法事法要
葬儀の祭壇の種類や価格は?選ぶ際のポイントやお供物も解説
更新日:2022.11.18 公開日:2021.06.24
葬儀会場に入った奥の正面に遺影が飾られた棚を祭壇と言います。
葬儀には必ず祭壇がありますが、種類や意味はご存知でしょうか。
この記事では、祭壇の種類や価格について解説します。
祭壇のお供えもついても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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葬儀の祭壇とは?
葬儀を行うにあたり、一番初めに決めておく必要があるのが祭壇です。
故人を供養する意味で、遺影写真はもとより供物を差し上げる大切な祭壇なのです。
現代では、葬儀における会場演出の最重要品となっています。
そして近年では、故人の想う気持ちを表わすものへと変化してきました。
故人を供養する気持ちを表すのが祭壇なので、豪華でなければいけないということはありません。
葬儀の場所、参列者の数、故人の希望などを併せ予算も考慮して行うことが大切です。
祭壇の種類の説明
一般的に、白木を組んで作られた「白木祭壇」が多く使われます。
近年ではその他にも故人様らしさを取り入れた祭壇が使われるようになりました。
主に使われる祭壇の種類は以下の通りです。
- 造花祭壇、生花祭壇
- 白木祭壇
- 神式祭壇
- キリスト教式祭壇
- オーダーメイド式祭壇
それぞれの祭壇を解説していきます。
造花祭壇 、生花祭壇
造花祭壇、生花花壇は宗教色がないため宗派に関係なく利用できます。
以前は、葬儀場での祭壇には白い菊の花が多く飾られているイメージでありました。
最近では、さまざまな種類の花を用いたデザイン性の高い祭壇が作られています。
使われる花は飾る花の種類やデザインによって故人らしさを表現できる点があります。
故人の遺志を尊重して、故人が生前好きだった物や好きなデザインの花などを取り入れられます。
そうすることでより故人らしいお別れの場にできる造花祭壇、生花花壇は魅力です。
近年の造花は非常に品質が高く、造花でもより生花に近づけたクオリティーの高い仕上がりになっています。
そのため生花花壇よりも費用を抑えることができます。
枯れたり散ったりせず季節にも左右されないので、生花花壇より需要が高まっています。
白木祭壇
白木とは樹皮を剥いただけでニスの塗装など一切塗られていない地のままの木のことです。
白木祭壇とは祭壇の中で最もスタンダードとされている白木で作られる祭壇です。
もともと、棺を入れた輿(こし)を墓地へ運ぶイメージで白木祭壇は作られています。
ひな壇のように段を組み、その上に写真や位牌台などを配置します。
白木で作られた祭壇は、昔ながらの伝統的な祭壇です。
祭壇の中央に遺影が置かれ、その周りに白い菊などの生花が飾られているのが葬儀でよく見る一般的な祭壇の形です。
配置に関しては宗派によって細かく決められている場合があります。
白木祭壇は主に仏式のご葬儀の際に使用されます。
白木祭壇はご葬儀の規模に合わせてカスタマイズが可能です。
利用する場合はレンタルする形が一般的になります。
神式祭壇
神式祭壇は仏式と同じ白木を使った祭壇が多いと言われています。
神道でのお葬式は「神葬祭(しんそうさい)」と呼ばれ「遺された家族を守ってください」という意味があります。
神式の祭壇には「三種の神器(みくさのしんき)」が飾られています。
三種の神器は「八咫の鏡(やたのかがみ)」「草なぎの刀(くさなぎのつるぎ)」「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」が飾られます。
設置の仕方としては、祭壇上段の中央に鏡を置きます。
両脇の左に刀を吊るし、右に勾玉を五色旗に吊るします。
キリスト教式祭壇
キリスト教の葬儀は、教会で行われるため教会の祭壇に飾り付けをします。
すでに設置されている祭壇に花やろうそく、白いクロスを敷き飾り付けをします。
シンプルな飾りで、両脇にろうそくに置きます。
手前には棺を置き、棺の奥の中央に遺影を飾ります。
その周辺を白い生花で飾ることが一般的です。
葬儀場でキリスト教式の葬儀を行うには、必ず十字架を置き教会と同様に花やろうそくを飾ります。
そして、教会によって決まりがあるためカトリックの場合は神父さま、プロテスタントの場合は牧師さまに相談してから決めましょう。
オーダーメイド式祭壇
自由に祭壇を作りたいときはオーダーメイドで祭壇を作ることが可能です。
メリットとして宗派に関係なく自由にアレンジをすることができます。
素材や飾り方を選択でき、故人を想った祭壇を作ることができます。
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祭壇価格の相場
当然のことながら選ぶ祭壇の種類によって祭壇価格も大きく変動します。
