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法事法要

お盆にそうめんを供えるのはなぜ?お供えの理由と飾り方を解説

更新日:2022.05.17

お盆

記事のポイントを先取り!

  • お盆期間中はずっとお供えする
  • お盆のそうめんは縁起がいい
  • お供えが終わったら食べる


お盆に乾麺のままのそうめんが仏棚に供えられているのをよく見かけます。
あるいは、茹でたそうめんが供えられている場合もありますね。
お盆にはどうして、そうめんが供えられるのでしょうか。

そこでこの記事では、お盆のそうめんについて中心に詳しく解説します。

お盆が終わったらお供え物は食べてもいいのかについても解説しているのでぜひ最後までご覧ください。

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  1. お盆にそうめんを出す期間や由来は?
  2. お盆にそうめんのお供えをする理由は?
  3. お盆のそうめんはどのようにして飾る?
  4. お盆のそうめんは地域によって違う?
  5. お供えした食べ物はどうすべき?
  6. お盆のそうめんまとめ
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お盆にそうめんを出す期間や由来は?

カレンダーと鉛筆を持つ手

お盆にそうめんを出す期間はいつになるのでしょうか。

お盆期間中はずっとそうめんをお供えする

お盆の期間中を通してそうめんをお供えします。
従って8月13日~16日、または7月13日~16日ということになります。
盆提灯などと同じで、そうめんはお盆には欠かせない風物詩です。

麦の収穫祭や七夕行事が由来

かつては夏に麦の収穫祭が行われていました。
麦の収穫祭では豊作を感謝する意味でそうめんをお供えとしていました。

また、平安時代に宮中で七夕行事が行われており、その時にも神様にそうめんをお供えしていたのです。
そうめん以外にも季節の野菜ということで、なすやキュウリなどをお供えすることもあります。

さらに、七夕では昔から針仕事の上達を祈る習慣がありました。
糸のようなそうめんは、針仕事が上達するための縁起物とされていたのです。

このように日本のいろんな伝統行事や言い伝えが一緒になったのが今日のお盆なのです。

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お盆にそうめんのお供えをする理由は?

頭にクエスチョンマークを浮かべているスーツの男性の後ろ姿

お盆のそうめんにはどのような意味が込められているのでしょうか。

細く長く喜びが続くように

そうめんは細くて長い糸のようにも見えます。
そのため幸せや喜びが永遠に続くようにという縁起がかつがれるようになりました。

仏様が帰るときの手綱代わりに

そうめんは、お盆が終わってご先祖様があの世へ帰る時に乗る馬の手綱という説もあります。
なすやきゅうりを使用したこの馬は精霊馬(しょうりょううま)と言われています。

しっかり手綱が取れるようにとそうめんの手綱がささげられたのですね。

仏様の荷物を縛る紐の代わりに

そうめんはあの世へ帰るご先祖様の荷物を結ぶ紐であるという説もあります。

ご先祖様はお盆の間にこの世でたくさんのお供え物をいただくことになります。
そんなお供え物を背中に背負って帰れるように縛るための紐なのです。

このことは民俗資料選集にも記録がされています。

疫病から身を守れるように

さらにもう一つの説として、そうめんを食べれば熱中症や疫病にかからないと信じられていたことがあります。

平安時代に宮中で行われていた七夕の行事でもそうめんは厄除けとされていました。
その風習がお盆にも広まっていったのです。

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お盆のそうめんはどのようにして飾る?

お盆のそうめんを飾る時に注意すべき点はどのようなことなのでしょうか。

一束をそのまま飾る

盆棚には束のままのそうめんを重ねてござの上に置いて飾るようにします。
茹でたりはしないで盆棚にお供えするのが一般的です。

ござの代わりにお皿にそうめんをのせることもあります。

8月15日は茹でたそうめんとめんつゆをセットで

8月15日は行事食として茹でたそうめんとつゆをセットでお供えします。
行事食とは、仏様が召し上がるためのお供えです。

おいしく召しあがってもらうために茹でて麺つゆと一緒にお膳にのせられています。

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お盆のそうめんは地域によって違う?

