法事法要
仏壇にはどんな花がおすすめ?お供えする際のマナーについても紹介
更新日:2022.05.10 公開日:2021.12.10

記事のポイントを先取り!
- 仏壇の花の定番は菊・カーネーション・カスミソウなど
- 仏壇の花は奇数、ひし形に供える
- 仏壇の花は水切りをし、水をこまめに替えると長持ちする
仏壇はご先祖様や故人をお祀りし、お位牌を安置する場所として日本人には幅広く用いられています。
また、仏壇には仏花と呼ばれる花をお供えすることが一般的ですが、どのような花を供えるのが良いのでしょうか。
そこで、この記事では仏壇にお供えする花について解説します。
仏壇に供える花について学び、故人やご先祖様に喜ばれるようなお花を供えましょう。
また、仏壇に造花を供えることについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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仏壇に花をお供えする理由
仏壇に花を供える理由としては以下の2つが挙げられます。
故人への想いを花で表す
故人が生前好きだった花や好きだった色を用いた花を添えることで、生前の思い出が蘇り、故人と対話している気持ちになります。
仏教的な意味合い
花は厳しい自然環境の中でも生き抜き、美しく咲き続けることから、その姿が厳しい修業を耐えて悟りを開く仏教の教えと重なるとされています。
スポンサーリンク仏壇にお供えする花の選び方

ここでは仏壇に適した花の選び方を具体的な花の種類とともに解説していきます。
花を選ぶポイント
仏花を選ぶポイントは2つあります。
長持ちする花を選ぶ
できるだけ長持ちする花を仏花に選びます。
すぐに枯れてしまうような花ではこまめに差し替える負担があるうえ、花が枯れている様は見栄えもよくありません。
そのため、仏花には長く飾ることができる花を選ぶようにしましょう。
色から選ぶ
仏壇に供える花の色は3色または5色が一般的です。
3色であれば白・黄・紫、5色であれば白・黄・紫・赤・ピンクです。
また、四十九日までは3色、四十九日を過ぎれば5色を選ぶことが適しているといわれています。
おすすめの品種
続いては仏壇に供えるのに適している花を以下にご紹介します。
菊

仏壇に供える仏花としては、菊が最も代表的な花です。
菊は非常に花持ちが良いため、多くの方に選ばれています。
また、菊は天皇家の御紋にも使用されており格式の高いイメージがあります。
このことからも菊は古くから日本人の身近にあると言われるおすすめの花です。
カーネーション
カーネーションは母の日に用いられるメジャーな花ですが、仏花にも選ばれています。
「愛」を花言葉に持つカーネーションは、故人への愛情が伝わりやすい花であることから人気の仏花です。
色によって意味が違い、白は「私の愛情は生きている」赤は「母への愛」ピンクは「感謝」青は「永遠の幸福」などの意味があります。
カスミソウ
カスミソウも仏花として人気があります。
小さい花が多く散りばめられていて、花の数が多いため華やかな印象があります。
また、「感謝」「幸福」といった花言葉があり、故人への気持ちを表すのに適していることから多くの人に選ばれています。
年間通していつでも入手できるので、どの時期にもおすすめの仏花です。
キンセンカ
キンセンカも仏花によく用いられます。
オレンジ色の鮮やかな色合いが良いアクセントとなり、切り花にしても持ちが良いため人気です。
お供えに彩りを添える鮮やかさから、おすすめの仏花です。
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仏壇に適さない花の種類

仏花には適さない花も存在します。
以下に詳しく解説していきます。
棘のある花
棘のある花は仏花には適していません。
棘は殺生を連想させるため、仏花の意味とは逆の表現となることからもNGとされています。
棘のある花の代表的な種類としては「バラ」や「アザミ」などがあります。
このような棘のある花は、仏花として選ばないよう注意しましょう。
香りが強い花
香りの強い花も仏花には適していません。
お線香の香りを妨げてしまうことがNGの理由です。
香りの強い花で代表的なものには「ユリ」があります。