その祭壇に使われる花や白木祭壇のように葬儀の規模に合わせてカスタマイズした場合、それに掛かる費用にも幅が出ます。
前述で紹介した祭壇の種類別に各祭壇の価格の相場範囲を見ていきましょう。
造花祭壇 / 生花祭壇
通常サイズで約20万からが相場です。祭壇のサイズが大きいほど費用は高くなります。
宗派・季節に関係なく故人の好きだった花が選べ、造花と生花を組合すこともできるため人気です。
白木祭壇
約10万~120万円以上が一般的です。祭壇のサイズが大きくなれば費用も高くなります。
葬儀場のレンタル用として準備されているので、レンタル料としての相場になります。
神式祭壇
約30万円~が相場です。費用は仏式と変わりません。
規模が大きいほど費用も高くなりますが、仏式とそれほど費用は異なりません。
キリスト教式祭壇
約20万円~が相場です。
教会を使用すると費用は安くすみますが、式場を利用する場合の相場は約30万~となります。
カトリック式とプロテスタント式では葬儀の流れが多少異なるため確認が必要です。
オーダーメイド式祭壇
自由度が高い分費用が他の種類に比べると高くなる傾向があります。
費用相場は数万円~数百万円と非常に幅広く、予算の範囲内で済むように調整することも可能です。
祭壇の選ぶポイント
祭壇の選ぶポイントとして葬儀の規模と宗派に合わせる点と故人の好みに合わせる点の二つが上げられます。
葬儀の規模と宗派に合わせる
葬儀の規模によって祭壇の大きさの選び方は異なります。
参列者の数で祭壇の大きさを決めるのがポイントです。
見た目の豪華さではなく葬儀社と相談して場所にあった適切なものを選ぶことが大切です。
故人を想う気持ちを忘れずに選ぶことを重要視します。
故人の好みに合わせる
祭壇を選ぶ際に最も重要なことは、故人や自分たちが望む葬儀の形を固めておくことです。
故人の好きであったもの、故人に伝わるような演出が最適です。
故人が好きな花であったり規模を把握しておくと良いですね。
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祭壇のお供えものは何がいいの?
祭壇にはお供えできるものと、お供えできないものがあります。
生花や線香、ロウソクも含め特に食べ物に関しては供えるものと供えられないものを把握しておきましょう。
ここでは大きく仏教の祭壇・神式の祭壇・キリスト教式の祭壇の供えるもの、供えられないものを紹介します。
仏教の祭壇
一般的なのは生花です。
生花のほかには、線香やロウソク、果物、缶詰が一般的です。
腐りやすく、傷みやすい果物はお供え物には不向きです。
故人が好きだったなどの理由でどうしても果物をお供えする場合は、一定時間供えておき、その日のうちに持ち帰るようにします。
生花を持ち帰ることは縁起が悪いなどの理由で持ち帰らない傾向にありますが、果物は逆に故人を偲んで持ち帰り、仏壇に供えることもあります。
食べ物などはなるべく、常温で長持ちができるものを選ぶようにしましょう。
故人の好きだった食べ物の他に、大事にしていた物をお供えする場合もあります。
肉や魚などの殺生を関連させる生ものは供え物としてふさわしくありません。
神式の祭壇
お供え物として仏式と同じ果物や菓子が一般的です。
神式でも果物などを持ち帰ることは差し支えありません。
多くお供えされるものは、米・塩・海の物・川の物・山の物などの神饌物のものやお酒や海の幸などがあります。
神式では仏式でお供えする線香やロウソクはお供えしません。
キリスト教式祭壇
基本的に祭壇にお供えする習慣がありません。
お花をお供えする場合は造花ではなく生花を飾ります。
一本ずつ献花台に供える「献花」と「故人や遺族の関係者」「親族」から送られる「供花」が飾られます。
花輪はお供えすることは厳禁です。
祭壇のお花は持って帰っていいの?
一般的に祭壇に飾られたお花を持ち帰ることは可能です。
地方によっては持ち帰ることは非常識と認識されることがあります
あらかじめ地域の風習を確認すると良いでしょう。
「供養のために」持ち帰るということもあります。
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葬儀の祭壇についてのまとめ
ここまで葬儀の中でも故人の雰囲気を表現できる祭壇の種類や価格、選ぶポイントやお供え物などを中心にお伝えしてきました。
- 祭壇は5種類ある
- 祭壇は故人を供養する気持ちを表す
- 祭壇の費用は約20万円から
- キリスト式の祭壇にお供物はしない
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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監修者
袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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