お墓
お墓の引っ越しはどうやるの?必要経費や引っ越し時期についても紹介
更新日:2022.11.19 公開日:2021.12.08

記事のポイントを先取り!
- お墓の引っ越しは可能
- お墓の引っ越しの価格相場は200万円~300万円
- 引っ越しのタイミングは基本的にいつでもOK
近年は、お墓の継承者がいない、お墓が遠くて墓参りに行けない、などの理由でお墓の引っ越しを考えている方が多いです。
お墓の引っ越しはどのように行うのか、方法や流れ、費用などわからないことが多く、困っている方も多いでしょう。
そこでこの記事では、お墓の引っ越しについて詳しく説明していきます。
引っ越しをするときに、墓石ごと引っ越すことについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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お墓の引っ越しはできる?
お墓の引っ越しとは、現在のお墓から遺骨を取り出して、新しい供養先に納骨することを言います。
新しい供養先を確保し、正式な手続きを行えば、お墓の引っ越しをしても問題はありません。
引っ越しを希望する方の理由で多いのは、お墓のある場所が遠くてお墓参りにいけない、継承者がいない、子供に負担をかけたくないなどの理由があります。
お墓の引っ越しの流れ
お墓の引っ越しを実施するためには、事前に親戚やお寺に相談し、適切な手続きを行うことが大切です。
引っ越しには改葬許可証など必要な書類の手続きがあり、これは墓埋法といわれる法律で定められています。
お墓の引っ越し方法、必要な手続きについて解説します。
住職・管理人に相談する
最初に、今のお墓の管理人、もしくはお寺の住職に「お墓の引っ越しがしたい」と伝えます。
お寺にお墓がある場合、檀家から離れるという意味になりますので、今までお世話になってきた住職に事前に相談することが大切です。
引っ越す理由や経緯などを、しっかり伝えることでトラブルを回避し、スムーズに手続きを進めることができます。
引っ越し先を決める
新しい引っ越し先を確保しなければ、お墓の引っ越しを行うことはできません。
引っ越しを考えた理由をもとに、通いやすくお参りがしやすい立地や予算、施設、環境などの希望条件にあったお墓を選びます。
引っ越し先は自分だけで決めるのではなく、家族や親族と相談して、納得のいく墓地を決めてください。
改装手続きをする
お墓を引っ越しすることを「改葬」といいますが、改葬手続きには、以下の書類が必要です。
- 改葬許可証
現在のお墓から移転するには、移転元の自治体に改葬許可証を出す必要があります。
- 改葬許可申請書
改葬許可証をもらうための申請書で、各自治体でもらうことができます。
移転元の自治体に提出して改葬許可証をもらいます。
- 受入許可証
改葬許可証を発行してもらうために必要な書類です。
新しい納骨先が受け入れ許可することを証明する書類で、移転先が決まっていることを証明します。
移転先の管理者から発行してもらいます。
- 埋葬証明書
改葬許可証を発行してもらうために必要な書類です。
現在のお墓に埋葬されていることを証明する書類で、現在の納骨先の管理者に発行してもらいます。
自治体から改葬許可証をもらうには、「改葬許可申請書」「受入許可証」「埋葬証明書」の3つを提出しなければなりません。
- 改葬承諾書
改葬承諾書は、お墓を使用している方と改葬申請者が違う場合に必要になる書類で、一致している場合は必要ありません。
各自治体からもらうことができます。
遺骨の取り出し
書類の不備がなく改葬許可証が発行されましたら、遺骨を取り出します。
取り出すのは個人でも可能ですが、重い墓石を移動するので業者に依頼したほうがいいでしょう。
遺骨の保存状態が悪い場合もありますので、専門の業者に相談し運び方を検討してください。
また、遺骨を取り出したタイミングで墓じまいを行う方も多いです。
墓じまいは、墓石を撤去して更地にし、使用権を返還することを言います。
その際に閉眼供養と呼ばれる儀式を行います。
閉眼供養とは、故人の魂を抜き取るための儀式で、お墓の前で僧侶に読経してもらい供養を行います。
引っ越しの際に納骨をする
移転先のお墓に遺骨を納骨します。
お墓の管理者に改葬許可証を提出しますので、忘れずに持っていきましょう。
納骨するときには、納骨の法要と開眼供養を行うことが多いです。
開眼供養は、新しいお墓に故人の魂を宿すための儀式で、僧侶に読経をお願いするなど法要の準備が必要です。
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お墓の引っ越しの費用

