お葬式
家族葬に使う祭壇の選び方は?花祭壇についても詳しく解説
更新日:2022.01.26 公開日:2021.12.24

記事のポイントを先取り!
- 家族葬には花祭壇がおすすめ
- お供え品は宗教によって異なる
- 祭壇へお供えできない物もある
家族葬は主に家族や近親者のみで行われるため、葬儀の形は自由です。
近年は、一般葬に変わるニュースタンダードとして注目を集めています。
通常、葬儀では故人の意向や宗派にそった祭壇が使用されます。
比較的自由とされる家族葬の祭壇には、どのようなものがあるのでしょうか。
そこでこの記事では、家族葬に使う祭壇の種類や相場について解説していきます。
祭壇のない葬儀についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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祭壇とは

祭壇とは、故人の写真や供物を置く装飾壇を指します。
祭壇は葬儀の際、会場の正面に設けられ、周りは供花で囲まれます。
現代では単に物を置く台ではなく、故人をイメージして作られ、弔うものとされています。
祭壇は葬儀の時のみ使用されると思われがちですが、寺院のご本尊を安置する壇や、家庭にある仏壇も祭壇の一つです。
また、法要の際にも仮設で備えられることがあります。
多種類存在する祭壇は、宗教・宗派や故人の趣向、会場のサイズに合わせて作られます。
スポンサーリンク祭壇の種類と相場

葬儀に参列した際に、祭壇に注目している人は少ないのではないでしょうか。
祭壇に関する知識がないため、家族葬の祭壇選びに迷う方は多いでしょう。
そこでここからは、祭壇の種類と相場について解説します。
白木祭壇
白木祭壇は白木で作られた祭壇で、仏教で使用されることが一般的です。
日本の葬儀では仏教が主流のため、最も使用されている祭壇といえます。
白木はシンプルかつ綺麗な見た目でありながら、堂々たる落ち着きを感じさせます。
昔、白木で作られた輿に棺を入れて遺体を運んでいたことから、祭壇の一番奥の上部の飾りは輿をイメージしたデザインとなっています。
白木祭壇の相場は10万〜100万円です。
神式祭壇
神式の祭壇も、仏教と同じように白木祭壇を使います。
ただし、新式祭壇では仏教とは違い、装飾品として三種の神器が飾られます。
三種の神器とは八咫鏡(やたのかがみ)と天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)です。
祭壇の中央に八咫鏡を置き、その脇に天叢雲剣と八尺瓊勾玉を飾るのが一般的です。
神式祭壇の価格相場は、通常のサイズで30万円です。
キリスト教式祭壇
キリスト教の葬儀は、教会で行われることが一般的です。
祭壇は教会に常設されているものを使用するため、遺族は祭壇の準備は行う必要がない場合が多いです。
キリスト教式祭壇の飾り付けは以下の通りです。
- 祭壇の中央最上段に十字架を置く
- 両脇に燭台とロウソクを置く
- 祭壇の手前に棺、棺の奥に遺影を置く
- 周囲に生花を供える
キリスト教式祭壇の相場は30万円程度です。
ただし、キリスト教にはカトリック・プロテスタントと2つの宗派があり、それぞれ細かい特徴や金額が異なります。
わからない場合は、教会に直接確認すると良いでしょう。
花祭壇
花祭壇は、主に生花で作られる祭壇です。
故人の趣味に合った花や故人をイメージさせる花が使われ、宗教宗派を問わず自由に作られます。
規模も小さな物にすることが出来るため、家族葬では花祭壇がよく利用されています。
花祭壇の相場は、一般的なサイズで20万円からとなっています。
花祭壇は、使用する花やボリュームによって金額が異なるため、飾り付けを決めるときは予算も気にしましょう。
造花で作られるアートフラワー祭壇と呼ばれるものもあります。
近年、見た目では造花とわかりにくくなり、花が痛んだり枯れたりする心配もないことから、生花にこだわりのない方にはおすすめです。
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花祭壇のメリット、デメリット

家族葬で花祭壇が選ばれているのには、理由があります。
一体どのような理由があって選ばれているのでしょうか。
花祭壇を選ぶことによるデメリットについても、併せて把握しておきましょう。
メリット
ここでは花祭壇のメリットを2点解説します。
カスタマイズが可能
家族葬で使われる花祭壇は、故人に対する最後の贈り物ともいえます。
遺族の方は故人に喜んでもらうために、特別な祭壇を作りたいことでしょう。
祭壇はその点自由にカスタムすることができるため、故人に合わせた祭壇を造ることができます。
具体的には、以下のようなものを祭壇に並べることが可能です。
- 故人の生前の愛用品
- 好きなスポーツ選手やチームのグッズ
- 好きな本・CD・DVD
また大規模な花祭壇であれば、花の配列で故人の好きだったものを描くことも可能です。
このように、故人のためだけに工夫できることが花祭壇のメリットです。
また規模に関しても柔軟に調整できるため、小規模な家族葬に対応しやすいのも魅力です。
無宗教葬に適している
花祭壇のもう一つのメリットは、無宗教葬に適している点です。
そのため、無宗教者にうってつけの祭壇といえるでしょう。
仏式や神式など宗教が決まっている葬儀では、決まった祭壇を用いる必要がある場合もあります。
しかし無宗教者が行う家族葬においては、祭壇の選択は自由で、僧侶を招かなくても問題ありません。
家族葬は無宗教で執り行われることも多いため、その際は花祭壇を選ぶのがおすすめです。
デメリット
花祭壇は、自由に供物や供花を選べる反面、他の祭壇より費用が高くなる可能性があることがデメリットです。
故人の好みの花を使いたいからと季節はずれの花を発注した場合、取り寄せるのに多額の費用がかかります。
また、拘ったデザインの祭壇を作る場合も同様です。
花祭壇を作る際は、会場の規模や予算に合った祭壇を計画しましょう。
祭壇へのお供え物のマナー