枯れやすい花
枯れることで花が散ってしまうため、仏壇周りを汚してしまいます。
枯れやすい花には「サザンカ」や「椿」などがあります。
仏壇に花をお供えする際のマナー
仏壇に花をお供えする際には守るべきマナーがあります。
以下に主なポイントを解説していきます。
花の本数
お供えする花の本数は奇数が良いとされています。
奇数には半分に割れない不思議な力が宿ると言われていることが理由です。
また、バランスも良くなることからお供えする花は3本、5本、7本といった奇数を選ぶようにしましょう。
花の向き
花を向ける方向は、仏壇の場合一般的に自分側に向けるのが一般的です。
仏様からこちら側(自分側)に向けられたお慈悲の心をいただくためといわれています。
飾り方
仏壇には左右どちらにも花瓶が付いていることが多いです。
そのため、同じ仏花を2つ用意し、菱形に美しく飾ります。
花瓶が1つしか無い場合は向かって左に花を置き、中央にお香、右にロウソクを配置します。
色の配置は上部が薄い色、下部に向けて濃い色となるように配色します。
いずれも見栄えよく、バランスよく配置することが重要なポイントです。
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仏壇の花を長持ちさせるには?

次は仏壇に供える花を少しでも長持ちさせるためのポイントについてご紹介します。
ポイントは以下の4つです。
水はこまめに取り替える
水が汚れてくるとバクテリアが大量に繁殖してしまい、挿している花が傷んでしまうことがあるため、水はこまめに取り替える必要があります。
また、繁殖したバクテリアは茎に詰まってしまうことから、花が水を吸えなくなります。
茎のぬめりを洗い流せばバクテリアが落ちるので、毎日洗って清潔を保つようにしましょう。
茎は斜めに切る
茎を斜めに切ることも花を長持ちさせるポイントの一つです。
斜めにすることで切り口の面積を広くでき、効率よく水を吸うことができます。
ここでのコツは、茎を水につけた状態で切ることです。
茎に空気が入ることで気泡となり詰まりの原因となります。
また、茎に変色している部分があれば、そこを取り除いてから斜めに切るようにしましょう。
余分な葉を取り除く
葉が水につかると腐りやすくなり、細菌が繁殖する原因となるため、余分な葉は取り除くようにしましょう。
また、葉が多いことで細菌繁殖のリスクが増えたり、花まで水が届きにくくなってしまうため、茎の下半分までを目安に取り除くようにします。
上の葉は光合成を行うために必要なので、一部を残して取り除くようにしましょう。
延命剤を使用する
延命剤を使用することも方法の1つです。
延命剤には栄養剤や抗菌剤、界面活性剤などが含まれているため、効率よく花を長持ちさせることができます。
栄養剤は効率よく栄養を補給でき、抗菌剤にはバクテリアの繁殖を抑制する効果があり、界面活性剤は水の吸い上げ効果を高める作用があります。
このことからも延命剤は花を長持ちさせる有効な手段といえます。
仏壇に造花をお供えしてもいい?

仏壇に造花をお供えすることは問題ありません。
大切なのはお供えをする気持ちであるため、造花はいけないという理由はありません。
造花をお供えすることのメリットもあります。
- 取り替えの必要がなく経済的
- 水につける必要がなく、こぼしたりすることもない
- 枯れる心配がないので縁起も良い
このようなことから、最近では仏壇に供える花には造花を用いる人も多くなっています。
ただし、中には造花をよく思わない人がいる可能性もあるため、周囲の意見も踏まえた上でお供えするようにしましょう。
また、近年では仏花にプリザーブドフラワーを使うことも増えてきました。
プリザーブドフラワーとは、新鮮な花を脱色液で色を抜き着色液で色をつけてから乾燥させた加工花です。
水も要らず、枯れることもない上に生花のように美しい色合いを長期間に渡って楽しめるのが特徴です。
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仏壇の花まとめ

ここまで、仏壇に適した花選びや、花を長持ちさせる方法などを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 仏壇には故人への想いや仏教的な意味合いから花をお供えする
- 花は白・黄・紫(5色であれば赤・ピンクを追加)で長持ちするものを選ぶ
- 棘がある、香りが強い、枯れやすいといった花は仏花にはNG
- 花を添える数は奇数、自分側に花を向けて菱形に美しくバランス良く飾る
- 花は水をこまめに取替え、余分な葉を取り除き、茎を斜めに切ることで長持ちする
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

鎌田 真紀子(かまた まきこ)
国家資格 キャリアコンサルタント ・CSスペシャリスト(協会認定)
経歴
終活関連の業界経歴12年以上。20年以上の大手生命保険会社のコンタクトセンターのマネジメントにおいて、コンタクトセンターに寄せられるお客様の声に寄り添い、様々なサポートを行う。自身の喪主経験、お墓探しの体験をはじめ、終活のこと全般に知見を持ち、お客様のお困りごとの解決をサポートするなど、活躍の場を広げる。
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