AとBを比べるオペレーターの女性

そうめんではなくうどんや他の食べ物を出す地域もあるようです。
どんな地域で何が出されるのでしょうか。

そうめんではなくうどんを出す地域も

日本に昔からあった収穫祭のなごりで、正月にはお米で作られる餅を食べます。

また、お盆には麦で作られるそうめんを食べます。
季節ものの麦や野菜を食べることで、寒さや暑さを乗り越えることができると考えられてきました。

お供えにそうめんではなくうどんを出す地域もあります。
もともとは収穫祭からはじまった習慣のため、地域の特産物も違い、お供えも変わってきます。

麺以外のものを食べる慣習がある地域も

愛知県の三河(愛知県)お盆のお墓参りに行く前には「酢味噌そうめん」を食べます。
八丁味噌と酢、砂糖で作ったものを酢味噌と言い、これをゆでたそうめんにかけます。

八丁味噌は愛知県特有の調味料です。
コクがあり、旨味に酢の酸味が加わったもので、さっぱりとしています。

熱中症対策にも最適な食べ物ですね。
長野県では、お盆にそうめんと一緒に天ぷらを食べます。

地域で収穫された旬の食材を精進揚げにして、てんぷらの具材にします。
愛知県との共通点はお盆にそれぞれの地域の名産品をそうめんと一緒に食べることです。

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お供えした食べ物はどうすべき?

お供えの果物

お供えした食べ物はそのままにしておくわけにはいけません。
これらは家族などで食べてしまってもいいのでしょうか。

お供えが終わったら家族で食べる

お盆は毎日安心して食事ができることに感謝を表す意味で仏壇に食べ物をお供えします。
お供えが終わったら果物やお菓子などはお下がりということで家族で食べてもいいのです。

お供え物の「供える」という言葉は一緒にいただくという意味です。
お下がりを食べることがご先祖様の供養になるとともに感謝の気持ちを表します。

したがって、可能な限りお下がりは残さないで食べるようにしましょう。
お参りしたらお供えの食べ物をすぐに下げ、お下がりとしていただくのが正しい作法とされる地方もあります。

食べるタイミングは食べ物で変える


お供え物を食べるタイミングは、お供え物によって臨機応変に対応するのがいいでしょう。
お供えした後すぐに食べるのも悪い気がして食べずにいると、結局、果物などが傷んでしまうことがあります。

お供え物が放置されて傷んでしまうのは何のためのお供え物かわからず、ご先祖様も喜ばれないでしょう。
僧侶が読経する時間に合わせて仏飯(ごはん)や茹でたそうめん・うどんなどをお供えし、その後すぐに下げます。

果物の場合は少し早めのものをお供えして、お盆期間中であっても傷まないうちに下げます。
果物が熟した場合は、その時にいただきます。

バナナなどは、房ごと全部取り替え、一本一本取り替えないようにしましょう。
アイスクリームや生菓子の場合は、まずはお供えして合掌し、その後すぐに冷凍庫や冷蔵庫に入れて好きな時に食べます。

乾麺や缶や瓶に入った飲み物、乾物など日持ちするものはお盆が終わっても仏壇にお供えされたままの家もあるようです。
お供え物を下すタイミングは家によって異なりますが、大切なポイントは食べる・腐らせない・もったいないという姿勢です。

仏様への合掌も忘れずに

仏さまにお供え物を供えるということは、法要の場合でも、日常でも故人や先祖、仏さまへの感謝と敬いの気持ちを表現する行為なのです。
いただく時は仏さまへの合掌を忘れないようにしましょう。
お盆のお供え物もお下がりをみんなでいただく時は、食べる前に合掌することが供養になるのです。

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お盆のそうめんまとめ

「ま」「と」「め」と書かれた積み木と電卓と時計

この記事ではお盆にそうめんをお供えする理由や飾り方などについて解説してきました。

内容をまとめると以下の通りです。

  • お盆にそうめんを備える期間は8月13日~16日、または7月13日~16日
  • お盆にそうめんのお供えをする目的は幸せが細く長く続くようにという願いがある
  • お盆のそうめんは茹でずに、束のまま盆棚に飾る
  • お供えした食べ物は仏様のお下がりなので、仏壇へのお供えした後に家族で食べる

この記事が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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監修者

評価員(やまぐち)

山口 隆司(やまぐち たかし)

一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター

経歴

業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。

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