お墓の引っ越しにかかる費用は、場所や条件によっても違います。
大体どれくらいの費用が掛かるのか、相場と内訳を見ていきましょう。
引っ越し費用の相場
お墓の引っ越し費用の相場は、だいたい200万円~300万円と考えておくといいでしょう。
また、墓石を移動する際は距離によっても費用が違いますので、事前に確認しておきます。
費用の内訳
お墓の引っ越しの際に、どこに費用がかかるのか内訳を紹介します。
改葬もとでかかる費用
改葬もとがお寺の場合は、檀家を離れる離檀料がかかります。
また、新しい墓石にする場合は、石材店に墓石の解体撤去を依頼して、その作業料を支払います。
遺骨を取り出す際の作業料は、遺骨一体に付きの価格です。
具体的にかかる費用は以下になります。
- 遺骨を取り出す際の作業料 3万円程度
- 閉眼供養料 3万円~5万円
- 離檀料 1万円~10万円
- 墓石の処分費用(墓石を新しくする場合) 1㎡あたり10万円~50万円
運搬などにかかる費用
新しい墓石を購入する場合は、運搬費用は掛かりません。
- 墓石の運搬費用(現在の墓石をそのまま使用する場合) 20万円~80万円
改葬先でかかる費用
改葬先では、管理者へ永代使用料を支払います。
埋葬費用は、一体につきの費用なので注意してください。
- 永代使用料 数十万円
- 新しい墓石の購入費用(墓石を新しくする場合)120万円~200万円
- 埋葬費用 3万円程度
- 開眼供養料 3万円~5万円
お墓の引っ越しのタイミング
お墓を引っ越しするタイミングは人によって違いますが、基本的にはいつでも大丈夫です。
大安や仏滅など、避けるべき日があるといったマナーもありません。
自分が都合のいいタイミングで、引っ越しを行いましょう。
ただし、親戚や故人に関わりのあった方を納骨の法要に呼ぶ場合、多くの人が集まれる日程を組みます。
また、お盆、年末年始などお墓参りに来る方が多く、お墓の管理人が忙しい時期は避けましょう。
場所によっては、雪が多くて作業ができないこともありますので、天候が穏やかな季節に引っ越すことをおすすめします。
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服装の決まりはあるの?
改葬を行った際に行われる法要に、閉眼供養(墓じまい)と開眼供養があります。
お墓の前で僧侶にお経を読んでもらい、家族や親戚で供養を行います。
墓じまいの法要に参加する際の服装は、基本的に平服で大丈夫です。
男性はダークスーツに地味なネクタイ、女性は地味な色合いの平服を着用してください。
閉眼供養は、身内だけで行う場合が多いので、平服でも問題ありません。
ただし、最初にお寺の本堂で法要を行い、そこから墓じまいを行う場合は喪服を着用します。
どちらがいいのか迷ったら、施主にどういう法要を行うのか確認しましょう。
開眼供養と納骨式を一緒に行うときは、喪服で参加します。
墓石ごとの引っ越しは可能?
お墓の場所は引っ越ししたいけれど、墓石は現在の石を使いたいという方もいます。
墓石ごとの引っ越しは可能なのでしょうか。
墓石ごとの引っ越しについて、手間やデメリットを解説します。
墓石も一緒に引っ越しはできる
費用の項目でも触れましたが、お墓の引っ越しは新しく墓石を購入する場合と、現在の墓石を移動して引っ越す場合があります。
墓石の引っ越しには、輸送する際の費用、作業料がかかりますので石材店に確認しましょう。
墓石を輸送する以外は、改葬の手続きや手順は同じです。
墓石も引っ越しするデメリット
お墓を引っ越しする際に、墓石も一緒に引っ越しする方が少ないのには理由があります。
墓石も一緒に引っ越しするには、様々な面でデメリットが多いからです。
どんなデメリットがあるのかまとめました。
- 費用があまり変わらない
新しい墓石にしても墓石ごと引っ越しをしても、実は費用があまり変わりません。
墓石を移動する際の運搬費用は、20万円~80万円と高額です。
移動距離によっては高くなることもあるので、ほとんどの方は墓石を新しくします。
- 墓石が壊れる可能性がある
墓石はとても重いので、移動するのに手間がかかります。
移動する際に墓石に傷がつく可能性もありますし、運搬の時にひびが入り割れることもあります。
壊れるリスクがあるので、墓石ごとの引っ越しは避ける方が多いです。
- 墓石の持ち込みができない墓地が多い
墓石の持ち込みを受け入れているのは、公営墓地だけというのも墓石の引っ越しが難しい理由のひとつです。
ほとんどの墓地では指定の業者があり、そこの墓石しか受け入れしません。
公営墓地に入りたいと思っても、公営墓地は利用希望者が多く、抽選になってしまいます。
墓石ごと引っ越しをしたい場合は、引越し先の墓地が墓石の持ち込みをを受け入れてくれるのか、確認が必要です。
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お墓の引っ越しまとめ

ここまでお墓の引っ越しの情報や、引越しの流れ、費用などを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- お墓の引っ越しは可能
- 改葬は相談、引っ越し先の決定、改葬手続き、遺骨の取り出し、納骨という流れ
- お墓の引っ越しの相場は200万円~300万円
- 引っ越しのタイミングは基本的にいつでもいい
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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