祭壇には、宗教・宗派によって決まったものや、故人の好きで合ったものなどをお供えするのが一般的です。
ただし、お供えするとマナー違反になるものもあります。
ここでは、お供えできるものとできない物を解説します。
お供えできるもの
祭壇別のお供えできるものは以下の通りです。
白木祭壇(仏教)
お供え物は五供(ごくう)と呼ばれる香・花・灯明・水・飲食が基本です。
祭壇へのお供えも線香や生花・ロウソク・果物・お菓子・お茶・缶詰などが供えられます。
白木祭壇(神式)
神式では神饌(しんせん)と幣帛(へいはく・みてぐら)をお供えします。
神饌とは、洗ったお米・御神酒・餅・魚介・海藻・野菜・菓子・果物・塩・水を指し、神に捧げる飲食物とされています。
幣帛は、古来は衣服、紙、農工具、近年では絹や麻、木綿でできた赤字の織物を指し、神饌ではないの神への捧げ物全般を指します。
キリスト教式祭壇
キリスト教では、そもそもお供え物という考えがありません。
献花といって葬儀の際に生花を飾ることが多いです。
参列者一人一人が、お焼香の要領で祭壇や棺の中に花を納めます。
お供えできないもの
祭壇別にお供えできないものをまとめましたのでご覧ください。
白木祭壇(仏教)
肉や魚など殺生を連想させる食べ物や、棘・毒のある花、香りのきつ過ぎる花は、お供え物には向かないので避けましょう。
白木祭壇(神式)
生花は飾る習慣がないため避けましょう。
また、線香は使用できません。
キリスト教式祭壇
白い生花以外は使用できません。
また、白い花であっても花輪はマナー違反となりますので、注意が必要です。
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供花を並べる順番

供花には名札がつけられ、祭壇に並べられます。
供花は、故人と関係性の深い人から祭壇を挟むように、最上段内側から順番に並べます。
並べる順番は、祭壇の左右交互に内側から並べて行きます。
順番は故人との関係性で決まります。
- 喪主
- 近親者
- 親族
- 友人・知人
供花を贈っていただいた方に失礼のないように、きっちりと並べることが大切です。
スポンサーリンク祭壇のない葬儀について

祭壇を設けるか設けないかで、葬儀の雰囲気は大きく変わります。
祭壇は必ず設けなければいけないのでしょうか。
葬儀自体を行わない場合についても、併せて解説します。
祭壇のない一般葬
祭壇は必ずしも必要ではありませんが、葬儀の規模によっては重要です。
一般的な葬儀は、家族や親族・友人・知人など多くの方をお呼びするため、祭壇を用意して壮大な雰囲気で行われます。
一方で祭壇がない場合は棺が中心となり、参列者と棺との距離が近くなります。
その結果、葬儀の雰囲気は通常のものとは異なり、カジュアルなものとなります。
そのため祭壇を設けない形式は、小規模な家族葬に向いていると言えるでしょう。
ただしカジュアルすぎて不満に思う方もいらっしゃるので、注意が必要です。
仮に祭壇を設けない場合は、参列者に確認を取ることをおすすめします。
直葬について
近年、周囲の人間との関係性の薄れや、負担の軽減を理由に直葬が注目されています。
以下では直葬について詳しく解説します。
直葬とは
直葬とは通夜や告別式を行わず、火葬のみを行う葬儀の形です。
そのため火葬式とも呼ばれます。
直葬は遺族や親族などの少数で集まり、火葬の前に僧侶を招いて軽く読経してもらうのが一般的です。
直葬の流れは以下の通りです。
- 遺体の搬送
- 遺体の安置
- 納棺・出棺
- 火葬
お招きした僧侶には、出棺時や火葬の前に読経をしてもらいます。
直葬の費用の相場は20万〜30万円程度です。
メリット
直葬の最大のメリットは、費用を抑えられることです。
直葬は通夜や告別式を行わないため、会場費や人件費・会食費がかかりません。
また直葬は少人数で行うため、参列者の対応に追われることもなく、さらに香典返しの手間もかかりません。
直葬は経済的、時間的に余裕のない方におすすめの葬儀です。
デメリット
直葬は他の葬儀と違い簡易的に儀式を済ませるため、物足りなさが残ることがあります。
また周囲の方から「最後に故人とお別れしたかった」などの苦情も出る可能性もあります。
直葬を行う場合は事前に家族や親族の方に確認して、了承を得ると良いでしょう。
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家族葬の祭壇まとめ

ここまで家族葬の祭壇についての情報や、お供え物のマナーなどを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 家族葬には花祭壇がおすすめで、相場は20万円から
- 花祭壇のメリットは自由に作れて無宗教葬に向いていること
- 祭壇にお供えする物は宗教によって異なる
- 祭壇に並べる供花は故人と関係性の深い人から順番に並べる
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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