や理由などを知っていきましょう。
お盆の送り火・迎え火はいつ行うのかにも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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お盆の期間
まずお盆の期間について解説していきます。
お盆は、新盆といわれる7月13〜16日の間に行う地域もあれば、旧盆といわれる8月13〜16日の間に行う地域もあります。
それぞれの違う理由などについてお伝えしていきます。
7月13〜16日の間の「新盆」
まず、7月13~16日の間の「新盆」ですが、主に多摩地区の一部を除く東京、函館、金沢の旧市街地の地域で行われています。
7月に上記の地域のみ行われるようになったのは、明治時代の日本の近代化の影響だといわれています。
明治6年、暦が今までの太陰太陽暦から欧米と同じ太陽暦に変わったことによって、今まで行ってきた日本の風習の日にちにズレが生じたのです。
このお盆は、仏教の盂蘭盆経(うらぼんきょう)の内容を拠り所としているので、日本でも盂蘭盆会が行われるお寺などがあります。
8月13〜16日の間の「旧盆」
先ほどの新盆は、主に多摩地区の一部を除く東京などの旧市街地の地域で行われるとお伝えしました。
鹿児島のごく一部の地域を除いたそれ以外の地域は、8月13日から16日に行う「旧盆」を行います。
その理由としては、先述した太陰太陽暦で行っていた名残でもありますし、7月は農家の繁忙期でもありますので、日本の生活事情に合わせて8月に行われています。
新盆は他の意味もあることに注意
新盆は、亡くなった方のはじめてのお盆のことを意味することもあります。
地域によっては「あらぼん」「はつぼん」「ういぼん」などともいいます。
故人が四十九日の忌明けをすると、浄土に行くと考えられています。
そのため、四十九日忌以降ではじめてお盆を迎える故人の方のお盆を丁寧に供養する風習があります。
お盆の期間中すべきことと注意点

次に、お盆の期間中すべきことと注意点についてお伝えさせていただきます。
それぞれ詳しい内容や注意点などをお伝えさせていただきます。
お墓の掃除
お墓の掃除は、お盆の時期やお彼岸、年末などに行います。
特にお盆は、大切な故人がこの世に帰ってくるといわれていますので、気持ちよく帰って来ることができるようにお墓をキレイにしておくとよいでしょう。
もし、仕事の事情や遠方にお墓があり、お参りや掃除ができなくてもお盆以外のときにしたり、掃除やお参りを代行してくれる業者などに依頼したりするとよいでしょう。
迎え火
迎え火は、先ほどもお伝えした通り13日の夕方に家の玄関先や門前にて行います。
お墓参りを大体13日に行い、夕方にオガラ(麻の茎の部分の皮をはいだもの)に火をつけます。
オガラの下にほうろく皿などを置いておくと汚れにくいのでおすすめです。
注意点として、オガラになかなか火が着きにくい場合がありますが、しばらくすると着きますので、火の取り扱いには注意しましょう。
送り火
送り火も迎え火と同様に、16日などに行います。
地域にもよりますが、灯籠流しなどを行うところもありますので、もし分からないことがあれば、近所の人に尋ねるか菩提寺に問い合わせをするとよいでしょう。
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お盆に向けて準備すべきもの
ここまで、お盆についての内容や時期などについてお伝えしましたが、次は準備すべきものをお伝えしていきます。
順番に解説していきます。
お寺への法要の相談や予約
亡くなった方の初めてのお盆である新盆の際には、特別に法要を行うことがあります。
地域やお寺の事情によっても変わってきますが、疑問に思ったことはお寺へ連絡し、必要があれば、法要の予約などを行いましょう。
他にも、お盆の時期にお檀家さまの家に1件1件回って、読経や回向を行う棚経という風習もあります。
お寺の規模にもよりますが、時間を指定されずにお参りされる地域もあるので、事前に相談しておくとよいでしょう。
盆提灯
盆提灯は、新盆と通常のお盆で変わってきます。
新盆の場合は、故人を手厚く供養するという意味合いから絵柄の無い白提灯を飾り、僧侶や近親者を招いて初盆法要を営む場合が多いです。
例年のお盆は、模様の入った盆提灯を飾ります。
ちなみに、新盆が終わると菩提寺などにお焚き上げ供養をお願いしたり、送り火のときに一緒に燃やしたりします。
精霊棚
精霊棚とは、お盆のときに仏壇とは別に位牌や御本尊などをまつる棚のことをいいます。
適当な棚に白い布を被せ、真菰(まこも)を敷いた祭壇を設けます。
そして台の四隅に葉のついた青竹を立て、竹の上部にしめ縄を張っていきます。
この棚に位牌、お盆の供物や故人の好物やお霊供膳などを供えます。
精霊馬
精霊馬は、ナスやキュウリで作った馬や牛のことです。
お盆で帰ってきた故人の霊をいち早く馬でお迎えをし、牛でゆっくりと帰ってもらうという意味合いが込められています。
ナスやキュウリである理由はお盆の季節に手に入れやすかったからだといわれています。
夏の時期にとれる野菜を上手く使って、昔から行われている温かみのある風習です。
お盆とお彼岸の違いとは
お盆とお彼岸の違いは、ご先祖様をご供養するので同じように捉えがちですが、実は意味合いが異なってきます。
それぞれの違いについて解説していきます。
それぞれの意味
お盆とお彼岸のそれぞれの意味は以下の通りです。
お盆
- 自宅で故人をお迎えして、冥福を祈り、供養する期間
お彼岸
- 仏教徒として正しく過ごすことを誓うとともに、ご先祖様に思いを馳せる期間
回数と時期
回数と時期については下の通りです。
お盆
- 7月あるいは8月の年に1回
お彼岸
- 春のお彼岸:春分の日の前後3日間
- 秋のお彼岸:秋分の日の前後3日間
それぞれの期間でやること
それぞれの時期にやることは下記のとおりです。
お盆
- 精霊棚を飾る
- 迎え火、送り火を焚く
- 施餓鬼会、盂蘭盆会
- お坊さんに棚経に来てもらう
- お墓参り
お彼岸
- お仏壇、仏具の掃除
- 彼岸会
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お盆の送り火・迎え火はいつやるのか
お盆の送り火と迎え火は大体7月または8月13日の夕方に焚かれます。
送り火は地域によっては1日前後する場合もあります。
迎え火はご先祖さまを迎えるもので「故人がきちんと家に帰ってこられるように」という意味を込めて炊きます。
また送り火は、あの世へ帰るご先祖さまが無事に旅立つのを祈って焚かれる火のことをいいます。
お盆のお供えはどうする?
この章では、お盆のお供えをどのようにすれば良いかについて解説します。
お盆のお供え物は、食べられる状態でお供えする
お盆には、来客からお供え物をいただくことがあることでしょう。
ご先祖様にお供え物を供える時には、注意すべきことがあります。
生きている者と同様に、直ぐに食べられる状態にして供えなければなりません。
お菓子などは箱のままではなく、1個単位に小分けをして供えましょう。
また、リンゴや梨などの果物は皮をむいて皿に盛りつけて供えます。
素麺などの麺類は通常通りに茹でて、おつゆを付けるか、おつゆに浸して箸を添えます。
最後にお供え物は長時間供えたままにしないで、折をみて下げるようにしましょう。
お盆のお供え物の基本は「五供(ごく)」
ここでは、お盆のお供え物のベースとなる五供について詳しく解説します。
香(こう)
香とは抹香・線香のことで、線香の香りをご先祖様に楽しんでいただく意味があります。
そして、お参りする人々の心をも清める役割があるとされています。
法事の際は抹香を使用し、普段は線香を使用することが多いようです。
線香から昇る煙が、あの世とこの世を繋ぐともいわれています。
花
花は仏様の世界をより高める働きがあります。
線香同様に、故人が好きだった花の香りを感じていただくのです。
ご先祖様だけではなく、お参りする人々の心が癒される香りのお花を選ぶと良いでしょう。
棘のある薔薇や、蔓(つる)の長い花は悪いイメージを与えるため、避けるべきです。
灯燭(とうしょく)
灯燭は仏前を明るく照らし、その明かりに従うことで迷いが消えるとされています。
お参りする人々の煩悩を照らし出し、取り除く役割も果たすようです。
灯された明かりが少しずつ消えていき、最後には燃え尽きるロウソクの様子が人生の無常を表しているとも考えられています。
ロウソクの火は、人の息が不浄とされているため、口で吹き消さないようにしてください。
浄水(じょうすい)
亡くなった人は、喉が渇くとされています。
ご先祖様や仏様の喉の渇きを潤す意味を持つため、毎日、綺麗な水を供えましょう。
浄水を供えることで、仏様の清い心のように、生きる者の心が洗われる意味があります。
特にお盆の間は、浄水のお供えを絶やすことがないように注意が必要です。
浄土真宗など、浄水を供えないとする宗派もあるため、お寺への相談をおすすめします。
飲食(おんじき)
家族が食べるものと同じものを、ご先祖様が直ぐに食べられるように器に盛って供えます。
必ず、自分たちが食べるよりも前に、ご先祖様から先に供えるようにしましょう。
法事の時は、一汁三菜が基本の御霊供膳(おりょうぐぜん)という精進料理を用意します。
供えた飲食は、長時間供えることを避け、お参りの後、折をみて下げるようにしましょう。
お盆のお供え物の相場は
昔からお盆のお供え物は、線香・ロウソク・お菓子を持っていくものでした。
しかし最近では、供物料として現金を包むケースが増えています。
渡す相手との関係性にもよりますが、一般的に3000円~5000円が相場です。
初盆や新盆の場合には、5000円~1万円が相場になります。
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お盆の期間まとめ
ここまでお盆の期間を中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- お盆の期間は、7月13〜16日の「新盆」と8月13〜16日の「旧盆」がある
- お盆の期間中にすべきことは、お墓の掃除、迎え火や送り火などがある
- お盆に向けて準備すべきものは、お寺への法要の相談や予約や盆提灯、精霊馬などがある
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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